【保育園の運動会】年齢別の競技アイデア集!目的や曲選び、服装も

運動会
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保育園での一大イベントと言えば運動会!ワクワクドキドキ、楽しい1日の始まりです♪元気いっぱいに体を動かして、子ども達は日ごろの成果や成長を見てもらう機会でもあります。保護者にとっても、わが子の成長を感じられることでしょう。

保育士さんは運動会のために多くの準備をしますが、競技のアイデアや運動会のスローガン、曲の選び方など悩むポイントは多いはず。

この記事では運動会で盛り上がる定番~ユニークな種目をイラストともにご紹介します。また、運動会のスローガンと曲の選び方のポイントも伝授。

さらに保護者の方向けに、運動会のねらいや当日の適切な服装をお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

運動会のねらい・目的とは

運動会を行うねらいは、子どもたちが練習の成果を披露する楽しさ友達と協力して目標へ向かう達成感を知ってもらうことです。

様々なルールや決まり事を覚えたり、頑張る友達を応援したり、様々なプロセスを経験することで、子ども達は一回りも二回りも大きく成長することでしょう。

運動会を開催する時期

10月第2月曜日が国民の祝日「体育の日」であることから、保育園も、秋の9月10月頃に運動会を実施する園が多いようです。また、最近では小学校や中学校と同じように5月6月に行う園もあります。

しかし5月は入園したてなので、慣れない日々の生活に加えて運動会の練習も行うと、子ども達に大きな負担がかかるようです。園の都合だけでなく、子ども達や保護者の視点で考えて、適切な時期に運動会を開催しましょう。

保育園と幼稚園の運動会の違い

保育園と幼稚園の運動会には、実はいくつか違いがあります。大きな違いは保護者の協力です。

時間帯と場所

乳児も預かっている保育園では、子どもの体力や集中力を考えて運動会は午前中だけで終了することがほとんど。ですが、プログラムは午前中で終わっても、運動会の楽しみのひとつであるお弁当は、みんなで食べてから解散するケースも多いようです。

また、保育園では小さい子どもの安全を考えて、目が届きやすい体育館などの室内で行われる園が増えています。保育園は共働き世帯が多いので、屋内で実施される運動会は天候に左右されずに、スケジュールを決めやすいというメリットも。

準備や片付け

保育園の運動会の準備はほどんどが保育士さんによって行われますが、幼稚園の場合は準備や片付けを保護者が手伝うところもあるようです。前日までの準備や当日の運営サポート、後片付けなどを、役員が手伝う場合や、保護者みんなで分担して協力する場合など様々なよう。

衣装製作

保育園では、働く保護者の負担にならないよう、保育士さんが子どもたちの衣装や備品を製作してくれるところが多いようです。幼稚園は、園の指示に従ってそれぞれの家庭で、製作したり購入したりすることが多いと思います。

運動会の種目について

運動会と言えば、競技や発表などの様々な種目で大盛り上がりしますよね。保育園の運動会では、かけっこやリレーなどの競技種目、ダンスやパラバルーンなどの表現種目、玉入れや綱引きなどのレクリエーション種目が、プログラムとして組まれているところが多いようです。また、保護者の方も参加する親子競技は、満足度が高くかなり好評なんだとか。

保育士さん達は運動会の準備の際、どんな競技や種目を入れたら、「子ども達とその保護者の方が楽しんでくれるのだろうか」と迷うと思います。

乳児から幼児までが参加する保育園の運動会のプログラム作りのポイントは、年齢別に異なる身体能力を踏まえることが重要です。

以下では、運動会で盛り上がる定番~ユニークな種目アイデアを年齢別にご紹介いたします。それぞれイラストがあるので、イメージしながら読み進めてくださいね。

子どもの競技・種目 ~乳児編~

◆0歳児クラス

0歳児クラスの子ども達は、運動会の頃にはハイハイにつたい歩き、中には上手に自分で歩きだしている子もいると思います。

乳児の運動会は、種目で競うというよりは、子ども達の出来ることを楽しんでもらうのがおすすめです!泣いたり笑ったり、びっくりしてその場から動かなかったり…そんな様子も可愛くて、会場一体が笑顔に包まれることでしょう。

