【3歳児担任用】クラスの特徴や保育計画の進め方を知ろう!保育で使えるあそびも

園児と保育士のイメージ
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新任保育士が担任業務を任されることも多いのが、3歳児クラスです。
保育園での3歳児クラスは、乳児期から幼児期への第一歩を踏み出すとても大切な1年。

3歳児クラスの担任になったら、3歳児の特徴や注意点をしっかりと知り保育計画を立てていきましょう。

そこで今回は、3歳児の特徴や3歳児クラスの保育計画の例をご紹介します。
明日からの保育にすぐ使える3歳児クラス向けのあそびもたっぷりと盛り込んでいるので、ぜひ最後までご覧ください。

保育園の3歳児クラスとは?

3歳イメージ
保育園では通常、0歳児から2歳児を乳児クラスとし、3歳児から5歳児を幼児クラスとして分けています。
3歳児クラスは幼児クラスの最初の1年。幼稚園では、3年保育のスタートである“年少クラス“にあたります。
まずは、3歳児の特徴と3歳児クラスの特徴についての理解をしていきましょう。

3歳児の特徴

3歳児になると、乳児体型から変化しだんだんと幼児らしい体つきになってきます。
徐々に体重が増える速度が落ち、今度は身長が伸びていくからです。

●身体の成長
<男の子>
3歳0~5か月 
身長 95.1cm体重 14.1kg
3歳6~11か月
身長 98.7cm体重 15.0kg

<女の子>
3歳0~5か月
身長 93.9cm体重 13.5kg
3歳6~11か月
身長 97.5cm体重 14.6kg

●心の成長

『第一次反抗期』2歳頃から続いている「第一次反抗期」ですが、3歳ではさらにレベルアップしていきます。

3歳になるとこれまでの単なる「イヤ!」から、「自分でできる!」「一人でやりたい!」などの、主体的な要求が出てくるようになります。

この時期に芽生えた自立心を尊重し、子どもが達成感や満足感を得られるような保育を心がけるとよいでしょう。

3歳児クラスの保育士の人数は?

厚生労働省が定める保育士の配置人数は3歳児20人に対して保育士1人です。
ただし、基準規制緩和措置により自治体が独自の配置人数を設置していることもあります。

一般的には1クラスに20人以上の子どもが在籍する3歳児クラスの場合には、保育士は2人担任とする保育園が多いです。

3歳児クラスの保育室の環境は?

子どもが過ごしやすいように保育室の環境を整えるのは、保育士の役割です。

とくに3歳児の保育室の環境としては、「3歳児の身長を考えながら配置を工夫すること」「3歳児の発達段階に合ったおもちゃを選ぶこと」が重要!
また、「保育室でじっくり遊べるような工夫」も大切です。

毎日同じ保育室でも、レイアウトの工夫をすることによって、子どもが快適にあそべる保育室になります。

「3歳児担任」としてどんなクラスにしたいか考えてみよう

楽しく過ごす保育士と園児
3歳児の担任として、どんなクラスにしたいと思いますか?

クラスの年間保育計画を考える前に、一度じっくり考えてみましょう。
その答えと照らし合わせながら、まずはクラスの保育目標を設定してみてください。

保育目標→年間計画→月案と進めていくことで、納得のいく保育計画を作ることができますよ。

3歳児クラスの保育目標の例

では、3歳児クラスの保育目標の例をご紹介します。

●3歳児クラスの保育目標例●
○自分の身の回りのことを自分でしようとし、意欲的に活動する

○簡単なルールのあるあそびや役割あそびを通して、保育者や友だちといっしょに遊ぶことを楽しむ

○身体を十分に動かしながら様々なあそびを楽しむことで、心地よさを知る

○自分の感じたことや欲求を自分なりの方法で表現する

保育所保育指針の内容と自分の受け持つクラスの特徴を考えながら、2~5つほどの目標を設定するとよいでしょう。
クラスの目標が決まったら、目標に近付けるための具体的な保育内容も見えてきます。

3歳児クラスの日案の例

次に、3歳児クラスの日案の例をご紹介します。

●3歳児の日案の記入例●

【ねらい】
・友達とかかわり合いながら、ルールのあるあそびを楽しむ

【内容(活動)】
・朝の会終了後、園庭へ出て「けんけんぱじゃんけん」をする

【子どもの姿】
・けんけんぱ用の輪の用意を保育士と一緒に手伝う子がいる

・片足で飛ぶ子、両足で飛ぶ子とそれぞれ身体を使って取り組む

・じゃんけんの勝ち負けが分からない子が多い

【保育士の援助】
・けんけんぱのゲームの説明をし、保育士がお手本を見せる

・じゃんけんのルールを伝えながら、ゲームの楽しさを伝える

・順番を待つ子も楽しめるよう、友達を応援する方法を伝える


日案は、保育園によって多少形式が異なります。
基本的には朝夕の保育園生活の流れは変わらないので、日中のクラスでの活動を中心に記載していくのがポイントです。

時系列で生活の流れを考えながら、「子どもの姿や環境」「保育者の援助」と分けて考えていくと上手に書く事ができますよ。

先輩保育士の記載した日案や、前年度の同時期の日案を参考にするのもおすすめです。

保育で使える!3歳児が好きなあそび

保育園でのあそび
最後に、明日からの保育で使える3歳児クラス向けのあそびをご紹介します!

ルールのあるあそび・運動あそび・制作あそびに分けているので参考にしてください。

ルールのあるあそび【3歳児編】

3歳児クラスは、少しずつ決まり事を意識して活動することができる年齢です。

あそびの中でもルールのあるあそびを取り入れてきましょう。
3歳児向けのルールのあるあそびには以下のものがあります。

○しっぽ取りゲーム
○宝さがしゲーム
○椅子取りゲーム
○あぶくたった
○だるまさんがころんだ

運動あそび【3歳児編】

3歳児クラスでは子どもの身長がぐんと伸び、身体全体のバランス感覚を身に付けたい時期です。

意識して身体を動かすあそびを保育の中で行っていきたいですね。
3歳児向けの運動あそびには以下のものがあります。

○ボールあそび
○フラフープ
○リレーあそび
○鬼ごっこ
○中当てドッチ
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制作あそび【3歳児編】

3歳児クラスは、手先の力や発想力や創造力がついていく時期です。

また、じっくりと制作に取り組むことで集中力や達成感を感じることも期待できます。
3歳児向けの制作あそびには、以下のものがあります。

○ぬりえ
○折り紙
○粘土
○絵の具
○シール貼り
○のり、はさみ使い

保育園の1日は長いですが、日中にクラス活動をする時間は限られています。

制作は朝夕の自由あそびの合間に、子ども何人かを集めて行うのもいいですね。
晴れたら戸外あそびを中心に計画し、雨天時には制作中心に変更するなど、臨機応変に日案を変更しましょう。
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3歳児担任として保育園生活を楽しもう!

笑顔の保育士と園児
3歳児は、新任保育士がはじめて持つ担任業務にもおすすめのクラスです。
保育園で毎日、3歳児クラスの子ども達の「なぜ?」や「なに?」「どうして?」という、かわいい言葉に寄り添うことができるって保育士として幸せなことですよね。

もし3歳児クラスの担任になったなら、保育士自身が保育園での毎日を楽しんでください。
担任の先生の笑顔は、子ども達の「保育園、楽しい!」という気持ちにつながりますよ。


参考:
厚生労働省
平成22年乳幼児身体発育調査報告書
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