構成遊びとは?発達や年齢に合わせた遊びの例!ブロックや粘土で育つ力

感触遊びや模倣遊びなど、子どもの遊びは発達に合わせてどんどん広がっていきます。なかでもブロックや粘土などを使って楽しむ構成遊びは、長期間にわたり愛され続ける遊びです。子ども達の育ちを促すため、保育士として理解を深めておきたいですよね。そこでこの記事では、構成遊びの例やポイントを解説します。
構成遊びとは?
構成遊びとは、創造遊びとも呼ばれる手先を使って形を組み立てたり壊したりする遊びのことです。粘土やブロック、積み木などを使って、さまざまな形作りを楽しみます。構成遊びのほか、子どもの発達に合わせた遊びは以下の通りです。
● 感覚遊び
● 運動遊び
● 受容遊び
● 構成遊び
● 模倣遊び
● ルールのある遊び
手指で触れて楽しむ感覚遊びから始まり、成長とともに歩いたり走ったりする運動遊びを楽しめるようになります。構成遊びが始まるのは2歳頃で、積み木を重ねたりクレヨンで絵を描いたりします。幼児期になればブロックでお城を作るなど、立体的な構造にもチャレンジできるでしょう。
● 感覚遊び
● 運動遊び
● 受容遊び
● 構成遊び
● 模倣遊び
● ルールのある遊び
手指で触れて楽しむ感覚遊びから始まり、成長とともに歩いたり走ったりする運動遊びを楽しめるようになります。構成遊びが始まるのは2歳頃で、積み木を重ねたりクレヨンで絵を描いたりします。幼児期になればブロックでお城を作るなど、立体的な構造にもチャレンジできるでしょう。
構成遊びで期待できる効果
構成遊びには、以下のような効果が期待できます。
想像力を刺激する
「どんな絵を描こうか?」「どんな形に組み立てようか?」など、考えながら取り組む構成遊びは、子ども達の想像力を刺激します。正解のない遊びのため、自由に楽しめるのも大きなポイントです。思い描いたものを形にするうちに、表現力も培えるといえるでしょう。
手先が器用になる
小さなブロックや積み木でくり返し遊んでいるうちに、手先が器用になる効果が期待できます。手先が器用になれば、さらに難易度の高い構成遊びにチャレンジできます。また、手先をよく動かすことにより脳の発達を促します。
図形への理解が深まる
さまざまな形を組み合わせていくうちに、図形への理解が深まります。「三角形のブロックを2つ合わせると四角形になる」など、遊びながら学びを得ます。また、積み木を同じ数だけ重ねたり、必要なパーツの数を数えたりするうちに数への理解も深められるといえるでしょう。
集中力が高まる
お絵描きやブロックに答えはなく、時間さえあればいつまでも遊び込めます。そのため、子ども達の集中力アップ効果が期待できるといえるでしょう。構成遊びをおこなう環境や、玩具の数なども集中力に影響を与えます。
発達や年齢に合わせた構成遊びの例
構成遊びには、積み木やブロックなどの「立体構成遊び」と、お絵描きや折り紙などの「平面構成遊び」があります。どちらも、自由に形と触れ合うことで想像力が豊かになる遊びです。とはいえ、具体的にどのように遊ぶと良いのか分からない人も多いでしょう。ここからは、それぞれの構成遊びの例をご紹介します。
お絵描き遊び
対象年齢:1歳~
準備するもの:画用紙、クレヨン
● 自由になぐり描きをする
● イラストに色を塗る
● 目の前にあるものを見ながら絵を描く
● 思い出を頭に浮かべながら絵を描く
クレヨンのほか、絵の具やカラーペンを使って描くのもおすすめです。
準備するもの:画用紙、クレヨン
● 自由になぐり描きをする
● イラストに色を塗る
● 目の前にあるものを見ながら絵を描く
● 思い出を頭に浮かべながら絵を描く
クレヨンのほか、絵の具やカラーペンを使って描くのもおすすめです。
積み木遊び
対象年齢:1歳~
準備するもの:積み木、箱
● 横に並べる
● 高く積み重ねる
● 家を作る
● 数を数える
色のついた積み木であれば、色分けも楽しめます。
準備するもの:積み木、箱
● 横に並べる
● 高く積み重ねる
● 家を作る
