保育士資格を取得しよう！通信講座と通学どちらにする？受験資格や合格率

子どもが好きな人にとって天職ともいえる保育士の仕事。資格を取得するため、通信講座や通学を検討している人も多いのではないでしょうか？この記事では、保育士資格を取得する方法や、通信講座を選ぶときのポイントを解説します。保育士試験合格を目指して、一歩踏み出してみましょう！

保育士資格を取得する2つの方法

保育士として働くには「保育士資格」が必要です。資格を取得して各都道府県に保育士登録すれば、全国どこでもいつでも保育士として働けます。保育士資格を取得するには、以下の2つの方法があります。

指定保育士養成施設を卒業する

大学や短期大学、専門学校など、指定保育士養成施設を卒業すれば、試験を受けずに保育士資格を取得できます。学校では、座学で専門のカリキュラムを学んだり、保育実習に参加したりします。必要な単位を取得して卒業すれば、卒業と同時に保育士資格を得られます。

年2回実施される保育士試験を受験する

年に2回実施される保育士試験に合格すれば、指定保育士養成施設に通わなくても保育士資格を取得できます。試験内容は以下のとおりです。

筆記試験
●保育原理
●教育原理及び社会的養護
●子ども家庭福祉
●社会福祉
●保育の心理学
●子どもの保健
●子どもの食と栄養
●保育実習理論

実技試験
●音楽に関する技術
●造形に関する技術
●言語に関する技術

まずは筆記試験を受験し、全科目合格したのち実技試験に進みます。実技試験は3科目中、2科目を選択して受験します。

参考：厚生労働省　ハローミライの保育士

保育士通信講座を利用すれば保育士資格を取得できる？

保育士通信講座は、受講すれば必ず保育士資格を取得できるものではありません。先述したとおり、保育士資格を取得するためには、指定保育士養成施設を卒業するか、保育士試験に合格する必要があります。

保育士通信講座は、あくまでも「保育士試験の合格を目指すための勉強講座」であることを認識しておきましょう。指定保育士養成施設に通う、または独学で勉強して保育士試験を受験する場合、通信講座の利用は不要であると考えられます。

とはいえ、8科目もある保育士試験に合格するのは、そう簡単ではありません。人それぞれ感じ方は異なりますが、独学よりも通信講座で学んだ方が効率が良いといえるでしょう。

まずは保育士試験の受験資格を確認しよう！

すでに高校・大学などを卒業済みで保育士資格を取得しようと考えている人は、勉強を始める前に保育士試験の受験資格があるかどうか確認してみましょう。

大学卒業・在学中

保育や福祉とは関係のない学部でも、大学を卒業していれば保育士試験の受験資格があります。また、在学中・中退でも学校教育法に基づいた学校であれば2年以上在学・62単位以上履修済みであれば保育士試験の受験が可能です。

短期大学卒業・在学中

短大を卒業・在学している場合も大学と同じく、保育に関わらない学部でも保育士試験の受験資格があります。

専門学校卒業・在学中

専門学校を卒業・在学している場合は、学校教育法に基づいた専修学校であること、修業年限2年以上の専門課程であることの条件を満たしていれば、保育士試験の受験資格があります。条件をひとつしか満たしていない場合は、卒業年月日によって対応が異なるため確認が必要です。

高等学校卒業

高校卒業の場合、卒業年月日や学科によっては保育士試験の受験資格があります。該当しない場合は、2年以上かつ2880時間以上の実務経験が必要です。なお、勤務施設にも定めがあるため、事前に確認しておきましょう。

中学校卒業

中学卒業で保育士試験を受験する場合は、5年以上かつ7200時間以上の実務経験が必要です。なお、勤務施設にも定めがあるため確認しましょう。

参考：一般社団法人全国保育士養成協議会

通信講座と通学はどちらがおすすめ？

保育士試験の受験を考えている人＆受験資格がある人は、さっそく試験合格に向けての勉強を始めましょう。勉強が得意な人は参考書を購入して、独学で学んでも良いかもしれません。

しかし、効率良く学ぶには通信講座や通学制講座を検討してみても良いでしょう。それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。

通信講座を利用するメリット・デメリット

メリット
●試験勉強の時間を自由に決められる
●自宅にいたまま勉強できるため移動の手間がない
●何度でも繰り返し講義動画を視聴できる
●通学よりも費用を安く抑えられる
●添削サポートなどがあり効率良く学べる

デメリット
●実技試験に関する指導を受けられない
●学びのモチベーションを維持しにくい
●気になるときにすぐに疑問を解決できない

通学で学ぶメリット・デメリット

メリット
●試験の出題ポイントを踏まえた授業を受けられる
●難しい文章をわかりやすく言い換えてくれる
●わからない問題をその場で質問・解決できる
●一緒に学ぶ仲間から刺激を受けられる
●勉強と私生活のメリハリをつけられる

デメリット
●授業に参加するためスケジュールを調整する必要がある
●体調不良などで遅刻や欠席すると勉強が遅れる
●交通費がかかったり、移動に時間がかかったりする
●自分のペースで勉強を進められない
●入学するための学費がかさむ

保育士資格を取得しよう！通信講座を選ぶポイント

「テキストだけでは不安」「通学は費用的に難しい」という人は、通信講座の活用がおすすめです。とはいえ、保育士の通信講座はさまざま。合格まで効率良く学ぶためには、通信講座選びが重要です。そこでここからは、通信講座を選ぶときのポイントを解説します。

自分に合った学習方法

選ぶ通信講座によって、少しずつ学習方法が異なります。自分に合ったものを選びましょう。

●通信講座で使用する教材は？
●動画での学習やリモート指導はある？
●平均的な学習期間はどのくらい？
●質問はどのくらい受け付けてもらえる？
●添削指導はどのくらいの回数？

試験対策の内容

試験対策にどのくらい力を入れているかも、通信講座によってそれぞれです。内容をよく確認してから申し込みましょう。

●試験前に特別対策講座はある？
●基礎問題や過去問の割合は？
●模擬試験はある？
●不合格の場合のサポートは？
●講座は科目別に申し込める？
●実技試験のレッスンはある？
●合格後のキャリア支援サポートは？

無理のない予算

通信講座を受講するにあたり、気になるのは予算です。無理のないよう、かかる費用をあらかじめ確認しておきましょう。

●通信講座の費用以外に問題集の購入は必要？
●試験対策セミナーなどへの参加費は必要？
●不合格だったときの講座延長料金はある？
●不合格だったときの全額返金補償はある？

保育士試験の合格率は？中卒や主婦でもなれる？

保育士試験の合格率は、近年20％前後と難易度は高めです。筆記試験は8科目、すべて6割以上を得点する必要があります。また、実技試験は筆記試験に全科目合格してからでないと挑戦できないため、難易度が高くなっているようです。

難易度の高い保育士試験ですが、受験資格さえあれば中卒でも主婦でも挑戦できます。「しばらく勉強していない」「勉強する範囲が多すぎて不安」という人は、長期的な計画を立ててチャレンジすることをおすすめします。

保育士試験には「合格した科目は3年間有効」という制度があります。勉強する科目を絞って2～3年かけて受験すると、効率良く保育士資格を取得できるかもしれません。

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まとめ

保育士資格を取得するには、指定保育士養成施設を卒業したり、保育士試験に合格したりする必要があります。保育士試験を1年で合格すれば、最短で資格を取得できます。

保育士試験を受験する場合は、保育に関する幅広い知識が必要です。参考書を使って独学でも勉強できますが、効率良く合格するためには通信講座の活用がおすすめです。学習内容やサポート体制をよく比較し、自分に合った講座を選択しましょう。

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