保育園児に「なぞなぞ」は難しい?幼児向けで簡単に楽しめる問題50選

人形を使って室内遊びの様子
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ちょっとした空き時間に楽しめるなぞなぞ。
子ども達にもとても人気ですが、問題によっては難しくて盛り上がらないことも。
保育園でなぞなぞを楽しむときは、月齢に合った簡単なものを出題することが大切です。

そこでこの記事では、幼児向けの簡単ななぞなぞをご紹介します。
また、なぞなぞを出題するときのポイントもご紹介しますので、保育の参考にしてください。

保育園児に「なぞなぞ」は難しい!

なぞなぞのイメージ
子ども向けのなぞなぞは、驚くほどたくさんあります。
しかし、実は幼児には難しい問題が多いのをご存知でしょうか?

子ども向けのなぞなぞから適当に選んでしまうと、難しくて盛り上がりに欠けてしまいます。
まずは、保育園の子ども達にとって、なぞなぞが難しい理由を解説します。

なぞなぞはシャレやトンチで想像力が必要

なぞなぞには、いくつか種類があります。
シャレやトンチのものが多く、想像力がなければ答えられません。
例えば、なぞなぞの原理を知らない子どもは「カバンの中にいる動物は?」という問題を聞くと「小さなカバンにも入れる小さな動物…」と考えてしまいます。

問題の中に答えが隠されているパターンを認識できるまで「なんで答えがカバなのか」が分からず、なぞなぞは難しいというイメージしか残らないのです。

聞きなれない言葉が答えだと正解が出ない

答えが聞き慣れない言葉の場合は、なかなか正解にたどり着けません。
「お父さんがキライなフルーツは?」という問題は、大人であれば「パパがイヤがる=パパイヤ」と答えられるでしょう。
しかし、パパイヤを食べたことがある子どもは多くありません。
子ども達は自分のパパが苦手なフルーツを口々に答え、正解が出ず盛り上がらなくなってしまいます。

よく分からないから盛り上がらない

「すぐにどこかに去る動物は?(サル)」「ひざの上にある果物は?(もも)」など、そもそも問題の意味が分からない場合も、子どもが難しいと感じてしまいます。
このような問題が続き、なかなか正解できない時間が続くと「なぞなぞっておもしろくない」というマイナスな印象を持たせてしまいます。

保育園で「なぞなぞ」を取り入れるときのポイント

なぞなぞの出題用紙
なぞなぞを出題するときは、とにかく子ども達に「楽しい!」と思ってもらうことが大切です。
ここからは、保育園でなぞなぞを楽しむときのポイントをご紹介します。

最初は全員が正解するような簡単な問題を出す

子ども達は「自分が勝つ勝負」が大好きです。クイズやなぞなぞも、正解しなければ面白くありません。
そのため、最初は全員が正解するような問題を出しましょう。子ども達に「こんなの簡単すぎるよ!」と言われるくらいでOKです。

視覚的に答えが分かるようなヒントを出す

子ども達が正解できるよう、目で見て分かるヒントを出すことも大切です。
例えば「しましまの服を着ている動物は?」という問題であれば、スケッチブックにシマウマを連想させるようなしましま柄を描いて見せます。
まずは、なぞなぞの形を知ってもらうことが大切です。

想像力を刺激するような声かけをする

なかなか答えが出ないようであれば、どんどんヒントを出していきましょう。
子ども達の想像力を刺激できるよう、形や色などの特徴を伝えると良いですね。
正解が出たあとも、答えが分からなかった子どもに対して、分かりやすい解説を入れてあげましょう。

これなら簡単!保育園で使える「なぞなぞ」集

どうぶつ
ここからは、幼児にピッタリのなぞなぞを厳選して50問ご紹介します。
食べ物のなぞなぞ
動物のなぞなぞ
乗り物のなぞなぞ
季節のなぞなぞ
行事のなぞなぞ

上記の種類に分けてご紹介しますので、シーン別に使い分けてみてくださいね。

保育園なぞなぞ「食べ物」

かきくけこの中にある果物は?(かき)
においがくさい野菜は?(はくさい)
すてきだねと褒めたくなるお肉は?(ステーキ)
食べるとほっとするケーキは?(ホットケーキ)
ひらがなの「ん」を取ると虹になる野菜は?(にんじん)
穴が開いていて真ん中だけ食べられない食べ物は?(ドーナツ)
空からポツポツ落ちてくるお菓子は?(アメ)
飲むと「コラ!」と怒られる飲み物は?(コーラ)
からくてたまらないごはんは?(カレーライス)
ちょこっとしか食べたらダメなお菓子は?(チョコレート)

ポイントは、問題のなかにヒントをちりばめることです。
「すてきだと褒めたくなる=ステーキと褒めたくなる」など、出題するときのニュアンスでヒントを出すことも大切です。

なぞなぞに慣れてきたらヒントを少なくして「食べると安心するケーキは?」など、難易度を上げていきましょう。

保育園なぞなぞ「動物」

耳が長くてピョンピョン跳ねる動物は?(ウサギ)
鼻が長くて大きな動物は?(ゾウ)
しましまの服を着たおしゃれな動物は?(シマウマ)
フサフサでポカポカのマフラーを巻いた動物は?(ライオン)
届いたお手紙をついつい食べてしまう動物は?(ヤギ)
風邪をひいて咳をしている動物は?(キツネ)
「も~!」いつも怒っている動物は?(ウシ)
れいぞうこに入っている動物は?(ゾウ)
カバンのなかに入っている動物は?(カバ)
パンをあげると喜ぶ動物は?(パンダ)

