保育士の自己PRはこう書く！面接につながる履歴書の書き方や経歴別の例文までご紹介

保育士として就職・転職する際の履歴書に書く自己PRは、書類選考の合否に大きく影響します。

就職・転職を控えている保育士さんの中には、「保育士が採用されやすい自己PRが知りたい！」「他業種からの転職の場合はどんな自己PRにすればいいの？」など、履歴書の書き方に戸惑っている人も多いようです。

そこで今回は、保育士が履歴書に書く自己PRのコツやアピールポイント、経歴別の自己PRの例文をご紹介します。記事を参考にしながら、自分だけの自己PRを考えてみましょう。

保育士の応募履歴書に書く【自己PR】とは

保育士の自己PRは、書類選考で採用側が注目する項目です。
まずは、自己PRについて理解していきましょう。

自己PRと志望動機の違い

まずは、勘違いしやすい「自己PR」と「志望動機」との違いを理解しましょう。

【自己PR】・・・自分の存在をアピールするための文章です。採用側が自分を採用してメリットになることを記入します。自分の長所や魅力を採用側に的確に伝えられるように書きましょう。

【志望動機】・・・数ある保育園の中で、なぜ貴園を選んだのかを伝える文章です。採用側が知りたい部分でもあり、保育理念や働き方など、応募先の特徴をおさえて書くようにしましょう。

保育士として採用されたい！自己PRの書き方3つのコツ

保育士として採用されるためには、具体的にどんな自己PRを書けばいいのでしょうか？
履歴書の自己PRを記載する際の3つのコツを紹介します。

コツ① 応募する園を徹底的に調べる
まずは、応募する園の理念や保育方針について知りましょう。
情報は公式ホームページや転職サイトを確認することや、園のパンフレットなどを取り寄せるのもおすすめです。
また、事前に就職説明会や見学ができる場合は積極的に参加し、参加した事実を履歴書に書き「貴園で働きたい」という意欲を伝えるのもおすすめです。

コツ② 園の特徴から求められる人物像を想像する
園の特徴によって、求められる職員の特性は違います。
例えば、モンテッソーリ教育を行っている園では、採用側は「子どもを見守る力があるかどうか」を重視しています。また、自然の中で子どもの力を伸ばす特徴のある園には「企画から提案まで考えられる力があるか」を重視する園もあります。

コツ③ 経験の中で学んだことを盛り込む
保育士としての経験や学びで書ける内容がある場合は、自己PRに書きましょう。
クラス担任の経験、提案や実行された企画案や前園で行ったことは即戦力として評価されます。保育士としての経験だけでなく、ボランティアや子育て経験を書くのも良いでしょう。自分の経歴の中で、応募する園に活かせることがあれば積極的に記載しましょう。

面接につながる自己PRが必須

履歴書に書く自己PRは、あなたが書類選考を通過するための文章です。採用側に「この人と面接で話をしてみたい」と思ってもらえるよう、採用されたいという熱い想いが伝わる自己PRを書きましょう。熱意を伝えるには、一言二言で終わらせるのではなくある程度の長さで書くのがおすすめです。

保育士が【自己PR】でアピールできることは？

では、保育士が自己PRでアピールできる特性をみていきましょう。

①コミュニケーション能力が高い

保育業界は女性が多い職場であり、退職理由に「人間関係」を挙げる人は多いようです。また、子どもだけでなく保護者との関わりや地域との連携など人との関わりも保育士の仕事のひとつ。
コミュニケーション能力が高いことは、自己PRでアピールできる特性です。

②明るい性格である

どこの職場でもそうですが、暗い性格よりも明るい性格の方が採用されやすいでしょう。特に保育士は人と関わる仕事なので、笑顔で話しやすい明るい人に向いています。
明るくポジティブな性格は、自己PRでアピールできる特性です。

③協調性がある

一人で考えて提案する力も大切ですが、保育士として特に重視されるのは協調性があることです。チームワークを大切にし、調和を取りながら仕事を進められる人は保育業界から重宝されます。
協調性があることは、自己PRでアピールできる特性です。

④製作が得意である

保育士の仕事には、子どもと製作活動をしたり壁面装飾作りをしたりと、製作する仕事もたくさんあります。製作が得意だと、創造力があり手先が器用という好印象を持たれやすいでしょう。
製作が好きで得意なことは、自己PRでアピールできる特性です。

⑤高校生の頃から保育ボランティアをしている

未経験から応募する場合、経歴からの自己PRはできません。その際には、保育に対する想いの強さをアピールしても良いでしょう。保育ボランティアなどの体験談は特に目に留まりやすいです。
保育ボランティアの経験は、自己PRでアピールできる特性です。

【例文】保育士の応募で使う自己PR｜経歴別

最後に、経歴別に自己PRの例文を紹介します。

●新卒で応募する場合

私は、一つの事をやり抜く力や忍耐力を持っています。中高6年間続けたバドミントン部では、大会優勝を目指して毎日練習に励みました。また、高校の時には副キャプテンとして活動し、団員の相談を受けることも多かったです。この経験を保育士として貴園でも活かしたいと思っています。

貴園は体操教育に力を入れており、体力に自信がある私にぴったりだと確信しております。また、貴園の『スポーツを通して子どもたちの健やかな体と心の成長をサポートし、頑張る子を育てる』という教育方針を、保育を通してサポートしていきたいと考えております。

●他職種からの転職で応募する場合

前職では、美容師として働いていました。子連れ歓迎の美容室で働きながら、多くの子どもたちと関わっていく内に、次第に保育士の仕事がしたいと考えるようになりました。前職ではチームリーダーとして、8人の職員をまとめていてチームワーク作りは得意です。

また、7歳からピアノを習っていて演奏や歌が好きです。保育士の資格取得を考えてからは、リトミックの勉強も始めました。貴園では、この特技を活かして子どもたちと多くの音楽活動をしていきたいです。

●保育士未経験(育児経験有り)で応募する場合

私は、保護者として子どもを3年間保育園に預けていました。初めての子育てだったので、何をするにも不安な気持ちでいっぱいで、保育士さんの存在に大変助けられました。特に息子のオムツがなかなか外れなかった時に、担任保育士に「大丈夫。ゆっくり待ってあげましょうね」と言われた事が嬉しかったです。

そして、いつしか自分も保育士として働きたいと考えるようになりました。子どもに寄り添う保育を理念に掲げている貴園で、私も保護者に寄り添い信頼してもらえるような保育士になりたいと思っています。

●経験とブランク有り（中途採用枠）で応募する場合

私は、保育士としての経験が5年間あります。前園は夫の転勤で引っ越す事になり退職しましたが、1歳児から4歳児までの担任を務めた経験があります。

また、チームワークを取る事を大切に考えています。前園では朝礼時に挨拶や注意事項のみで味気ない状況を変えようと、「各クラスの一日の目標を伝え合おう」と提案しました。その結果、徐々にクラスの課題や状況を共有できるようになり職員同士のコミュニケーションも増えていきました。

貴園でも、協調性を持ちながら職員間のコミュニケーションを大切にしていきたいと思っております。

保育士として採用されたいなら自己PRは大切！例文を参考にしてみよう

今回は、保育士が就職・転職する際に必要な自己PRの書き方をご紹介しました。

書類選考を通過するには、「貴園で働きたい！」という熱意を採用側に伝えることが必要です。その想いを伝えるために、自分の性格や経歴から学んだことを上手に書いていきましょう。その際により具体的な内容にすれば、他の人と違った自分だけの自己PRができます。

この記事の自己PRの書き方のコツや例文を参考にしながら、書類選考に通る魅力的な自己PRを書いてみてくださいね。