● 数を数える
色のついた積み木であれば、色分けも楽しめます。
粘土遊び
対象年齢:2歳~
準備するもの:粘土、粘土板、型抜き、ヘラ
● 丸めたりちぎったりする
● 型抜きで形を作る
● テーマに沿った形を作る
● 好きな形を作る
小麦粉粘土であれば、1歳頃から楽しめます。
準備するもの:粘土、粘土板、型抜き、ヘラ
● 丸めたりちぎったりする
● 型抜きで形を作る
● テーマに沿った形を作る
● 好きな形を作る
小麦粉粘土であれば、1歳頃から楽しめます。
ブロック遊び
対象年齢:2歳~
準備するもの:ブロック、人形
● 横に並べる
● 高く積み重ねる
● 家を作って人形で遊ぶ
● 数を数える
ブロックの大きさを変えれば、乳幼児期から学童期まで長く遊び続けられます。
準備するもの:ブロック、人形
● 横に並べる
● 高く積み重ねる
● 家を作って人形で遊ぶ
● 数を数える
ブロックの大きさを変えれば、乳幼児期から学童期まで長く遊び続けられます。
折り紙遊び
対象年齢:3歳~
準備するもの:折り紙、はさみ、のり
● 好きな色を選ぶ
● くしゃくしゃに丸める
● はさみで好きな形に切る
● のりで貼る
● 好きなように折る
● 手順通りに目的を持って折る
まずは、2~3回折りで完成する折り紙にチャレンジしてみましょう。
準備するもの:折り紙、はさみ、のり
● 好きな色を選ぶ
● くしゃくしゃに丸める
● はさみで好きな形に切る
● のりで貼る
● 好きなように折る
● 手順通りに目的を持って折る
まずは、2~3回折りで完成する折り紙にチャレンジしてみましょう。
工作遊び
対象年齢:3歳~
準備するもの:牛乳パック、段ボール、トイレットペーパーの芯など
● 廃材を使って季節の製作をおこなう
● 廃材を見て何を作ろうか考える
● 作りたいものを想像して廃材を選ぶ
作りたいものがあるとき、いつでも廃材を手に取れるように準備しておきたいですね。
準備するもの:牛乳パック、段ボール、トイレットペーパーの芯など
● 廃材を使って季節の製作をおこなう
● 廃材を見て何を作ろうか考える
● 作りたいものを想像して廃材を選ぶ
作りたいものがあるとき、いつでも廃材を手に取れるように準備しておきたいですね。
構成遊びをするときのポイント
構成遊びを取り入れるときは、子ども達の意欲を引き出せるよう以下のポイントを大切にしましょう。
遊びに満足できるよう十分な時間を設ける
構成遊びは、次から次へと組み替えながら楽しめる遊びです。できたものを壊し、また作り直すという楽しみもあります。子ども達が遊びに満足できるよう、活動時間には余裕を持つようにしたいですね。
集中して遊び込めるような環境を確保する
子どもの集中力はもろく、周囲の環境によって左右されることも少なくありません。しっかり集中して遊び込めるよう、環境構成に留意しましょう。集中して取り組んでいるときに、必要以上に声をかけることも避けたいですね。
作った作品を並べられる場所を用意する
構成遊びには、粘土やブロックなどの作った作品を壊す楽しみもあります。しかし、なかには「うまくできたから取っておきたい」「明日また続きを作りたい」という子どもも。そのような気持ちを大切にできるよう、作品を並べられて保管できる場所を用意しておきましょう。
同じ遊びをくり返し楽しむ機会を設ける
子どもが同じブロックでばかり遊んでいると「ほかの遊びは?」と提案したくなるものです。しかし、構成遊びは何度もくり返し遊びこむことでさまざまな能力を身に付けます。子どもが求めるのであれば、同じ遊びをくり返し楽しめる機会を設けたいですね。
まとめ
この記事では、子どもの「構成遊び」について解説しました。粘土やブロック、積み木など、頭で考えた形を組み立てたり壊したりする遊びは、子どもに良い影響を与えます。乳幼児期にたくさんの形に触れて空間認識力を身に付けることが、学童期以降の算数の理解につながります。子ども達がしっかり遊び込めるよう、環境を整えてあげたいですね。





