イベントレポート公開【医療・福祉職向けオンラインセミナー】こども達の今と未来を考える。“こども食堂”とは?

医療・福祉職向けオンラインセミナー こども食堂
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最近よくニュースで耳にする「こども食堂」。
実際にはどういった所なのか、あまりよく知らない方も多いのではないでしょうか?
地域の一員として知っておきたい「こども食堂」について。 医療・福祉に関わる私たちだからこそ、こども達にできる支援があるとしたら? 

保育士ワーカーを運営するトライトグループでは、令和3年6月25日に「こども食堂の今とその繋がりについて」をテーマに、オンラインセミナーを開催することになりました。
※イベントは終了しました。
今回のセミナーは、全国のこどの食堂の縁を繋いでいる、認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(以下、むすびえ)との合同企画
登壇者には、むすびえプロジェクトリーダーの渋谷雅人さんをお迎えし、こども食堂の今と、こども食堂が繋いだストーリーについてお話ししていただきます。

渋谷さんは、こども食堂との出会いを機に商社を早期定年退職されました。 今現在は、こども食堂の支援を通じて、誰ひとり取りこぼさない、そんな社会の実現のために日々むすびえでの活動に力を入れています。

認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえのHPはこちら

そもそも「こども食堂」って・・・?

こども食堂は、地域の人達が主体となって開催している子どもがひとりでも行ける無料もしくは定額の食堂で、2012年に始まりました。
十分に食事をすることができない子どもたちへの食事提供の場として始まった取り組みですが、現在は「子どもの貧困対策」と「地域の交流拠点」の2つの役割を果たすだけではなく、 おじいちゃんおばあちゃんから子供まで、地域の多様な人々が食事を通じて繋がる大切な場所となっています。
全国のこども食堂の数は2020年12月時点で4,960箇所となっており、2020年2月以降のコロナ禍においても186箇所が新設されています(※1)。
登壇者が所属するむすびえでは、全国のこども達に支援を届けるために、ひとつの小学校につきひとつのこども食堂の設置を目指しています。

全国の小学校の数は約20,000件。
まだまだ数は足りません。 今後全国にこども食堂を増やしていくためには、より多くのこども食堂の認知や地域住民の理解、支援してくれる人々を増やしていくことが重要です。

(※1)こども⾷堂全国箇所数調査 2020(2020年12⽉23⽇)  

私たちがこども食堂に出来る支援とは?

なぜ私たちが今、こども食堂について考えなければならないのでしょうか。
それは、私たちの専門知識がこども達にとって、そして地域にとって必要で安心できるものだからです。

こどもの声を聞き、こどもの目線でともに考えることができる保育士。
栄養や衛生管理の観点から、こどもの食事を考えることができる栄養士。
こどもや地域に何かあったときに安心して相談できる看護師。
こどもと大人に寄り添い、一緒に遊び体を動かすことができるリハビリ職。
細かい気配りで大人や子供問わず、その場を作ることができる介護職。

もし医療・福祉に関わる私たちが地域の一員としてこども食堂に関わることができたら、こども食堂はより安全で、誰でも行きやすい場所になっていきますよね。  

イベントレポート

勤めていた企業を早期退職。渋谷さんの心を動かしたのは・・・

今回のセミナーでは、登壇者の渋谷さんと“こども食堂”との出会いのストーリーから始まりました。 
渋谷さんは、今よりももっと社会のために役に立つことを実感できるような活動に参加したい、と50歳で企業を早期退職されています。 
渋谷さんの「こどものために、地域のために」といった想いの原点は、2016年のこども食堂との出会い。 仙台で初めてこども食堂のボランティアに参加した際、その日初めて会った4歳の女の子が帰り際にはなったひと言でした。 
「しぶっち、ぎゅっとして」 
こどもからしぶっちと呼ばれていた渋谷さん。 
「抱きしめてほしいけれど、言えない人たちがもっとたくさんいるのではないか」 「少しでも多くの人がこの瞬間に触れることで、もっと社会についてみんなが考えることができるのではないか」 
そう感じた渋谷さんは、この出来事をきっかけに「もっと社会に寄り添いたい」と翌年に早期退職。その後、こども食堂の支援のためにむすびえに加わりました。 

全国に広がるこども食堂の輪。むすびえが目指すものは?

