サーキット遊びを保育園で!年齢別のアイデアからねらいまでたっぷりとご紹介

抱かれる子どもと笑顔の保育士さん
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いくつかの遊具を使ってコースを作るサーキット遊び。年齢に合わせた遊具を選べば、0歳児クラスからでも十分に楽しめます。サーキット遊びは室内でも運動できるので、子どもたちも大好き。保育士さんは、子どもが夢中でサーキット遊びができる環境を設定したいですよね。そこで今回は、年齢別にサーキット遊びのアイデアをご紹介!ねらいから注意点まで解説しているので参考にしてください。

サーキット遊び|概要と保育園で行う際のねらい

色とりどりの輪ゴム
まずは、サーキット遊びと保育のねらいについてご紹介します。

サーキット遊びって?

サーキット遊びは、数種類の遊具を使って回路(サーキット)のように楽しむ遊びです。
狭いスペースでも円のように遊具を配置することで、十分に動けるので室内でも子どもたちが楽しく運動ができます。

サーキット遊びを保育に取り入れるねらいとは

サーキット遊びを保育に取り入れるねらいは以下の通りです。

1、運動することを楽しむ
2、さまざまな遊具によって動くことを楽しむ
3、身体を動かしながら考え達成感を感じる
4、友だちと一緒にサーキット遊びに取り組むことを楽しむ

サーキット遊びの年齢別アイデア

考える保育士さん
それでは、サーキット遊びの年齢別のアイデアをご紹介します。

【0歳児クラス】サーキット遊び例

0歳児クラスのサーキット遊びは、子どもが興味を示した遊具を自由に使うと良いでしょう。目の前の遊具に集中し、周りの遊具に気づかないことも多い0歳児。保育士が楽しそうにサーキット遊びをして遊具があることを教えてあげても楽しそうです。

○ボールプール
ビニールプールなどに軽く柔らかいボールを多めに入れ、プールの中に入った子どもが楽しめるようにします。色とりどりのボールを投げたり、握ったりしなが感覚遊びも楽しめます。

○マットでゴロゴロ
マットに横たわってゴロゴロと転がる遊びは子どもに人気!0歳児の子どもなら、保育士さんがまずは横になってゴロゴロと楽しむ様子を見せてみるのも良いでしょう。

○フープくぐり
保育士さんがフープを持って固定し、中を子どもがハイハイしてくぐる遊びです。

【1歳児クラス】サーキット遊び例

1歳児クラスの子どもは、一人歩きも上手になり徐々に全身の動きも活発になっていきます。ハイハイの動きから一人歩きを始め、中には小さくジャンプできる子も。発達に合わせながら、サーキット遊びもバリエーションが増やせるようになりますよ。

○マットのお山
折り畳んだマットの上に、別のマットを敷けばお山の完成!発達によってハイハイやタッチで登り降りを楽しみます。少しの傾斜のお山でも、子どもたちは喜んでしっかり運動してくれるでしょう。

○伸びるトンネル
サーキット遊びでよく使われるのが、伸びるタイプのトンネルです。カラフルな色合いのトンネルや途中に窓のように外が覗けるタイプのトンネルもありますよ。はじめて伸びるトンネルに入る時に怖がる子どもがいたら、保育士さんが一緒にくぐってあげると良いでしょう。

○ヘビがニョロニョロ縄跳び
保育士さんが、縄跳びをニョロニョロと動かしてヘビのようにします。子どもはヘビに見立てた縄跳びをまたいで進みます。時々縄の動きを止めてみたり、上下に動かしたりすると子どもたちの反応を楽しめるでしょう。

【2歳児クラス】サーキット遊び例

2歳児クラスなら、しゃがむ、走る、止まる、などの動きが一通りできるようになります。挑戦し失敗しても何度もチャレンジしてみる姿勢や、同じ遊びを繰り返す子どもなど運動の好みも出てくるでしょう。

○滑り台
保育園の室内でよく使われている、片手で持ち上げられるタイプの滑り台です。収納してもかさばるのですが、軽いので移動するのには便利ですね。順番を守れない子どもに押されたり、勢いをつけて滑ったりして落下や怪我のないように注意しましょう。

○ダンボールの迷路
ダンボールで作る迷路もサーキット遊びの遊具に使えます。保育士さんがダンボールを切って繋げる作業は少し手間がかかりますが、いつもと違うサーキット遊びとして子どもたちも楽しんでくれそうです。

