保育士資格試験の実技はどれを選ぶ?音楽・造形・言語の難易度を徹底解説!

勉強する女性
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保育士試験の筆記試験に合格したら、いよいよ実技試験に進むことになりますね。実技試験には細かい条件や注意点もあり、事前に対策しておかないと当日慌てることにもなりかねません。

そこで今回は、保育士の実技試験を控えている人に2023年の保育士資格実技試験の概要や注意点、難易度や分野の選択基準を解説します。
実技試験の内容をしっかりと把握して、試験当日に備えましょう。

保育士資格「実技試験」の概要と目的

ノートを持つ女性
保育士資格試験の二次試験となるのが実技試験です。
まずは、保育士資格試験の実技試験の概要と目的からみていきましょう。

2023年度保育士資格試験の実務試験日

2023年の保育士実務試験の日程は、前期と後期で以下の通りです。
集合時間については、実技試験受験票にある記載を確認しましょう。

前期:令和5年7月2日(日)
後期:令和5年12月10日(日)

保育士資格試験の実技試験は選択制!

保育士資格試験の実務試験は「音楽」「造形」「言語」のうち、2分野を選択して実施します。
選択するのは筆記試験の願書を提出する時で、以降の変更はできません。

それぞれ50点満点で、選択した2分野ともに30点以上であり、合計点数が60点以上になれば合格です。

保育士資格試験で実技試験がある理由とは

保育士資格試験で筆記試験の次にある実技試験は、保育士としての資質を評価するためにあります。
筆記試験に合格し保育の知識があったとしても、保育現場で子どもと関わるのに向いていない人もいるようです。
保育士資格を取得するには、筆記試験と実技試験の両方に合格し保育士として認められる必要があります。

保育士資格試験で実技が免除される人

幼稚園教諭免許状の所持者は実務試験が免除になります。
幼稚園教諭免許には、1種・2種・専修がありますがどの免許でも実務試験は免除されます。

保育士資格「実技試験」の内容と攻略方法

園の様子
保育士として必要な知識・技能・資質を評価される実技試験には、「音楽」「造形」「言語」の3分野があることが分かりました。

こちらでは、それぞれの技能試験の内容と攻略方法を見ていきましょう。

保育士資格実技【音楽】

課題曲2曲を、幼児に歌って聴かせるように弾き歌いします。

【2023年前期の課題曲】
以下の2曲は選択制ではなく、両方とも弾き歌いします。

課題曲①「幸せなら手をたたこう」(作詞:木村利人 アメリカ民謡)
課題曲②「やぎさんゆうびん」(作詞:まど・みちお 作曲:團伊玖磨)
※一般社団法人 全国保育士養成協議会の公式HPより楽譜のダウンロードができます。

【音楽の条件】
・実技試験の会場にあるのはピアノ
・アコースティックギターか独奏用アコーディオンの弾き歌いも可能
・ピアノ以外の楽器は、自宅から持参する
・紙の楽譜は持ち込みOK
・ピアノ伴奏は、市販の楽譜か添付された楽譜のコードネームを元に編集したものを用いる
・ピアノ以外の楽器での伴奏は、添付された楽譜のコードネームを尊重して演奏する
・前奏と後奏を付けても良い
・歌詞は1番のみ
・移調してよい


【攻略方法】
保育士として、伴奏しながら歌う技術だけでなく、リズム感や表現力もみられます。試験管の前で弾き歌いするのは緊張しますが、子どもと一緒に歌う場面を想像しながら楽しく弾き歌いしましょう。

【注意点】
伴奏をせずに歌だけを歌う、伴奏だけして歌を歌わない場合は、合格できません。また、楽譜やコードネームを無視して、歌と同じ単旋律のみを弾きながら歌う場合も不合格になります。条件をしっかり確認し、弾き歌いの練習をしましょう。

保育士資格実技【造形】

色鉛筆を使って、当日に指定された保育の一場面を絵画で表現します。

【絵画の条件】
・試験時間は45分
・解答用紙のサイズはA4判、絵を描く大きさは縦横19cm
・用紙の種類は当日提示

【持ち物】
・鉛筆かシャープペンシル(濃さはHB〜2B)
・色鉛筆12色〜24色程度
・消しゴム
・腕時計


【攻略方法】
保育士として働く場面を想像して絵画で表現できるかを評価されます。特にその場面が描けているか、人物の描写ができるか、全体の色使いにも注意して丁寧に描きましょう。指定された縦横19cmの枠からはみ出さないように事前にサイズ確認もしましょう。

【注意点】
鉛筆削りの持ち込みは可能ですが、試験中に削る場合には試験管の許可を取るようにしましょう。色鉛筆は摩擦で消えないタイプとし、また水溶性色鉛筆はOKですが水分塗布はできません。色鉛筆ケースや筆箱は机上に置いてもいいですが、人物の形をしたイラスト入りタイプは使用不可なので注意しましょう。

保育士資格実技【言語】

3歳児クラスの子ども15人程度に聞かせることを想定した「3分間のお話」を行う。

【2023年前期の課題話】
以下のお話の中から一つを選択して行います。
①ももたろう
②3びきのこぶた
③おおきなかぶ
④3びきのやぎのがらがらどん


【攻略方法】
保育士として、幼児に対する話し方ができるか、声が出せるかを評価されます。お話をする時の表現力も試されるので、登場人物を想像しながら気持ちを込めて身振り手振りのジェスチャーもつけながらお話をしましょう。

【注意点】
絵本や道具の使用は一切禁止されています。開始合図の後は、まず題名を伝えてからお話を始めてください。また、開始から3分間は退出できないので、できるだけ3分間ギリギリで話がおさまるように練習しましょう。

保育士「実技試験」はどれを選ぶのがいいの?

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ここまで、保育士資格の実技試験の概要について解説しました。
最後に、それぞれの分野の難易度と勉強方法についてみていきましょう。

【音楽】【造形】【言語】の難易度チェック

分野ごとの合格率は公表されていませんが、実技試験の受験者全体で8割から9割と高い合格率です。
しっかりと準備して挑めば、合格できる可能性が高いのが実技試験だといえますね。

また、「音楽」「造形」「言語」の内どの分野を選択すればいいのかについては、自分の取り組み易い分野を選択するのが1番いいでしょう。

分野の選択は『得意な分野』または、練習が苦にならない『好きな分野』を選ぶのがおすすめです。

保育士資格試験の実技は独学だけで大丈夫?

前述した通り、保育士実技試験の合格率は毎年高く独学でも十分に合格できます。

ただし、全く準備をせずに実技試験に挑むのは大変危険です。
実務試験の合格率は高いとはいえ、10人に1人〜2人は毎年不合格の通知を受け取っていることになりますね。分野ごとの解説にある注意点をしっかりと頭に入れ、きちんと事前準備しましょう。

保育士試験実技対策の講座は必要?

通信講座などでは、実技試験の対策講座も開催しているようです。
各分野で講師の見本が確認でき、自分が実技試験をする姿をオンラインで添削指導する講座カリキュラムもあるので、気になる人は調べてみましょう。

実技試験とは保育士としての適正を見極めるためのもの

並ぶ園児と保育士さん
保育士資格の実技試験は、3分野の中から2分野の選択制であり、分野ごとに細かい条件や注意点があることが分かりましたね。

実技試験は、保育の現場で保育士として働く適性を見極めるためのものです。

実技試験に合格するためには、各分野の概要や注意点をしっかり確認して対策し、当日精一杯力が発揮できるようにしましょう。
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