閉じる保育園で行う花育のねらいとは？年齢別の花育アイデアもご紹介
保育園の活動で「花育」をしてみませんか？「花育」とは、花や緑を育てる経験を通して、花や緑の美しさを感じ、また親しみながら育てることで優しさを育むことです。今回は、保育園の子どもたちに花育をするねらい、花育のアイデアをたっぷりとご紹介します。花育が気になっている保育士さんは参考にしてください。
保育園で花を栽培する「花育」のねらい
まずは、保育園の活動に花育を取り入れるねらいをご紹介します。
1・季節の移ろいを感じる
子どもたちが日本の四季を感じるのに、花育は役立ちます。種まきをしてから、芽が出て花が咲くまでの数ヶ月を通して、季節の移ろいを感じてもらえると嬉しいですね。また、花の種類ごとに咲く季節が違うため春夏秋冬それぞれの季節で、花育ができます。
2・花育をしながら五感を養う
土を耕すことや種をまくことも、また咲いた花の香りや色を楽しむことによって五感が育ちます。自分で育てなくても、花びらや葉に触れることによって目や耳、鼻などを使ってさまざまな感覚が養われます。
3・命を育む心を育てる
花や緑を生命のあるものとして育てていくことで、子どもに優しい気持ちが生まれる効果も期待できます。その優しい気持ちが、友だちや周りの人にも向くなど、命を育む心を育てるのもねらいの一つです。
保育園で花育①～花壇に「春まき」一年草を植える
では、保育園の花壇に「春まき」1年草を楽しむ方法をご紹介しましょう。春まき1年草は、夏から秋の間に花が咲き花壇を彩ります。
花壇の土壌作りから種まき 9月10月
まず、9月～10月頃に花壇の土壌を耕して、種をまきます。土の中に、大きな石が入っていないかなど子どもたちと一緒に、花が育ちやすい土をつくりましょう。
また、種をまく時は、種同士が近くならないように感覚をあけてまきます。
花壇の発芽と生育 10月11月
10月～11月にまいた種は発芽し、ぐんぐんと芽が出ていく様子がみられます。天気が良い日には、早い時間に水をあげて芽が育つようにしてあげましょう。あまりに水を与えすぎると、逆効果にもなるので注意してください。
花壇に花が咲く 11月12月1月2月3月4月5月
花の種類によって、11月～5月頃には開花がみられます。この時期に、花は綺麗に咲きます。花のまわりに生えてきた雑草は取ってあげましょう。咲いた花を花壇で楽しんだあとは、切り花として保育室に飾るのも素敵です。
年齢別花育のアイデア
では、保育園で花育する時の年齢別のアイデアを紹介しましょう。
0歳児クラスの花育アイデア
0歳児クラスの花育なら、花壇の花を見るだけでも良い刺激になるでしょう。保育士さんが摘んだ花を近くで見せてあげる、または手に持たせてあげるなどもおすすめです。ベビーカーや抱っこで木々や花のある戸外への散歩も花育になりますね。
1歳児クラスの花育アイデア
1歳児クラスの花育なら、摘んだ花びらや葉を触る、つまむなど触れて感覚あそびをするのも良いでしょう。花に顔を近づけて、匂いを嗅いでみることや花びらの感触を感じながら、花や植物に触れ合う機会をつくりましょう。
2歳児クラスの花育アイデア
2歳児クラスになれば、摘んだ花は草をおままごとに使えるようになります。粘土で製作した作品の上に載せても素敵です。リース作りなどの製作もできるので、リース部分を保育士さんが作って、子どもたちは花や草で飾り付けするのも花育になります。
3歳児クラスの花育アイデア
3歳児クラスの花育には、色水あそびはいかがでしょうか。花の種類にもよりますが、ビニール袋に花びらと水を入れて、振ることで花の色が水に染み出して綺麗な色水になります。
また、花の水換えや花壇の水やりなどもできるようになって、花の成長を感じられるでしょう。
4歳児クラスの花育アイデア
4歳児クラスの花育には、押し花もいいでしょう。咲いた花が綺麗なまま残せる押し花は、持ち帰ることもできるので保育園の花育にぴったりです。花に興味を持ち始めたら、保育室に花の図鑑を用意してあげましょう。図鑑と実際の花とを見比べて、花の特徴などを理解できる年齢になります。
5歳児クラスの花育アイデア
5歳児クラスの花育には、フラワーアレンジメント作りはいかがでしょうか。牛乳パックの底を使って、吸水スポンジをセットすれば子どもたちが個性的なアレンジをしてくれるでしょう。生花を使う場合は、保護者の参観日などに合わせて飾ると盛り上がりますね。
保育園で花育を楽しもう
今回は、保育園の活動としてぜひ取り入れてほしい「花育」について紹介しました。食育と違って、花育は聞きなれない言葉かもしれません。しかし、花育は子どもの五感を養い、季節の移ろいを感じながら、優しい気持ちを育てるのにおすすめの活動です。子どもたちと楽しみながら、花育を活動に取り入れてみてはいかがでしょうか？
