保育園のお昼寝は必要?その理由や目的と寝かしつける方法3つを紹介

お昼寝する男の子
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保育園のお昼寝はなぜ必要なのでしょうか?生活リズムを整える等メリットがある一方、子どもが夜寝ないという声も。今回はお昼寝の目的や理想の時間から必要性を考えていきます。寝かしつける方法3つと起こし方も紹介するので保育園や家庭でも実践してみてください!

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保育園のお昼寝はなぜあるの?

子供を抱える保育士
保育園のお昼寝は、園児の生活のリズムを構成する重要な要素です。しかし「お昼寝が長くて夜寝ない」「お昼寝の時間に騒いでしまう」などの声もあります。
ではなぜ保育園のお昼寝はあるのでしょうか。今一度確認してみましょう。

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1. 保育園のお昼寝の目的

寝る乳児
お昼寝は午睡とも言われ、園児の体力を回復したり脳を休ませたりするものであり、乳児や幼児の発達過程や1日の活動において必要なことです。
(※"平成30年保育所保育指針解説 厚生労働省 公式HP"参照)

保育園の預かり時間は園児にとって長く、元気いっぱいに遊んでいると疲れが出ることで機嫌の悪くなる子どももいます。お昼寝は子どもの心身の健康のために行われています。

2. 保育園のお昼寝のメリットとデメリット

4人家族
苦情があってもお昼寝の時間が無くならないのは、お昼寝が子どもたちに与える良い影響はいくつもあるからです。

お昼寝がもたらす子どもの心身への影響や家庭での様子から、お昼寝のメリットとデメリットを確認してみましょう。

お昼寝のメリットとは

子ども達の心と身体のリフレッシュができる

保育園で過ごす時間は長時間で、疲れて眠くなると機嫌が悪くなる子どもが多くいます。お昼寝をすることで、疲れや眠気から起こる「ぐずり」を防ぎ、リフレッシュして活動することができます。 
また、眠気が強くなると集中力が下がりますが、お昼寝によって「注意力の低下を防止」し、転倒などの事故防止に繋げることができます。 

子どもの生活リズムを整える

子どもにより個人差はありますが、おおむね3歳頃までの子どもにはお昼寝が必要とされています。日中に必要な睡眠時間を補うことで、帰宅後すぐに疲れて寝てしまうことを防止し「生活リズムを整える」ことにも繋がります。 

保育士がお昼寝時間にできること

お昼寝中は、うつぶせになっていないかなど子どもの様子に留意し、定期的にチェックを行います。チェックの合間の時間には、連絡帳の記載やおたよりの作成など事務作業の時間を確保することができます。また、お昼寝の時間中に交代しながら休憩を取る場合もあります。 

お昼寝のデメリットとは

お昼寝させすぎると生活リズムが乱れる

お昼寝の適切な時間には年齢や個人差があります。そのため、全員が同じ睡眠時間をとると、夜眠れない子どもも出てきます。連絡帳などで保護者と保育士で密に連絡を取り合い、睡眠のバランスを取りましょう。

また、子どもたちの中には、お昼寝の時間に眠くならず無理やり寝なくてはいけないことにストレスを感じる子どももいます。保育士の方も早く寝かせなくてはいけない、他の子どもを起こさないようにしなくてはいけないと焦ってしまいます。
子どもがどういった時に眠くなるのかを発見できると、お昼寝の時間の寝かしつけが楽になります。

3. 保育園のお昼寝の理想の時間はどれくらいか

子どもたちの適切な睡眠の時間はどのくらいの時間が適切なのでしょうか。個人差もあるため家庭での就寝時間との調整が必要となります。連絡帳などで保育士と保護者の連携を取りましょう。

