運動遊びを室内でも楽しもう!年齢別にアイデアとねらいを解説

組体操をする子ども
バナー広告

運動遊びは室内でも大切!

室内遊びでは製作やごっこ遊びなど静の遊びが多くなりがちですが、体を動かす運動遊びも一緒に取り入れることが大切です。
運動遊びには、基礎体力・運動能力の向上だけでなく、創造性や柔軟性といった心の発達も育むことができるので、文部科学省の「幼児期運動指針」では毎日60分以上体を動かすことを推奨しています。
特に、梅雨の時期や夏の日差しが強い日など外で体を動かす遊びが十分にできない時期は、積極的に室内での運動遊びを取り入れてみてください。

運動遊びを室内で行う時の3つのポイント

室内で運動遊びを設定する時の基本的なポイントを3つ紹介していきます。ポイントをおさえておくと、保育活動を決めやすくなったり、室内での運動遊びを安全に行えるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント1.子ども達の発達にあった遊びの設定やサポートを行う

次の章で、室内でできる運動遊びのアイデアを年齢別に紹介していきますが、あくまでも年齢は目安と捉え、クラスの子ども達の発達段階に合わせた遊びを設定することが大切です。
クラスで発達段階の差が大きいため、どちらに合わせて遊びを設定すればいいかわからないという保育士さんもいるかと思います。例えば、サーキットを作る場合は簡単なコースと難しいコースを設定して、その子に合ったコースに誘導したり、保育士さんが個々にサポートをしながら、クリアできた満足感を味わえるようにしてあげましょう。
ルールのある遊びを行う場合は、初めは簡単なルールから徐々に難しいルールに変えてみたり、新たなルールを作って楽しめるように工夫してみてください。

ポイント2.安全を確保する

室内で運動遊びを行う時に最も大切なのが、安全に遊べる環境づくりです。どうしても外遊びより狭い空間になってしまうので、怪我をしないようにしっかりと確認しておきましょう。
◻︎設定した遊びは室内遊びでも無理なく行えるか
◻︎設定した遊びは子ども達の発達に合っているか
◻︎設定した遊びを行うのに十分なスペースがあるか
◻︎危険な場所や物がないか
◻︎保育士の配置や役割がはっきりしているか
このように、遊ぶ場所の安全点検だけでなく、遊びの内容・保育士の動きもしっかりと確認しておくと安心です。

ポイント3.ルールを決めておく

室内で運動遊びをする時は、楽しく安全に遊べるように子ども達とルールを決めておくことが大切です。
例えば、「遊戯室のステージの上には乗らない」「自分の番が終わった人は端に座る」など、保育園の空間にあったルールを決めておくと、落ちたりお友達とぶつかってしまうトラブルを防ぐことができます。
乳幼児クラスでのルール決めは難しいので、保育士間でルールを共有しておくといいでしょう。

【年齢別】室内でできる運動遊びとねらい

室内でできる運動遊びを、年齢ごとに紹介していきます。年齢にあった遊びごとにねらいも解説しているので、日案や保育日誌を作成する時の参考にしてみてください。

0〜1歳児におすすめの室内でできる運動遊びとねらい

(1)マット運動
◯ねらい…興味を持って身体を動かすことを楽しむ
ずり這いやハイハイができるようになったら、くるくる丸めたマットの上にマットや布団をかぶせて山を作ったり、でこぼこ道を作ることで、体全体を使って遊ぶことができます。
1歳児の場合はバランスを取りながら歩くことで、足腰や体幹を鍛えることもできますよ。トンネルなども組み合わせてハイハイを促すことで、肩周りの筋肉を鍛えたり、身体をコントロールする力を養うことにも繋がります。
(2)ボール遊び
◯ねらい…ボール遊びを通してさまざまな動きを経験する
ボール遊びには、ボールを持つ・転がす・投げる・ゴールに入れる・ボールを追いかけるなど、指先や身体を使ってさまざまな動きを促すことができます。
段ボールなどでボールを入れる場所をいくつか用意しておくと、いろいろな遊びを楽しめるのでおすすめです。
(3)宝探し
◯ねらい…保育者と一緒に宝探しを楽しむ
ボールプールや、新聞紙などをちぎった箱などの中に、玩具などを隠して探す遊びです。まずは保育士さんが「見つけた!」とお宝を発見して、子ども達に遊び方を見せてあげましょう。

2歳児におすすめの室内でできる運動遊びとねらい

(1)リトミック
◯ねらい…ピアノの音に合わせて身体を動かすことを楽しむ
リトミックとは、ピアノの音に合わせて特定の動きをする遊びで、基礎能力の発達を促すことができる運動遊びです。基本的な遊び方としては、『特定の音(音楽)=特定の動き』を決めてピアノに合わせて体を動かします。
例えば、
・どんぐりころころの音楽が鳴ったら横になって転がる
・特定の音楽に合わせて走ったり止まったりする
など、子ども達の発達に合わせた動きを取り入れてみてください。
(2)だるまさんがころんだ
◯ねらい…ルールを理解して保育者と一緒に遊ぶことを楽しむ
だるまさんがころんだは、単純な遊びの中に「動く」「止まる」の動作が含まれているので、自分の体を思った通りに動かす力が上達する遊びです。
ルールも簡単なので、ルール遊びの入り口としてもおすすめですよ。
(3)ハイハイレース
◯ねらい…身体全体を使って遊ぶことを楽しむ
2歳児になるとハイハイする機会がほとんどなくなってしまいますが、腕を伸ばして体を支える力を養うことができるハイハイポーズは、いくつになってもおすすめです。
バランス力も鍛えることができるので、さまざまなコースを作って遊んでみてくださいね。

