模倣遊びとは【見立て遊び・ごっこ遊び】のこと!年齢別のねらいや種類をご紹介

見立て遊びをする子供
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「模倣遊び」と聞くと難しく聞こえますが、「見立て遊び」や「ごっこ遊び」のことです。
子どもの模倣遊びには、実はたくさんのメリットがあります。

そこで今回は、模倣遊びが子どものどんな力を伸ばすのか、また年齢別のねらいや模倣遊びの種類までをたっぷりとご紹介します。
保育士の援助の仕方についても触れているので、明日からの保育の参考にしてください。

模倣遊びって何のこと?

落ち葉で遊ぶ子供
模倣遊びとは、目の前にないものや事柄をそれと見立てて、想像しながら遊ぶことです。
子どもが模倣遊びをする意味や効果についてみていきましょう。

子どもが好きな模倣遊び

子どもは、知らず知らずのうちに大人の真似(模倣)をして成長していきます。
子どもが模倣の対象にするのは、大好きな人や憧れの存在であることが多いようです。
子どもは周囲の大人との信頼関係の中で、少しずつ模倣遊びを広げていくでしょう。

絵本やテレビアニメなどのキャラクターに、ママやパパなど家族や保育士も子どもが模倣する対象ですね。

子どもが模倣遊びをする意味

模倣遊びをすることは、子どもの脳の発達にも大切です。
物を認識して模倣することで、いろいろな認知をする能力が育っていきます。
模倣遊びで子どもの発達段階をみることもできるでしょう。

また、家庭での普段の様子が模倣遊びによって再現されることもあり、気になる模倣遊びがある場合には保育士が注意してあげましょう。

模倣遊びで得られる効果

乳児の模倣遊びは、信頼する大人の真似をすることで理解力や言動理解を増やすことができるでしょう。
幼児になると好きなアニメキャラクターやヒーローの真似を楽しみ、友達と一緒に再現しながらコミュニケーション能力を高めることができます。

そのほかに模倣遊びでは、発想力や想像力が養われます。
お店やさんやお医者さんごっこなどでは、ルールやマナーを互いに学べるという効果も。
社会性を身につけるのにも模倣遊びはおすすめです。

模倣遊び年齢別の発展とねらい

ごっこ遊びをする子供
子どもの年齢によって、模倣遊びの種類や保育のねらいも変わってきます。
こちらでは、年齢ごとの模倣遊びについてご紹介していきましょう。

【0・1歳児クラス】模倣遊びの発展とねらい

保育者と一緒にイメージや想像することを楽しむことです。
保育士が一緒になって遊びながら、模倣することの楽しさを知っていく時期。

0歳児でもいないいないバーや、表情や言葉の真似など自然と模倣遊びをしています。
1歳半頃になると、人形の抱っこや寝かしつけなど自分から模倣遊びをしていく子が増えてくるようです。

模倣遊び例:乳児向け絵本の再現、電話でもしもし、食べるふり など

参照:保育所保育指針 

【2・3歳児クラス】模倣遊びのねらい

友達と関わりながら、保育者と一緒に協調性や社会性を学ぶことです。
子どもの頭の中にあるイメージが模倣遊びとして発展できるよう、環境や道具を揃えてあげましょう。

折り紙や画用紙などのおもちゃ以外の道具を用意してもいいですね。
衝立てや仕切りで空間の工夫をしてあげるのも、模倣遊びの発展につながるかもしれません。

模倣遊び例:赤ちゃんごっこ、ワンちゃんごっこ、ヒーローごっこ など

【4・5歳児クラス】模倣遊びのねらい

友達や保育者と関わりながら、自主性を持って模倣遊びをすることです。
子どもの自然な見立て遊びを壊さないよう、保育士はなるべく見守ってあげましょう。
「せんせい、どうしたらいいかな?」と子どもに聞かれた時に答えるくらいの距離感が理想です。
子どもが主体的に広げていくような模倣遊びが理想でしょう。

子ども同士が自発的に会話をし、コミュニケーションを取りながら楽しめるようになってきます。
保育士は、模倣遊びの世界観を壊さないように援助していきましょう。

模倣遊び例:お店屋さんごっこ、おうちごっこ、お医者さんごっこ など

模倣遊びの種類

ぬいぐるみで遊ぶ子供
さらに模倣遊びの種類をご紹介しましょう。

積み木を車に例えて遊ぶ見立て遊び

シンプルな積み木を使うことで、子どもの想像力を活かした遊びに発展します。
積み木は車にも家にも時には人間にもなり、見立て遊びの道具になるでしょう。

大小サイズや形の違う種類を揃えれば、イメージが膨らみやすいですね。
角が丸い安全な積み木を選べば、乳児から幼児までどの年齢にも使えますよ。

イメージを形にする模倣遊び

例えばお店やさんごっこなどは、子どもそれぞれがイメージを形にする模倣遊びです。
お店では何を売るか、どのように並べるか、どんな言葉をかけるかなど、自分のイメージを形にするでしょう。
子ども同士のイメージが混ざり合って、一つの形になる模倣遊びは保育園の遊びにぴったりです。

リトミックは動作で楽しむ模倣遊び

音楽に合わせていろいろな表現をするのがリトミックです。
うさぎやうま、かえるにとんぼなど、子どもが何かになりきって身体を動かします。

リトミックは音楽遊び・リズム感を養うとともに、模倣遊びにもピッタリ!
リトミックを積極的に保育に取り入れて模倣遊びを楽しみましょう。

子どもが大好きな模倣遊びを保育に取り入れていこう!

列車ごっこで遊ぶ子供たち
いかがでしたか?
模倣遊びは、メリットが多く子どもの発達にとって大切だと分かりました。

子どもが模倣遊びをしている時には世界観を大切に考えながら、援助していきたいですね。
保育園での模倣遊びを思いっきり楽しめるように、保育士は状況を見ながら環境や道具を整えてあげましょう。
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