病児保育とは?仕事内容や病児保育士に求められるスキルを解説!

病児保育とは、体調不良の子どもを保護者に代わって保育することを指します。
共働き世帯の増加に伴い、病児保育の需要はますます高くなっています。
保育士として「病児保育に携わりたい」と考える人も多いのではないでしょうか?
この記事では、病児保育の仕事内容や、働くにあたって求められるスキルなどを詳しく解説します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
共働き世帯の増加に伴い、病児保育の需要はますます高くなっています。
保育士として「病児保育に携わりたい」と考える人も多いのではないでしょうか?
この記事では、病児保育の仕事内容や、働くにあたって求められるスキルなどを詳しく解説します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
病児保育とは?
病児保育とは、病気の子どもを一時的に保育することを指します。
保育園や幼稚園によって違いはありますが、一般的に37.5度以上の発熱がある場合は保育できない決まりとなっています。
「子どもが発熱したものの仕事を休めず家庭保育が難しい…」そのようなときに役立つのが、病児保育なのです。
厚生労働省では、病児保育事業を以下の3つの型に分類しています。
病児対応型・病後児対応型
体調不良児対応型
非施設型(訪問型)
参考:厚生労働省「病児保育事業」
一言で病児保育といっても、感染症に罹患している子どもや病気が回復期に入った子ども、保育中に体調が悪くなった子どもなど、対象となる子どもはさまざまです。
また、対象年齢はサービスによって異なりますが、おおむね小学校6年生までとなっています。
保育園や幼稚園によって違いはありますが、一般的に37.5度以上の発熱がある場合は保育できない決まりとなっています。
「子どもが発熱したものの仕事を休めず家庭保育が難しい…」そのようなときに役立つのが、病児保育なのです。
厚生労働省では、病児保育事業を以下の3つの型に分類しています。
病児対応型・病後児対応型
体調不良児対応型
非施設型(訪問型)
参考:厚生労働省「病児保育事業」
一言で病児保育といっても、感染症に罹患している子どもや病気が回復期に入った子ども、保育中に体調が悪くなった子どもなど、対象となる子どもはさまざまです。
また、対象年齢はサービスによって異なりますが、おおむね小学校6年生までとなっています。
病児保育士の仕事内容
病児保育に携わる保育士を「病児保育士」と呼びます。
ここからは、病児保育士の一般的な勤務スケジュールや仕事内容の特徴をご紹介します。
働く場所や対象となる子どもによって違いはありますが、一例として参考にしてください。
ここからは、病児保育士の一般的な勤務スケジュールや仕事内容の特徴をご紹介します。
働く場所や対象となる子どもによって違いはありますが、一例として参考にしてください。
※依頼者宅で保育する場合の勤務時間は、自宅まで訪問して保護者が帰宅するまで
体調不良児の看護や保育
病児保育士の主な仕事は「体調不良児」または病気が回復期に入った「病後児」の看護や保育です。
保育園や幼稚園に通えない子どもをお預かりするため、凝った保育よりも体調への配慮が最優先となります。
病児保育を利用する子どものなかには、退院して間もない子どもや、喘息により体力が著しく低下している子どもも。
個々の体調に合わせて、無理のない遊びを提供します。
保育園や幼稚園に通えない子どもをお預かりするため、凝った保育よりも体調への配慮が最優先となります。
病児保育を利用する子どものなかには、退院して間もない子どもや、喘息により体力が著しく低下している子どもも。
個々の体調に合わせて、無理のない遊びを提供します。
容体に合わせた病院の受診
子どもの容体や保護者の意向により、保育士が受診の付き添いをおこなうことも少なくありません。
普段通っている保育園に、保護者からの依頼でお迎えに行きそのまま病院へ連れていくケースもあります。
なかには、お預かりしている間に急変して受診を余儀なくされるケースも。
常に体調の変化に気を配り、緊急時には臨機応変な対応が求められます。
普段通っている保育園に、保護者からの依頼でお迎えに行きそのまま病院へ連れていくケースもあります。
