閉じる【４歳児クラス】年中さんの特徴と保育士の接し方のポイントは？～遊びや絵本もご紹介
保育園の４歳児クラスは、幼稚園では年中さんにあたります。
4歳児クラスでは、子ども30人に対して保育士の配置人数が１人となり、はじめて１人担任を任され戸惑う保育士さんも多いようです。
そこで今回は、４歳児クラスの担任になったら知っておきたい情報をまとめました。
４歳児クラスにおすすめの遊びや絵本もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
4歳児クラスでは、子ども30人に対して保育士の配置人数が１人となり、はじめて１人担任を任され戸惑う保育士さんも多いようです。
そこで今回は、４歳児クラスの担任になったら知っておきたい情報をまとめました。
４歳児クラスにおすすめの遊びや絵本もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
4歳児保育で知っておきたい発達の特徴
まずは、４歳児の発達段階を知っておきましょう。
保育園4歳児の運動能力の発達の特徴は？
４歳児になると、自分の頭で考える通りに身体が動かせるようになります。
全身のバランスをとる力が付き、同時に２つの動作や複雑な動作もできるようになる時期。
手先も器用になるので、はさみやひもを使う作業を保育に取り入れていくことができます。
«４歳児ができる動き»
・片足飛び、前転、スキップ、ボール蹴り
・縄跳び、ブランコ、ジャングルジム
・紙を動かしながらはさみで切る
・箸を使う、ひもを結ぶ 等
全身のバランスをとる力が付き、同時に２つの動作や複雑な動作もできるようになる時期。
手先も器用になるので、はさみやひもを使う作業を保育に取り入れていくことができます。
«４歳児ができる動き»
・片足飛び、前転、スキップ、ボール蹴り
・縄跳び、ブランコ、ジャングルジム
・紙を動かしながらはさみで切る
・箸を使う、ひもを結ぶ 等
保育園4歳児の言葉の知的・精神的な発達の特徴は？
４歳児では“自分と他者との区別がつき、相手の立場になって考えることができる“ようになります。
また言葉の発達によって、自分の思いを伝えることもだいぶ上手に。
精神面では自制心や自尊心が芽生えていくものの、まだまだ成長途中の心を持っているのが４歳児です。
気持ちのバランスが取れずに揺らぐ場面も多くみられます。
«４歳児ができること»
・話し合いや相談、意見のすり合わせができる
・友達との仲間意識や競争心が芽生える
・話を聞き、理解する力が育つ
・現在、過去、未来の話しをすることができる
・完成をイメージしながら作業ができる
また言葉の発達によって、自分の思いを伝えることもだいぶ上手に。
精神面では自制心や自尊心が芽生えていくものの、まだまだ成長途中の心を持っているのが４歳児です。
気持ちのバランスが取れずに揺らぐ場面も多くみられます。
«４歳児ができること»
・話し合いや相談、意見のすり合わせができる
・友達との仲間意識や競争心が芽生える
・話を聞き、理解する力が育つ
・現在、過去、未来の話しをすることができる
・完成をイメージしながら作業ができる
4歳児保育のねらいを知って保育計画を立てよう
４歳児の保育では「社会性を育む」「自意識が芽生える」「充実感を味わい意欲を育む」というねらいがあります。
心が大きく成長する時期なので、年長クラスに向けて社会性を身に付けられるような保育が求められます。
４歳児の担任保育士さんは、このねらいを意識しながら、年間計画や月案・週案・日案を計画していってくださいね。
心が大きく成長する時期なので、年長クラスに向けて社会性を身に付けられるような保育が求められます。
４歳児の担任保育士さんは、このねらいを意識しながら、年間計画や月案・週案・日案を計画していってくださいね。
4歳児クラスの日案作成のポイント
今回は保育計画の内『日案』作成のポイントをご紹介します。
４歳児クラスの日案作成で意識したいポイントはこちらの３つです。
1 子どもの表現力（言語力・創造力）を活かせる活動を入れる
2 子どもが今楽しんでいる遊びが継続できるような内容を入れる
3 詳細に内容や環境を記載しつつ、時間には余裕を持たせる
