保育園でハンカチ落としを楽しもう!ねらいなど指導案の書き方&遊び方

子供たちと微笑む女性
バナー広告
ルールのある集団遊びとして取り入れやすい「ハンカチ落とし」。子どもたちにも大人気の遊びです。この記事では、保育園でハンカチ落としを楽しむときのねらいや、遊び方を解説します。子どもたちにルールをわかりやすく説明できるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【指導案】保育園でハンカチ落としを楽しむねらい

ノートをとる保育士さん
保育園でハンカチ落としを取り入れる際は、保育のねらいを明確にするために指導案を作成する必要があります。指導案のねらいは以下のポイントをおさえて記入しましょう。

ルールのある遊びに慣れる

ハンカチ落としは「簡単なルールのある遊び」に慣れることをねらいとします。

● 遊びの中にルールがあることを知る
● お友達とルールのある遊びを楽しむ
● 順番を待つことを覚える


「ハンカチを落とされていない子どもは座ったまま待つ」「鬼になったらお友達の後ろにハンカチを落とす」など、ひとつひとつのルールを守ることで、ゲームが成り立つことを学びます。

体を動かす気持ち良さを味わう

ハンカチ落としは室内でできる遊びですが「体を動かす気持ち良さを味わう」というねらいも込められます。

● 立ち上がったり走ったりすることで運動する気持ち良さを味わう
● ハンカチを見つけてすぐに動く判断力や瞬発力を養う
● 鬼に追いつくよう一生懸命走る楽しさを味わう


「どうしたらタッチされずに逃げ切れる?」「鬼が落としたハンカチに早く気が付くためには?」など、自分の動きを考えながら楽しむことも大切です。

集団遊びの楽しさを味わう

ハンカチ落としには、クラスみんなで輪になって「集団遊びの楽しさを味わう」というねらいもあります。

● クラスみんなで同じ遊びに取り組む楽しさを学ぶ
● お友達を応援したり励ましたりすることの大切さを知る
● 集団遊びを通して協調性や社会性を身に付ける


ゲームのなかで「がんばれ!」「だいじょうぶ?」など、自然に応援や心配の声が出るようになります。そのような経験を通して、社会性を身につけていきます。

わかりやすい!ハンカチ落としの遊び方

ハンカチを持つ子供の手
ここからは、ハンカチ落としの基本ルールや、アレンジなどを解説します。

ハンカチ落としの対象年齢

ハンカチ落としは、簡単なルールを理解できるようになる4歳頃からがおすすめです。まずは集団遊びを楽しむこと、ハンカチ落としのルールを理解することを目的にましょう。

ハンカチ落としの準備

ハンカチ落としに必要なものはハンカチ、またはタオルなど1枚のみです。広いスペースを確保し、子どもが円になって座れるように環境を構成しておきましょう。

ハンカチ落としのルール

ハンカチ落としのルールは以下のとおりです。

1. 鬼を1人決める
2. 鬼以外の子どもは輪になって座る
3. 手は背中に回して目をつむる
4. 鬼は輪の外側をゆっくり周る
5. 鬼は気付かれないようにそっとハンカチを落とす
6. 鬼はそのまま時計回りに1周逃げる
7. ハンカチに気付いた子どもは鬼を追いかける
8. 空いた場所に鬼が座れたら鬼を交代する

鬼が逃げきれずにタッチされたら鬼はそのままです。ときに、ハンカチを落とされた子どもが気が付かないまま鬼が1周することもあります。そのような場合は、鬼が肩をたたいて知らせてあげて鬼を交代します。そのほか、子ども達に伝えておきたいルールは以下のとおりです。

● 座っている子どもは後ろを振り返らない
● 走るときはスピードを出しすぎない
● 背中にまわした手のひらに乗るようにハンカチを落とす

ハンカチ落としの導入方法

ハンカチ落としを初めておこなう場合は、まずはわかりやすくルールを説明しましょう。複数の保育士を集めたり、ぬいぐるみを使ったりして実演するとわかりやすくなります。また、慣れるまで保育士が鬼を繰り返すのもおすすめです。

ハンカチ落としのアレンジ

ハンカチ落としの基本ルールに慣れたら、アレンジを加えてみましょう。

● ハンカチなしで鬼が背中にタッチ
● 音楽を流して止まった場所でハンカチを落とす
● ハンカチに鈴を付けて音でドキドキ感を楽しむ
● 鬼は1周ではなく2周まわってから座る
● 鬼を1人から2人に増やしてみる


ハンカチ落としを大人数で楽しむ場合は、なかなか鬼役がまわってきません。「鬼をやってみたい」という子どもの思いを叶えられるよう、グループをわけて少人数で楽しむのもおすすめです。

ハンカチ落としを楽しむときの注意点

保育士さん
ハンカチ落としを楽しむときは、以下のようなポイントに注意しましょう。

ルールをわかりやすく伝える

ハンカチ落としを楽しむためには、まずはルールを正しく理解することが大切です。保育士が口頭でルールを説明するだけでは、なかなかうまく伝わりません。見本を見せたり、実際に遊びながら説明したり、子ども達がしっかり理解できるまで繰り返しましょう。

安全面に配慮する

ハンカチさえあればどこでもできる遊びですが、部屋の広さや環境によってはケガの恐れがあります。円を描くように走るため、座っている子どもとぶつかったり、滑って転んでしまったり…。広く安全な空間を確保したり、靴下で走ったりしないようにしたいですね。

子どもの気持ちに寄り添う

子ども達は背中にまわした手にハンカチが乗らないか、ワクワクしながら待っています。「すぐに走りだして必ず鬼をタッチするぞ!」とやる気いっぱい。しかし、ゲームが終わるまで1度も鬼にならない子どもも少なくありません。子どもの気持ちに寄り添えるよう、途中で鬼役を調整しても良いでしょう。

まとめ

この記事では、保育園で楽しむハンカチ落としについて解説しました。ハンカチ落としはルールのある集団遊びとして、取り入れやすい遊びです。わかりやすくルールを説明し、みんなで楽しめるようにしたいですね。慣れてきたら、ルールをアレンジしてみましょう!
保育士・幼稚園教諭・保育教諭などの就職・転職をお考えの方は、ぜひ保育士ワーカーにご相談ください!
電話で相談バナー