なかには、お預かりしている間に急変して受診を余儀なくされるケースも。
常に体調の変化に気を配り、緊急時には臨機応変な対応が求められます。
感染症対策のための消毒作業
一般的な保育園でも、清潔を保つために消毒作業がおこなわれます。
病児保育を担う施設では感染症蔓延の恐れがあるため、より念入りに作業する必要があります。
オムツ交換時のエプロンや手袋着用はもちろん、こまめな手指の消毒が欠かせません。
子ども達が使用したおもちゃは使い回さず、その日のうちに消毒しておきます。
使用したお布団やシーツも同様に処理するため、細かい業務が多くなります。
病児保育を担う施設では感染症蔓延の恐れがあるため、より念入りに作業する必要があります。
オムツ交換時のエプロンや手袋着用はもちろん、こまめな手指の消毒が欠かせません。
子ども達が使用したおもちゃは使い回さず、その日のうちに消毒しておきます。
使用したお布団やシーツも同様に処理するため、細かい業務が多くなります。
不安を抱えた保護者への対応
保護者対応も保育士の大切な仕事のひとつですが、病児保育士はとくに保護者の気持ちに寄り添った対応が求められます。
大切な我が子が体調不良で辛い思いをしている、さらに慣れない病児保育室で心細い思いをしていると思うと、保護者はかわいそうで心苦しく思うものです。
なかには「病児保育に預けてまで働き続ける必要はあるのか」と悩む保護者も少なくありません。
不安な気持ちに寄り添えるよう、温かみのある対応を心がけます。
大切な我が子が体調不良で辛い思いをしている、さらに慣れない病児保育室で心細い思いをしていると思うと、保護者はかわいそうで心苦しく思うものです。
なかには「病児保育に預けてまで働き続ける必要はあるのか」と悩む保護者も少なくありません。
不安な気持ちに寄り添えるよう、温かみのある対応を心がけます。
病児保育をおこなっている場所
病児保育士として働く場所は、以下のとおりです。
病児保育を専門とする施設
病児保育士の主な勤務先は、市町村などが運営する病児・病後児保育施設です。
その地域に在住する、乳幼児から児童の病児保育を担います。
施設によって預かり基準が異なりますが、体調不良児の少人数保育が基本となります。
その地域に在住する、乳幼児から児童の病児保育を担います。
施設によって預かり基準が異なりますが、体調不良児の少人数保育が基本となります。
医療機関に併設されている施設
病児保育専門の施設よりも数は少ないものの、医療機関併設の病児保育施設でも勤務可能です。
小児科が同じ敷地内にあるため、子どもの体調に異変があった場合の受診・相談がスムーズにおこなえます。
小児科が同じ敷地内にあるため、子どもの体調に異変があった場合の受診・相談がスムーズにおこなえます。
病児保育を担う一般的な保育園
病児保育可能な保育園で勤務すれば、病児保育を担当できるかもしれません。
保育中に体調不良になった子どもは、自園併設の専用スペース、または園内の一室にて個別に対応します。
保育中に体調不良になった子どもは、自園併設の専用スペース、または園内の一室にて個別に対応します。
体調不良で療養している子どもの自宅
保護者の依頼を受けて、体調不良児がいる自宅で保育する形態もあります。
過ごし慣れた自宅での保育のため、子どもがリラックスできるのが特徴のひとつです。
1対1の保育が基本で、緊急時の臨機応変な対応が求められます。
過ごし慣れた自宅での保育のため、子どもがリラックスできるのが特徴のひとつです。
1対1の保育が基本で、緊急時の臨機応変な対応が求められます。
病児保育士になるために必要な資格
病児保育士になるためには、保育士または看護師の資格が必要です。
保育補助であれば無資格でも勤務できます。
また、病児保育をおこなうベビーシッターなど、無資格・未経験での募集をおこなっている求人もあります。
研修制度が設けられているケースが多いため、未経験や子育て経験だけでも安心して働けるといえるでしょう。
保育補助であれば無資格でも勤務できます。
また、病児保育をおこなうベビーシッターなど、無資格・未経験での募集をおこなっている求人もあります。
研修制度が設けられているケースが多いため、未経験や子育て経験だけでも安心して働けるといえるでしょう。
病児保育士に求められるスキル
病児保育士は、一般的な保育士と異なり、病気が治ったばかりの子どもや体調不良により集団生活が難しい子どものみを保育します。