４歳児の担任保育士はクラスの子どもたちをよく観察しながら、子どもたちの興味が今どこにあるのかを知りましょう。
日々の遊びを発展させつつ、より社会性が育めるルールや創造力を引き出す活動を取り入れていきたいですね。
４歳児クラスの日案作成で意識したいポイントはこちらの３つです。
1 子どもの表現力（言語力・創造力）を活かせる活動を入れる
2 子どもが今楽しんでいる遊びが継続できるような内容を入れる
3 詳細に内容や環境を記載しつつ、時間には余裕を持たせる
４歳児の担任保育士はクラスの子どもたちをよく観察しながら、子どもたちの興味が今どこにあるのかを知りましょう。
日々の遊びを発展させつつ、より社会性が育めるルールや創造力を引き出す活動を取り入れていきたいですね。
4歳児クラスの保育参観のアイデア例
４歳児クラスの保育参観では、クラス全体でルールのある遊びを取り入れるのがおすすめです。
３歳の頃は負けて泣いていた子が「次は負けないぞ」という意欲的な気持ちを表現できるところや、負けた子に「次は頑張ってね」と相手への優しい声かけをする姿など、友達同士の関わりをみてもらいましょう。
«４歳児クラスの保育参観アイデア例»
〇ハンカチ落とし
〇しっぽ取りゲーム
〇ボールあそびリレー
〇ケンケンパじゃんけん
〇泥警
〇ハンターごっこ
〇手つなぎ鬼
〇綱引き など
３歳の頃は負けて泣いていた子が「次は負けないぞ」という意欲的な気持ちを表現できるところや、負けた子に「次は頑張ってね」と相手への優しい声かけをする姿など、友達同士の関わりをみてもらいましょう。
«４歳児クラスの保育参観アイデア例»
〇ハンカチ落とし
〇しっぽ取りゲーム
〇ボールあそびリレー
〇ケンケンパじゃんけん
〇泥警
〇ハンターごっこ
〇手つなぎ鬼
〇綱引き など
4歳児保育で保育士が大切にしたいこと
この時期の子どもたちは「４歳児の壁」と言われる非常に不安定な時期にあります。
「４歳児の壁」は「大脳の発達にともなう認知機能の成長と変化に子ども自身が戸惑い、不安定になる」 現象だそうです。
我慢しなくちゃいけないけど「イヤ！」という気持ちや、やってみたいけど「はずかしい！」など気持ちの変化を繰り返して社会性を育む練習をしています。
そのため４歳児の担任になったら、以下のことを意識して保育をしていきましょう。
「４歳児の壁」は「大脳の発達にともなう認知機能の成長と変化に子ども自身が戸惑い、不安定になる」 現象だそうです。
我慢しなくちゃいけないけど「イヤ！」という気持ちや、やってみたいけど「はずかしい！」など気持ちの変化を繰り返して社会性を育む練習をしています。
そのため４歳児の担任になったら、以下のことを意識して保育をしていきましょう。
たっぷり話しを聞いて共感する
自分の心の変化に戸惑っている４歳児ですから、保育士は子どもの話しをしっかりと聞いてあげましょう。
この時のポイントは、子どもの話しを途中でさえぎらないことです。
保育士は、子どもが感じていることや思っていることを十分に聞いて、共感してあげましょう。
その後「それではこれから先はどうしたらいいのかな？」と子どもが自分で考える練習を繰り返すことで、徐々に自意識が芽生え「４歳児の壁」を乗り越えることができます。
この時のポイントは、子どもの話しを途中でさえぎらないことです。
保育士は、子どもが感じていることや思っていることを十分に聞いて、共感してあげましょう。
その後「それではこれから先はどうしたらいいのかな？」と子どもが自分で考える練習を繰り返すことで、徐々に自意識が芽生え「４歳児の壁」を乗り越えることができます。
保育士は気持ちにゆとりを持つ
この時期の子どもは、急に泣き出したり大人に攻撃的になったりすることがあります。
これは子ども自身が急激な心の変化に戸惑っている証拠。
ただ、保育士は日案の計画通りに保育が進まずにイライラする場面もあるかもしれません。
集団をみながら個人の対応もしていくのはとても大変なことですよね。
困ったときには他クラスの保育士にも声をかけながら連携して保育をしていきましょう。
４歳児の保育士は心にゆとりを持って保育をしていきたいですね。
これは子ども自身が急激な心の変化に戸惑っている証拠。
ただ、保育士は日案の計画通りに保育が進まずにイライラする場面もあるかもしれません。
