新人保育士でもわかる!個人面談の準備から話す内容、伝え方のポイント~明日の保育につなげるために~

今回は、個人面談の目的や話すべき内容、スムーズな進行方法や、より保護者に伝わる話し方のコツなど、個人面談をより充実した時間にするためのポイントをご紹介します。
そもそも「個人面談」ってなんのためにあるの?
個人面談では、保育士と保護者とが1対1で対話できる場を設けます。そのため、子どもの様子や成長、家庭における悩みや不安、園への要望など、日頃落ち着いて話す機会がないことも、じっくりと話し合うことができます。
【個人面談の目的】 |
・保護者に保育園での子どもの様子や成長を伝える |
たとえば、園で今頑張って取り組んでいることや、夢中になっている遊びを保護者に伝えることは、保護者が家庭で子どもに接するときのヒントとなるはずです。
また、保護者の悩み・不安を聞くことで、園で工夫できることをいっしょに考えたり、園での様子をより丁寧に伝えるようにしたりと、必要なフォローを検討することができるでしょう。
個人面談は、保育士と保護者が互いに連携をはかりながら、子どもの育ちを支えるために、重要な役割を担っているのです。
個人面談までのスケジュールは?計画と準備
ここからは個人面談実施までの流れと、必要な準備について、詳しく解説していきます。
【1カ月前】まずはおたよりを出そう!
おたよりで伝えるべきこと&聞いておくべきことは?
◆おたよりの内容を明確にしよう |
まずはそのおたよりを通じて保護者に伝えたい内容が一目でわかるよう、タイトルなどで明確にしましょう。 |
◆文頭には保護者へのあいさつを |
おたよりの書き出しには、時候のあいさつや、日ごろの保育への協力を感謝する文言を入れるとよいでしょう。 |
おたよりをチェックする多忙な保護者のためにも、あいさつは簡潔にまとめましょう。
◆面談の目的を伝えよう |
「なぜ面談を行うのか」「面談がどんなことに役立つのか」を保護者に伝えましょう。 |
◆保護者に依頼したいことを明確にしよう |
個人面談実施にあたって、保護者にお願いしたいことをわかりやすく伝えましょう。 |
重要な部分は太字にする・下線の引くなどで目立たせると、よりわかりやすくなります。
◆面談実施に関する情報をまとめよう |
個人面談開催の日時や一人あたりの面談時間など必要な情報を記載します。必要に応じて表なども活用し、見やすくまとめましょう。 |
保育室に詳細な内容を掲示をしている場合や、別途配布物がある場合には、そのこともあわせて明記しておきましょう。
◆申し込み用紙の書き方をまとめよう |
園に提出してもらう書類の書き方を記載します。 |
直接申し込み用紙の各記入項目に、記入方法を書き添えてもよいでしょう。
また、提出期限などは、申し込み用紙にも書き入れておくと、保護者が切りとって保管していた場合にも期日がわかり、安心です。
◆保護者へのお願いや注意点を記載しよう |
保護者にお願いしたいことは、箇条書きなどで簡潔にまとめます。 |
◆申し込み用紙を用意しよう |
個人面談の参加可否や、希望日程を提出してもらうための申し込み用紙は、おたよりの下部を切りとる形式にしてもよいですし、別途提出用紙を用意してもよいでしょう。 |
参加者の氏名や園児との続柄、面談で知りたい内容や、質問したいことなども聞いておくと、当日までの準備に役立ちます。
【1ヶ月前】日程を調整して保護者に伝えよう
日程をうまく調整するには?
- 最低でも第3希望程度まで、参加可能な日程を聞いておく
- 希望日程ではなく、参加可能な(あるいはどうしても参加できない)日程を聞く
- 保護者の日ごろのお迎えの時間から、参加が難しい時間帯を把握しておく
こんなときはどうする?
◆どうしても期間内にスケジュールが組めない |
事情を聴いたうえで、必要に応じて別途面談日を設定することも検討しましょう。ただし他の家庭との不公平感が出ないよう、主任や園長などとも相談し、「やむをえない事情があるケースのみ」にとどめることが必要です。 |
◆日程を変更したいと相談を受けた |
面談日程が確定した後に変更希望を受けた場合で、すでに希望する日時が埋まっているなどの場合には、空いている枠のなかで参加できる日程を聞き、再度調整を行います。 |
◆希望日時が被ってしまった |
特定の曜日や時間帯に参加希望が集中してしまい、どうしても調整が難しい場合には、原則として希望日時が被っている家庭すべてに、他に参加可能な候補日時がないか聞き、あらためて日程を調整しましょう。 |
◆伝えたいことがあるが、保護者が参加を希望しない | ||||||
個人面談が参加必須という園もあれば、希望者だけ実施する園もあるでしょう。 など、対応を工夫する必要があるでしょう。 | ||||||
![]() 【ポイント】
【半月~2週間前】保護者に伝えたいことや聞きたいことをまとめよう!![]() 面談日程が調整できたら、面談当日に保護者に伝えたいことや、聞きたいことをまとめます。 ![]() 面談当日に話すべき内容については、のちほど詳しく紹介するホィ!