そのため、以下のようなスキルが求められます。
そのため、以下のようなスキルが求められます。
短時間で信頼関係を築くコミュニケーション能力
病児保育を利用する子どもは、毎日バラバラです。
初めての利用が最後の利用となる子どもも少なくありません。
翌日も登園するとは限らず、ほとんどが「はじめまして」の状態での保育となります。
さらに、体調に違和感があるため機嫌の悪い子どもも多く、なかには1日中泣いて過ごす子どもも。
短時間で信頼関係を築き、少しでも楽しく過ごしてもらえるように接するのが病児保育士の重要なスキルといえます。
初めての利用が最後の利用となる子どもも少なくありません。
翌日も登園するとは限らず、ほとんどが「はじめまして」の状態での保育となります。
さらに、体調に違和感があるため機嫌の悪い子どもも多く、なかには1日中泣いて過ごす子どもも。
短時間で信頼関係を築き、少しでも楽しく過ごしてもらえるように接するのが病児保育士の重要なスキルといえます。
急変など緊急時の臨機応変な対応スキル
しばらく入院していた子どもや、微熱がずっと続いている子どもなど、病児保育を利用する事情は子どもによってさまざまです。
そのため、保育中に体調が急変することも珍しくありません。
看護師が常駐している場合は対応を任せられますが、保育場所によっては不在のケースも。
保護者への連絡や病院の受診、ときには救急車の要請など、臨機応変な対応が求められます。
そのため、保育中に体調が急変することも珍しくありません。
看護師が常駐している場合は対応を任せられますが、保育場所によっては不在のケースも。
保護者への連絡や病院の受診、ときには救急車の要請など、臨機応変な対応が求められます。
子どもの状態に合わせた保育提供の幅広さ
一般的な保育園であれば、体育遊びや外遊びなど体を動かしたり、発表会に向けて楽器を練習したりと、バリエーション豊かな設定保育をおこないます。
しかし、病児保育では子どもの体調を考慮するため激しい運動はできません。
また、行事もないため、どのような保育をおこなうか保育士としての引き出しの多さが問われます。
発熱時でも動きたがる子どもが多く、楽しく安静に過ごしてもらうための豊富なアイディアが必要です。
しかし、病児保育では子どもの体調を考慮するため激しい運動はできません。
また、行事もないため、どのような保育をおこなうか保育士としての引き出しの多さが問われます。
発熱時でも動きたがる子どもが多く、楽しく安静に過ごしてもらうための豊富なアイディアが必要です。
病児保育士として働くメリットは?
保育士としての勤務先は多くありますが、病児保育士を選ぶ魅力にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここからは、病児保育士として働くメリットをご紹介します。
ここからは、病児保育士として働くメリットをご紹介します。
少人数の子どもとゆっくり関われる
病児保育は少人数保育が基本のため、一人ひとりの子どもとゆっくり関われるというメリットがあります。
子どもが元気になって日常を取り戻す姿を見送ることは、病児保育士ならではのやりがいといえるでしょう。
子どもが元気になって日常を取り戻す姿を見送ることは、病児保育士ならではのやりがいといえるでしょう。
外遊びや行事がなく体力的な負担が少ない
病児保育室では、外遊びや行事が少なく、体力に自信のない保育士でも無理なく働けるという特徴があります。
運動会や発表会といった大がかりな行事ないため、準備のための残業や持ち帰り仕事もありません。
運動会や発表会といった大がかりな行事ないため、準備のための残業や持ち帰り仕事もありません。
保育士としての引き出しが多くなる
病児保育では、静かに座ってできる保育が基本です。
試行錯誤しているうちに保育のレパートリーが増えるのも大きなメリットといえるでしょう。
また、一般的な保育園と違い、小学生の利用も少なくありません。
幅広い年齢層に合わせた保育の引き出しを身につけられます。
試行錯誤しているうちに保育のレパートリーが増えるのも大きなメリットといえるでしょう。
また、一般的な保育園と違い、小学生の利用も少なくありません。
幅広い年齢層に合わせた保育の引き出しを身につけられます。
病児保育士として働くデメリットは?
