全国保育士養成協議会って何をするところなの?会員制度や事業内容について徹底解説

全国保育士養成協議会とは、どのような団体なのでしょうか?保育士さん個人にとってはあまり馴染みのない団体かもしれません。実は、全国保育士養成協議会では、より質の高い保育士さんを養成するためにさまざまな事業をおこなっています。
そこで、今回は全国保育士養成協議会について解説します。保育士養成協議会の会員制度や事業内容について徹底解説するので、全国保育士養成協議会について知りたい方は参考にしてください。
全国保育士養成協議会とは?
全国保育士養成協議会では、質の高い保育士を養成するための活動をしています。また、保育士を養成する学校を会員としているので、個人の登録はできません。
全国保育士養成協議会の会員校は525校
全国保育士養成協議会の会員校は525校あります。(令和6年4月1日現在)
全国7ブロックに分かれており、北海道が27校、東北が41校、関東が176校、中部が63校、近畿が98校、中・四国が65校、九州が55校の会員校です。関東ブロックを中心に全国に会員校があるのがわかります。
全国保育士養成協議会賞の制度がある
全国保育士養成協議会には、「全国保育士養成協議会賞」という賞制度があります。会員校の中から、毎年優秀な学生が選ばれ表彰される制度で、選ばれた学生の氏名は全国保育士養成協議会のホームページに掲載されます。
全国保育士養成協議会の事業内容について
全国保育士養成協議会の事業については、以下の3つが中心になります。
保育士試験の実施/保育士試験事務センター
全国保育士養成協議会は、保育士試験の指定試験機関として業務をしています。年に2回ある試験への対応のため、保育士試験委員会があります。また、保育士試験事務センターでは保育士試験を受ける人に向けて、試験に関する問い合わせを受け付けています。電話とメールにて対応可能としており、月曜日から金曜日の平日9:30~17:30までの間はオペレーターにも繋がります。
保育士養成の調査研究/保育士養成研究所
全国保育士養成協議会には、保育士養成研究所が設置されています。創設は平成29年4月1日です。保育士養成研究所の創設前は、専門委員会と現代保育研究所の2つの研究組織がそれぞれで研究と調査を進めていたという経緯があります。
保育士養成研究所の目的は、保育士養成の質の向上、保育士の質の維持と保育士の社会的地位の向上であり、事業は以下の6つです。
【保育士養成研究所の目的】
1.保育士養成に関する研修事業
2.保育士養成に関する研究事業
3. 厚生労働省等関係機関からの委託研究
4. 保育士養成に関する情報収集・提供等
5. 認定・評価等
6. その他目的達成のために必要な事業
第三者評価は休止中
平成14年度から平成26年度までの13年間、第三者評価事業がおこなわれていました。全国保育士養成協議会の専門性を活かすために実施されていた第三者評価は、保育園をはじめとした各施設の利用者アンケートや訪問調査をしながら進めていました。平成27年度より全国保育士養成協議会による第三者評価事業が休止された理由は、自治体ごとの第三者評価事業の体制が整備されたからです。
全国保育士養成協議会の目的は質の高い保育士養成
いかがでしたか?今回は、全国保育士養成協議会について解説しました。会員が保育士養成校であるため、個人での関わりがあまりない全国保育士養成協議会ですが、保育士試験をはじめとして、保育士の質を向上させるためにさまざまな活動をしています。