見た目やイメージから正解につなげられる、クイズのような問題から始めるのがおすすめです。
「正解して嬉しい!」という経験を積んでから、動物の名前にちなんだ問題を取り入れてみましょう。

保育園なぞなぞ「乗り物」

悪い人をつかまえるために急いでいる乗り物は?(パトカー)
火事のときに急いでかけつけてくれる乗り物は?(消防車)
水の上でもグングン走れる乗り物は?(船/ヨット)
足でこぎこぎ!自分で動かす乗り物は?(自転車)
タイヤがひとつなのに前に進める乗り物は?(一輪車)
タイヤがみっつ!少しずつ前に進む乗り物は?(三輪車)
たくさんの人が乗っても壊れない丈夫な車は?(バス)
車の中でくるくる回している丸いものって?(ハンドル)
トラを乗せている大きな乗り物は?(トラック/トラクター)
「ちょっと待って!」手を挙げると乗せてもらえる車は?(タクシー)

年齢によっては、車や電車以外の乗り物を知らない場合も。
事前に、乗り物に関する絵本を読み聞かせてからなぞなぞを取り入れるなどの工夫が大切です。
慣れてきたら、ヘリコプターやクレーン車などにまつわる問題にチャレンジしてみましょう。

保育園なぞなぞ「季節」

モコモコしていて首に巻くと暖かいものって?(マフラー)
冬に空から落ちてくる白くて冷たいものは?(雪)
春に咲く小さなピンク色のお花は?(さくら)
土の中からニョキニョキ出てくるクシって何?(つくし)
水の上でプカプカ浮かぶドーナツみたいなものは?(浮き輪)
夏の夜の空に浮かぶキラキラしたお花って?(花火)
夏に咲くいつも暇そうにしているお花は?(ひまわり)
リンリンと素敵な鈴の音を鳴らす虫は?(鈴虫)
「シー!」静かにしてほしいキノコは?(しいたけ)
手の形をした赤色の葉っぱってなんだ?(もみじ)

春夏秋冬にまつわるなぞなぞを出せば、季節の移り変わりを感じられます。
つくしや鈴虫など、子ども達がイメージしにくいものはイラストで見せると分かりやすいですよ。

保育園なぞなぞ「行事」

お正月に空を飛ぶタコってどんなタコ?(凧あげ)
大きな木でたたくとおいしくなる食べ物は?(お餅)
豆が嫌いで逃げていくものってなに?(鬼)
ひな祭りの日に飾る果物みたいなお花はなに?(桃)
空を泳いでいる鯉ってどんな鯉?(こいのぼり)
「はははははは!」お母さんの笑いが止まらない記念日って?(母の日)
雨になると会えない2人ってだれのこと?(織姫と彦星)
かぼちゃのおばけが出てくる怖い日って?(ハロウィン)
土の中で眠っているホクホクおいしい食べ物は?(お芋)
真っ赤なお鼻でツノがある動物って?(トナカイ)

保育園では、季節ごとにさまざまな行事を楽しみます。
導入としてなぞなぞを取り入れると、興味関心を惹きつけられます。
なぞなぞはもちろん、行事の風習を伝えられるクイズの出題もおすすめです。

「なぞなぞ」を取り入れるおすすめの場面

喜ぶ園児
「どんなタイミングでなぞなぞを取り入れよう?」と悩む保育士に向けて、なぞなぞを楽しむおすすめの場面をご紹介します。

製作を始める前に興味関心を惹きつける

製作を始めるときは、テーマに対する興味関心を持ってもらう必要があります。
動物の製作であれば動物のなぞなぞを、季節の製作であれば季節のなぞなぞを出題することで、良い導入の時間となるでしょう。

落ち着きのない子ども達を集中させる

子ども達に大切な話をする前など、集中してほしいときにもなぞなぞがおすすめです。
保育士が「もんだいです!」と言えば、ワクワクした気持ちが高まって集中してくれるはずですよ。

遠足でのバスレクなど移動時間のお楽しみ

遠足のバスレクで、定番のなぞなぞ。
何かを書いたり、後ろを向いたりするレクリエーションは、バス酔いを誘発する恐れがあります。
なぞなぞであれば、前を向いて座ったまま楽しめるため、バスレクにぴったりといえるでしょう。

昼食やおやつ前の食育指導の一環として

昼食やおやつ前に、食べ物に関連するなぞなぞを出題すれば食育指導につながります。
ヒントとしてイラストを加えると、より子ども達の印象に残りやすくなります。
1日1問でも、たくさんの知識として身につけられるでしょう。

まとめ

保育園で楽しむなぞなぞは、とにかく簡単でみんなが正解する問題から始めるのが大切です。
なぞなぞのコツを掴むまでは「難しくて分からない」「正解しないから楽しくない」と感じてしまうもの。
子ども達の知らない言葉を使わないよう、問題選びに注意しましょう。
また、なぞなぞは製作の導入や集中させたいとき以外にも、ふとしたスキマ時間にも便利な遊びです。
いつでもサッと出題できるよう、お気に入りのなぞなぞをメモしておくことをおすすめします。
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