キャリアアドバイザー使い倒しマニュアル【保育士】の転職準備ver

キャリアアドバイザーの上手な使い方
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給料を上げたい、キャリアアップしたい、休みを増やしたい、残業がない職場がいい、などなど、人によって転職理由はさまざまです。
職場での人間関係や、引っ越しなどのご家庭の事情で転職しなければいけないなんてケースも。
ちなみに
スポットライト編集部が思わず笑ってしまった退職理由は「職場に出会いがなかったので...」です。
なんかわかる気もしますね...。
ともあれ日本人の平均転職回数は2.7回(4人にひとりが5回以上転職)というデータがあるほど、新しい職場の選択肢は身近で魅力的。
いま大きな不満がなくても、転職サイトに登録して気軽に次の仕事を考えはじめた人は多いはず。
さて、
そんなときに付き合うことになるのが「キャリアアドバイザー」通称「CA」です。
理想の職場へたどりつくための強力なサポーターである一方、「しつこく電話がかかってくる」逆に「全然連絡が来ない」などの声も聞かれます。
そこでこの記事では、CAの役割と失敗しない「上手な使い倒し方」について、現役CAさんの本音ベースで紹介します!

1.キャリアアドバイザー(CA)って??

まずは「CAって何をするの?」というところから。
「キャリアアドバイザー」
「キャリアコンサルタント」
「キャリアカウンセラー」…
いろんな呼び方がありますが、内容は一言で言うと
「就職・転職の相談を聞いて、一緒に考えて、その方に合った働き方を提案する」ことです。

CAの役目は【こんなはずじゃなかった】を防ぐこと


転職サイトに登録すると、一日や二日ではとても見切れない大量の求人が掲載されています。
その中から「自分に合う職場」を判断するのは、ほぼ無理。
入職できたとしても「あれ、こんなはずじゃ…」となってしまう事態は避けたいもの。
そうしたミスマッチングを防ぐのが「キャリアアドバイザー(CA)」の仕事です。
求職者の方のお話を聞いて、希望条件や経験をまとめ、求人を選定、ときにはサイトに掲載していない「非公開求人」をご紹介する場合も。
そのほか、求職者の方からは聞きにくい職場の雰囲気を調べたり、給与交渉をしたり、面接に同行したり。
内定もらった後も終わりではなく、いまの職場の円満な退職方法のアドバイスもくれますし、新しい職場でも困りごとがあれば相談が可能です。
これらのサポートが全部、無料で受けられます。

全力で「わがままになっていい」


求職者の方は「無料だから手抜きなのかな」とかは一切心配せず、CAを使い倒しましょう!
「自分の仕事なんだから全部自分で探します!」または「CAに全部お任せ!」はおすすめしません!
むしろ“わがまま”になったほうがうまくいきます。
思いつく要望を出して、やりたいことがわからない場合はCAと一緒に考えてみましょう。
今の職場の不満でも、NGな職場でも、気にせずにまずは全部お話してみてください。転職先や現在の職場に知らされることはありません。
なぜならCAは【こんなはずじゃなかった】という転職にならないようにサポートするのが仕事だからです!

2.CAを全力で使い倒そう(質問例つき)

さて、お待たせしました。
いよいよCAを全力で使い倒すマニュアルを公開します!
ポイントは
「CAがわかること&わからないこと」そして「ぜひ聞いておきたい質問」です。

マニュアル1:目指している待遇の求人を絞る


担当のCAが決まったら、ざっくばらんで構わないのでまずは希望を伝えます。
  • 給与
  • 職場から自宅までの距離
  • 休日 、休日出勤の有無
  • 残業、夜勤の有無
  • 各種手当
はもちろんですが、それ以外にもご家庭の事情で休みをとる必要がある方、ブランクがある方などもぜひご相談を。
そのときCAからは、
  • 転職(就職)を考えている理由
  • 経験・スキル
  • 長所・短所
  • いまの職場での良い思い出、不満だったこと
  • 得意な業務
などを聞かれるかもしれません。
正直、CAがいちばん「わからない」「知りたい」のがココなのです。
雑談ベースで構わないので伝えるようにしましょう。
話をすることで、自分が望んでいる働き方に気づいたり、自分に合った職場イメージが見えてくることも。
あなたとCAの目線がピッタリ合うことで、最適な職場がピックアップできるのです。

