雨の日にできる外遊びを楽しもう!アイディア&ポイントを解説

レインコートを着た子供
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雨の日が続くと、どうしても室内遊びが多くなってしまいます。しかし「雨の日はお部屋で遊ばなくてはならない」という決まりはありません。この記事では、雨の日にできる外遊びのアイディアをご紹介します。

室内遊びだけ?雨の日にしかできない遊びを楽しもう!

シーソーがある雨に濡れた公園
「雨が降ったから今日は室内遊び」「雨の日は子どもが体力を持て余す」と、思い込んでいませんか?雨が続くと、室内遊びが中心になるため活動がマンネリ化してしまいますよね。

しかし、実は「雨の日にしかできない遊び」はたくさんあります。保育活動にうまく取り入れて、子ども達の好奇心を満たしてあげましょう!

保育に雨の日の外遊びを取り入れるねらい

雨の様子のジオラマ
雨の日に外遊びと聞くと「風邪をひいてしまう」「服が汚れてしまう」など、ネガティブな印象を持ってしまう人も多いでしょう。しかし、雨の日の外遊びには、子どもの成長につながる要素がたくさんあるんです。まずは、雨の日に外遊びをおこなうねらいを確認してみましょう。

晴れの日にはない雰囲気を「肌」で感じる

雨の日は、空が雲で覆われて薄暗くなります。湿気で空気がジメジメしたり、雨ならではの匂いを感じたり…。しかし、室内で過ごしている間はそのような違いに気が付きにくいものです。雨の日の外遊びは、晴れの日にはない雰囲気を肌で感じる良い機会といえるでしょう。

困ったことを自分で乗り越える「機会」を与える

雨の日に外に出ると、さまざまなトラブルに見舞われます。「靴下が濡れて気持ち悪い」「濡れた服は脱ぎにくい」など。雨の日の外遊びには、問題にぶつかったときの解決能力を育てるねらいも含まれています。

ネガティブな印象を持ちがちな「雨」の大切さを知る

雨の日は髪や服が濡れ、不快感が強くなります。しかし、一歩雨の日に外に出てみれば、雨を喜ぶ生き物の姿を観察できます。そのような、雨の大切さを学べるのも良い経験となるでしょう。

雨の日だけ!特別感あふれる外遊びのアイディア

長靴を履いて水溜まりで遊ぶ様子
雨の日でも、大人がしっかり準備をすれば子ども達に特別な体験を提供できます。ここからは、雨の日に楽しむ外遊びのアイディアと、活動から得られる子どもの気付きをご紹介します。ぜひ試してみてくださいね。

テラスで雨水集め

テラスがあれば、バケツを並べて雨水集めにチャレンジしてみましょう。

● 雨の強さによって水が溜まるスピードが違う
● 屋根の下でも雨の向きによって濡れることがある
● バケツに水滴が落ちると中の水が揺れる


ただバケツを並べてテラスで観察するだけでも、さまざまな発見がありますよ。

雨水の音楽会

形や素材の異なる入れ物を並べて、雨水の音を楽しむのもおすすめです。

● ガラスなどは雨が当たる度に音が鳴る
● ブルーシートに雨が当たると大きく低い音が鳴る
● 雨の強さによって音が異なる


実際に並べてみて知ることもたくさんあります。雨の日のために、さまざまな入れ物を準備しておきましょう。

雨の日の園庭散歩

ちょっと勇気がいりますが、梅雨時期にはぜひ雨の日の園庭散歩を取り入れてみてください。

● いつもの園庭がグチョグチョしていて歩きにくい
● 大きな水たまりができてプールみたいになっている
● 傘を差すと腕が疲れたり前が見えにくかったりする


事前に傘・レインコート・長靴を準備しておくと安心です。雨の日に外にでるだけで、子ども達の好奇心を刺激できます。

雨が大好きな生き物探し

草花、畑などがあれば、生き物探しにチャレンジしても良いでしょう。

● カエル・ミミズ・カタツムリなどの生き物がいる
● 雨に濡れないよう葉っぱに隠れる生き物がいる
● ハトやカラスが雨宿りをしている


雨の日の生き物探しは、室内からでは見られない光景を目にすることができます。虫かごを準備しておくのもおすすめです。

ダイナミックな水たまり遊び

なぜか子どもの興味をそそる水たまり。いっそのこと、思い切って水たまり遊びを取り入れてみてはいかがでしょうか?