小学校ではお昼寝の時間はなく、小学校入学に向けて減らしていくのが理想です。ではお昼寝の時間はどのくらいが適切なのでしょうか。年齢別に紹介していきます。

0歳児の理想のお昼寝時間

0歳児にはお昼寝の時間は不可欠です。月齢の低い乳児は1日の大半の時間を眠って過ごしているためお昼寝を意識せず、赤ちゃんのタイミングで寝かせてあげましょう。

6ヶ月頃からは徐々にお昼寝の時間と回数を減らしていき、お昼寝以外の時間にも目を向けます。

1歳児から2歳児の理想のお昼寝時間

1歳頃から午前中のお昼寝が必要なくなる子どもが増えてきます。1歳から2歳の間は、1日に1回1時間から2時間程度の長めのお昼寝を設定しましょう。

午前中に眠そうにする子どもや全く寝ない子どももいるので、子どもの様子を感じ取りながら個人差を捉えて対応しましょう。

3歳児の理想のお昼寝時間

3歳頃からは長時間のお昼寝やお昼寝自体を嫌がる子どもが増えてきます。必要でない子どももいるので無理やり寝かせないようにしましょう。

園によってはお昼寝が無いところもあるので、園ごとの保育方針にしたがって子どもを見守りましょう。

4歳児から5歳児の理想のお昼寝時間

4歳から5歳はお昼寝の無い保育園が多くあります。お昼寝があるところも徐々に少なくして小学校の就学に備えています。

この時期のお昼寝の時間は特に家庭での就寝時間との調整が必要で、寝かせすぎると夜の睡眠時間が遅くなる場合も考えられます。連絡帳などで保護者と保育士の連携を取りながら調整しましょう。

上手に寝かしつける方法3つと起こし方2つ

子どもたちが眠りにつきやすい状態にするには、まず明るさや室温など環境を整える必要があります。

子どもによってはぬいぐるみやお気に入りの毛布など、無いと眠れないアイテムあるので保護者に確認しましょう。

「嫌がる子どもをどうやって寝かしつけるか」「寝起きの悪い子どもをどうやって起こすか」を紹介していきます。

トントンと身体に触れる

「トントンと身体に触れる」方法は実践したことのある人が多いのでは無いでしょうか。心音のリズムに合わせてトントンすれば人がそばにいることが伝わるので安心して眠りにつきやすくなります。

トントンする速さや強さは子どもの様子を感じ取りながら調整しましょう。

歌や曲など音楽を聴かせる

お昼寝は学年やクラスによって時間帯をずらすことが多くあります。お昼寝をする部屋は静かでも周りのクラスの声が気になって眠れない子どもたちもいます。

そこで子守唄を歌ったり、オルゴールなど曲を流することで、周りの音が気にならないようにするのも寝かしつけのテクニックの1つです。

添い寝する

お昼寝の時間に寄り添い、人の温もりがすぐそばあることで安心感が高まります。時には保育士も寝たふりをするのも効果的です。

信頼できる大人がそばにいることで不安な気持ちが解消されます。

寝起きに好きなテレビ見させたり音楽を聴かせたりする

子どもを起こす時にぐずらないようにするには「好きなものに集中」させるのが効果的です。好きなことや楽しいことに集中していると、「まだ眠りたい」という気持ちを紛らわすことができます。

好きなテレビ番組やアニメを見せたり、お気に入りの音楽を聴かせたりしましょう。

起こした後抱っこして外に連れ出す

寝起きにぐずってしまう子どもを「外に連れ出す」のも効果的です。外の景色を見たり空気を吸うことで気分転換になります。泣いたり騒いだりしてしまい他の子どもに連鎖することも防ぎます。

1分から2分でも気分をリフレッシュできるとぐずりを防止することができます。

保育園のお昼寝は子どもにとっても保育士にとっても重要なもの

保育園のお昼寝の目的や寝かしつけるコツなどを紹介してきました。
「お昼寝は夜の就寝時間に影響があるからいらない」「寝かしつけが大変」という意見がある一方で、「子どもの心身のリフレッシュができる」「保育士にとっても必要な時間」であるのは事実です。

夜の就寝時間に影響が出ないよう、子どもに合ったお昼寝の時間の調整をしていきましょう。
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