保育園でのボール遊び|【ねらい】と【年齢別アイデア】をご紹介!

ボールを使った遊びは保育園の子どもたちに人気です。
保育士さんの中には、ボール遊びを保育に取り入れたいと考える方も多いのではないでしょうか。ボール遊びのアイデアにバリエーションがあると保育の幅が広がりますよね。
そこで今回は、保育園で楽しむボール遊びのアイデアを年齢と遊ぶ人数ごとに紹介します。保育にボール遊びを取り入れたい保育士さんは参考にしてください。
保育園でボール遊びをする3つのねらい
まずは、保育園でボール遊びをするねらいからご紹介します。
① 運動能力の向上と発達の促進
ボール遊びは、投げる、捕る、蹴る、転がす、運ぶなどいろいろな動作ができます。足や腕だけでなく、全身の運動機能を使うのがボール遊びの特徴です。そのため、保育園でボール遊びを取り入れると子どもたちの運動能力が高まり、全身の発達にも役立ちます。
② ルールを習得する
複数人でのボール遊びには、大小さまざまなルールがあります。保育園の子どもたちは複数人で行うボール遊びを通して、ルールを守って楽しく遊ぶことを学びます。
③ コミュニケーション能力をつける
相手がいるボール遊びでは、どんな強さでどのように渡すか相手の状況を判断してパスをします。決めたルールの中で戦略を決めることもあるでしょう。ボール遊びは、コミュニケーション能力をつけることができます。
【年齢別】ボールを使った遊びのアイデア
次に、年齢別のボール遊びのアイデアをご紹介しましょう。
0歳児クラスのボール遊びアイデア
ねんね期やハイハイ時期の子どもでも、ボール遊びは楽しめます。
『いろいろみえるボール』・・・動きが少ないねんね期の子どもにぴったりです。子どもが見える位置でボールを左右前後に移動させて、ボールを目で追うのを楽しむあそびです。この時期の子どもには、色がはっきりとしたカラフルなタイプか黒い色のボールが良いでしょう。
『まてまてボール』・・・ずり這いやハイハイ時期の子どもにおすすめなのが、まてまてボールです。子どもの少し前にボールを転がし、ボールを追いかけて楽しみます。子どもと一緒に、保育者がボールを追いかけるのも楽しいでしょう。
1歳児クラスのボール遊びアイデア
1歳児クラスの子どもは、ボールとの距離感ができてきます。
『コロコロキャッチ』・・・少し離れた場所から、保育者が子どもにボールを転がすあそびです。ボールをキャッチした子どもは、保育者の方へボールを転がし返すこともあります。子どもとコミュニケーションを取りながら楽しみましょう。
『プレゼントボール』・・・軽くて小さいタイプのボールを、「はい、どーぞ」と言って保育者が子どもに手渡しする遊びです。保育者は、受け取ったボールを他の色のボールに変えて、また子どもに「はい、どーぞ」と返すと色を認識する力も育めるでしょう。
2歳児クラスのボール遊びアイデア
2歳児クラスの子どもは、ボールを足で蹴る力や投げる力もついてきます。
『キックボール』・・・止まっているボールを片足でキックして転がすボール遊びです。2歳児のボール遊びでは、ボールを足で蹴ることに拘らずに楽しく遊べることを意識しましょう。
『ボールプール』・・・ボールプール用テントの中を、プラスチックのボールでいっぱいにして遊びます。飛び込んでも痛くないので、子どもたちは夢中になって遊ぶでしょう。子ども同士がぶつかって怪我をしないように、人数制限が必要です。
3歳児クラスのボール遊びアイデア
3歳児クラスの子どもは、少しルールのある遊びを取り入れてみましょう。
『玉入れゲーム』・・・3歳児クラスになると、目標に向かってボールを投げられるようになってきます。少し離れたところから、用意したカゴに向かってボールを投げて楽しみます。チームに分かれて勝敗を競っても楽しめます。
