保育士の残業の実態とは?残業の理由や気になる残業代について

保育士の残業の実態とは?
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保育士は残業が多いと思われている方も多いのではないでしょうか。
日々の残業に悩んで転職を考えているという保育士もたくさんいます!

今回は、保育士の残業の実態と残業をする理由、気になる保育士の残業代までをたっぷりご紹介します。
残業が嫌でモヤモヤした気持ちになっている保育士の方は、ご自分の残業の状況と合わせてご覧ください。

保育士の残業時間~厚生労働省の調査結果~

読み聞かせをする保育士
厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査の結果では、保育士の平均月残業は4時間でした。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003084610
他の職種と比較しても、保育士の平均月残業4時間は少なめという結果になります。

保育士の残業平均は?

実は保育士の業界には、データにはあがってこない隠れた長時間残業が存在します。

定時ですぐに帰れる保育園もあれば、日常的に長時間残業がある保育園も。さらに「残業」への認識も保育園によって様々なので、保育士の業界全体の正確な残業平均を出すのは難しいと言えます。

保育士の残業時間が10時間の保育園も

保育園によっては、大きな行事の前日などに10時間もの残業をする場合もあるそうです。

しかし、保育士が行事前日の泊まり込みや休憩なしの勤務、家への仕事の持ち帰りなどをしても、そのような労働状況は実態としてあがっていないこともあり注意が必要です。

保育士が残業をする理由って?

保育時間
保育士の基本的な仕事は、日中の保育が必要なお子さんをお預かりすること。
日中と言っても、今は多くの保育園で早朝・延長保育を実施しているので、開園時間は昔と比べてとても長くなりました。

お子さんをお預かりしている時間は、保育士は基本的に子どもの保育にあたります。
慢性的な保育士の人手不足もあって、定時の時間内に保育以外の仕事をする時間が取れないのが現状です。

保育士に残業が多いのは業務量の多さ

子どもの保育以外にも、保育士の仕事はたくさんあります。
連絡帳の記載、年間計画・月案・週案・日誌などの書類をはじめ、保護者対応や日々の保育の準備もあります。

その他にも、保育室内外やトイレ掃除に、子どもの着替えやオムツの整理にと、息つく暇はありません。
さらに大きな行事が近づくと、計画表や手作り作業などの業務が出てきます。

保育士の残業は当たり前という風習も

保育士の残業が多い理由には業務量の多さだけではなく、保育園勤務独特の帰りにくい環境をあげる保育士の声も多いようです。

保育園はまだまだ女性が多い職場。従来の考え方を押しつけられたり、中には「お金をもらわずに、手を掛けて時間を掛けて」働く事が大切だと考える人がいたりします。そのような保育園だと帰るに帰れない雰囲気を感じてしまうこともあるそうです。

保育士の残業代はどこからが対象なのか

子どもの疑問に応える保育士
出退勤にタイムカードを採用している場合には、正確な時間が打刻されますが、保育園ではまだタイムカードを採用していないところもあるようです。

労働基準法では、一日8時間/週40時間を超える労働が「残業」になります。また、家に仕事を持ち帰って作業する場合でも「残業」と認められることもあります。

保育士の残業代っていくら位もらえるの?

給与明細のサンプル
では、実際に保育士は残業代をいくらもらっているのでしょうか?給料明細の「時間外手当」または「残業手当」の部分を確認してみましょう。

ご自分の残業した時間数を控えている方は、基本給を出勤数で割って時給に換算してみてください。
支給される残業代は、給料を時給に換算した金額×1.25の割り増しになります。

保育士の残業代は未払いが多いという声もあります

実は保育士の残業は、「固定残業手当」として毎月の給与に含まれる契約になっていることもあります。
その場合、固定残業の時間以上の残業は、追加の残業代が支払われなければなりません。

また、残業は「保育士として当然のこと」として残業と認識されていない現場もあり、保育士業界は残業の未払いに気付きにくいと言えるかもしれません。

保育士の残業手当はきちんと請求できる!

給与である残業代に未払いがあった場合は、退職してから2年間申請することができます。
残業が嫌で退職したとしても、残業代の未払いで泣き寝入りせず、しかるべきところに相談するのも解決への道になります!

職種を問わず、労働者の残業未払いは労働基準法の違反行為にあたります。
残業した証拠となるような業務記録がない場合は、LINEの記録なども証拠になる場合もあるそうです。
日頃から、常に残業した時間や業務内容を記録する習慣をつけておきましょう。

残業なしの保育士を目指そう!

笑顔でパソコンに向かう保育士
残業のない保育園のポイントと言われているのは、「保育士の人手が多い」「書類などのIT化が進められている」「大きな行事が少ない保育園」などがあります。
さらに、タイムカードの採用をしている保育園なら、残業した場合の時間管理も安心です。

保育園によっては、残業や持ち帰り業務を完全に禁止しているところもあります。
これから新しい保育園での勤務を考えている方は、園見学や面接の際に残業の有無をきちんと聞いておくことをおすすめします。
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