ちょっと待って!こんな転職は危険!転職の失敗ケース

その転職危険かも⁉転職の失敗ケース3選
バナー広告
保育士さんの数だけ「輝ける職場」はあります。
そんな理想の職場に出会うためにはチェックポイントもたくさん!
そして
「この職場良さそう!」
「今がタイミング!」
と思ったのに、入職してから気づく痛すぎる失敗も…。
今回は「保育士ワーカー」のキャリアアドバイザー(CA)が見てきた、入職後に失敗しがちな【転職の落とし穴】と、検討時に注意するポイントをご紹介。
先輩たちのしくじりに学んで、本当に幸せになる転職を目指しましょう!
「運命の出会い」と思った時こそ……油断は禁物です!

【ケース①】給与アップ&残業ゼロの求人との出会い。でも現実は…!

保育歴3年目のある保育士さんは4月の入職に向けて転職を検討していました。
仕事も慣れて、毎日充実しているし、人間関係も悪くはない。
あえて不満を言うのであれば行事前の残業時間が長いかなあ…。というくらい。
やめたい理由は特にないけれど、もっと良い職場があれば転職したい気持ちもあるので、気になる求人をブックマークしている状態。
そんな年末の夜遅く、転職サイトを眺めていると、自宅近くの求人を見つけた。
【残業ゼロ】
こんな求人、先週には出てなかった気が...。
しかも基本給が、今より20%アップ。
「いいじゃん…!」
保育士の求人は多いけれど、良い条件の求人はすぐ埋まってしまう。
すぐに応募してみたら幸運なことにとんとん拍子でスピード面接、しかも内定までもらってしまった!
園の担当の方も
「急に欠員が出て困っていたんですよ」
と喜んでくれて、転職を決めました...。
ところが4月……。
入職してから気づいた実態。
たしかに残業はないけれど「持ち帰り」の作業がかなり多くて…
勤務している保育士さんたちはみんな普通に持ち帰っているけれど、これは実質「残業」なのでは??

そして労働環境。
基本給は上がりました。
でも、朝7時からの「早番」がすごく多いのです…。
夜型の自分にはこれはかなり不向き。

そして最大のしくじりは
「園の保育方針が、合わない...」
よく言えば子どもたちの主体性を大事にしていると言えるのですが...、違う言い方をすると、かなり放任ぎみで事故が起こらないか心配で仕方がない...。
給与アップ以上にキツい職場だったのです...。

【CAからコメント!】
子供たちの安全を見守りながら、褒めて、叱って。
連続する行事やイベントの企画も。
責任とやりがいが隣り合わせの毎日で、がんばりに見合った評価をしてほしいと思うのは当然のことです。
そのなかで突然、運命と思える求人に出会ったら?すぐに飛びついてしまう気持ちもわかります…

でも、”面接や見学で職場をきちんと確認することが大事”
この保育士さんの転職も他の方だとマイナスに感じる事ではないかもしれません。
転職を決める前にプラスの要素だけにとらわれ、表面的な情報しか確認できなかったことが原因になってしまった失敗例です。
特に保育方針持ち帰りは、一度見ただけではわからないことも多いです。
知りたいポイントが見えない場合は、転職を決める前にキャリアアドバイザーに確認もできます。

【ケース②】同僚が続々と退職! うちの園はヤバいのでは!?

新卒で今の園に入った20代の保育士さんの失敗例。
「来期で〇〇さんが退職することになりました」
え……また!?
主任からの連絡。これで退職する人も3か月連続。
小規模園なのに..。
最近、職場を退職する人が急に増えた。
先月は同期の子が退職。
「前に一緒に働いていた先生に誘われて」と言っていたけれど、仕事終わりに笑い話をしたり、グチを言ったりする相手がいなくなったのは、結構ショックだった...。
そういえばあの子、
「転職して今よりいい条件になる」
って言ってたなあ。

「うちの園って、他の園と比べてどうなんだろう。」
退職者が続いているのは、“ブラック職場”だってどこかで読んだし...。
私は、今の園しか知らないから気づいていないだけで、実はヤバいのでは?
今後、退職していく人の業務引き継ぎもあるだろうし、今よりもっとしんどくなるかも。
そういえば...、こんなに退職者が出てるってことは、私が転職するとき、どうなるの?
すんなり辞めさせてもらえるのかな?
引き止められる前に、私も早く転職しなきゃ...!