● ジャンプすると水がはねる
● 水たまりがある場所とない場所がある
● 土の上にできる水たまりは泥だらけ


ただの水たまりでも、子ども達にとってはアトラクションのような魅力が!たまには「汚れても良いよ」という日を設けてあげましょう。

雨を含んだ泥遊び

雨水を含んだお砂場では、晴れの日にはない感触を味わえます。

● お砂場の色がいつもと異なる
● 雨水を含んだ泥はグチョグチョしている
● 泥んこは手につくとなかなか取れない


晴れている日、雨が降っているとき、雨がやんだあとでは、砂場の状態が大きく異なります。実際に手で触れることで、その違いを肌で感じられます。

しゃぼん玉遊び

晴れの日のイメージが強いしゃぼん玉ですが、あえて雨の日に取り入れてみましょう。

● 雨にぶつかってもしゃぼん玉が割れない
● いつもよりもしゃぼん玉が割れにくい
● 濡れた地面についたしゃぼん玉が割れずに残る


雨の日は、しゃぼん玉が割れる原因となるチリやホコリが少なくなっています。そのため、晴れの日よりも割れにくいという発見がありますよ。

雨水ではじき絵遊び

事前に水性ペンでお絵描きを楽しみ、雨水ではじき絵にするのも楽しいですよ。

● 雨水があたるとインクがぼんやりとにじむ
● 雨に濡れた紙はシワシワで破れやすい
● 風が強いと紙が飛ばされてしまう


傘や長靴など、雨にちなんだお絵描きがおすすめです。色とりどりのカラーペンを準備して、色がにじんでいく様子を楽しみましょう。

雨の日に外遊びを取り入れるときの注意点

片づけられた子供服
とても楽しい雨の日の外遊びですが「子ども達が風邪をひかないか?」「服が汚れてしまうと大変」など、躊躇してしまう人も多いでしょう。そこでここからは、雨の日に外遊びを取り入れるときの注意点を解説します。

事前に保護者にお知らせしておく

雨が降り始めたからといって、思い付きで外遊びをはじめるのはおすすめできません。「どうして雨の中外へ…?」と、否定的な意見が寄せられる可能性があります。事前に、雨の日の外遊びが子ども達の良い学びになることを伝え、理解を得ておくことが大切です。

雨の日用の服装を準備しておく

雨の日に外遊びをおこなうときは、傘やレインコート、長靴などの準備を整えておきましょう。また、対策していても子どもの動きによっては中の服まで濡れてしまいます。すべての着替えを準備しておくと安心です。

雨に当たる時間を短くする

雨の日の外遊びは特別感があり、子ども達は夢中になって楽しみます。しかし、雨に当たりすぎると体温が下がり体調を崩す恐れがあります。普段の外遊びよりも活動時間を短く設定し、雨に当たりすぎないよう注意しましょう。

雨具や泥を始末する手順を検討しておく

雨の日の外遊びは、子ども達が部屋に戻るときにバタバタしてしまいます。脱いだ雨具や体についた泥の始末、手洗いうがい、着替えの補助など、スムーズに対応できるよう手順を検討しておきましょう。お部屋に戻る時間に合わせて、補助の先生に入ってもらえるようお願いしておくと安心です。

室内に戻ってからの室温や子どもの体調に留意する

雨の日の外遊びでは、いくら対策しても服や体が雨に濡れてしまいます。濡れた状態でエアコンに当たれば、体調を崩す原因につながります。通常保育に戻ったあとは、子ども達が快適に過ごせるような環境構成や、健康観察に留意しましょう。

まとめ

雨の日は、室内遊びがマンネリ化したり、子ども達の体力が有り余って落ち着きがなくなったりして大変ですよね。しかし、雨の日だからといって、必ず室内で遊ぶ必要はありません。雨の日の外遊びには、子ども達の好奇心を刺激する出来事がたくさん!事前に準備を整えて、雨の日にしかできない遊びを取り入れてみてはいかがでしょうか?
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