保育士のミドルリーダーとは?保育園での役割やなり方をご紹介

子ども2人を膝に乗せる保育士
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保育士のミドルリーダーは、保育園運営に欠かせない存在です。ミドルリーダーは、運営側の園長と現場の保育士の橋渡し役として重要な役割を担っています。現場である程度保育士として経験すると、ミドルリーダーになりたいと考える人も多いようです。そこで今回は、保育士のミドルリーダーについて紹介します。ミドルリーダーが気になっている人は参考にしてくださいね。

 保育園でミドルリーダーの役割とは

まずは、保育園のミドルリーダーについて理解しておきましょう。

園長の補佐や代行

ミドルリーダーは、園長の補佐や代行をします。園長の代わりに財務の管理や、職員の勤務管理や行事の運営などもすることもあるでしょう。普段から園長の業務を把握し、いつでも代理を務められる存在です。

保育士のリーダー役

ミドルリーダーは、現場の保育士のリーダーとして、保育士全体のまとめ役をします。保育士が悩みを抱えている時には相談に乗り、子どもや保護者への対応に対する助言をします。 

園長と保育士の橋渡し役

ミドルリーダーは、園長と保育士の橋渡し役になります。保育園全体のことを把握しつつ、園長の意向などを現場の保育士に浸透させることもあれば、現場の保育士の意見や考えを園長に届けることもあります。
主任保育士や、副園長となる場合もあれば、役職はないこともあるでしょう。

 保育士のミドルリーダーになるには

保育士のミドルリーダーになるには、どんな条件があるのでしょうか?

保育士として7年以上の経験

まずは、保育士として現場で7年以上の経験が必要です。ミドルリーダーは現場のことを熟知していなければならず、7年間の保育士経験は必須になります。 

8分野の研修

ミドルリーダーになるためには、以下の8分野の専門的な研修を受ける必要があります。 
1.乳児保育(主に0歳から3歳未満児向けの保育内容)
2.幼児保育(主に3歳以上児向けの保育内容)
3.障がい児保育 
4.食育・アレルギー対応
5.保健衛生・安全対策
6.保護者支援・子育て支援
7.マネジメント
8.保育実践

職務分野別リーダーの経験

8つの研修内容において職務分野別リーダーを経験する必要があります。要件としては、職務分野別リーダーの経験年数は概ね3年以上です。

ミドルリーダー研修の8分野

ミドルリーダーになるのに受ける8つの研修について詳しくみていきましょう。

1.    乳児保育

乳児期、主に0・1・2歳児の保育内容を学びます。
乳児保育の内容は、乳児保育の意義、乳児保育の環境、乳児への適切な関わり、乳児の貼ってつに応じた保育内容、乳児保育の指導計画、記録及び評価です。

2.    幼児保育

幼児期、主に3歳児以上の子どもの保育内容を学びます。
幼児保育の内容は、幼児教育の意義、幼児教育の環境、幼児の発達に応じた保育内容、幼児教育の指導計画、記録及び評価、小学校との接続です。

3.    障害児保育 ミドルリーダーとは

主に、障がい児の理解や保育内容を学びます。
障害児保育 ミドルリーダーの内容は、障害の理解、障がい児保育の環境、障がい児の発達の援助、家庭および関係機関との連携です。

4.    食育・アレルギー対応

保育における食育やアレルギーの対応への理解を深めます。
食育・アレルギー対応の内容は、栄養に関する基礎知識、食育計画の作成と活用、アレルギー疾患の理解、保育所における食事の提供ガイドライン、保育所におけるアレルギー対応ガイドラインです。

5.    保険衛生・安全対策

保育園の運営に必要な保健衛生と安全対策について学びます。
保険衛生・安全対策の内容は、保健計画の作成と活用、事故防止及び健康安全管理、保育所における感染症対策ガイドライン、保育の場において血液を介して感染する病気を防止するためのガイドライン、教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドラインです。 

6.    保護者支援・子育て支援

保護者の支援や、子育てに関する支援について学びます。
保護者支援・子育て支援の内容は、保護者支援・子育て支援の意義、保護者に対する相談援助、地域における子育て支援、虐待予防、関係機関との連携、地域資源の活用です。

7.    マネジメント

保育園のマネジメントの理解を深めます。
マネジメントの研修内容は、リーダーシップ、保育園組織の目標設定、人材育成や働きやすい環境づくりです。

8.    保育実践

主体的な保育への理解、子どもの保育に必要な実践的な能力を深めます。
保育実践の研修内容は、保育における環境構成、子どもとの関わり方、身体を使った遊び、言葉・音楽を使った遊び、物を使った遊びです。

ミドルリーダーを目指す保育士が心掛けること

最後に、ミドルリーダーを目指す保育士が心掛けることを紹介します。

自分の仕事のミスをなくす

まずは、自分の仕事をミスがないように、着実にしっかりとこなすことが大切です。現場での保育以外にも、毎日の保育日誌など書類の提出等も丁寧に進めていきましょう。現場の保育士のお手本となるように心がけましょう。

園の方針や理念を意識する

ミドルリーダーは、保育園運営側としての役割も担います。そのため、保育園の方針や理念を普段から意識して働く必要があります。園の方針や理念を聞かれた時にすぐに答えられるようにしておきたいですね。

職員の話しを傾聴する

園長と現場の保育士の橋渡し役となるには、普段から職員の声に耳を傾ける必要があります。保育や保護者対応で困っていることや悩むはないかなど、しっかり傾聴してあげましょう。経験からアドバイスがあれば、伝えていくのも良いでしょう。

 保育士のミドルリーダーは保育園全体のパイプ役

今回は、保育士のミドルリーダーについて役割やなり方を紹介しました。
保育園のミドルリーダーには、園長と現場の保育士をつなぐ大切な役割があります。保育園がより良い環境になるよう、常に広い視野を持って働くことで人としても成長できるポジションといえるでしょう。
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