保育士がスキルアップするには？保育士のスキルアップの方法をご紹介

今よりスキルアップしたい！自信をつけたい！と考えている保育士は少なくありません。
保育士としての引き出しをたくさん持っていて、常に目標を持った保育士の姿は素敵ですね。

今回は、保育士のスキルアップに人気の資格と資格以外のスキルアップ法をご紹介します。

保育士のスキルアップとは？

時代の流れによって保育園のあり方も、多様化してきています。

早朝・延長保育の長時間預かりや、保護者に負担をかけない工夫をしている保育園が多く、英語や体操などのカリキュラムを積極的に採用している保育園も増えてきました。
多様化していく保育園で働く保育士も、どんどんスキルアップをして活躍していきたいですね。

保育士がスキルアップすると何が変わる？

保育士がスキルアップすると、いい事がたくさんあります。

・給料が上がる
毎月の給料に“処遇改善手当”がつくことがあります。
厚生労働省の定めた研修や、勤務先の企業や法人独自の制度もあるので確認してみてください。

・転職がしやすくなる
別の保育園へ転職をした場合も、資格はもちろん保育の研修や講座を受講した記録なども積極的に履歴書に記載しましょう。

専門性を高めるため、また業務の効率化のためにスキルアップした功績は大きく評価されます。

・保育の質が上がる
言うまでもありませんが、普段の保育の質が確実に上がります。
自分が高めたい保育の専門スキルを学ぶことで、学んだことが直に保育へとつなげることが期待できます。

・仕事の効率化ができる
保育園でもペーパレス化が進み、PCやi-padでの作業も増えてきました。
PC操作のスキルを学ぶことで、仕事の短縮や効率化が期待できます。

また、主任研修などではチームをまとめる力が身に付き、保育園全体の環境がよくなり、仕事がしやすくなることもあります。

・自分のメンタルケアができる
心理学や自己肯定力を高めることで、自信につながります。

また、コミュニケーション能力をつければ、子どもや保護者との関係だけでなく、職場での人間関係も良好にいくようになります。

保育士のスキルアップ【資格の取得】

保育士がスキルアップをしようと思うときに、まず思いつくのが資格の取得だと思います。

では、保育のスキルアップで人気の資格にはどんな種類があるのでしょうか。実際に、保育士がスキルアップのために取得している資格をランキング形式でご紹介します。

第5位　育児セラピスト

育児セラピストとは、育児の専門家と呼称される資格です。
発達心理学とアタッチメント理論を前期・後期で3日間受講後、試験に合格することで資格が得られます。
子育てや保育の知恵を身につけながら、悩んでいる保護者の方をサポートする力が身につきます。

参照：一般社団法人日本アタッチメント育児協会
https://www.itherapist.jp/

第4位　MOS（マイクロソフトオフィススペシャリスト）

MOSは、Word、Excel、PowerPointなどの利用スキルを証明する資格です。
MOSにはいくつかのレベルやバージョンがあります。保育園での事務業務もペーパレス化が進み、これからはパソコン業務が主になってくるのでMOSを持っていると便利ですね。

全国一斉試験と、随時試験があって毎月開催しているので働きながらでも試験受講がしやすいのも嬉しいですね。

参照：マイクロソフト
https://mos.odyssey-com.co.jp/about/

第3位　モンテッソーリ教員

モンテッソーリ教育とは、マリア・モンテッソーリ博士が考案した「自己教育力」を前提とした教育で、最近では保育園でもカリキュラムに組まれることが増えています。

モンテッソーリ教員には、大きく分けると3種類の資格があります。国際資格（国際モンテッソーリ協会）、日本のみの資格（日本モンテッソーリ協会）、研究所独自の資格（日本モンテッソーリ教育綜合研究所）です。

モンテッソーリ教員の資格が取得できる団体はいくつもあるので、興味のある方は資格取得までの期間や費用、通学の場合の場所など確認してみてください。

第2位　リトミック指導者

リトミックは、音楽だけでなく、子どもたちの表現力や潜在能力を養うのに最適な教育の一つ。
保育園でも教育カリキュラムの中によく取り入れられています。
ピアノが得意な保育士におすすめの資格です。

リトミック指導者の資格にはレベルによって、初級～上級指導者・ディプロマA・Bがあります。
資格を取得するためには、定例研修への参加や養成校への通学などがあるので自分に合った方法で受講しましょう。

参照：リトミック研究センター
https://www.eurhythmics.or.jp/

第1位　保育カウンセラー

公益社団法人全国私立保育連盟が認定する資格です。

保育カウンセラーの養成講座では、子どもや保護者に寄り添いながら援助していく力を身につけます。
また子どもや保護者だけでなく、保育者同士のかかわりの力を育てることや、保育者として自分自身の感性を磨きながら自己探求までしていきます。

保育者だからこそできる視野をもって、カウンセリング能力を身に付けることができるので保育カウンセラーは人気です。

受講資格は保育・福祉・教育現場での経験4年目から。
いくつかの講座を受講したあと認定レポートを提出し、資格取得の審査がされます。

参照：公益社団法人全国私立保育連盟
https://www.zenshihoren.or.jp/kensyu/license.html

保育士のスキルアップで資格を取るなら通信がおすすめ

最近は、zoomなどのツールを利用してオンラインで開催する講座も増えてきました。
通信で完結する講座なら仕事をしながらでも受講しやすいので、働いている保育士には嬉しいですね。

チャイルドマインダーなど通信教育のみで取れる資格もあるので、費用や受講期間などを比較しながら積極的に活用していきましょう。

資格取得以外で保育士がスキルアップする方法

ここまで資格の取得方法についてご紹介しましたが、保育士がスキルアップするには資格を取る以外にもたくさんの方法があります。

【研修を受ける】

保育士として働いている方は、職場でスキルアップのための研修がないか確認してみてください。

平成29年に厚生労働省が定めた研修に「保育士等キャリアアップ研修」という制度があります。
2023年には対象者は必須になる「保育士等キャリアアップ研修」は、保育の経験年数や役職によって、所定の研修を受けることで毎月の給料がアップします。

保育園の園児数によって研修対象の人数が変わりますが、受講すると“処遇改善手当”に反映されるので、対象になった場合には積極的に受講したいですね。
また、「保育士等キャリアアップ研修」は、今の保育園を退職し、次の保育園で働く場合にも有効です。

【講座受講】

個人で受講できる講座はたくさんあります。
講座は、保育でもそれ以外でも自分の興味のある内容や講師をみつけましょう。

例えば、コミュニケーション能力を高める講座や話し方講座、あがり症を治す講座など…保育園で仕事をしていく上で欲しいスキルは何かを考えてみましょう。

自分に必要なものをチョイスして受講することで、確実に保育や仕事のスキルアップにつながります。

【本を読む】

研修も講座もちょっと受けづらい方、空き時間に独学でスキルアップしたいという方には、スキルアップできる本を読むことがおすすめです。

大型書店には、「保育」や「子育て」の関連本が集まっている本棚があるので活用してみてください。
自己分析や自己啓発本などのマインドを整える本もおすすめです。
ネットで本を検索して、口コミなどをチェックしてから購入するのもいいですね。