みんなが気になる保育士のキャリアと給料

多くのやりがいと喜びがある保育士のお仕事で、あなたはこれからどんな「キャリア」を描いていきたいですか?
「結婚や保育などのプライベートと両立しながら長く働きたい」
「保育観が合う園で保育士として思いきり仕事をしたい」
「専門分野や教育も含めた保育についてもっと知識と経験を得たい」
「リーダーや主任保育士を経て、園長を目指したい!」
など、たくさんの思いがありますよね。
しかし、中長期を見据えて、進む道が見えている保育士さんはとても少ないです。
今回の記事では、保育士さんがキャリアプランを考えるためのヒントを集めてみました。
たった一度の自分のキャリア、ぜひ今後を考える機会にしてみてくださいね!
保育士のキャリアと給与の関係は?
キャリアアップと言えば、やはり王道は「役職」を上げること!
まずは公立(公務員保育士)と私立園の保育士の給与を比較してみましょう。
まずは公立(公務員保育士)と私立園の保育士の給与を比較してみましょう。
令和元年にこども家庭庁から発表されたデータによると、
※)「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査/こども家庭庁」を参考に当社が作成
保育士(役職なし)の平均月収は……
- 公立:30万3,112円
- 私立:30万1,823円
差額は約1300円。ほとんど変わらないですね!
しかし、その後昇格して主任保育士や施設長になった場合はどうでしょう?
● 施設長
公立:63万2,982円 私立:56万5,895円
● 主任保育士
公立:56万1,725円 私立:42万2,966円
公立:63万2,982円 私立:56万5,895円
● 主任保育士
公立:56万1,725円 私立:42万2,966円
主任保育士、施設長になった場合は、明らかに違いがありますね!
公立(公務員保育士)の方が私立よりも、給与額は高くなっています。
公立(公務員保育士)の方が私立よりも、給与額は高くなっています。
平均的には、公立の園のほうが給与が高い結果ですが、どちらも役職が上がるごとに給与が大きく上がります。
「主任保育士」に注目してみると
私立で約12万円アップ!
公立では約24万円アップ!
公立では約24万円アップ!
となっています。一般職と比べても高い給与と言えるのではないでしょうか。
では、お金以外のメリットはどうでしょうか。
公立・私立で働くメリット
公立保育園は福利厚生が充実し「安定志向」の方に向いています。
地方公務員として勤務するため、自治体が定めた住宅手当や扶養手当があり、長く働きやすい環境と言えます。
ただし「仕事内容が安定」しているかと言えば、そうとも言い切れません。
地方公務員は、同じ自治体のなかで定期的に異動があるからです。
同じ保育事業の仕事のなかでも「幼稚園」や「子育て支援センター」などの施設に異動する場合もあります。
また、園長も定期的に変わるため、保育方針は均一的で個性が出にくいとも言えます。
同じ場所で保育観にこだわって仕事をしたい方は、むしろ私立保育園向きかもしれません。
複数の園を運営している法人でも人事については職員の意思を反映しやすく、仕事内容は園の保育方針によってユニークに設定されている場所も多いです。
なかには社宅制度や研修など、公立にはない独自の福利厚生に力を入れている園もあります。
転職が、自分の目指す“保育観”を考えるきっかけになることも少なくありません。
まずはいろいろな求人をチェックしてみてくださいね!
役職別の働き方とライフスタイルは?
次に、役職が変わると働き方の環境はどう変わるのでしょうか?
ここでは主任保育士と施設長(園長)の仕事内容について解説します。
ここでは主任保育士と施設長(園長)の仕事内容について解説します。
■役職で変わる仕事内容と責任
【主任保育士】
主任保育士は、園長のサポート役に近い管理職ポジションです。
担当クラスを持たずに、保育士さんへの管理や採用など、長期的な計画に沿って園の運営にあたります。
主任保育士は、園長のサポート役に近い管理職ポジションです。
担当クラスを持たずに、保育士さんへの管理や採用など、長期的な計画に沿って園の運営にあたります。
シフト表を作成・管理したり、年間の行事運営を計画するのも主任保育士の仕事です。
ときには園長の代理として、外部との対応を行うこともある責任の大きなポジションですが、就任するために保育士資格以外の特別な資格や試験はありません。
園長など、経営サイドからの信頼と実績で任されるという意味では、転職で主任保育士へのキャリアアップを狙うことが可能なポジションでもあるのです。
【施設長(園長)】
園長は、施設全般を運営する、もっとも大きな責任を持っています。
園長は、施設全般を運営する、もっとも大きな責任を持っています。
大規模園では副園長のポストも置かれる場合も多いです。
そして、就任の条件が公立と私立で大きく違うことも特徴です。
そして、就任の条件が公立と私立で大きく違うことも特徴です。
・公立保育園
保育士としての経験年数10年程度、昇格試験への合格が必要。
園を運営する自治体から認定を受けて就任という厳しい条件です。
保育士としての経験年数10年程度、昇格試験への合格が必要。
園を運営する自治体から認定を受けて就任という厳しい条件です。
・私立保育園
公立と異なり、私立の園長さんの就任資格は「特になし」。
保育士資格も不要です。
園を経営している企業から配属されたり、保育とは別の業種から異動してきた園長がいるのも私立の園ならでは。
家族経営の園では、そのまま創業者のご家族が就任する場合もあります。
公立と異なり、私立の園長さんの就任資格は「特になし」。
保育士資格も不要です。
園を経営している企業から配属されたり、保育とは別の業種から異動してきた園長がいるのも私立の園ならでは。
家族経営の園では、そのまま創業者のご家族が就任する場合もあります。
キャリアアップ後、未来のイメージが湧いてきたでしょうか。
”非常勤保育士”として働くと?
一方、保育士として働く中で、結婚や出産、介護などのライフステージによって、フルタイムで働くことが難く事が難しい期間もありますよね。
それでも「保育の現場には関わっていたい!」という方も多くいらっしゃいます。
そんな方は「非常勤」としての働く選択肢を考えているのではないでしょうか。
次は自由度の高い「非常勤保育士」として働く場合の給与を見てみましょう。
【非常勤の給与を比較!】
※)「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査/こども家庭庁」を参考に当社が作成
人によって勤務時間も変わるため、上記がすべてではありませんが、保育士(役職なし)の平均給与額を見ると公立・私立の差は約2万5000円でした。
非常勤保育士さんは、基本的に担任を持たずに常勤の保育士さんをサポートします。
勤務時間は3~5時間ほど。
週に3回程度の出勤という働き方もできます。
週に3回程度の出勤という働き方もできます。
例えば…
朝お子様をお見送り→10:00出勤→14:00退勤→お迎え
朝お子様をお見送り→10:00出勤→14:00退勤→お迎え
それぞれのライフステージに合わせて
・プライベートにも時間を割きながら働きたい方
・保育士としての本格的な復帰に向けて、出勤日数を調整している方
などに多く選ばれている勤務形態です。
給与はとても大事ですが、保育士さんのやりがいはお金だけではありませんよね。
ご自身のプライベートと仕事を両立しながら、能力を活かして働けること。
それは非常勤でも常勤でも同じです。
それは非常勤でも常勤でも同じです。
いつまでも保育士として輝くために「いま」を大切にしよう
この記事では【キャリア】の視点で、役職ごとのお給料や仕事内容をお伝えしました。
保育に正解はなく、子どもたち一人ひとりへの接し方はさまざま。
経験を重ねながら自分なりの保育像を描こうとしている方がたくさんいらっしゃいます。
理想のキャリアプランを考えるヒントになれば幸いです。



