砂遊びをもっと楽しもう!砂遊び保育【メリット・ねらい・アイデア】

土で手形をとる子供
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砂遊びはいつからさせていいのか、どんなメリットがあるのかと疑問に思う保育士さんは多いようです。
実は、砂遊びは0歳児クラスから保育に取り入れることができます。でも乳児の砂遊びにはいくつか注意しておきたいポイントも。

そこで今回は、保育に砂遊びを取り入れるメリットや子どもの年齢別のねらいをご紹介します。
乳児クラスで砂遊びをする時の注意点も紹介しているので参考にしてください。

砂遊びのメリット

スコップを持って遊ぶ子供
まずは、保育に砂遊びを取り入れるメリットをみていきましょう。

乳児の砂遊びのメリットと身に付く力とは?

乳児の砂遊びには、以下のようなメリットがあります。
  • 運動機能
    柔らかい砂の上に立つことや、しゃがむことで足腰の力がつくでしょう。
    バランス感覚もついてきますね。
  • 手先や指先の力がつく
    砂をつまむ、握る、たたくなど、砂遊びでは手をたくさん使います。
    また固くしたければ強く握り、壊れないように優しく触るという強弱の感覚も身につくでしょう。
  • 感覚が育つ
    砂を触ることで肌感覚が育ちます。
    サラサラの砂や水を含んだ砂などいろいろな触り心地の砂を用意してあげましょう。
  • 集中力がつく
    手で砂を触りながら、無心になって遊ぶことで集中力を養います。
    つい声をかけたくなりますが、見守る保育を心がけましょう。

幼児の砂遊びのメリットと身に付く力とは?

幼児の砂遊びには、以下のようなメリットがあります。
  • 想像力が身につく
    考えながら砂を形にしていくので想像力がつきます。
    どうやったらイメージした形ができるか楽しみながら考えるでしょう。
  • コミュニケーション能力がつく
    幼児になると、砂場で友達と一緒に遊ぶことが多くなります。
    一緒に一つの形を作ることで、コミュニケーション能力がつきます。
  • 忍耐力がつく
    出来上がるまで失敗しながら何度もチャレンジするでしょう。
    子ども自身が何度も繰り返して再チャレンジすることで忍耐力が身につきます。

年齢別・砂遊び保育のねらいとアイデア

砂遊びする女の子
では、年齢別の砂遊びの保育のねらいとアイデアをご紹介します。

【0歳児クラス】砂遊び保育のねらいとアイデア

0歳児の砂遊びでのねらいは『砂の感触を味わう』です。
サラサラの砂や水を含んだ硬めの砂、砂の温かさや冷たさにはじめて出会う0歳児の子どもたち。
肌感覚を楽しむ時期ですね。
保育士は必ず子どもの近くにいて、口に砂を入れないように見守りましょう。砂遊びアイデア
砂場にお尻をつけて座ってみる
手のひらに砂を乗せる
小さめのシャベルや型ぬきを持ってみる など

【1歳児クラス】砂遊び保育のねらいとアイデア

1歳児の砂遊びでのねらいは『保育者と一緒に自然に触れて楽しむ』です。
砂遊びが好きな子は、自分で砂場へ向かいシャベルやバケツを使い始めます。

まだひとりでは遊びが続かない時期でもあるので、保育士は砂遊びの発展を助けてあげましょう。
落ち葉やどんぐりなど、砂遊びが広がる自然アイテムを入れるのもいいでしょう。砂遊びアイデア
保育士が型抜きした砂を崩して楽しむ
砂団子を並べて落ち葉で飾る
バケツに砂とどんぐりを入れてかき混ぜる など

【2歳児クラス】砂遊び保育のねらいとアイデア

2歳児の砂遊びでのねらいは『保育者や友だちと砂遊びを楽しむ/自然を取り入れて遊びを楽しむ』です。
2歳児になると、型抜きの砂をケーキに見立ててかわいくデコレーションする子も。
落ち葉や実で色合いを工夫しながら、簡単なごっこ遊びが始まります。砂遊びアイデア
できなくても何度も型抜きに挑戦する
型抜きした砂をたくさん並べて保育士と数える
保育士と一緒に作った山に枝や花びらで模様付けする など

【3歳児クラス】砂遊び保育のねらいとアイデア

3歳児の砂遊びでのねらいは『保育者や友だちと関わりながら砂遊びを楽しむ/砂の変化を感じる』です。
3歳児になると思考が広がり、砂遊びでもごっこ遊びが発展してきます。
○○屋さんごっこでは「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」など、保育士や友達とやり取りする姿が増えてくるでしょう。
水や白砂を加えて砂の硬さを調整しながら、好きな形を作る姿が見られるようになります。砂遊びアイデア
椅子やテーブルを用意してごっこ遊びを発展させる
保育士がリードして砂山を作り、山に飾りをする
時には水をたくさん使って泥んこ遊びをする など

【4歳児クラス】砂遊び保育のねらいとアイデア

4歳児の砂遊びでのねらいは『友達とイメージを共有しながら作ることを楽しむ/自然に興味を持って遊ぶ』です。
砂場おもちゃのサイズや種類を増やして子どもが自ら、使う道具を選べるようにしましょう。砂遊びアイデア
山とトンネル、川作りなどダイナミックに遊ぶ
協力して落とし穴作りをする
役割りを作ってケーキ屋さんごっこをする など

【5歳児クラス】砂遊び保育のねらいとアイデア

5歳児の砂遊びでのねらいは『砂遊びを通して発見したり考えたりする/物を大切にしようとする』です。
子ども自身が遊び方の工夫をする姿が見られるようになります。
自分のアイデアを出しながら友達と協力し、砂遊びは一気に発展していくでしょう。砂遊びアイデア
ひかる泥団子作り
数人の子どもで協力して大きなお城作り
クラスのみんなで宝探しゲーム など

メリットがたくさんある砂遊びを保育に取り入れよう!

砂場で山を作って遊ぶ子供たち
一見地味に見える砂遊びですが、たくさんのメリットがあることが分かりました。
年齢ごとの砂遊び保育のねらいを考えながら、遊びのアイデアを考えていくのがおすすめです。
基本的には子どもの砂遊びを見守りながら、時には保育士も一緒に思いっきり砂遊びを楽しんでみましょうね。
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