個人情報には細心の注意を!保護者に見せることのできない書類は、面談会場に持ち込むことができません。必要な情報のみノートに書き写しておくなどの対応が必要です。 ![]() 他の子どもの情報が書かれた資料の扱いについても注意が必要だよ!園児ごとに資料をファイルにまとめるなど、情報漏えいが発生しないよう細心の注意をはらおう!
【1週間前~前日】面談日が近くなったら保護者へのリマインドを! 多忙ななかで、面談の日時を忘れてしまう保護者もいるかもしれません。面談日が近づいてきたら、念のためリマインドするようにしましょう。 【前日】必ずしておくべき準備![]() 個人面談の前日には、当日の面談スケジュールを再度確認し、話す内容などをまとめた資料を見直しておきましょう。また、当日の服装や直近の子どもの様子についても、確認しておく必要があります。 子どもの「現在の姿」に注目しよう個人面談において、保護者がもっとも気になるのが我が子の「現在の姿」。今、園で夢中になっていることはなにか、成長が感じられる様子は……など、面談前日には、子どもの園での様子をしっかりと伝えられるようにしましょう。 ![]() 我が子の様子をしっかり見てくれているということは、保護者にとって嬉しいこと。面談の際にさりげなくエピソードを交えられるといいね!
面談当日の服装はエプロンでも大丈夫? 面談は保育とは異なる、保護者との話し合いの場です。可能であればエプロンを外し、ジャケットを着用するなど、社会人としてふさわしい服装を心がけます。 ![]() エプロンで面談を行う場合でも、清潔感のある身だしなみは必須だホィ!
【前日~当日】面談会場をセッティングしよう面談日程前日、あるいは当日、会場となる保育室の使用が終わったら、会場をセッティングします。 保護者と落ち着いて話せる環境づくりのコツ
個人面談で伝えるべき・聞くべき内容とは?![]() ここからは、保育園の個人面談において、伝えておくべき内容と保護者から聞いておきたい点について、具体的に確認していきましょう。 保育士から伝えたいこと個人面談では、保護者に対しておもに次のようなことを伝えるとよいでしょう。
園での子どもの生き生きとした様子や得意なこと、成長が感じられるエピソードなど、ポジティブな話題をいくつか用意しておきましょう。 もしも発達などの面で気になることがあれば、ただそれを伝えるだけでなく、そのなかでも子どもが頑張っていることや、園でどのようにフォローしているのかなどを伝え、過度に不安を与えないよう配慮しましょう。 ![]() 家庭と保育園とでは、子どもの様子が異なっている部分もたくさんあるホィ。園での様子を伝えてあげることで、保護者が子どもの成長をより感じられるといいホィね! ![]() 保護者との関係性をよりよくするためにも、日ごろの協力への感謝を伝えるなどの工夫も必要だね!
保護者に聞きたいこと保育士から保護者に対して質問する際には、以下のような情報を収集できるようにするとよいでしょう。
たとえば、午睡でうまく入眠できないなど、園生活で、うまくいかないことがあれば、「おうちではどのようにされていますか?」などと聞いてみましょう。家庭での取り組みを、今後の保育に活かすことができるかもしれません。 個人面談当日の進行のコツ![]() では、ここからは実際の面談の進行の流れについて、スムーズに進めるためのポイントをご紹介します。 開始時のあいさつはしっかりと!面談開始の際には、かならず保育士から丁寧にあいさつをします。 (例)本日はお忙しいなかお時間を割いていただきまして、ありがとうございます。個人面談では、〇〇ちゃんの日頃の様子や、成長について情報交換することで、〇〇ちゃんにとってよりよい保育環境を整えることにつなげられれば、と思っております。 面談におけるあいさつは、アイスブレイクの役割も果たすため、堅苦しくしすぎる必要はありませんが、社会人としての礼儀をわきまえたあいさつを心がけます。 忙しいなか面談に時間を割いてくれたことに対するお礼も、しっかり伝えておきましょう。 ![]() 「本日は〇〇ちゃんの、園やご家庭での様子について、20分程度でお話ができればと思います」といったように、あらかじめタイムリミットを明示するとよいホィ!