『バウンドパス』・・・ボールをバウンドさせて相手にパスをするボール遊びです。バウンドさせる場所を調整しながら、相手が取りやすいように投げるのでコミュニケーション能力も養われるでしょう。
4歳児クラスのボール遊びアイデア
4歳児クラスでは、子ども同士で楽しみながら遊べるようになります。
『後ろ投げ遊び』・・・前に投げるのが上手になったら、前から後ろに向かってボールを投げて遊んでみてはいかがでしょうか。後ろ向きに投げると、背筋など使う筋肉が変わるので全身の運動機能を高めるのにも良いでしょう。
『ボーリングゲーム』・・・筒状の物をピンに見立てて、離れた位置からコロコロとボールを転がしてピンを倒すボール遊びです。ピンは、トイレットペーパーの芯や少し水を入れたペットボトルなどを使うと楽しめますよ。
5歳児クラスのボール遊びアイデア
5歳児クラスになると、子ども同士でルールを変えて遊ぶようになります。
『ドッジボール』
内野と外野に分かれ、2チームでボールを当て合うのがドッジボールです。勝敗がつくボール遊びで、最後まで内野にいた人数が多い方が勝ちます。保育園でのドッジボールは、当たっても安全な柔らかいボールがおすすめです。
『ボール送りゲーム』
チームに分かれて、一列になり両手で持ったボールを上から後ろの人へ渡すボールゲームです。腕を上に上げる動作は子どもにとっては難しく、また見えない後ろの人へボールを回すワクワク感もあるゲームです。チーム戦にすることで楽しさは増すでしょう。
【人数別】簡単!ボールを使った遊びのアイデア
他にも、保育園で楽しめるボール遊びのアイデアはあります。
1人でのボール遊びアイデア
1 人でじっくりと行うボール遊びも、保育園では大切な時間です。
『紙皿迷路』・・・紙皿で迷路を作り、コロコロとボールを転がして遊ぶ
『紙コップけん玉』・・・紙コップとボールを使ってけん玉を作って遊ぶ
『紙コップキャッチ』・・・紙コップをグローブに見立ててボールをキャッチする
『あんたがたどこさ』・・・ボールを弾ませて、あんたがたどこさの歌に合わせて行う遊び
『上投げキャッチ』・・・ボールを高く上に放り投げ、キャッチする遊び
『ボール回し』・・・ボールをくるくると回転させて指の上で回す遊び
2~3人でのボール遊びアイデア
少しずつ輪を広げて2~3人で遊ぶボール遊びを紹介します。
『紙コップボールリレー』・・・紙コップを後ろ向きにし、上にピンポン玉を乗せて走る遊び
『的当てゲーム』・・・ダンボールなどで的を作り、的に向かってボールを投げる遊び
『ボール当てゲーム』・・・的になるボールを用意し、そこに向かってボールを投げる遊び
4人以上でのボール遊びアイデア
最後に、4人以上で楽しめるボール遊びを紹介します。
『ボール運びリレー』
・・・2人で大きなボールを体で挟みながら走り、チームで競うリレー
『転がしボールリレー』・・・大きめのボールを転がして走り、チームで競うリレー
『おたますくいリレー』・・・おたまにボールを乗せて走り、チームで競うリレー
『キックベース』・・・野球のようなルールでボールをキックして行うゲーム
保育園で子どもと一緒にボール遊びを楽しもう!
いかがでしたか?
今回紹介した他にも保育園で遊べるボール遊びには、たくさんのアイデアがあります。
年齢や人数によっても、さまざまなボール遊びを保育園で楽しむことができます。また、工夫次第で遊び方はどんどん広がっていきます。基本のルールにとらわれず、子どもたちが楽しめるアイデアを追加してみてはいかがでしょうか?
ぜひ、保育園でボール遊びを取り入れてみてくださいね。





