保育士1年目によくある悩みを解消!どうしても辞めたい時の伝え方とは?

笑顔で子供と遊ぶ保育士さん
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「仕事のミスが多くて注意ばかり受けている」
「先輩保育士と上手く関係を築けずに毎日ツライ…」
「もう限界で仕事を辞めたいけれどどう伝えればいいのかわからない」

夢だった保育士になったものの、実際に働いてみると「ツライ」と感じることが増えていませんか?

実際、保育士1年目で離職する人は14.9%と最も割合が大きいことから、同じように「ツライ」「辞めたい」と感じている保育士さんがたくさんいます。

しかし、辞めるのはもったいない・もう少し頑張りたいと感じている保育士さんもいるかと思います。

そこで今回は、保育士1年目が陥りやすい問題を解決する方法や、心がけておくべきことについて解説していきます。また、すでに辞めたいと思っているのに行動に移せない人のために、上司への伝え方についても紹介しています。

今の現状をどうにかしたいと感じている保育士さんは、ぜひ参考にしてみてください。

参考:保育士等に関する関係資料 

保育士1年目によくある悩みと解決策

悩む保育士さん
1年目の保育士さんがよく悩む内容を取り上げて、一つひとつ解決策を紹介していきます。

今回取り上げるよくある悩みは以下の通りです。

●     子どもたちが言うことを聞いてくれない
●     先輩保育士と上手く関係が築けない
●     仕事内容が覚えられず何度も同じミスをしてしまう
●     仕事量が多くて手が回らない
●     保護者対応の仕方がわからない
●     体調管理が上手くできない

悩みに合った解決策を試して、働きやすい環境づくりをしていきましょう!

子どもたちが言うことを聞いてくれない

「私が食事介助をすると食べてくれない」
「お昼寝中、私が担当すると子ども達が寝てくれない」

など、先輩保育士が担当すると上手くいくことも、1年目の保育士さんが担当すると上手くいかないというのはよくあること。

実習生の時にもこのように感じたことはありませんか?

これは、子どもとの信頼関係がまだ築けていないことが大きな要因です。特に1年目の保育士さんは、全てのことが初めてで何をすればいいのかわからないところからのスタートです。

あたふたして毎日をこなすことに一杯一杯になっているかと思いますが、子ども達と接するときは「笑顔」でいることを意識してください。

また、子どもに「こうしてほしいな」と思ったことは、楽しく促せる言葉がけを試してみてくださいね。

先輩保育士と上手く関係が築けない

この問題も保育士あるあると言えるほど多い悩みです。

保育士1年目と組む先生は、保育に加えて新人保育士の指導・事務仕事などの煩雑な仕事量にストレスを感じているケースが多く、後輩に優しくする余裕がない場合があります。

普段から厳しい言葉をかけられていると、なかなかこちらから歩み寄りにくいと思いますが、「一緒にやらせてください!」「こんな遊びどうですか?」など、積極的に関わってみることが大切です。

「何かやることはありますか?」「お手伝いしましょうか?」といった抽象的な言葉や担任の自覚が欠ける言葉は、先輩保育士の怒りを買う可能性があるのでできるだけ避けましょう。

仕事内容が覚えられず何度も同じミスをしてしまう

仕事内容が覚えられないことで起こるミスの場合は、必ずメモをとるようにしましょう。

メモしておく内容としては、

●     1日の保育の流れと時間
●     準備するもの(食事・お昼寝など)
●     保育中にわからなかったこと

まずは基本的な保育について、動きが覚えられるようにメモしましょう。保育は子どもに合わせて動きますが、まずは時間を把握することが重要です。

「この時間には何をして自分はどう動けばいいのか」ということを理解して、先輩保育士に逐一指導されずに動けるようにしましょう。

仕事量が多くて手が回らない

保育士さんのお仕事は日々の保育業務だけでなく、年案・月案・日案・指導計画・次の日の保育の準備などたくさんあります。
慣れていないことばかりで、一つひとつの作業にどうしても時間がかかってしまいますよね。

例えば、お便り帳が書き終わらなくてお昼の休憩に行けないという人もいるのではないでしょうか?
まずは自分が関わった子どものお便り帳を優先して書かせてもらい、書くことに慣れていく作業を行っていきましょう。

また、やることには優先順位があるので、わからない場合は何から取り掛かればよいのかを先輩保育士に教えてもらいましょう。

保護者対応の仕方がわからない

保護者とスムーズに会話ができないことに苦手意識を持っていませんか?
初めのうちは、子どもと保護者を一致させることも大変な作業なので、まずは元気な挨拶を心がけるようにしましょう。

怪我などの伝えるべき大切なことはしっかりと伝える必要がありますが、子どもの成長などはもう少し慣れてからで大丈夫です。
保護者から相談やクレームを受けた時は、「◯◯先生に確認してきます」とまずは先輩保育士に相談してから保護者に答えるようにしましょう。

