梅雨の時期も保育に困らない!雨の日の遊戯を年齢別に紹介

紫陽花とてるてる坊主
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雨の日の遊戯は静と動の遊びを準備しておくのがポイント

梅雨の時期など雨の日が続いてしまうと、保育がマンネリ化してしまう・レパートリーが少ないと困っている保育士さんは多いのではないでしょうか?
雨の日の室内遊びを決めるポイントは、落ち着いて遊べる絵本・製作などの静の遊びと、体を思い切り動かして発散できるリズム遊び・サーキットなどの動の遊びの2種類を準備しておくことで保育が設定しやすくなります。
どちらかが欠けてしまうと、エネルギーを発散させる場がなくてトラブルが増える・静かにできる場がなくて子ども達が落ち着かないなどの問題に繋がってしまうこともあります。どちらの空間も邪魔をされないように、十分に遊べる環境を設定するように心がけてください。

〈室内遊び〉雨の日の遊戯を年齢別に紹介

まずは、静の遊びを年齢別に紹介していきます。

【0~1歳児】雨の日の遊戯〜室内遊び〜

◯ふれあい遊び
ふれあい遊びは保育士さんとの愛着関係を深めたり、リラックス効果・運動機能やリズム感覚の習得など、さまざまなメリットがあるので、積極的に取り入れてみてください。
〈ふれあい遊び一覧〉
・大根漬け
・ラララぞうきん
・おふねをこいで
・フランスパン
・おせんべやけたかな
・いっぽんばしこちょこちょ
・ママの手あったかい
◯指先遊び
シール遊び・スタンプ遊びなど、指先の感覚を楽しみながら遊べるものがおすすめです。季節やイベントの作品だけでなく、日々の保育で簡単に使える台紙などを用意しておくと便利ですよ。
その他にも、穴に棒を入れる・紐を摘んでひっぱるなどの指先を使ったおもちゃもおすすめです。

【2~3歳児】雨の日の遊戯〜室内遊び〜

◯のりやはさみを使った製作
この時期に、でんぷんのりやはさみを使う機会を多く持つことで、指先の感覚や器用さを身につけることができます。
製作に使う台紙の他に、でんぷんのりを使う時はビニールシート・手を拭く濡れタオル、はさみを使う時は安全な空間の確保を徹底し、子どもが遊びたい時にすぐに出せるようにしておくと扱いが上達するのも早いですよ。
◯折り紙
折り紙は、手先を器用に動かす能力や集中力を養うことができるので、じっくり遊ぶのにおすすめです。
チューリップや犬など、「端と端をぴったりくっつけてアイロン(しっかり折り目を)をかける」という動作を繰り返しながら簡単に作品ができると、子ども達も達成感があって楽しめるかと思います。

【4歳児】雨の日の遊戯〜室内遊び〜

◯スライム作り
粘土とは違った感触なので、盛り上がること間違いなし!スライムの作り方は、洗濯糊210mlに洗濯用洗剤45mlを入れて手につかなくなるまでこねれば完成です。こねる段階で水性ペンで色をつければいろいろな色のスライムを作ることができます。
◯魚釣り
子ども達で魚を作り、クリップを引っ掛けて吊り上げる難易度高めの魚釣りゲームにすることで集中しながら楽しむことができます。
魚作りも画用紙に書くだけではなく、ダンボールや廃材で作るのも面白いですね。

【5歳児】雨の日の遊戯〜室内遊び〜

◯手作りおもちゃ
5歳児の製作では作って遊べるおもちゃがおすすめです。例えば、トイレットペーパーの芯を使ってピタゴラスイッチのような道を作る製作では、「どうやったら玉がうまく転がっていくか」ということを、自分や友達と一緒に考えながら工夫して遊ぶことができます。
◯伝言ゲーム
先生が先頭の子どもにお題を出して、順に後ろのお友達にお題を伝えていくゲームです。集中して相手の言葉を聞いたり、一体感を感じることができます。
人数が少ないほど難易度が下がるので、まずは少人数で楽しんでから、チームの人数を増やしたりお題の難易度を高くして楽しんでみてください。