集団をみながら個人の対応もしていくのはとても大変なことですよね。
困ったときには他クラスの保育士にも声をかけながら連携して保育をしていきましょう。
４歳児の保育士は心にゆとりを持って保育をしていきたいですね。
保育園の4歳児が楽しめる遊び
最後に、４歳児のクラスの子どもに向いている遊びをご紹介します。
４歳児に合った保育を通して、知能や言語の発達と全身のバランス能力の発達を促していきましょう。
４歳児に合った保育を通して、知能や言語の発達と全身のバランス能力の発達を促していきましょう。
4歳児保育に向いている絵本とは
４歳児はストーリーへの理解も深まり、想像力や記憶力もついてくるので絵本選びが楽しくなる時期です。
保育士は絵本を読み進めながら、“次はどうなるのか“と展開を考えさせワクワク感を共有するのが子どもを絵本に惹きつけるコツ。
絵本は嬉しい・悲しい・楽しい・ワクワクなど気持ちや世界観を教えることができるので、保育の中でもなるべくたくさん読み聞かせてあげたいですね。
«４歳児におすすめの絵本»
・めっきらもっきら どおんどん
・100かいだてのいえ
・はじめてのおつかい
・くれよんのくろくん
・どんぐりむらのぱんやさん など
保育士は絵本を読み進めながら、“次はどうなるのか“と展開を考えさせワクワク感を共有するのが子どもを絵本に惹きつけるコツ。
絵本は嬉しい・悲しい・楽しい・ワクワクなど気持ちや世界観を教えることができるので、保育の中でもなるべくたくさん読み聞かせてあげたいですね。
«４歳児におすすめの絵本»
・めっきらもっきら どおんどん
・100かいだてのいえ
・はじめてのおつかい
・くれよんのくろくん
・どんぐりむらのぱんやさん など
4歳児保育に向けている室内遊びとは
４歳児保育に向いている室内遊びを、ホールなど広い場所が確保できる場合の運動遊びと、じっくり取り組む制作遊びとに分けてご紹介します。
«４歳児におすすめの運動遊び»
・マット運動（前転・横向きごろごろ・跳び箱山登りなど）
・大縄跳び（ヘビのにょろにょろ飛び・くぐり縄など）
・ボール遊び（簡単なあてっこゲーム・ころころキャッチなど）
・リレー（バトン使い、並んで徒競走など）
«４歳児におすすめの制作遊び»
・折り紙（大小サイズ違いの折り紙・キャラクター折りなど）
・はさみやのり使い（切り取って、貼り付ける切り絵など）
・絵具（はじき絵・スッパッタリングなど）
・粘土（制作後に色塗り・型抜きなど）
«４歳児におすすめの運動遊び»
・マット運動（前転・横向きごろごろ・跳び箱山登りなど）
・大縄跳び（ヘビのにょろにょろ飛び・くぐり縄など）
・ボール遊び（簡単なあてっこゲーム・ころころキャッチなど）
・リレー（バトン使い、並んで徒競走など）
«４歳児におすすめの制作遊び»
・折り紙（大小サイズ違いの折り紙・キャラクター折りなど）
・はさみやのり使い（切り取って、貼り付ける切り絵など）
・絵具（はじき絵・スッパッタリングなど）
・粘土（制作後に色塗り・型抜きなど）
【４歳児クラス】年中さんの保育のまとめ
保育園での４歳児クラスの子どもたちは、心も身体もぐんと成長し自分でできる事が増えていく一方で、まだまだ甘えたい時期です。
何でもできるかと思うと、甘えて泣き出すこともあるので担任の保育士は大変かもしれません。
４歳児が自分の心の変化にうまく対応できるように、保育士は「４歳児の壁」を受け止めながら余裕をもって保育をしていきましょう。
徐々に他人を思いやる優しく強い気持ちがうまれ、子ども同士で助け合う姿には心温まり、保育士にとってやりがいや充実感を得られるはずですよ。
４歳児の担任になったら子どもに寄り添いながら、他の保育士や保護者とともにみんなで成長を見守っていきたいですね。
何でもできるかと思うと、甘えて泣き出すこともあるので担任の保育士は大変かもしれません。
４歳児が自分の心の変化にうまく対応できるように、保育士は「４歳児の壁」を受け止めながら余裕をもって保育をしていきましょう。
徐々に他人を思いやる優しく強い気持ちがうまれ、子ども同士で助け合う姿には心温まり、保育士にとってやりがいや充実感を得られるはずですよ。
４歳児の担任になったら子どもに寄り添いながら、他の保育士や保護者とともにみんなで成長を見守っていきたいですね。
