イベントレポート公開【保育士向けオンラインセミナーのご紹介】自分がやりたい保育って何だろう。保育観について、改めて見つめ直してみませんか?

保育士向けオンラインセミナー 保育観の見つけ方
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「自分がやりたい保育ってなんだろう?」「もしかしてこの園、合ってないかも…?」
日頃こどもの笑顔のために頑張る保育士のみなさんも、 一度はそんな風に悩んだことがあるのではないでしょうか? 

保育士ワーカーを運営するトライトグループでは、令和3年7月27日に「保育士の保育観」をテーマにしたオンラインセミナーを開催することになりました。※イベントは終了しました

今回のセミナーの登壇者には、「こどもの王国保育園」園長の菊地奈津美さんをお迎えします。
菊地さんは2018年に企業主導型保育施設「こどもの王国保育園」を立ち上げました。園長業務の傍ら、講師や執筆、保育士が夢を発信する「保育ドリプラ」の開催、SNSでの発信など、こどもの育ちを大切にする社会を目指すために、保育者に向けて、日々数多くの発信・教育活動を行っています。

▼菊地さん(通称 ちょび先生)のYouTubeはこちら
 保育士ちょび園長の保育・子育て応援TV

菊地さんが園長を務める「こどもの王国保育園」の保育理念は
「自分で考え行動し責任を持つ人を育てる

職員全員が「子どもにとって本当に良い保育」を考えながら、日々保育を行っています。

「保育観」は人それぞれ?

「保育観」や「こども観」という言葉は、保育士なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
保育観とは、「自分の保育に対する考え方、大事にしたい価値観」のこと。
保育観は人それぞれ異なります。保育観の違いによって、他の保育士さんとぶつかってしまうことも。

例えば、みんなでお絵かきをしているときに、ひとりだけ積み木をしているこどもがいます。
協調性を学ばせるために「今はみんなでお絵かきしようね」という保育士Aさんもいれば、自主性を伸ばすために「今は積み木がやりたいんだね!何が作れるかな?」という保育士Bさんもいます。
これはどちらも間違いではなく、「こどもの何を伸ばしたいのか?」「こどもの成長のために、何を大切にしたいのか?」 という保育観の違いによるもの。 

お互いの行動を理解するために、自分の保育観を自身で知っておくこと、 そして「人それぞれの保育観がある」ということを忘れないことが大切ですね。

だからこそ持っておきたい「自分の保育観」

待機児童の解消や保育の質の向上のために保育士不足はまだまだ大きな課題となっているなか、政府では保育士の離職防止や有資格者の就業促進を目指して、処遇や勤務環境の改善施策を行っています。 

また、全国保育士養成協議会が行った調査研究では、 保育士を目指す学生が就職先を決める際に重要視していることとして「保育理念・指針が合っている」が1位に挙げられています(※1)。

保育士として活き活きと働くためには、処遇や環境改善だけではなく、働く施設の保育理念をしっかり知っておくことが必要です。
そして、そのために、まずは自分の持っている保育観について 自分自身でしっかり認識しておくことが大切なのではないでしょうか? 

もっと楽しく働くために、そしてもっとこどもと向き合った保育をするために。自身の保育に誇りを持ちながら、自分らしく働いていきたいですよね。

(※1)全国保育士養成協議会 令和元年度 子ども・子育て支援推進調査研究事業(厚生労働省)
「指定保育士養成施設卒業者の内定先等に関する調査研究」
https://www.hoyokyo.or.jp/R2report.pdf

イベントレポート

先輩の保育観=自分の保育観?菊地さんが気づいたのは…

今回のセミナーの前半では、登壇者の菊地さんご自身の経験と、そこから得た保育観への考え方についてお話ししていただきました。

菊地さんが自分の保育観について考えるようになったのは、保育士2年目の研修でのこと。まだ経験が浅かったため先輩の保育を真似ながら「大人の言うことを聞く“良い子“を育てるのが保育」だと思っていた菊地さんですが、研修先の園長先生から言われた「いい先輩がいないのね」という言葉をきっかけに、改めて違う保育のやり方や保育観について学び直しました。

