保育園の遠足のねらいとは?楽しむための準備7つと注意事項を紹介

遠足でおにぎりを食べる男の子
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保育園の遠足を子どもたちが楽しく過ごすためには保育士が気をつけるべき注意点があります。今回は保育園の遠足のねらいと安全に楽しむための事前準備7つを留意点と一緒に紹介。行き先やスケジュールの決め方、必要な持ち物も紹介するので参考にご覧ください。

保育園の遠足のねらいや目的とは?種類ごとに紹介

遠足は保育園の子どもたちにとって楽しいイベント。保育士にとって遠足は保育の一環です。遠足には季節ごとの遠足や保護者が参加する、お別れ遠足などの種類があり、それぞれねらいがあります。

春遠足や秋遠足は子どもたちが季節を感じて感受性を育む目的があります。春遠足は新しいクラスで仲良くなるきっかけをつかむねらいもあります。親子遠足は子ども同士だけでなく保護者と保育士の親睦を深める目的で計画されています。

どの遠足にも友達と楽しい時間を過ごしたり、外でリフレッシュする目的があります。

保育園の遠足の中の危険

遠足の目的地に向かう道中は新しい発見が多く、子どもにとって楽しいものですが、歩行者や自転車、車など相手が子どもに気付かずに事故に発展してしまうなどの可能性が潜んでいます。

目的地の公園の遊具で怪我や事故に繋がる危険もあります。保育園の外に出る時はトラブルが最小限に押さえられるよう、ルート確認や下見などで事前に回避できる危険をチェックしておきましょう。

保育士が保育園の遠足前に準備すること7つと注意事項

遠足を楽しむためには安全に配慮することが重要です。危険を回避するためには準備が必要です。

トラブルがないように楽しく散歩をするにはどのような準備をしておけば良いのでしょうか。事前に調べておく準備を紹介します。

1. 行き先やルートを決める際は年齢や安全に配慮

遠足の目的地や道順を決めるときは、子ども達の年齢やできる範囲を考えて設定しましょう。「体力のついてきた5歳だから芋掘り体験にしよう」「公園の大きな遊具で遊ばせよう」と子ども達の年齢に合わせて興味や関心、できることをから行き先を決めるのがおすすめです。

「歩き疲れない距離ではないか」「坂道が多く危険ではないか」なども考えながら設定しましょう。バスを使用する際は子どもが疲れたり退屈しないように所要時間は30分程度の目的地がちょうどいいです。

2. 行く場所の施設などの下見をする

行き先を決めたら実際に足を運んで、遠足に適した場所かチェックします。所要時間はどのくらいか、トイレの場所、おむつ交換や授乳の場所、写真撮影ポイント、お弁当を食べる場所、遊ぶ場所などを確認しましょう。

特にトイレの場所は子ども達が1人でも行きやすいわかりやすい場所にあり安全であるかも重要なポイントです。

3. 年齢や遠足の目的でスケジュールを考える

スケジュールを考える時は年齢や遠足の目的によって考えていきます。子どもの体力や興味は1歳児や2歳児と5歳児では異なるので、子どもの体力が持つ距離であるかなどに注目しましょう。

4. 遠足を楽しむレクリエーションを考える

遠足ではバスの中や目的地で楽しく過ごすためにレクリエーションを考えていきます。貸切バスでは簡単でわかりやすい伝言ゲームや歌を歌うのがおすすめです。レクリエーションを設定するときは、いつどこでするのがいいか準備物はあるかを一緒に考えましょう。

レクリエーションばかりではなく、窓から見える景色に注目したり、普段の散歩と違う発見をすることで遠足ならではの思い出ができます。

5. 保育士の役割分担を考える

遠足には学年ごとにいく場合が多いです。散歩よりも人数が多く遠出なので、保育士同士の連携のために役割分担が不可欠となります。

「子ども達を引率しまとめる係」「遠足のタイムスケジュール管理をする係」「子ども達の点呼をする係」「怪我や事故の際の救急係」「子ども達の様子を撮影する係」は必要です。若い先生をあえてリーダーにしたり、慣れている先生の見本を見せたりと、保育士にとっても遠足は成長につながる大事なイベントです。

6. 持ち物をリストアップして用意する

遠足の持ち物は基本的には散歩と同じ。子どもの着替えやオムツ・タオル・ティッシュ・予備の飲み物・弁当は必需品です。事故や怪我に備えた救急セットや防犯ブザーなど子ども達の安全を考えたアイテムは欠かさずよう用意しましょう。子どもの名簿や警笛なども点呼の際や注目させるために持っておきましょう。

遠足の弁当ですが、大きなおにぎりやかわいいサンドイッチを持っていくのも思い出に残る遠足にする1つの手です。軽量の弁当箱や小さくできる袋入りの食べ物を持っていくと、邪魔にならないのでおすすめです。おやつなどのゴミが出る場合も考えられるのでビニール袋も忘れずに持ち歩きましょう。

7. しおりやおたよりを作成する

子どもたちのための遠足のしおりは、遠足の導入として作っておきます。楽しみになるような前向きな内容や写真、交通ルールやあいさつをするなどの社会のルールも記載すると良さそうです。

保護者への案内は口頭でする他、おたよりなどで通知します。例年の様子の紹介や持ち物等の当日の注意点をお知らせします。

朝ごはんはしっかり食べること、当日体調が悪くなった時の連絡先などの注意点も合わせてお願いしましょう。

保育園の遠足前にしたい子どもたちとの約束

保育園の遠足前の保育士が行う準備を紹介しましたが、準備と同じくらい大切なのが当日の行動です。子どもたちにも事件や事故を発生させないための約束やルールを守ってもらい、無事に保育園に帰れるように協力してもらいましょう。

「このルールがあるのはどうしてか」問いかけて考えさせることで、一時的な効果ではなく今後の成長にも繋がります。以下のような多すぎずわかりやすい約束をするのがおすすめです。

安全に過ごすための交通ルールに関する約束

子どもたちが安全に過ごすためには大人の目の行き届く範囲で行動するように教えておきましょう。目的地に着くまでは「後ろを向いて歩かない」「歩道を歩く」などの交通ルールの基本を事前にみんなで約束をしておくといいです。

バスを利用する場合は「バスが進んでいる間は立たないこと」や公園で遊ぶ場合は「車道に近い場所では遊ばないこと」を呼びかけましょう。利用する前に注意を引き付けて声かけを行うとより効果的です。

社会のルールや社交性を身に付けるための約束

遠足は交通ルールと共に公共の場のルールについても教えましょう。「お店のものや公園のものを傷つけない」などは保育園以外でも守らなければならないルールです。

「地域の人や保護者にあいさつをすること」は積極的に保育士から行います。保育士があいさつをすれば子どもたちも元気にあいさつできるはず。子どもと大人との交流で楽しい遠足にしましょう。

保育園の遠足は安全に配慮して楽しみましょう

子どもたちにとって保育園の遠足は楽しみなイベントのひとつ。楽しい遠足にするためにまずは安全の確保が必須です。事前に準備することで危険を回避しましょう。

今回紹介した行き先やルートの決め方、持ち物などの準備するものを参考に、安全で楽しい遠足を実行しましょう!

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