チキチキ!ハイハイレース

ハイハイレース
0歳児さんの定番競技はハイハイレースです。

ゴールにはお気に入りのおもちゃを持った保護者がスタンバイしています。子ども達は、マットの上をハイハイして、パパやママのもとに。

ここで工夫をしたいのが、保育士さんの実況解説!
「さぁ始まりました!0歳○○組さんのチキチキ!ハイハイレース。子ども達はパパやママのところへ行けるかな~?」
「おっと、Aちゃんがハイハイをやめて寝転んでしまった!そろそろおねむの時間でしょうか♪」

こんな風に会場を盛り上げることで、子ども達も保護者もみんな応援ムードに。より一層盛り上がることでしょう。

ニワトリ&ヒヨコの親子で競走(親子競技)

親子競争
保護者と一緒に競技に参加するこちらの種目は、保護者はニワトリ、子どもはヒヨコになります。

はじめは子どもだけでスタートして、パパやママのところへ向かい、そこから保護者が子どもを抱っこしてゴールへ!

泣き出したり立ち止まって進まない子どもがいる場合は、保護者が迎えに行きます。子どもと保護者は、それぞれニワトリとヒヨコの被り物を頭に着けると可愛らしいですよ♪

◆1歳児クラス

1歳児クラスの子ども達は、運動会の頃には歩けるようになっていたり、月齢の高い子は1歳半になって走り回ることが出来るなど、発達の差が大きいことが特徴です。
その特徴をうまく活かし、運動会を楽しむことのできる競技をしたいですね♪

〇〇組オリンピック

〇〇組オリンピック
うさぎさんの真似をしてピョンピョン跳んだり、マットで作った山を登ったり、保育士さんが持ったフラフープの中をくぐったり、色んな遊びをオリンピックのようにして楽しみます。

こちらも0歳児さんと同様に、実況中継を交えると更に盛り上がることでしょう。
スタートした途端にママの所へ一直線に走る子どもがいたり、想定外のハプニングが微笑ましいですよ♪

へーんしん♪どうぶつ競走(親子競技)

動物競争
こちらの競技は、保護者が子どもをおんぶしてスタート!まずは第一関門のテーブルに。裏向きに用意されているカードを一枚取り、カードに描かれている動物になってゴールを目指します。

お題は以下を参考にしてみてください。
カンガルー:子どもを抱っこしてスキップまたはツーステップ
ゾウ:子どもの脇を両手で抱え、ゾウの鼻のようにぶら~んぶら~ん
キリン:子どもを肩車して大股歩き
ラッコ:子どもを横抱きにして左右にふわ~んと揺らしながら
ペンギン:保護者の足の甲に子どもを乗せて、ペンギン歩き
どの体勢で進むのか、見本の写真を貼っておくとわかりやすいですね!

◆2歳児クラス

2歳児クラスの子ども達は、走ったり跳んだりしっかりと動くことが出来るようになります。運動会の頃には、簡単な決まりのある遊びも楽しめるようになってくることでしょう。
そういった子ども達の変化に合わせて種目を決めるのもいいですね。

じょうずにキャッチできるかな?お菓子キャッチレース

お菓子キャッチ
スタートとゴールの間にお菓子がぶら下がっているポイントがあります。子ども達は、そこまで走っていき、ジャンプをしてお菓子を取ったら、また走ってゴール!

お菓子のあるポイントは、2本の長い棒の間にひもを括りつけ、そこにマスキングテープでお菓子をひっつけます。セロテープだと粘着が強くお菓子が取れない場合もあるので、マスキングテープがおすすめです。

しゅっぱつしんこう!きしゃぽっぽリレー(親子競技)

汽車ポッポレース
こちらの保護者も参加する競技は、チームに分かれフラフープの中に子どもが前、保護者が後ろで入ります。そして、汽車のように「シュッシュッポッポ」と掛け声をしながら進み、ゴールをしたら次の親子がスタート!

リレー形式なので、最後まで全員ゴールしたらおしまいです。保育士さんは掛け声のお手伝いをして盛り上げてくださいね!