むすびえでは、理念である 「こども食堂の支援を通じて、誰も取り残さない社会を作る」を軸に、こども食堂との関わり・繋がりの醸成を行うネットワーク団体と繋がった支援活動、企業や団体との協働事業、調査・研究事業を行っています。 
むすびえが目指すのは、地域のどこにでもこども食堂がある社会。 
おうちで、公民館で、保育園で、コンビニで・・・ 
色んな所にこども食堂があたりまえにある、そんな社会を目指しています。
 
▶むすびえが目指すこども食堂がある街(あっちにもこっちにもこども食堂) 
https://musubie.org/about/acchinimo/ 

セミナーでは、実際に全国のこども食堂から寄せられたエピソードもご紹介いただきました。 

こどもだけが参加していたこども食堂がお母さんがひとりで抱えている想いや気持ちを理解してもらえる場となったり、親子のフードパントリーの申し込み状況から、こどもやお母さんを地域で見守ることができたり・・・ 
渋谷さんは、「こども食堂というのは、虐待や貧困、不登校などのはっきりとした課題があるだけではなく、ちょっと気になる子たちの気づきの機会にもなっている」と仰っていました。 

どんなに偉い人でもこども食堂ではひとりの「地域の人」

セミナーでは、こども食堂でのこどもと高齢者との多世代交流の様子や、こども食堂のコロナウイルスの影響など、たくさんのお話をしていただきました。 
最後に渋谷さんがお話していたのは、「自分が何者として関わっているのか」について。 
こども食堂では、保育士や看護師、校長先生などの仕事や役割としてではなく、「地域の人」としての関わりが大切だと仰っていました。
ひとりの人間として、地域にどう関わるのか。 そして、自分が地域に活かせることは何なのか。 
そういった想いで地域に向き合う人が増えることで、こども食堂も広がっていくのではないでしょうか。 
今回のセミナーでは、講義の後も 「実際にこども食堂のボランティアに行くにはどうしたらのでしょうか?」 
「栄養士として、こども食堂で栄養のあるごはんを作りたい!」 
など、本当にたくさんのご意見・ご質問をいただきました!  
ただ、こども食堂がどういったところなのかを知るだけではなく、 「こども食堂に興味を持ち、何か一歩を踏み出したい」 
そんな人たちの背中を押した90分でした。 
全国のこども食堂の情報はこちらからご覧いただけます。 ご興味のある方は、是非自身の地域のこども食堂について、調べてみてくださいね! 

▶こども食堂ネットワーク
http://kodomoshokudou-network.com/ 

参加された方からのご感想

さまざまな地域でこのような温かい場所が必要とされていると感じました。 
また、そういった場所が1か所でも多く増えていくことで日本中が優しさであふれるような社会になるのではないかと思いました。 
「誰もとりこぼさない社会をつくる」という言葉に心を動かされて、今回参加しました。 子どもだけではなく、いろんな人の居場所となれるこども食堂は、素晴らしい活動ですね。 
こども食堂について、改めて思いを馳せるきっかけになりました。ありがとうございました。情報収集の窓口がわかり、ありがたく思います。検索してみます。
多くのご意見ご感想をいただき、ありがとうございました。 

次回開催について

今回のセミナーは、事前にお申込みいただいた方にURLを共有しWEB上で開催、計88名の方よりお申込をいただきました。    
今月7月27日(火)19時30分には、保育士・「こどもの王国保育園西池袋園」園長の菊地奈津美氏をお迎えして、「保育士の保育観」をテーマにしたオンラインセミナーを開催いたします。    
これから自分のクラスを作っていくミドルリーダーのみなさんも、 これから担任を持つ新米保育士のみなさんも、保育士なら大切に持っておきたい「自分の保育観」。 
次回の企画では、さまざまな経験から培った菊地さんの保育観のお話や、自分の保育観を見つける事例検討ワークなどを通じて、自分の保育観を発見・再認識する機会を設けていきます。 

参加方法:https://peatix.com/event/1969231/

・日時:
7月27日(火)19時30分~21時10分 ※所要時間100分
・登壇者:菊地奈津美 氏(保育士/「こどもの王国保育園西池袋園」園長)
・会 場:オンライン
・参加費:
【30名限定】セミナー参加チケット(選べる著書とエコバッグ付き) 2500円
通常セミナー参加チケット 500円 

※「著書付チケット」をお選びの方には、下記にある菊地奈津美さんの著書『保育のあるあるなお悩みを一気に解決!0・1・2歳児担任のためのお仕事Q&A』『保育リーダーの教科書: 楽しみながら成長できる』のどちらか1冊をお送りいたします。 (本の種類はお選びいただけます。) 

皆様のご参加、心よりお待ちしております! 
保育士・幼稚園教諭・保育教諭などの就職・転職をお考えの方は、ぜひ保育士ワーカーにご相談ください!
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