保育園の種類によって給与はどう変わる？

保育士として就職や転職を考える時、気になるポイントはどんなところですか？

保育方針や設備、自宅からの距離。
なかでも、多くの方がチェックする点といえば「給与」ではないでしょうか。

本記事では「保育園の種類や規模（定員数）によって給与は変わる？」をテーマに、さまざまなデータを比較していきます。

ぜひ参考にしてみてくださいね！

保育園の種類で給与は変わる？　公立・私立でも比較

まずは、保育園の種類別の給与を比べてみましょう。

※）「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査/こども家庭庁」を参考に当社が作成

公立・私立を含めて、もっとも平均給与が高かったのは「公立保育園」でした。
「院内・企業内保育所」と比較すると7万円近い差があります。

保育園と認定こども園は、私立より公立のほうが給与が高く、小規模保育事業では、公立よりも私立のほうが給与が高くなっています。

この結果から、給与額が低い保育所は「働くメリットがないのでは？」と思う方もいるでしょう。

もちろん、平均給与が高くない保育所にもメリットはあります。

たとえば、もっとも平均給与が低い「院内・企業内保育所」は、病院や企業の社員が勤務中にお子さんを預ける場所。

そのため行事がほとんどなく、残業も少ないため「余裕を持って働ける保育所」として人気があります。

給与より、働き方を重視している方にとっては、大きなメリットと言えますね。

では次に、保育園の定員数は給与に影響するのかについて調査してみました！

保育士さん（役職なし）の給与を「定員数」「公立・私立」で比較した表がこちらです。

※）「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査/こども家庭庁」を参考に当社が作成

公立・私立ともに、もっとも高い給与と低い給与の差は、月収で3万円～5万円ほど。
定員ごとにはっきりと給与の差が見られました。

さらに傾向としては、公立と私立で違いがあるようです。

公立では規模が大きくなるごとに給与が上がっていく傾向にあり、私立は定員数よりも企業ごとの給与水準によって変化が出るようです。

園の定員規模は、普段の業務や子どもたちとの接し方にも違いが出るので、ご自身が目指す保育を考えるうえで大切な要素ですね。

給与の傾向を知っておくことで、よりリアルに「その園で働いている自分の姿」が見えてくるのではないでしょうか。

今回は給与という視点で、さまざまな保育園の種類を比較してみました。
転職を考える際に、大切にするポイントは人それぞれです。

どれもその人にとっての大切なポイントで、間違いなんてありません。

自分が大切だと思うポイントが分からないという方は、ゆっくり探してみてくださいね。

保育士さんの“想いを叶えるためのキャリア”を考えるヒントになれば幸いです。

もし自分のキャリアを整理したい、今後を見つめ直したいと思ったら、いつでも「保育士ワーカー」に相談してみてくださいね。