〈体を動かす遊び〉雨の日の遊戯を年齢別に紹介

次に、動の遊びを年齢別に紹介していきます。

【0~1歳児】雨の日の遊戯〜体を動かす遊び〜

◯風船遊び
風船だとふわふわして遊びにくいので、風船にビニールテープを巻くことで遊びやすくなるのでおすすめです。巻き方は、膨らませて結び目を下にした風船に、ぐるっと横に一周ビニールテープを巻いて、結び目から十字になるように縦方向に一周巻きます。あとは斜めに2本、一周ずつ巻けば完成です。ぶつかっても痛くないので安全に楽しむことができます。
◯ダンボールキャタピラ
ダンボールキャタピラとは、繋いだ段ボールの輪の中に入ってハイハイをする遊びです。ダンボールキャタピラの作り方は、ダンボールを開いて端の部分を切り落とします(広い面だけを残す)。それをいくつか作り、縦に繋ぎ合わせてから端と端を繋げて輪のようにしたら完成です。
ハイハイは全身の筋肉と手指をたくさん使い、体を支える状態で動くためバランス感覚も鍛えることができるのでおすすめです。

【2~3歳児】雨の日の遊戯〜体を動かす遊び〜

◯リトミック
リトミックとは、ピアノの音に合わせて特定の動きをする遊びです。基本的な遊び方としては、『特定の音(音楽)=特定の動き』を決めてピアノに合わせて体を動かします。
例えば、
・あひるの行列の音楽が鳴ったらしゃがんだまま歩く
・特定の音楽に合わせて走ったり止まったりする
など、基礎能力の発達を促すことができるので、さまざまな動きを取り入れてみてください。
◯だるまさんがころんだ
この年齢になると簡単なルールのある遊びを楽しめるようになります。だるまさんがころんだの遊びの中には、「動く」「止まる」の動作が含まれているので、自分の体を思った通りに動かす力が上達します。
この他にも、しっぽ取りゲーム・ボール運びゲーム・フラフープくぐりリレーなど簡単なルールのある遊びを取り入れてみてください。

【4歳児】雨の日の遊戯〜体を動かす遊び〜

◯ストップゲーム
ルールは簡単で、音楽を流している間は動いて音楽が止まったらその場でストップするゲームです。椅子取りゲームの椅子がないバージョンですね。
歩く・音楽を聴くという2つのことに注意を向けたり、周りの人とぶつからないように歩く・急に止まる(動く)といったことを育むことができます。
慣れてきたら歩くのではなく早歩き・走るなどルールを変えてみるのも面白いですよ。
◯じゃんけん列車
音楽に合わせて動き、音楽が止まったら友達とじゃんけんをするゲームです。負けた子は勝った子の肩に両手をのせて繋がっていき、最後まで先頭にいた子どもの勝ちになります。

【5歳児】雨の日の遊戯〜体を動かす遊び〜

◯線おにごっこ
オニもオニ以外の子どもも線の上を走る鬼ごっこです。ビニールテープなどを格子状のように貼り付けて道を作ってください。線の上ならジャンプして移動してもOKなので、いろんな間隔で線を用意してみてください。
オニにタッチされた子・線から出てしまった子は部屋の端に避けるなどしておくとわかりやすいでしょう。
◯ころころドッジボール
ルールはボールを床の上で転がすこと以外ドッジボールと同じです。本格的なドッジボールのルールを知るきっかけや、早いボールが苦手な子にも楽しめる遊びになっています。
外野は2人程度からスタートし、その他の子ども達が動ける大きさの円を描いてください。人数が多い場合は、グループごとに円を描いて少人数で遊んでみてくださいね。

まとめ

雨の日の遊戯について年齢別に紹介いたしました。年齢はあくまでも目安ですので、子ども達の様子をみながら遊びを簡単にしたり難しくしたりして遊んでみてください。また、遊びを展開させていくことで遊びがどんどん広がることもあるので、ぜひ子ども達と一緒にアイディアを出し合いながら楽しんでみてくださいね。
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