幼稚園の預かり保育とは?内容や必要な資格と一時保育との違いを確認

保育士に子どもを預ける母親
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預かり保育は、子育て家庭をサポートする制度。通園中の幼稚園を利用できて安心です。内容だけでなく料金無償化の範囲や条件などと一時保育との違いも紹介します。預かり保育を意識した幼稚園選びのポイントも紹介するので家庭の事情と調整しながら利用しましょう。

預かり保育とは何?どんな人が利用する?

「預かり保育」とは、幼稚園の通常の教育時間の終了後などに幼稚園で預かってもらう延長保育のことです。そのため普段通っている園児が預かりの対象となります。

普通の預かり時間前の利用や長期休暇中の利用が可能な幼稚園もあります。園によって制度の範囲や料金などは様々ですので、入園前に把握しておきましょう。

(※"幼稚園教育要領 文部科学省公式HP"参照)

預かり保育を利用する人と必要な理由

預かり保育はどんな人が利用するのでしょうか。「保護者の仕事の都合や介護」「園児の兄弟の行事参加」などで利用する人が多いようです。共働き家庭やシングル家庭が増えていることが預かり保育の需要の高まりの理由の1つと言えるでしょう。

また、保護者の育児からのリフレッシュを理由とする利用も増えています。子育て支援の一環として預かり保育は育児に欠かせない制度です。

預かり保育を利用するために必要な資格

預かり保育は通っている幼稚園での延長保育ですので、預かり保育を利用する幼稚園に通園している必要があります。在園していない子どもを一時的に預ける場合に利用できるのは一時保育です。

園によっては理由が必要な場合がありますが、妊娠中や求職中などの制限がないので利用しやすい制度です。

預かり保育の内容

預かり保育の多くは9時から14時前後の普段の教育時間の終了後に在籍園児の一時預かりを行います。園によってその活動内容は様々で、おやつやお昼寝の時間を設けているところや、英語学習やピアノを教えているところもあります。

通常の教育時間よりも人数は少ないため、他のクラスや年の違う子どもたちと一緒に活動することも多いようです。

預かり保育と一時保育の違い

預かり保育と一時保育は、子育て支援の一環としての同じ「一時預かり事業」です。一時預かり事業の中でも、預かり保育は「幼稚園型」に、一時保育は「一般型」に分類されます。

ではそれぞれの内容の異なる部分はどの点なのか見ていきましょう。

預かり保育と一時保育を行っている施設の違い

「預かり保育」は幼稚園か認定こども園で実施されています。園によっては実施していないところもあるので、入園時に確認しましょう。

「一時保育」は保育園や幼稚園、認定こども園、子育て支援センターなど様々な施設で行われています。

預かり保育と一時保育で受け入れる対象の子どもの違い

「預かり保育」は幼稚園や認定こども園の在籍している子どもが対象です。在籍園児以外は一般型の一時預かり事業で対応されます。

「一時保育」は保育園や幼稚園などに通っていない乳幼児も対象となるのが特徴です。

預かり保育と一時保育の可能な時間の違い

「預かり保育」の預かり可能な時間は園により異なり、基本的に通常の教育時間終了後や土日、長期休暇などに預けることが可能です。

「一時保育」は24時間や夜間対応のところから制限があるところまで様々で、こちらも施設によって異なります。

預かり保育の魅力と課題

預かり保育の内容や仕組みを紹介してきましたが「預かり保育の利用を考えているけれど良いことばかりなの?」と疑問に思っている方もまだいらっしゃることでしょう。

メリットやデメリットについて紹介しますので、それぞれ確認した上で利用してみてくださいね!

預かり保育のメリット

預かり保育の魅力は「通っている幼稚園だから安心」というところ。在籍している幼稚園や認定こども園で利用できるので「子どもが違う環境で慣れない」「知らない人に預けるのは不安」ということもありません。

そして「働いていなくても利用できる」ところが多いのも魅力の1つ。仕事や急用がなくては利用できない施設も多い一時保育とは違い、在籍していれば利用できる園が多いので妊婦さんや求職中の方でも気軽に利用することができます。

預かり保育のデメリット

預かり保育の大きなデメリットは「料金がかかる」ところです。1回の利用では気にならない金額でも、回数が増えると大きな額になります。
さらに「子どもが行きたくないと行っている」など子どもが預かり保育を嫌がる場合もあります。預かり保育が楽しめないと寂しい思いをして保護者の迎えを待つことになります。

これらの課題の対処法として、以下では預かり保育の金額を負担する制度や、預かり保育を意識した幼稚園の選び方を紹介します。

預かり保育の料金無償化の条件

預かり保育のデメリットとして大きいのが「料金がかかる」ことですが、利用実態に応じて月額11,300円までの範囲で無償化されます。ただし預かり保育の料金無償化のためには保育の必要性の認定を受ける必要があります。

保育の必要性の認定は保護者の就労などの要件があって自治体により異なります。詳しい基準や手続き・申請の方法は住んでいる自治体に問い合わせてみましょう。

(※"幼児教育・保育の無償化概要 内閣府公式HP"参照)

預かり保育を意識した幼稚園を選びのポイント4つ

幼稚園に通うことを考えていて預かり保育の利用を検討している方は、まずはその幼稚園が預かり保育を行っているかを確認しましょう。

預かり保育を検討している場合、何を基準に幼稚園を選べば良いのか悩むことも多いと思います。ポイントを4つにまとめてみました。

預かり保育の金額を基準に選ぶ

預かり保育の料金は施設によって差があります。さらに利用毎に料金を支払う施設や、月額で固定料金を支払う施設など支払体制もさまざま。

「どのくらいの時間や日数につきいくら料金がかかるか」を入園前に把握しておきましょう。

利用時間や利用できる曜日で選ぶ

預かり保育の利用可能時間は施設によって様々です。幼稚園の普段の教育時間以後のところが多いですが、朝や土日、長期休暇など対応可能なところもあります。

「何時まで利用できるか」「土日も対応してもらえるか」など、保護者のニーズに対応している幼稚園を選びましょう。

利用条件に当てはまるかどうかで選ぶ

自治体や幼稚園によって、預かり保育が利用できるかどうかの基準はさまざまです。

就労条件によっては預かり保育を利用できない施設もあるので、妊娠中の方や求職中の方は特に注意して条件を確認しましょう。

子どもが預けられる環境に慣れる工夫があるかどうかで選ぶ

預かり保育の時間に、英語教育やピアノなどの習い事を開設しているところも。「普段の幼稚園教育の延長だと飽きてしまいそう」という不安も解消されます。

子どもの機嫌を損ねないように、おやつやお昼寝の時間などがあるかも知っておきたいポイントです。

幼稚園バスがあるところは「送迎をしてもらえるか」も確認したいところ。いずれも気になる点は入園前に確認しておきましょう。

子育てをサポートしてくれる預かり保育

預かり保育の意味について理解していただけたでしょうか。預かり保育は子育てをする家庭の補助をする役割があります。いつも通っている幼稚園なら保護者も子どもも安心ですよね。

共働き家庭やシングル家庭だけでなく、急用ができた際にも助かる制度です。家庭の事情に合わせて預かり保育制度を利用してみましょう。

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