体調管理が上手くできない

保育士1年目は、疲れによる体調不良だけでなく、子どもから感染症をもらうことも多いので要注意。
手洗い・うがい・しっかりと睡眠時間を確保するなど、基本的な体調管理を心がけましょう。

ストレスや不安で眠れない日が続く・食欲がないなどの症状があれば、全国福祉保育労働組合「労働相談」といった保育士専門の相談窓口などを利用することをおすすめします。

全国福祉保育労働組合「労働相談」

URL

http://www.fukuho.info/soudan

電話番号

0120-294-004

メール

http://fukuho.info/soudan/labor

保育士1年目が心がけておくべき3つのポイント

笑顔の保育士さん
保育士1年目は、精一杯頑張ってもミスをしてしまったり、先輩保育士や子ども達との関係が上手くいかなかったり、自信をなくしてしまいがち。

自信がなくなると萎縮してしまい、さらにミスが増えてしまいます。

このような負のスパイラルから抜け出すためにも、心がけておくべき以下の3つのポイントについて紹介していきます。

1.1日の保育の流れとやるべきことをメモして持っておこう
2.子どもと積極的に遊び関係を築こう
3.先輩保育士に次の日の遊びについて事前に相談しよう

この3つのポイントを抑えて現状を改善していきましょう。

1.1日の保育の流れとやるべきことをメモして持っておこう

ミスが多いのは、1日の保育の流れと、その時の自分の動きや準備するものが頭に入っていないからかもしれません。

先輩保育士に促されてから動くのではなく、「この時間までに何をしておくべきか」という基本的な保育の流れと行動をメモして持っておきましょう。

しかし、保育では「子どもが入室を嫌がる」「ご飯を食べない」などのイレギュラーなことが起きるので、そんな時はどうしたらいいのかを先輩保育士に教えてもらい、きちんとメモをとって次に繋げていきましょう。

2.子どもと積極的に遊び関係を築こう

1年目の保育士さんは、子どもの名前や性格を把握したり、保育園や先輩保育士のやり方を覚えたりと、日々の保育業務に一杯一杯になりがち。

そのため、子どもと思いきり遊ぶことを忘れていませんか?

子どもは本気で遊んでくれる先生が大好きなので、その子の遊びにじっくりと付き合ったり、新しい遊びを提案したりして子どもと一緒に楽しんでみてくださいね。

3.先輩保育士に次の日の遊びについて事前に相談しよう

保育園のやり方によってやり方が異なりますが、1年目の保育士さんがリーダーとなって主活動を行うことがあるかと思います。

事前にリーダーになる日がわかっていると思うので、次の日の遊びについて先輩保育士に相談することが大切です。

例えば、「明日は◯◯をねらいとして、△△で遊びたいと思っています。興味を持たない子は誘っていただくか、別の□□の遊びを担当してもらってもよろしいでしょうか?」

このように、事前に相談しておくことで、周りの保育士さん達もサポートがしやすくなります。このような積極的な姿は好印象なので、先輩保育士との関係性を築くためにもおすすめです。

保育士1年目でどうしても辞めたくなった場合|上司への伝え方を紹介

自然のなかを歩く保育士さん
どんなに努力をしても働く環境が良くならない場合は、無理をして続ける必要はないと思います。

例えば以下のような症状がある場合は、ストレスが限界にきているかもしれません。

●     体重が急激に増えた・減った
●     慢性的な吐き気・体調不良
●     朝起きるのが辛い
●     夜眠れない
●     わけもなく涙が出る
●     自分を責めてばかりいる
●     飲酒量が増えた

退職したいと考えていても、上司にどうやって切り出すべきか悩んでいる人もいると思うので、以下の伝え方を参考にしてみてください。

「業務に追われて慢性的に疲れがたまり、子ども達の前で笑顔でいることに限界を感じています。今回退職をさせて頂いて、まずは自分の身体を回復させることに専念したいと思います。」

「今後も保育の仕事を頑張りたいと思っているので、一度休養をとり心と身体の回復に努めるため退職を決意しました。」
保育園側は、人材採用や引き継ぎなどを行う必要があるので、子ども達に皺寄せがないようにできるだけ早い段階で伝えるようにしましょう。

保育士1年目のまとめ

子供を抱っこする保育士さん
保育士1年間はとにかく大変なことが多いかと思いますが、先輩保育士のようにできなくて当たり前ということを覚えておいてください。
ただし、ミスをした時は「何がいけなかったのか」ということを考えてみることが大切です。自分だけではわからない場合は、先輩保育士に聞いて次にどうしたらいいのかを相談してみましょう。
この記事を参考に、自分自身や周りの環境が良い方向に変化することを祈っています。
保育士・幼稚園教諭・保育教諭などの就職・転職をお考えの方は、ぜひ保育士ワーカーにご相談ください!
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