子どもの競技・種目 ~幼児編~

◆3歳児 年少クラス

年少クラスになると、運動会の頃にはルールのある遊びを理解し、楽しめるようになってきます。「お友だちと協力をして何かをする」そういったことも出来るようになってくる時期なので、種目に取り入れてみるのもおすすめです♪

この頃から「負けると悔しい」といった感情を知るようになります。そして、「次はがんばる!」と自分に言い聞かせることを徐々に覚えていくのです。
そういった悔しい経験の中で大切なことを学ぶ時期でもありますので、勝負の出来る競技を取り入れていきましょう。

どんどんススメ!!キャタピラリレー

キャタピラレース
上下を切り取り筒のようにした段ボールに子どもが入り、中でハイハイをしてゴールを目指す競技です。

大きい段ボールで子どもが二人入って、協力して一緒にゴールを目指すのも年少さんなら出来るでしょう!2チームに分かれたリレー形式で勝ち負けを競います。

おつかいアリさん♪チーム対抗お買い物競争(親子競技)

おつかいありさん
スタート地点に親子で並び、子どもはその場でお山座りをします。

まずは、保護者だけがスタート!机に並べられたお題カードを1枚とって子どもの所へ戻ります。
そして、カードに書かれたお題の物を子どもがお店へ買いに行きます。机に並べられたものの中からお題の物を見つけ、それを保護者の所へ持っていき正解ならゴールです!

お題は、おままごとで使っている食材・スプーン・フォーク・フライパンや、おもちゃのスコップ・バケツ・絵本など身近なものでリアルで分かりやすいものがおすすめ。
知らない物が無いように事前の保育で、子ども達に「これな~んだ?」とクイズをして覚えてもらうのもいいですよ。

◆4歳児 年中クラス

年中クラスは、体力もついてしっかりとした運動も出来るようになってきます。さまざまな動作や運動を取り入れる障害物競走などもおすすめです。

そして、他者の気持ちを理解できるようになったり、共感性が生まれてくるのもこの時期。グループでの行動を好むようになり、「嬉しい」「楽しい」といったお友だちとの感情の共有をし、仲間意識が芽生えます。
チームで競う種目を取り入れるのもいいですね。

ばびゅーんとはしれ!障害物競走

障害物競走
運動会の定番競技といえば障害物競走!
平均台や跳び箱、マット運動などさまざまな障害をクリアしてゴールします。
かけっこではないので、走るのが遅い子も1等賞のチャンスがあるので、最後まで見逃せません!!

せっかくなので、ユニークなオリジナル要素も欲しいところですね。
  • 底を切った米袋の中に入って進む
  • フラフープをくぐる
  • キャタピラで進む
  • 竹馬で進む
  • なわとびを5回跳ぶ
  • 段ボールで作ったトンネルをくぐる
  • マットの上は焼き芋になって進む(両手を頭の上でくっつけコロコロ転がる)
  • ケンケンパで進む
子ども達の発達や様子に応じて出来そうな種目を取り入れてみてくださいね♪

おみこしワッショイ☆おみこしリレー(親子競技)

おみこしワッショイ
こちらはの親子競技は、チーム対抗戦で行います。
4人で持てるおみこしを段ボールなどで可愛く作り、それをリレー形式で運ぶ競技です。
ルールは、スタート地点からひとつのおみこしを2組の親子で運び、次の親子にパスします。先にアンカーがゴールしたチームが勝ちです。おみこしは、子ども達が前で保護者は後ろを持ちます。

勝利のカギは「ワッショイワッショイ」と息の合った声かけをすること!チームを応援しているお友だちも、みんなで声を掛け応援すると盛り上がりますよ♪

◆5歳児 年長クラス

年長さんは園での最後の運動会!

これまでいろんな経験をしてきた年長さんは、小学校に進級することへの期待を持って1年間を過ごします。

園でのお手本となる年長さんは、少し難しいことにチャレンジしてみるのも意欲や自信の向上に繋がり、子ども達も楽しんで取り組んでくれることでしょう!

「お兄ちゃん・お姉ちゃんだからカッコイイところを見てもらいたい」そんな子ども達の気持ちを大切に、種目を考案してみるのもいいでしょう。

よくみてかんがえて♪借り人競走

借り人競争
こちらの種目は、借り物競走ならぬ借り人競走!

「めがねをかけている人」 「青い服の人」  「帽子をかぶっている人」 「時計をしている人」など、ゴールの条件が書いているカードを手に取り、該当している人を探します。
そして見つかったら声をかけて、一緒にゴール!

少し頭を使う競技ですが、年長さんだから出来ること。とっても盛り上がる競技なので、こちらも実況中継するのがおすすめです!