色んな考えに触れながら保育を行っていくうちに「やらせる」保育ではなく、「やりたくなる」保育が大切なのだと思うようになった菊地さんは、自身の中にある“子どもの気持ちに共感できる保育者になりたい”という保育観に気が付きました。
その後、公立保育園や私立保育園への転職を経て、自身の保育観の大切さとともに、保育園としての理念や方針があること、またそれらが園に浸透していることの大切さを感じた菊地さん。

2018年には、現在のこどもの王国保育園の理事との出会いを機に、「こどもの王国保育園」を立ち上げることになりました。

自分で考え行動し責任を持つ人を育てる。「大切なこと8つ」とは?

こどもの王国保育園では、「自分で考え行動し責任を持つ人を育てる。」という理念を軸に、より細かく保育者が大事にする“8つの指針”を作っています。「“話し合う“ことを大切にします」「"体験から学ぶ" ことを大切にします」など、一人ひとりのこどもに対して丁寧に関わっていくことで、こどもの育ちを大切にする保育を行っています。

▶わたしたちが考える保育の8つの大切(こどもの王国保育園サイトより)
http://childkingdom.ed.jp/about/#about2

前半の締めくくりでは、菊地さんが今考えている「保育観のあるべき姿」を教えてくれました。
個人の様々な価値観があるからこそ、園として何を大切にするかの軸となる「保育園の理念・方針」。保育の基本の考え方や保育内容が定められている「保育所保育指針」。
そして、最後に自身の学びと経験。先生によって学びや経験は異なるため、同じ保育園で働いていても、保育観はそれぞれです。それぞれの保育観を大切にしながら、理念に沿って同じ方向を向いた保育を行っていくことが園の雰囲気づくりや理想の保育園の実現に繋がっていくのではないでしょうか。

保育観は変わっていくもの

セミナーの後半では、ブレイクアウトルームを使った個別のワークを行いました。個別ワークでは少人数に分かれ、「保育の中で大切にしたいこと」をそれぞれ発表したりいくつかの事例をもとに「こんなとき、こどもにどうやって声をかける?」といった意見交換をし合ったりなど、参加者同士がコミュニケーションをとりながら自分の考えや他の人の保育観を知る時間となりました。

そして、セミナーの最後に菊地さんが仰っていたのは「保育観は変わっていく」ということ。自身の経験や実践、日々のこどもとの触れ合いとともに保育観は変わっていくもの。自分にしかできない経験や価値観、自分らしさを持って、変わっていく余白を残しながら、自分らしい保育を探求していってほしい。そんな風に話す菊地さんに、多くの保育士さんが背中を押された100分でした!

参加された方からのご感想

教師主導でなく、子どもの思いに寄り添うことを一番に大切にしていく話にとても共感しました。
未来を担う子どもたちの教育を、時代に合わせながら、柔軟に取り組んでいけるリーダーや保育園経営者が増えると子どもたちの幸せが実現できる。
そんなことを思いながら拝聴いたしました。素晴らしいお話をありがとうございました!
いざ、自分の意見や保育観を語るとなるとかしこまってしまうので、日頃から考えて表現できるようになりたいと思いました。
色々な方にアウトプットするのは少し勇気がいりますが、頑張りたいです。
多くのご意見ご感想をいただき、ありがとうございました。

次回開催について

今回のセミナーは、事前にお申込みいただいた方にURLを共有しWEB上で開催しました。

次回は、6月に行ったNPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえとの合同企画第2弾!「こども食堂」について、“自分に出来る一歩“をテーマにしたオンラインセミナーを開催いたします。

セミナーの情報に関しては、順次公開していきます。 ご興味のある方は、是非以下のURLよりトライトのPeatixページのフォローをお願いいたします。

参加方法:https://peatix.com/group/7517476/
保育士・幼稚園教諭・保育教諭などの就職・転職をお考えの方は、ぜひ保育士ワーカーにご相談ください!
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