自然遊びは子どもが成長するカギ!成長を促す遊びや関わり方とは?

どんぐり拾い
バナー広告

自然遊びで育むことができる5つの子どもの成長とは?

自然遊びとは、土や水・草花や虫などの自然に触れる遊びで、日々の保育の中に取り入れている保育士さんは多いかと思います。
しかし、自然遊びでどのような成長が期待できるのかよくわからないという方もいるのではないでしょうか?
自然遊びがもたらす5つの成長がわかると、今のクラスの子ども達に必要な自然遊びが設定しやすくなるので、しっかりとおさえていきましょう。

①想像力・発想力が身に付く

自然遊びには決まった遊び方がないので、草花をおままごとの食べ物にしてみたり、葉っぱを集めてお洋服にしてみたりと、見立て遊びが盛んになります。
自分で遊びを考えるという経験は想像力・発想力を伸ばすことに繋がります。
子どもの想像力や発想力をさらに引き出すためには、保育士さんも一緒になって遊びを考えてみてください。
「この石〇〇の形に似ているね。持って帰ってお顔を描いてみようかな」そんな保育士さんの一言に、子ども達も大盛り上がりで新たな発見をしてくれると思います。

②五感・身体機能が鍛えられる

自然遊びでは散歩に出かけることが多いと思いますので、身体をたくさん使って遊ぶことができます。
さらに四季折々の変化、小鳥のさえずり、草花の匂い、土の感触…さまざまな自然に触れることが、五感を磨くことへと繋がります。
ポイントは、保育士さんも気づいたことを言葉にすること。保育士さんの一言に、子ども達も自然の発見を共有することができるのでおすすめです。

③探究心が育つ

自然の中には子ども達の知らないことがたくさん。刺激たっぷりの自然に触れて「これはなに?」「なんで?」という疑問がどんどん膨らんでいきます。
初めのうちは「なに?」「なんで?」の好奇心を保育士さんが満たしてあげながら、徐々に絵本や標本などで一緒に調べて探究心を育んでいきましょう。

④コミュニケーション能力が育つ

自然遊びは1人でも楽しむことができますが、ルールのある遊びや自分たちで考えた遊びを楽しむこともできます。
自然物を使った見立て遊びでは、自分の考えをお友達に伝えたり、相手の思いを聞く機会が自然と生まれます。
ルールを守ったり、自分の気持ちを伝える・相手の思いを聞くといったコミュニケーション能力も自然遊びの中で育んでいきたいですね。

⑤問題解決力が育つ

自然遊びでは予測できないトラブルが起こることがあります。例えば散歩先で雨が降ってきたら、雨宿りする場所を見つけて雨が止むまでみんなで歌を歌って楽しんだり、捕まえた虫が死んでしまったら、どうしてダメだったのか次からどうすればいいのか考えてみたり、トラブルの解決策を保育士さんと一緒に考えて答えを出す力が身につきます。
子どもだけでは問題を解決すことが難しいこともあるので、保育士さんも一緒に考えるという姿勢で解決の方向に導いてあげてください。

【季節別】保育でおすすめの自然遊び

保育園での自然遊びは同じ内容になりがちなので、季節ごとにおすすめの自然遊びをご紹介していきます。

春におすすめの自然遊び

ぽかぽかと暖かいこの季節は、草花を使った自然遊びがおすすめです。
散歩先で草花を採取して、クラスに飾ったり持ち帰った草花の絵を描いたり画用紙に貼ったりして楽しんでみてください。
また、たくさんの生き物を見つけられる季節なので、虫の観察をしてみるのもおすすめです。
命の大切さを身近に感じることができるチャンスでもあるので、虫の扱い方や命が終わる寂しさを一緒に体験していきましょう。

夏におすすめの自然遊び

暑くて散歩に出るのが難しいこの季節は、水を使った遊びを極めてみてはいかがでしょうか?
プールや色水遊び、泥んこ遊びなどいろいろありますが、おすすめはピカピカ泥団子作り!泥の感触を楽しみながら、こつこつじっくりと遊ぶことができます。
大人もついついハマってしまうので、保育士さんも真剣に遊んでみてはいかがでしょうか。

秋におすすめの自然遊び

自然をめいっぱい楽しめるこの季節は、自然物を使った製作がおすすめです。
どんぐりのマラカス、どんぐりゴマ、落ち葉アート、オオバコ相撲など、自分で見つけた草花を使って楽しむことができます。
子ども達が想像したものをすぐに形にできるように、いつでも製作ができる環境を整えておくことがポイントです。

冬におすすめの自然遊び

寒くなると、水に氷が張ったり土に霜柱が降りるのを見つけることができます。この季節ならではの自然現象を見つけて、感触や音を楽しんでみてください。
雪が降る地域では、雪の中にカラーボールなどを隠す宝探しや、かまくら作り、ソリ遊びなどがおすすめです。
寒い日に外で遊ぶことは心肺機能を高める効果も期待できるので、ぜひ外で遊ぶ機会を作ってみてください。

自然遊びで子どもの育ちを伸ばすポイント

自然遊びでは、保育士さんの関わり方が子どもの成長を伸ばすポイントとなります。3つのポイントをおさえて、自然遊びで子どもの育ちを伸ばしていきましょう。

ポイント1.遊びに必要な環境を十分に準備しておく

自然遊びを子どもに任せきりなのはNGです。自然を見つけやすい散歩先を保育士さんが事前に探しておいたり、自然物を持ち帰れるバッグを製作するなど、自然を満喫できる環境を整えておきましょう。

ポイント2.自由に遊ぶ姿を見守る

安全面に気を配ることは基本ですが、それ以外は子ども達が自由に遊んでいる姿を見守りましょう。
「こうやって遊ぶんだよ」などの声掛けは、子どもの想像力や発想力を狭めてしまいます。
ただし遊びを見つけられない子がいた場合は、「何か見つけた?」「何か作れるかな?」など、自分で遊びを見つけ出せる言葉掛けをしてみてください。

ポイント3.子どもの疑問を保育士も一緒に考える

刺激の多い自然の中では子ども達の疑問がたくさん出てきます。保育士さん自身もその答えを知らないことってありませんか?そんな時はまずは子どもと一緒になぜなのかを考えて言葉にしてみましょう。
すると、子ども達からもいろんな考えが溢れてきます。子どもの疑問は保育園に持ち帰ってから調べて、正しい答えを教えてあげてくださいね。

まとめ

今回は、自然遊びの魅力と遊びのアイディアや保育士さんの関わり方について紹介しました。
自然の力を借りながら、子ども達が成長する機会をたくさん作ってあげてくださいね。
保育士・幼稚園教諭・保育教諭などの就職・転職をお考えの方は、ぜひ保育士ワーカーにご相談ください!
電話で相談バナー