3歳児におすすめの室内でできる運動遊びとねらい

(1)しっぽ取りゲーム
◯ねらい…ルールを守りながら友達と遊ぶことを楽しむ
ズボンにハンカチなどのしっぽを入れて、それを取られないようにお友達のしっぽを取るゲームです。
しっぽを取られたお友達は部屋の端に座るなどのルールを設けて、ぶつからないように気をつけて行ってください。
(2)タオル遊び
◯ねらい…友達と一緒に遊ぶことを楽しむ
タオル遊びとは、タオルを綱引き・縄跳び・ボールなど、さまざまなものに見立てる運動遊びです。
綱引きをする時は座った状態で行うと安全です。タオルを自分で丸めて投げたり、お友達とキャッチボールをしたり、子どもと一緒にどんな遊びを見つけられるかも楽しみですね。
(3)フラフープリレー
◯ねらい…友達と協力しながら遊ぶことを楽しむ
フラフープリレーとは、1人目の子どもがフラフープを頭の上からくぐって、次の子にバトンタッチするゲームです。
クラス全員でフラフープを1周させたり、チーム戦に分かれて競走するのも楽しいので、スタートとゴールを決めて遊んでみてください。

4歳児におすすめの室内でできる運動遊びとねらい

(1)もうじゅうがり
◯ねらい…遊びの中で数字に興味を持ちながら友達と一緒に楽しむ
もうじゅうがりは体を動かすことを楽しみながら、保育士さんが言った動物の名前の文字数に合わせた人数でグループを作るゲームです。
〈遊び方〉
①保育士「もうじゅう狩りにいこーよ!」子ども「もうじゅう狩りにいこーよ!」※一度繰り返す
②保育士「もうじゅうなんか怖くない」子ども「もうじゅうなんて怖くない」
③保育士「ヤリだってもってるし」子ども「ヤリだってもってるし」
④保育士「鉄砲だって持ってるもん」子ども「鉄砲だって持ってるもん」
⑤保育士「あっ!」子ども「あっ!」※一度繰り返す
⑥保育士「あー!!」子ども「あー!!」
⑦保育士「ライオン」
⑧子ども達は保育士が言った動物の文字数と同じ人数でグループを作る(この場合ライオンなので4人)
⑨グループが作れたら座る
慣れるまではグループを作れる数字の動物を選ぶのがおすすめです。慣れたら、”最初にグループができたチームが勝ち”などのルールを追加してみてください。
(2)じゃんけん列車
◯ねらい…ルールを理解しながら友達と一体感を感じて遊ぶことを楽しむ
音楽に合わせて動き、音楽が止まったら友達とじゃんけんをするゲームです。負けた子は勝った子の肩に両手をのせて繋がっていき、最後まで先頭にいた子どもの勝ちになります。
(3)ボール運びゲーム
◯ねらい…バランスを取りながら友達と協力して遊ぶことを楽しむ
子ども達に縦一列になってもらい、お盆の上に乗せたボールを後ろの子に渡していくゲームです。
お盆ごと渡す・各自持っているお盆にボールだけを渡す・ボールを風船に変えるなど、いろんなやり方で遊んでみてください。

5歳児におすすめの室内でできる運動遊びとねらい

(1)ころころドッジボール
◯ねらい…友達の動きを見ながら協力して遊ぶことを楽しむ
ころころドッジボールのルールはボールを床の上で転がすこと。その他はドッジボールと同じなので、本格的なドッジボールのルールを知るきっかけや、速いボールが怖いという子にもおすすめです。
外野は2人程度からスタートし、その他の子ども達が動ける円を描いてください。人数が多い場合は、グループごとに円を描いて少人数で遊んでみてください。
(2)線おにごっこ
◯ねらい…ルールを守り周りの状況を判断しながら楽しむ
オニもオニ以外の子どもも線の上を走る鬼ごっこです。ビニールテープなどを格子状のように貼り付けて道を作ってください。線の上ならジャンプして移動してもOKなので、いろんな幅で線を用意してみてください。
オニにタッチされた子・線から出てしまった子は部屋の端に避けるなどしておくとわかりやすいでしょう。
(3)長縄
◯ねらい…タイミングを合わせて跳んだり目標を達成することを喜ぶ
みんなで長縄を10回飛ぶ・1人ずつ長縄に入っていき全員入ったところで10回跳ぶ・八の字跳びをするなど、さまざまな跳び方と目標を立てて、クラス一丸となって遊んでみましょう。
まずは達成しやすい跳び方と回数を設定して、目標を達成する喜びを味わったりやる気に繋げていくのがおすすめです。

まとめ

室内でできる運動遊びを年齢ごとに紹介いたしました。運動遊びは心身ともに発達を育むことができるので、室内遊びの日も積極的に取り入れてみてください。
保育士・幼稚園教諭・保育教諭などの就職・転職をお考えの方は、ぜひ保育士ワーカーにご相談ください!
電話で相談バナー