まずは園での様子を伝えよう 面談のはじめには、まず、保育士から園での子どもの様子を伝えます。とくに、お気に入りの遊びや、その子の長所と思われる点、成長を感じられるエピソードなどポジティブな内容を伝えましょう。 保護者に家での様子を聞こう次に、家庭での子どもの様子を聞きます。ただし、いきなり「おうちでの〇〇ちゃんはどうですか?」と漠然と聞いても、何を話してよいかわからないという保護者もいるでしょう。 「園では〜といった様子が見られますが、おうちではどうですか?」と園での様子を伝えたうえで話題を振ると、保護者が話しやすくなります。 ![]() 万が一、虐待などの可能性がある場合でも、いきなり保護者を問い詰めたりするのはNG! まずは話をしながら様子をうかがうようにしようね。
不安なことや困っていることはないか聞こうひととおり子どもの様子について情報交換ができたら、保護者に子育てについて困っていることや、不安に思っていることはないか、聞いてみましょう。 ![]() 園で気になる様子があったとしても、保護者が認識しているか否かで、対応方法が変わってくるホィ。保護者へのヒアリングはとても重要なんだホィ! 保護者が悩みや困っていることを話してくれたら、園での様子はどうかを伝えるとともに、今後いっしょに対処法を検討できるように、うかがった内容をメモしておきましょう。 園での気になる様子や今後の対応について話そう 園で気になる様子がある場合には、現在の子どもの様子とともに、本人が努力している点や、前回の面談時より成長した点、園で今後どのようにフォローしていくかといったことも伝えるようにしましょう。 ![]() 保護者を不安にさせるだけでは、今後の保育や、家庭での育児をよりよくすることにはつながらないよ! ![]() 発達障害など、園だけの対応が難しく、かつ保護者がその可能性を疑っているような場合には、必要に応じて相談機関などを紹介するのもよいホィね。
園に対する要望や不満がないか聞こう 面談の最後に、保育園や保育士に対する要望や不満がないか聞いてみましょう。 ![]() その場で回答できるような内容でも、その場で「無理です」と一蹴されるのは、印象がよくないもの。園で検討する旨を伝え、後日丁寧に回答するのがベターです!
時間は厳守!不十分な場合は再度日程調整を! 有意義な面談の時間であっても、予定時間を超えて話し込んでしまうのは望ましくありません。他の保護者を待たせてしまうことのないよう、時間は常に意識しておくようにしましょう。 ![]() もしも面談予定の時間に遅れて来た保護者がいた場合には、その日のスケジュールの最後に予定を変更する、日時を再調整するなど、他の保護者への影響を最小限にとどめる必要があるホィ。 ![]() 仕事などで遅れてしまうこともあるけれど、多忙な時間を割いて面談に参加しているのは、どの保護者にとっても同じ。「ちょっとくらい待たせてしまっても大丈夫だろう」という意識はNGだよ!
よりよい保育につなげるために……面談後すべきことは?![]() 個人面談が終わると、緊張も解けてひと安心してしまいがちですが、面談の目的は得られた情報を今後に活かすことです。 保護者から聞いたことや気づいたことは早めにまとめよう人の記憶というものは、長く鮮明には保てないもの。保護者から聞いた情報や、面談時に気づいたことなどは、すぐにメモを取り、早めにまとめておきましょう。 保育士同士で共有すべきこと・相談すべきことをピックアップしよう内容によって、保育士間で情報を共有したり、対応について相談する必要も出てくるでしょう。面談のなかで必要がある項目をピックアップし、職員会議等で共有します。 園全体で対応を検討しよう 園の運営全体にかかわることや他のクラスの運営に影響を与えかねないこと、他の関連機関との連携が必要なことについては、園全体で対応方法を検討する必要があります。 対応が決まったら、かならず情報共有を! 園での対応が決まり次第、かならず保護者に情報を共有します。 必要に応じて送迎時や連絡帳でフォローを個人面談だけが、保育士・保護者間のコミュニケーションの場ではありません。その後の子どもの様子などは、随時連絡ノートや送迎時の対話の際にフォローし、できるだけ、保護者にとって不安が残らないようにしましょう。 個人面談で家庭との連携を強化しよう!![]() 個人面談は、保護者との信頼関係を強化し、より相談しやすい環境を整えることにも役立ちます。 編集者より![]() 日中子どもを預けて仕事をしている保護者にとって、日頃の子どもの様子や成長を感じられるエピソードを教えてもらえるのは、大変嬉しいことです。 参考文献・サイト
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