○マットの滑り台
テーブルや跳び箱の高さを調整し、上からマットをかぶせることで傾斜が完成します。滑り台にする場合には高さがある分、危険がないように一人ひとりの子どもの動きに注意してください。

【3歳児クラス】サーキット遊び例

3歳児は、ルールのあるサーキット遊びを取り入れても良いですね。中には、仲の良いお友だちと同じ遊びをしたがる子どももいるでしょう。少しダイナミックな動きを入れながら、楽しく運動ができるように環境設定しましょう。

○平均台
平均台はバランス感覚を養うのにぴったりの遊具です。慣れてきたら、平均台を真っ直ぐ進む際に両手を左右に伸ばしてみても良いですね。年齢が上がると片足立ちや横歩きなどもできるようになってきますよ。

○タンバリンジャンプ
サーキット遊びの中に叩いて音を出す、タンバリンジャンプを入れると音遊びにもなります。保育士さんが持ったタンバリンを、子どもがジャンプしながら叩いて大喜び。ジャンプの高さは、子どもの年齢や成長に合わせて調整します。

○キャタピラー
ダンボールの中に子どもが入り、ハイハイで進む遊びがキャタピラーです。キャタピラーで進む子どもはまえが見えないので、保育士さんが前方に危険がないようにみてあげましょうね。

【4歳児クラス】サーキット遊び例

4歳児クラスの子どもたちには、身体を使いながら頭も使えるサーキット遊びを取り入れるのがおすすめ。少し難易度の高いことに挑戦したり、規則性のある動きをしたりと子どもの満足度を高めましょう。

○跳び箱ジャンプ
サーキット遊びに跳び箱があると子どもたちは大喜びです。跳び箱はいろいろな活用方法がありますが、ジャンプで使う場合の高さは1〜2段で十分に楽しめますよ。

○ケンケンパ
室内でケンケンパ遊びをする際には、ケンケンパリングを使うことが多いようです。ケンケンパリングがない場合には、新聞紙を輪にしたものやフラフープなどを使っても良いでしょう。

○迷路
床にビニールテープを使ってラインを貼り、迷路にしても楽しいサーキット遊びになります。スタートからゴールまでサーキット遊びの順番を決めても良いですね。 

【5歳児クラス】サーキット遊び例

5歳児クラスのサーキット遊びなら、ルールのある遊びを増やしても。1人で進めるサーキット遊びから、2人でクリアするゲームのような遊びを追加してみましょう。

○バスケットボール
ゴムボールをゴールにシュートしたら次の遊具に進む遊びです。点数を2点、3点と決めたり、2人組で順番に一点ずつゴールにしたりとルールを変化させても楽しめます。

○縄跳び
縄跳びを用意し、10回連続で飛べたら進んだり、走り飛びで進んだりなど工夫して目標を意識しながら体を動かしていきます。

○鉄棒
鉄棒は、腹筋や腕の筋肉を付けるのにもピッタリ!鉄棒を広げられるスペースさえあればできるのも嬉しいポイントです。サーキット遊びに取り入れるなら、保育士さんがサポートしてスムーズに回れるように工夫しましょう。

サーキット遊びをする際の注意点

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サーキット遊びは、子どもたちが室内で身体を動かして遊ぶのに向いている遊びです。ただし、子どもたちが安全にサーキット遊びを楽しむためには、気を付けなければいけないいくつかのポイントがあります。

・サーキット遊びをする上で危険はないか確認する

サーキット遊びは、安全が確保された状態で進めなければなりません。はじめに遊具を設定する際には特に危険がないか注意しましょう。遊具間に十分な距離が取れているのか、故障している遊具がないかなどをしっかりと確認します。

・導入で子どもたちにルールをしっかり説明する

サーキット遊びを始める前に、子どもたちにルールを説明しましょう。2歳児クラスの子どもであれば、事前に注意を促すことでルールを守って遊べることが多いようです。順番を守ること、サーキットの回り方などを伝えるのが良いでしょう。

サーキット遊びを保育に取り入れたくさん身体を動かして楽しもう!

笑顔の園児と保育士さん
いかがでしたか?今回の記事では、サーキット遊びの年齢別アイデアから保育のねらい、注意点までをご紹介しました。雨の日や猛暑日など、戸外活動で身体を動かすのが難しい日にはサーキット遊びで体力を発散させるのがおすすめです。室内でもサーキット遊びで身体を動かせば、汗ばむほどの運動ができますよ。天候や状況に合わせていつでもサーキット遊びができるように、年齢に合わせたサーキット遊びを頭に入れておくのが良いでしょう。
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