〈年齢別〉秋におすすめの絵本を紹介

本
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「秋らしい絵本を選びたい」
「年齢に合った秋の絵本を取り入れたい」

しかし、たくさんある絵本の中から季節・年齢にあった絵本を探すのは大変ですよね。そこでこの記事では、秋におすすめしたい絵本を年齢別で紹介していきます。

絵本を選ぶ時のポイントも解説しているので、「読み聞かせる絵本選びに迷っている」「絵本の入れ替えが難しい」と感じている保育士さんはぜひ参考にしてみてくださいね。

絵本を選ぶ時におさえておくべき3つのポイント

笑顔のスタッフ
子ども達に絵本を読み聞かせる時や、絵本コーナーの内容を入れ替えたりする時に、たくさんの絵本の中から選ぶとなるとどうしても自分の好みに偏ってしまいがちです。

もちろん保育士さんが好きな絵本を選んで読み聞かせることも素敵なのですが、毎回絵本を探すとなると大変ですよね。

絵本を選ぶ時のポイントがわかると絵本が選びやすくなるので、まずは絵本選びの3つのポイントを紹介していきます。

絵本選びに困っている保育士さんはぜひ参考にしてみてください。

①年齢にあった絵本を選ぶ

年齢にあった作品を選ぶことは、絵本を選ぶ時に最も大切なポイントです。

◯0〜1歳児…色使いがカラフルで言葉の繰り返しが楽しめる絵本
◯2〜3歳児…子ども達が日常の中で知っていることを取り入れた絵本
◯4歳児…ドキドキ・ワクワクといった気持ちが味わえる絵本
◯5歳児…想像したりストーリー性のある絵本


年齢にあっていない絵本では、絵本の世界観を楽しめなかったり、絵本に興味を示さないこともあるので要注意。しっかりとおさえておいて欲しいポイントなので、後ほど紹介する『◯歳児におすすめの秋の絵本』の中で詳しく解説していきます。

②目的にあった絵本を選ぶ

子ども達に「絵本で何を伝えたいのか」「絵本から何を感じ取ってほしいのか」という保育士さんの思いや、クラスの子ども達が興味を持っていることが出てくる絵本、絵本からごっこ遊びなどの保育に繋げたいなど、目的を持って選ぶのもおすすめです。

絵本に書いてある対象年齢だけで選んでしまうと、ただ絵本を置いているだけということになってしまうこともあるので、目的を決めて絵本を選んでみてください。

③季節にあった絵本を選ぶ

季節を感じるということは、子どもにとって〈学ぶ力〉〈豊かな心〉を育てることに繋がります。

クラスに配置する全ての絵本を季節ものにするのは難しいので、何冊か季節を意識した絵本を選んでみましょう。

また、これからやってくる季節の絵本を先取りするのもおすすめです。例えば、秋が深まった頃に冬支度をする絵本を取り入れることで、「秋の次は冬」という感覚を自然と学ぶことができるようになります。

ただし、夏なのに冬の絵本を置くのはNG。季節の先取りといっても飛ばしすぎないように注意してください。

0〜1歳児におすすめの秋の絵本

絵本を見る幼児
0〜1歳児は五感で絵本を楽しむ時期なので、色使いがカラフルで言葉の繰り返しが楽しめる絵本がおすすめです。

耳心地の良いリズム感のあるものや、真似したくなるオノマトペがあることで、言葉の発達を促すことにも繋がります。

おいもさんがね

◯作・絵:とよた かずひこ
◯出版社:童心社


おいもさん達によるいもほりは、思わず口ずさみたくなる「よいしょ よいしょ」の掛け声がたくさん。
「すっぽーん!」とほりだされたおいもさん達は、ごろごろごろごろ水の中…

色鮮やかなピンクのおいもさん達の、楽しい言葉とテンポの良いお話を楽しんでください。

おつきさまなにみてる

◯作:なかじま かおり
◯出版社:岩崎書店


夜空のまあるいおつきさまが、眠っているこいぬ・ことり・こねこを優しく見守るお話です。赤ちゃんは「かお」が大好きなので、優しいおつきさまの顔を楽しんでくれるでしょう。

優しく穏やかな絵本なので、寝る前に読むお話としてもおすすめです。

おつきさまこんばんは

◯作:林 明子
◯出版社:福音館書店

「かお」が大好きな赤ちゃんにおすすめなのが、『おつきさまこんばんは』。おつきさまのバリエーション豊かな顔の表情に、子どももつられて同じ表情に…

空を見上げると絵本と同じおつきさま。子ども達はおつきさまにむかって「こんばんは」をするかもしれませんね。

2〜3歳児におすすめの秋の絵本

絵本とぬいぐるみ
2〜3歳児は、日常の中で知っている食べ物や生き物などを取り入れた絵本への興味関心が強くなります。

「これしってる!」と得意顔で教えてくれるような絵本を選んで、絵本を好きになるきっかけへと繋げていきましょう。

さわさわもみじ

◯作:ひがし なおこ
◯絵:きうち たつろう
◯出版社:くもん出版


秋といえばお散歩が楽しい季節になりますね。落ち葉やどんぐりの木の実に興味を持つこの時期におすすめの絵本です。

本物のもみじをみているかのような色彩豊かな絵本なので、絵本をきっかけに草花に興味を持ち始める子もいるかもしれません。

どんぐりとんぽろりん

◯作:武鹿 悦子
◯絵:柿本 幸造
◯出版社:ひさかたチャイルド


『ぱらぱら とんとん ぱらぱら とん』リズミカルで豊かな言葉と、子ども達の“しってる!”がつまった1冊です。公園や散歩先でどんぐりを見つけるたびに読み返したくなること間違いなし。

