保育士の管理職になりたい!役職や仕事内容、給料などの待遇を解説

管理職を目指す保育士のイメージ
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保育士として働くにあたり「昇進」が気になる人も多いでしょう。保育士の管理職といえば、園長や主任という立場にあたります。「理想の保育をおこないたい」「もっと子どもや保護者のために保育園を良くしたい」など、理想を持つ人こそ上に立つべきだといえます。この記事では、保育士の管理職になりたい人に向けて、役職や仕事内容について徹底解説します!

会社とは違う!保育士の管理職は園長や主任

一般的な会社での管理職といえば、以下のようなものがあります。
・主任
・係長
・課長
・次長
・部長
・本部長
しかし、保育園では上記のような役職はありません。保育園での管理職といえば「園長」「主任保育士」が当てはまります。ここからは、それぞれの仕事内容について解説します。

園長の仕事

園長の仕事は、その名の通り「園の長」です。保育園の最高責任者として運営や経営をおこないます。行政とのやりとりや地域との連携など、その業務は多岐にわたります。保育に関する全責任を負うため、園長になるには大きな覚悟が必要です。
なお、公立保育園の園長になるには公務員試験が必要です。私立保育園の場合は、勤務する保育園で昇進を重ねて着任する方法や、新設保育園に最初から園長として雇われる方法などがあります。

主任保育士の仕事

主任保育士は、保育士のなかのリーダー的存在として園長の補佐をおこないます。園長が保育園全体の責任者であれば、主任保育士は保育現場のトップといえます。特定のクラスを持たず、園長のサポートや円滑な保育をおこなうための調整が基本です。
なお、主任保育士になるには、勤務年数や経験、スキルなどが必要です。さまざまな研修を経て、晴れて主任保育士に着任できます。

中間管理職?そのほかの役職

今まで、保育園の管理職といえば園長や主任保育士のみで、それ以外の保育士はどんなに経験があっても、いち保育士として扱われていました。キャリアを積んでも給与への反映がなければ、保育士の定着率が悪くなります。
そのようななか、2017年に保育士のキャリアアップに関する処遇改善制度が始まりました。段階的にキャリアアップをおこなえるよう、以下のような新ポジションが設けられています。
・副主任保育士
・専門リーダー
・職務分野別リーダー
一般的な会社でいう、中間管理職のような存在にあたるかもしれません。ここからは、それぞれの仕事内容について解説します。

副主任保育士の仕事

副主任保育士は、主任保育士の補佐的な存在として業務を担います園長や主任保育士からの指示を保育士に伝えたり、多くの保育士の意見を取りまとめて上げたりするため、双方とやりとりできるコミュニケーション能力が求められます。なお、副主任保育士になるには、7年以上の保育士経験とキャリアアップ研修の受講が必要です。副主任保育士になれば、月4万円の手当が加算されます。

専門リーダーの仕事

専門リーダーとは、保育現場でのアドバイスやサポートをおこなう役割を担います。さまざまな研修を受け、高い専門知識を活かして業務をおこないます。なお、専門リーダーになるには、7年以上の保育経験や職務分野別リーダーとしての経験が必要です。専門リーダーになれば、月4万円の手当が加算されます。

職務分野別リーダーの仕事

職務分野別リーダーとは、専門リーダーと同じくある分野に関するほか保育士への指導やアドバイスをおこないます。いわば、専門リーダーになる前段階ともいえる立場です。なお、職務分野別リーダーになるには、3年以上の保育経験と研修が必要です。職務分野別リーダーになれば、月5,000円の手当が加算されます。

保育士が管理職を目指すメリット

保育士が管理職を目指すと、以下のようなメリットが得られます。

給料が上がる

管理職になるためには、保育士としての経験や各種研修の受講が必要です。そのような努力を重ねることで、給料のアップが期待できます。処遇改善により職務手当が加算されるようになったため、キャリアアップを目指す活力になるといえるでしょう。

保育を変えられる

立場が上がることで、保育に関する意見を述べやすくなるというメリットがあります。積み重ねてきた経験が、より良い保育環境を整えるための力になります。理想の保育があるという人にとって、管理職になることは理想を現実にするための一歩になるといえるでしょう。

後輩育成に関われる

管理職になることで、保育士の育成に携わることができます。保育士の育成は、その保育士自身の保育観に大きな影響を与える重要な役割です。マネジメントの方法によっては、早期退職につながることも。しかし、育成した保育士が立派に担任を持つ姿を見られるなど、大きなやりがいを感じられます。

保育士が管理職を目指すデメリット

さまざまなメリットのある管理職ですが、いくつかデメリットもあります。

道のりが長い

管理職になるためには、保育士としてしっかり経験を積む必要があります。しかし、その道のりは簡単なものではありません。結婚・妊娠・出産・子育て・介護など、ライフステージの変化により保育士を離れることもあるため、管理職への道のりは長いといえるでしょう。

仕事量が増える

管理職になることで、担う業務量が増えることもデメリットのひとつです。それに見合った報酬が受けられるのはうれしいことですが、管理職ならではの悩みも増えていくと考えられます。

子どもとの関わりが減る

管理職になれば、行政や地域、保護者などとの対応が増えていきます。責任のある仕事が増えることはメリットともいえますが、同時に子どもと関わる時間が減るといった辞退に…。現場での保育が好きな保育士にとっては、かなりのデメリットになるといえるでしょう。

まとめ

保育園でいう管理職といえば園長や主任保育士。しかし、現在は処遇改善により誰もがキャリアップを目指せるようにと「副主任保育士」「専門リーダー」「専門分野別リーダー」の役職が追加されています。管理職には、ご紹介したようにさまざまなメリットがあります。保育士として経験を積みながら、管理職を視野にいれてみてはいかがでしょうか?
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