【CAからコメント!】
こちらの保育士さんは非常に危ないですよね……。
この方は自分に合う園を見つけることよりも、転職することを優先して後々苦労されることになりました。
周囲の空気に焦ってしまい判断を誤った失敗例です。
仲の良い同僚が退職すると不安になるものです。
職場への不信感が出てくるのも普通のこと。
でも、退職の理由は人それぞれ。
仕事のことだけではなく、結婚・出産といったライフイベントもあります。
偶然、退職が重なっただけで、必ずしも職場に問題があるとは言えません。
焦りは間違った判断を引き起こします。
焦ってしまったときこそ、今置かれている環境を見直すことをおすすめします。
保育歴が浅い保育士さんなら、なおさら。
当然のように感じていることが、別の園では当然ではないというケースもたくさんあります。
自分の気持ちを整理することは、転職を成功させるために一番大切です。
実際キャリアアドバイザーは、このような保育士さんの気持ちを伺うことに最も重きを置いています。

【ケース③】転職活動は忙しい…本気で向き合うために退職して時間を作ればいいのでは?

転職3社目。
仕事に熱心な向上心を持った30代の保育士さんの例です。
私はずっと保育士でいたい。
履歴書も職務経歴書も完璧に準備して、面接対策も万全。
次はきっと保育方針も給与も良い園で主任になるんだ。
と思ってはいるけど……。
”転職活動に割く時間がない!”
今の園は行事に力を入れているから、残業もあって常に忙しい。
企画を考えることは好きだけど、とにかく疲れる。
職場の人間関係や雰囲気も悪くて、けっこう限界かも...。
でも、家に帰ってからは疲れていて、転職活動に使う時間が取れないし...。
本気で転職活動をするには、時間が必要。
でもその時間が取れない…
と、ぐるぐる頭の中を悩みごとが回ってしまう。
年齢的にも本気で保育士としての未来を考えたいのに。
……いっそのこと、さきに退職した方がいいのでは?
今の環境では、目の前の仕事に追われて、このまま何年も変わらない気がする。
だから、時間がとって転職活動に専念するため退職をしました。
しかし…
たしかに時間はできたけれど、収入がなくなるのは想像していたよりキツかった。
求人を見つけては応募する日々。
書類選考は通るけど、内定がなかなかもらえない。
貯金も減ってきたタイミングで内定をもらった園に転職を決めてしまいました…!

【CAからコメント!】
転職に本気で取り組むために、足元の安定を捨ててしまった失敗例です。
こうしたケースを見かけます。
「なんとなく今の職場が合わない気がする」
「とりあえずツラい状況から抜け出したい」
「イヤなことが続いた」
「自分はもっと良い評価を受けていいはずなのに」……
さまざまな悩みを抱えている人にとって、転職で環境を変えることは大事です。
けれど、
この方のように先に退職してしまうことはおすすめしません。
収入が途絶えることで生まれる焦りは本当につらいもの。
金銭面や精神面の負担はかなり大きくなります。
転職活動はどのくらい期間がかかるかわかりません。
結局、満足はいかない妥協した転職になってしまい、せっかく先に退職したことも意味がなくなってしまいます。
そして何より注意してほしいのは、自分一人で転職活動することで視野が狭くなるリスク。
今回ご紹介した3つの失敗例すべてに共通することですが、本当に必要なのは時間ではなく、正しい情報や今とは違う視野だったかもしれません。

▶本当に満たされる園は【自分の気持ち】が決める。

転職は待遇を選ぶのではなく、自分の気持ちと向き合う作業です。
CAの経験から見ても
「自分が大事にしている価値観」
を持った保育士さんが、幸せな転職をされています。
ですので、
転職はただの「職場選び」ではなく「自分」を見つけるチャンス。
それは
【保育方針】
【目指すキャリア】
【本当に喜びを感じる瞬間】
他にもたくさんあると思います。
CAは心の整理の専門家でもあります。
まずは求人を探す前に、スキルと経験の棚卸し、振り返りなどを通して、ほかの誰でもない自分の価値観を見つけることから始めませんか。

保育士・幼稚園教諭・保育教諭などの就職・転職をお考えの方は、ぜひ保育士ワーカーにご相談ください!
電話で相談バナー