中には引っ込み思案な子どもや、該当する人がいても戸惑って声を掛けられない場合も。保育士さんは、子ども達のサポートに回れるように工夫してくださいね。

息を合わせて運ぼう!チーム対抗ボール運びリレー(親子競技)

ボール運び競争
こちらはチーム対抗戦の親子競技。

まず、第一走者が大きなボールを親子でお腹に挟みます。ボールをお腹に挟んだ状態で運び、次の親子にバトンタッチ!次の親子も同じようにしてリレーをしていき、先にアンカーがゴールしたチームが勝ちです。

ただ前に進むだけでなく、カラーコーンを置いてその周りを迂回するなど、少し障害物を置いても盛り上がります!カラーコーンを迂回する場合は、子どもが内側・保護者が外回りをするようにしてくださいね。

運動会のテーマと曲の決め方

保育園で運動会をする際に、保育士さんが毎回悩むのが、運動会全体を象徴するスローガンやテーマ、ダンスや体操の際に流す曲の選び方です。

運動会のスローガンやテーマの決め方

保育園の運動会では、楽しい雰囲気を表すポジティブなスローガンやテーマがおすすめ。
ポイントは、覚えやすく園児が聞いても理解できる言葉にすることです。

スローガンの例となるキーワードは、「笑顔」「友情」「協力「達成感」など。
また、運動会のテーマは、「動物園」「遊園地」「絵本の世界」などの幼児らしいテーマにするのが良いでしょう。

運動会の曲の選び方

保育園の運動会で流す曲の選曲も保育士さんの仕事のひとつですが、体操曲やリレー曲などで、どの曲を選べば良いか迷ってしまうと思います。

曲を選ぶ際の重要なポイントは、「みんなが知っている」ということ。認知度が高い曲は、多くの人の興味を引きつけ、かつワクワク感を高められるので、気持ちをひとつにできる効果があります。
また他のポイントとしては、保護者への印象を意識すること。
運動会の主役は園児たちなですが、観覧する保護者にとって曲は、その場の雰囲気や盛り上がりを演出してくれる大事な要素です。保護者が楽しめる歌と一緒に子ども達の活躍を目にできれば、より高い満足感を得られるでしょう。

運動会の保護者の服装について

親子競技に参加する保護者の方は、どんな恰好で行ったら良いのか悩みますよね。園から「運動できる服装」と指定されることもありますが、実際どの程度の服装が適切なのでしょうか。

靴はスニーカー

運動会にはヒールやサンダルは避け、スニーカーを履いていくのが良いでしょう。

親子競技で走ったり跳ねたりして、怪我をする恐れもあります。親子競技がなかったり出場しない場合でも、屋外開催の場合は砂などで履物が汚れるので、洗えるスニーカーが無難です。

汚れが気にならないパンツ

運動会で子どもと一緒に立ったり座ったりすると、パンツは意外と汚れてしまいます。そのため、汚れても洗いやすいデニムやチノパンがおすすめです。

また、親子競技に出場する場合は、動きやすいジョガーパンツが良いでしょう。

Tシャツは長め

親子競技に参加する場合は、走ったり子どもを抱っこしたりするので、大きく動いても裾からインナーが見えない長めのシャツがおすすめです。また、胸元が開いている服装も要注意です。

Tシャツにジーンズのコーデだと地味だなと感じる方は、シャツを肩にかけたり腰に巻いたりして、ポイントにしてみてください。

日よけするならキャップ

9月10月はまだまだ日差しが気になる時期ですが、日傘は他の人の邪魔になってしまうので、控えましょう。

運動会当日はスポーティーなコーデになるので、日よけはキャップがおすすめです。親子競技に参加するママは、つばの広いデザイン性のある帽子は不向きなので、気を付けてくださいね。

3.さいごに

相談する保育士
運動会は、子ども達がたくさん練習をして本番を迎える行事です。練習では辛いことがあるかもしれませんが、運動会本番は子どもにとって楽しい経験になります。

年に一度の運動会は準備など大変な行事ではありますが、子どもの成長を感じる機会なので、保育士さんも保護者の方も一緒に楽しんでくださいね。
保育士・幼稚園教諭・保育教諭などの就職・転職をお考えの方は、ぜひ保育士ワーカーにご相談ください!
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