マニュアル2:求人に書かれていないことを調べる


その後、CAから求人を提案されるので、そのあとの使い倒し方は
「求人票ではイマイチわからないこと」
の情報収集です。
  • 職場で有給はとりやすい雰囲気?
  • 職場の周りの環境は?
  • 働いている人たちの人間関係は?
  • 持ち帰りの業務はあるか?
これらは通常「働き始めた後にわかること」ですが、CAは企業と「直接」つながっているため、事前にある程度調べることができるのです。
実は、このお願いを遠慮している人が多く…「すごくもったいない!」
特に保育士は人と関わる仕事ですから「人間関係」はとても重要ではないでしょうか。
ほかには、
【ぜひ聞きたい質問】
  • 保育園の方針・保育観は?
  • 正社員とパートさんの比率は?
などなど、業界ならではのポイントもCAを通して確認できます。

マニュアル3:選考に勝つ!


自分のことも整理でき、職場のこともわかったら、いよいよ選考です。
ここでもCAは企業の特徴を把握しながらサポートします。
選考に通りやすい職務経歴書の書き方、面接で聞かれる質問や、採用担当者の性格などをどんどん聞いて、できる限り情報を集めることをおすすめします。
さらに、
まだまだ「わがままになれるポイント」があります。
【ぜひ聞きたい質問】
  • 求人票に書いてあるよりも給与を上げられますか?
  • 入職時期を前倒しor後ろ倒しできますか?
  • 職場を見学できますか?
こんな面接では話しにくい(でも気になる!!)こともCAを通して交渉できます。
そして面接に同行してもらうことをおすすめします(ちなみにトライトキャリアでは面接同行を推奨しています)。
もちろん、企業にも都合があるので全ての要望が通るとは限りませんが、ダメだったとしてもモヤモヤしたまま転職するよりは良いこと。
気になる点はCAに任せて、ご自身は面接に集中してください。

3.【業種別】転職スケジュールとCAの使いどころ

CA使い倒しマニュアルの最後は「転職までのスケジュール管理」です。
転職サイトに登録している人は、
すでにどこかに勤務しているか、ブランクがあるけれどいずれ職場に復帰したい方
が多いと思います。
いまの仕事や家事を頑張りながら、たくさんの求人に応募して、返答の締め切りを確認して…
面接日を決めて(その面接も一回で終わらない場合も)…。
選考にかかる時間も逆算しないといけません。
かなり大変ですよね。
しかし、
その作業の大部分はCAが代わりにしてくれるものなのです。
CAは業界ごとの最適な転職時期を把握しているため、現実的なプランを立ててくれます。
「〇ヶ月後からいちばんいい求人が出る時期です!」
「今はちょっと待ちましょう!」
というアドバイスもしてくれます。
もちろん求職者の方は
「絶対にこの職場に行きたい!」
「あんまり急かさないで!」
と要望を出してもOK。
こんなやりとりを繰り返して、理想の職場に近づいていくことがほとんどです。
各業界ごとのスケジュール目安とCAの使いどころはこちら。

保育業界では【4月】入職が多いですが、その他に4月に入社した保育士さんが早期退職したり、ボーナス支給時期の6月に退職したり、園側は行事が落ち着いている時期でもあって【6月】に向けて募集が増えるケースがあります。
また【9月】にも募集が増える傾向にあります。
CAとスケジュールを立てておきましょう。
  • 6~8月下旬理想の転職を考えておく
    (CA:履歴書の書き方やスキルの整理をしておく)
  • 9~10月上旬転職活動が本格スタート
    (CA:求人を絞り込んで転職スケジュールを立てる、面接対策)
  • 11月転職先内定、いまの職場に退職の意思を告げる
    (CA:退職の言い方とタイミングを考える)
  • 3月末退職
  • 4月〜新しい職場に転職!

このように、転職サイトに登録したときから求職者さんとCAのお付き合いは始まります。
短ければ一ヶ月程度、時には1年以上になることもあるでしょう。
そして入職後も、サポートなどでお付き合いは続いていきます。
ですからどんどん使い倒してください!
「ここでよかった!」という転職がひとつでも増えることは、求職者の方も企業の方もCAもみんなハッピーですから。

保育士・幼稚園教諭・保育教諭などの就職・転職をお考えの方は、ぜひ保育士ワーカーにご相談ください!
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