保育士のボーナスはいくら?新卒やパートは支給なし?賞与事情を解説

考える保育士さん
バナー広告
保育士として働く人のなかには「ボーナスはいくらもらえるの?」「自分がもらっているボーナスは平均と比べてどう?」と、気になっている人も多いのではないでしょうか?ボーナスは働くモチベーションにもつながるため、多いに越したことはないですよね。この記事では、保育士がもらえるボーナスの平均や、支給事情について解説します。

保育士のボーナス支給はいつ?

6月のカレンダー
保育士のボーナス支給時期は、保育園の基準によって異なります。そもそも「ボーナスの支給がない」または「年に1回のみの支給」という保育園もあるため、求人情報や雇用契約書を確認してみましょう。おもなボーナス支給時期は、以下のとおりです。

夏&冬のボーナス支給時期

保育園の多くは、ボーナスの支給時期を夏と冬の2回に設定しています。夏は6~7月、冬は12月の支給が一般的です。支給日に明確な決まりはありませんが、公立保育園で働く公務員保育士は、夏は6月30日、冬は12月10日に支給されることが多いようです。

1年に3回支給される保育園もある

ボーナスが年3回支給される保育園も少なくありません。春、夏、冬の3回に分けてもらえるため、年間を通して働くモチベーションを保てます。支給回数が異なるだけで、トータルの金額は同じというケースもあります。

保育士のボーナス平均

貯金箱と置き物
保育士のボーナスの平均は、年間で約74万4千円です。毎月決まって支給される給与の平均が約25万6千円のため、約3ヵ月分が支給されているといえます。

参考:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

保育士のボーナスはどのくらい上がる?

保育士のボーナスは、以下のように年齢によっても違いがあります。

年齢

年間賞与

20~24歳

約46万8千円

25~29歳

約71万

30~34歳

約74万4千円

35~39歳

約83万8千円

40~44歳

約80万7千円

45~49歳

約85万5千円

50~54歳

約94万1千円

55~59歳

約87万6千円

60~64歳

約67万3千円

20代後半から30代まで、ややボーナスの増加率が緩やかになっていることが分かります。原因として、結婚や出産により働き方が変化していることが考えられます。しかし、50代を迎えるまで右肩上がりになっており、年齢を重ねるにつれてもらえるボーナスも増えるといえるでしょう。

保育士のボーナスは少ない?

保育士のボーナスは、ほかの職業と比べると少ないのでしょうか?同じ、医療・福祉に携わる職業と比較してみましょう。

幼稚園教諭・保育教諭

約78万9千円

介護支援専門医(ケアマネージャー)

約64万8千円

栄養士

約60万9千円

看護師

約85万4千円

保育士のボーナス平均は約74万4千円、看護師の金額には届きませんが全体的に見ると低すぎることはないといえます。

支給がない?ケース別の賞与支給事情

積み木で遊ぶ保育士さんと子供
保育士の働き方によっては、ボーナスの支給がないことも少なくありません。そこでここからは、ケース別のボーナス内容を解説します。

なお、保育士の賞与支給事情は、働く保育園によって大きく異なります。そのため、求人を探す際は、給与項目に「賞与あり」の記載があるか確認しましょう。

保育士1年目のボーナス

保育士1年目のボーナス支給は、以下のような対応に分かれます。

● 2~3年目から支給が始まる
● 初年度の支給額が少し低く設定されている
● 1年目からほかの保育士と同じ条件で支給される

1年目の夏は、まだ勤務開始から3~4ヶ月のため寸志程度の支給になることも。なお、ボーナスは基本給をもとに計算されます。「年2回/計4ヶ月分支給」と記載されている場合は、1回の支給額は基本給の約2ヶ月分で、年間で記載されているため注意しましょう。

パート保育士のボーナス

パート保育士のボーナス支給は、以下のような対応に分かれます。

● ボーナスの支給はなし
● 寸志程度が支給される


パート保育士でも、ボーナスの支給対象となる保育園も多くあります。しかし、正社員のように「基本給の〇ヶ月分」ではなく、あらかじめ金額が決められています。「寸志程度」と表記されている場合は、数万円程度と理解しておきましょう。

契約保育士のボーナス

契約保育士のボーナス支給は、以下のような対応に分かれます。

●ボーナスの支給はなし
●正社員のボーナスよりも少し低く設定されている
●正社員と同等程度のボーナスが支給される


契約社員は雇用の期間に定めがありますが、福利厚生は正社員並みに整えられていることが多いようです。しかし、なかには給与やボーナスが低い求人も。正社員と同じ仕事を任されることも多いため、契約保育士の求人探しは慎重におこないましょう。

なお、派遣保育士は保育園ではなく、派遣会社に雇われて働きます。そのため、ボーナスの支給事情も派遣会社によって異なるため注意しましょう。

産休・育休を取得している保育士のボーナス

産休・育休を取得している保育士のボーナス支給は、以下のような対応に分かれます。

● 評価期間に働いていれば支給される
● ボーナス支給日に在籍していれば支給される


原則として、産休・育休中でもボーナスは支給されます。しかし、評価期間に勤務している日数が少なければ、減額支給も考えられます。

できれば100万円…!ボーナスを増やす方法

おもちゃのお金と電卓
毎月の給与はもちろん、ボーナスも働くうえで欠かせないものです。1年間で計100万円のボーナスがもらえるようになれば「来年もがんばろう…!」という気持ちになりますよね。では、今よりもっとボーナスの金額を上げるためには、どのような方法があるのでしょうか?

査定基準を意識して働き続ける

一般企業では、優秀な成績を残すことがボーナスの増額につながります。しかし、保育園では難しく、急激な上昇は期待できません。そのため、地道に長く働き続けることがボーナスを増額させる方法といえるでしょう。

また、役職につくことでボーナスが上がることも考えられます。処遇改善加算により、職務分野別リーダー、専門リーダー、副主任保育士などの役職が追加されているため、キャリアアップを目指してみても良いでしょう。

賞与額が高い保育園へ転職する

そもそも基本給が少なかったり、ボーナスの増加が見込めなかったりする場合はモヤモヤしますよね。また、ボーナスの支給は「業績による」など、曖昧な表記がされている保育園も少なくありません。

ボーナスだけでなく、勤務環境などにも不満を持っている場合は、思い切って保育園の転職を考えてみても良いでしょう。求人を探す際は、給与欄の賞与に関する記載に注目しましょう。

まとめ

保育士の平均ボーナスは、約74万4千円です。年2回支給がある場合は、1回あたり35万円程度になるといえます。しかし、ボーナスの支給額は働く保育園や、働き方によっても大きく異なります。求人を探す際は、基本給や支給計算に留意しましょう。
保育士・幼稚園教諭・保育教諭などの就職・転職をお考えの方は、ぜひ保育士ワーカーにご相談ください!
電話で相談バナー