また、食べるマネをしたり手をふったりして、子ども達が絵本の中の動物との触れ合いを楽しむことができる素敵な作品です。

もりのふゆじたく

◯作:たるいし まこ
◯出版社:福音館書店


冬支度のために動物たちが木の実を拾う中で、仲間の手助けをしたり、転んだり怪我をしたり…最後はみんなでほっとするお話になっています。季節を感じるだけでなく、子ども達が感情移入しやすいストーリーと温もりを感じる絵柄を楽しんでみてください。

また、秋の次は冬が来ることを自然と子ども達に感じてもらうこともできる絵本となっています。

4歳児におすすめの秋の絵本

スタッフと幼児
4歳児になると、様々な体験の中から知識・好奇心が高まる時期です。絵本の中の主人公になった気持ちで、ドキドキ・ワクワクできる“気持ち”が味わえる絵本を選んでみてください。

“気持ち”が味わえる絵本から体験を積み重ねることは、豊かな想像力や表現力を育むことへと繋がります。

おちばいちば

◯作:西原 みのり
◯出版社:ブロンズ新社


木の実で作ったごちそうや落ち葉のスカートなど、秋をたくさん感じられる作品です。

たくさんの秋でおままごとをしているようなお話から、子ども達が刺激をうけて、散歩先で集めた落ち葉や木の実を遊びに取り入れる姿がみられるかもしれません。

遊びに発展させやすい絵本なので、季節を感じながら保育に取り入れたいと考えている保育士さんにもおすすめです。

どうぞのいす

◯作:香山 美子
◯絵:柿本 幸造
◯出版社:ひさかたチャイルド


うさぎさんが作った『どうぞのいす』に置いてある食べ物を動物たちが食べていき、「あとのひとにおきのどく」と新たに食べ物を置いていく、優しさが繋がっていく心温まるお話。

子ども達に「優しさ」という心を言葉だけで伝えるのは難しいですが、絵本の中の動物たちの優しい行動から学ぶことができるかもしれません。

あきのセーターをつくりに

◯作:石井 睦美
◯絵:布川 愛子
◯出版社:ブロンズ新社

リスさんのお気に入りのセーターが小さくなってしまったことで、お友達と一緒に仕立て直してもらいに行くお話。

仕立て屋のきつねさんは、秋の音・秋の色・秋の山には何があるのかお話をしながら、りすさんにぴったりのセーターを仕立ててくれます。

秋がたくさん詰まったお話と、色彩あふれる絵からもおすすめしたい1冊です。

5歳児におすすめの秋の絵本

遊ぶ幼児
5歳児は人間関係の広がりや感情表現・自己表現をするようになる時期なので、想像したりストーリー性のある好奇心がくすぐられる絵本を選びましょう。

絵本から「何を伝えたいのか」「何を感じ取ってほしいのか」という保育士さんの思いを込めた絵本選びも、この時期の子ども達には特におすすめです。

もりのかくれんぼう

◯作:末吉 暁子
◯絵:林 明子
◯出版社:偕成社


かくれんぼをする時に、友達を見つけた時のよろこびや、かくれる時のドキドキ、みつけてもらえなかったらどうしよう…といったかくれんぼのドキドキがつまった作品。

秋の風景にかくれた絵本の中の動物たちを、お友達と一緒に探すのも楽しいお話です。上手にかくれた動物たちを見つけた時は思わず「みつけた!」の声が聞こえるかもしれませんね。

こんくんのおんがくはっぴょうかい

◯作:たしろ ちさと
◯出版社:講談社


毎年秋になると渡り鳥と一緒に演奏会を約束しているきつねさん。しかしなかなか渡り鳥がやってこないので、みんなで秋を探しにでかけます。

動物たちの秋の見つけ方はそれぞれで、秋の訪れがたくさんあることに気付かされる作品です。

こちらの絵本は夏の終わりから取り入れて、子ども達と秋を探しに行くのを楽しみにするのも素敵ですね。

やきいものひ

◯作・絵:村上 康成
◯出版社:徳間書店


けんかをしてしまったお友達と焼きいもをするお話。仲直りまでのストーリーに心が優しくなる1冊です。

5歳児になるとけんかの仲裁を保育士が取り持つのではなく、自分たちで解決していくためにどうすればいいのかを考える時期です。

子どもならではの複雑な気持ちが描かれているので、けんか〜仲直りという身近な内容に感情移入しやすいのではないでしょうか。

まとめ

想像する幼児
気になる秋の絵本は見つけられましたか?
素敵な絵本との出会いは、子ども達の言葉の発達・周りへの興味関心・心の成長などを手助けしてくれる存在です。
絵本に記載されている対象年齢はあくまでも目安なので、その時の子ども達の成長や興味に沿った絵本を選んでみてくださいね。
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