病児保育士として働くとなると、以下のようにいくつかデメリットがあります。
もちろん、働く環境によって違いもあるため一例として参考にしてください。
もちろん、働く環境によって違いもあるため一例として参考にしてください。
子どもの成長を長期的に見守れない
病児保育の利用は体調不良に限定されるため、通年での利用はありません。
そのため、子どもの成長を長期的に見守れないというデメリットがあります。
しかし、年に1~2回、定期的に利用する子どもであれば、再会するたびに大きく成長する姿を感じられます。
そのため、子どもの成長を長期的に見守れないというデメリットがあります。
しかし、年に1~2回、定期的に利用する子どもであれば、再会するたびに大きく成長する姿を感じられます。
行事がなくやりがいを感じられない
いつも同じ子どもが登園するわけではないため、大きな行事は計画できません。
行事に向けた練習や準備がなく、一般的な保育園での勤務に慣れている保育士は物足りなさを感じる可能性も。
反対に考えれば。無理のない勤務内容でライフスタイルを大切にできるともいえます。
行事に向けた練習や準備がなく、一般的な保育園での勤務に慣れている保育士は物足りなさを感じる可能性も。
反対に考えれば。無理のない勤務内容でライフスタイルを大切にできるともいえます。
感染症へのリスクや命を預かる責任が大きい
病児保育を利用する子どものなかには、感染症を持っている子ども少なくありません。
いくら対策しても、感染リスクはゼロではないという点が大きなデメリットになります。
また、いつ急変してもおかしくないことを考えると、命を預かる責任の重さも病児保育の特徴のひとつです。
いくら対策しても、感染リスクはゼロではないという点が大きなデメリットになります。
また、いつ急変してもおかしくないことを考えると、命を預かる責任の重さも病児保育の特徴のひとつです。
病児保育士と病棟保育士の違い
病児保育士と間違いやすい仕事に「病棟保育士」があります。
病棟保育士とは、病院内にある小児病棟などで働く保育士のことを指します。
体調不良の子どもを一時的に預かる病児保育士に対して、病棟保育士は入院・通院している子どものお世話が中心です。
働く場所や仕事内容にも違いがあるため、間違えないよう注意しましょう。
病棟保育士とは、病院内にある小児病棟などで働く保育士のことを指します。
体調不良の子どもを一時的に預かる病児保育士に対して、病棟保育士は入院・通院している子どものお世話が中心です。
働く場所や仕事内容にも違いがあるため、間違えないよう注意しましょう。
病児保育士と院内保育士の違い
病児保育士や病棟保育士と間違いやすい仕事に「院内保育士」もあります。
院内保育士とは、病院内の保育園で働く保育士のことを指します。
例外はありますが、基本的に病院で働く医師や看護師の子どもを保育します。
仕事内容は、一般的な保育士と大きな違いはありません。
【関連記事】院内保育士とは?病院で働くメリットや病棟保育士との違いを解説!
院内保育士とは、病院内の保育園で働く保育士のことを指します。
例外はありますが、基本的に病院で働く医師や看護師の子どもを保育します。
仕事内容は、一般的な保育士と大きな違いはありません。
【関連記事】院内保育士とは?病院で働くメリットや病棟保育士との違いを解説!
まとめ
病児保育とは、病気の子どもを一時的に保育することを指します。
病児保育をおこなう保育士を「病児保育士」と呼びます。
病児保育士は、子どもの体調不良時に仕事を休めないなど、なんらかの理由で保育できない保護者に代わって子どもの体調を見守ります。
病児保育士の勤務先は、病児保育専門の施設や依頼のあった家庭での保育などさまざまです。
病気で心細い思いをしている子どもや、共働きで病気の子どもを預けられない保護者の大きな支えとなる病児保育士。
非常にやりがいのある仕事のため、ぜひ就職先・転職先の候補として検討してみてくださいね。
病児保育をおこなう保育士を「病児保育士」と呼びます。
病児保育士は、子どもの体調不良時に仕事を休めないなど、なんらかの理由で保育できない保護者に代わって子どもの体調を見守ります。
病児保育士の勤務先は、病児保育専門の施設や依頼のあった家庭での保育などさまざまです。
病気で心細い思いをしている子どもや、共働きで病気の子どもを預けられない保護者の大きな支えとなる病児保育士。
非常にやりがいのある仕事のため、ぜひ就職先・転職先の候補として検討してみてくださいね。








