サドベリースクールとは?メリットやデメリットを解説!

笑顔で話をする子供たち
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サドベリースクールとは、子ども達が「学びたいときに自由に学ぶ場所」として運営されている施設です。
人間関係やいじめの問題から、学校に行かないという選択肢が尊重され始めている昨今、自由に学べるサドベリースクールが注目を集めています。
この記事では、サドベリースクールの特徴や、通うことのメリット・デメリットをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

サドベリースクールとは

おもちゃで遊ぶ男の子
サドベリースクールとは、アメリカの「サドベリー・バレー・スクール」にて生まれた教育理念に基づく施設です。
「デモクラティックスクール」と呼ばれることもあり、主に幼稚園から高校生までの子どもが対象となっています。

日本でのサドベリースクールは、まだ数は少ないものの北海道から沖縄まで各地にスクールがあります。
しかし、サドベリースクールの理念を元に独自のプログラムを取り入れるなど、その運営方針に差があるのが現状です。

また、不登校の子が通うフリースクールと同じかといえば、そうでもありません。
今まで通っていた学校に戻れるようなケアや支援をおこなうことはなく「好きなことをしながら成長する」ことを重視した学びの場として運営されています。

サドベリースクールの特徴

外から見た校舎内
サドベリースクールは、子ども達が自分の興味関心に沿って行動できるよう、決まったカリキュラムが存在しません。
好きなことを好きなだけ追求できるよう、自主性を考慮した環境構成がおこなわれています。
そのほか、サドベリースクールの主な特徴は、以下のとおりです。

決められた時間割がない

サドベリースクールには、一般的な学校のように決められた時間割がありません。
つまり、1時間目、2時間目のような時間を区切った縛りがないという特徴があります。

大好きな絵を描いていたら昼食の時間がきて、また絵を描いていたら帰る時間になるという1日も。
時間割が決まっていないため、子ども達は思いついたときに、思いついた学習に取り組むことが可能です。

一般的な学習やテストがない

時間割がないことと合わせて、国語や算数といった学習要領に沿った学びも強要しません。
そのため、基礎学力や学びの成果を試すテストもありません。

しかし、子どもに学びたいという意志があれば、その要望に応じて学習環境を提供します。
すべては「子どもがやりたいかどうか」が重視されます。

担任の先生やクラス編成がない

サドベリースクールには、担任制度やクラス編成がありません。
サポートに入る大人はスタッフと呼ばれ、子どもと一緒に学校運営をおこないます。

子どもも大人も年齢にかかわらず、一緒に学校のルールをディスカッションしながら決めていきます。
より自主性を重視できるよう、司法委員会などを設けて問題解決も子ども達でおこなうようです。

サドベリースクールがなかには批判される理由

手でバツ印をする男性
子どもが自由に学ぶ姿勢を大切にするサドベリースクールですが、なかにはその極端な教育理念にインターネット上などで「やばい」といった語句を目にすることもあります。
ここからは、サドベリースクールが話題となる理由を深堀りしてみましょう。

学校ではないため卒業資格がない

サドベリースクールは、学校として文部科学省の許可を受けていません。
小学校や中学校の代わりにサドベリースクールに通っていても、法的には「不登校」として扱われてしまいます。

そのため、周囲から「学校行っていなくて大丈夫?」「卒業資格がないと将来が不安なのでは?」と、言われることがあるようです。

1日中ゲームをしていても注意されない

自分のやりたいことを、とことん突き詰める自主性を大切にするサドベリースクール。
そのため、ゲームに夢中になっていても誰にも注意されません。
その先に学びがあったとしても「勉強もせずにただ好きなことをしているだけ」と、理解を得られないことも少なくありません。

公立に通うよりも学費がかかる

公立の学校であれば、学費を低く抑えることが可能です。
しかし、サドベリースクールでは、それぞれ入学金や学費を設定しており、公立の学校に通うよりも学費が高くなるケースが多くあります。
もちろん、施設によって異なりますが、私立の学校に通う学費と同等程度の出費があると認識しておきましょう。

サドベリースクールに通うメリット

階段に座る子供たち
ここからは、サドベリースクールに通うメリットをご紹介します。

子どもが居場所を見つけられる

「集団で同じことをするのが苦手」「なかなか学校に馴染めない」などと感じる子どもにとって、サドベリースクールは自分らしく過ごせる特別な居場所です。
誰にも文句を言われることなく、好きなことをとことん突き詰められる環境は、子どもにとって居心地の良い空間といえるでしょう。

個性や好奇心を尊重してもらえる

一般的な学校では、好きなことを学ぶ時間や方法が限られてしまいます。
どれだけ虫が好きでも、教室の机で教科書に記載されている虫の特徴を勉強するだけ。

しかし、サドベリースクールであれば、森で1日ずっと虫を観察しても、その行動を制限されることはありません。
個性や好奇心を尊重してもらえるため、子どもの長所や特技を伸ばせるといえるでしょう。

自由に過ごすなかで責任感が育つ

他人に決められておこなう行動は、失敗したときに他人の責任にするという逃げ道があります。
しかし、サドベリースクールでの行動は、すべて自分で決定します。
自分で決めたことは、自分で責任を取らなければならないため、必然的に責任感が育つというメリットがあるといえるでしょう。

親の負担が軽減される

子どもが学校でうまくいかないと、親は子どもからの反抗や学校からの意見に押しつぶされそうになります。
子どもを説得して無理やり登校させるのも、担任から「みんなと一緒のことができません」「〇〇を覚えさせてください」と言われるのも、大変辛いことです。

サドベリースクールのように、自由な施設に通えれば、子どもの心の悩みだけでなく親の負担が軽減されます。
大切なわが子が「楽しそうに好きなことに取り組む姿」を見られるのが、親としての一番のメリットではないでしょうか。

サドベリースクールに通うデメリット

帰路につく子供たち
自主性を尊重したり、責任感を育んだりとメリットの多いサドベリースクールですが、以下のようなデメリットもあります。

周りから理解を得られないこともある

サドベリースクールでの活動は「学校に行かずに遊んで過ごしている」と捉えられることもあり、周囲から理解されにくいというデメリットがあります。
そこにさまざまなメリットがあるとしても、成績で人の価値を考える人からすると理解できない事柄といえるでしょう。

不登校扱いのため進学や就職が難しい

毎日サドベリースクールに通っていても、世間的には不登校として判断されてしまいます。
そのため、進学や就職時に不利になる可能性があります。

もちろん、将来のことを考えて高卒認定試験などを受ける子どもも少なくありません。
たとえ不登校だとしても、個々の目標や努力によって将来の可能性を広げられるといえるでしょう。

時間や活動を制限される経験が乏しい

サドベリースクールでは、子どもの好奇心や自主性を尊重されるため、時間や活動を制限されることはありません。
そのため、社会人になり集団に属した際に、窮屈さを感じる可能性があります。
また、叱られる経験も乏しく、慣れない集団での生活に苦労するかもしれません。

まとめ

サドベリースクールとは、子どもの自主性を最大限に尊重する教育をおこなう施設のことです。
子どもは、自分が興味のあること、学びたいと思ったことに対しては、驚くほどの力を発揮します。

サドベリースクールでは、好きなことを好きなだけ追求するための環境が整えられています。
まさに、多様性が認められる空間といえるでしょう。
子どもの置かれた状況や性格、サドベリースクールのメリット・デメリットを考慮したうえで利用を検討したいですね。
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