【保育士】生活発表会やお遊戯会のテーマは?年齢別の演目を紹介!

お遊戯会をしてる園児
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保育園行事のなかでも、一大イベントである生活発表会やお遊戯会。子ども達が合奏やダンス、劇などを保護者の前で披露する姿は、大きな成長を感じられる瞬間でもあります。とはいえ、保育士の負担は大きく、その準備や進め方に悩む人も多いでしょう。

そこでこの記事では、生活発表会やお遊戯会の流れやテーマについて詳しく解説します。また、年齢別におすすめの発表内容もご紹介しますので参考にしてください。

生活発表会とは?お遊戯会との違い

お遊戯会をしている園児の様子
生活発表会とお遊戯会は、呼び方が異なるだけで同じ行事を指しています。名称や規模は保育園によってさまざまですが、保護者の前でお遊戯を披露する行事として認識しておきましょう。ここからは、生活発表会やお遊戯会の基本を解説します。

生活発表会やお遊戯会の特徴

生活発表会やお遊戯会は、保護者を招いて練習してきた合奏・ダンス・劇などを披露します。開催場所は保育園のホール、もしくは地域の劇場を借りるなど、保育園によってさまざまです。

生活発表会やお遊戯会のねらい

生活発表会やお遊戯会をおこなう“ねらい”としては、以下のようなものが挙げられます。

・子ども達の成長を保護者と共有する
・劇やダンスなどを通して感性や表現力を養う
・お友達と力を合わせることにより協調性を育む

上記のほか、目標に向かって練習を重ね、成し遂げる達成感を味わうことも目的のひとつです。子ども達ががんばる姿を見て涙を流す保護者も多く、とてもやりがいのある行事といえるでしょう。

生活発表会やお遊戯会の開催時期

保育園にもよりますが、生活発表会やお遊戯会は秋〜冬頃におこなわれることが多いようです。
運動会や作品展などと重ならないよう、年が明けてから開催する保育園もあります。練習時間の確保も必要なため、演目決めや準備は早めに進めましょう。

生活発表会やお遊戯会の準備や流れ

相談している保育士2人
生活発表会やお遊戯会の、おおまかな流れは以下のとおりです。
1.日程・会場決定
2.演目・担当決定
3.練習・リハーサル
4.衣装・装飾作成
5.プログラム・おたより作成
ここからは、上記のおおまかな流れに合わせて、保育士が準備すべき内容を解説します。

日程調整や会場決定

年度末に、次年度の年間行事予定を決定します。例年の開催時期を踏まえて、日程調整をおこないましょう。また、合わせて開催場所を検討します。保育園のホールでは手狭になるようであれば、外部会場の予約が必要となります。

演目決定や保育士担当決定

1~2月に開催する場合は、夏頃から演目の検討を始めます。他のクラスの題材や、前年度に披露した内容と被らないよう職員会議で話合いを重ねます。合わせて、指導・ピアノ演奏・大道具・小道具・音響・誘導など、保育士の担当決めも必要です。

発表の練習やリハーサル

決定した演目に親しみを持ってもらえるよう、保育活動中に導入を始めます。合奏する曲を保育中に流しておいたり、劇で演じる物語の読み聞かせをおこなったりして、興味を惹きつけましょう。

子ども達の楽器の担当や配役を決めて、秋頃から本格的に練習を始めます。少人数での練習から始め、全体で合わせられるよう計画的に進めます。本番前には、当日と同じ動きを確認できるようリハーサルも計画しておきましょう。

衣装や会場の飾りつけ作成

練習と平行して、子ども達が本番に身に付ける衣装の準備もおこないます。すべて手作りとなると保育士の負担が大きいため、前年度の衣装をリメイクしたり、保護者への協力を仰いだりしても良いでしょう。

劇で使用する大道具や小道具の準備も時間がかかるため、早めに取りかかるのがポイントです。準備に漏れがないよう、職員間での連携も必要不可欠といえるでしょう。

プログラムやおたよりの作成

保護者に配布するための、プログラムを用意します。演目や開始時間・終了時間を記載して、遅くても2週間前には配布を済ませておきたいですね。

日程や会場のお知らせは、おたよりにておこないます。おたよりに以下のような内容を盛り込むと、保護者からの個別の質問を回避できるかもしれません。

・子ども達の練習風景
・当日の交通手段や集合場所
・当日の服装や持ち物
・禁止事項や注意事項
・席順や撮影のマナー

また、合わせて生活発表会やお遊戯会終了後のアンケートを作成しておくのもおすすめです。保護者からの声を聞き、反省点を振り返ることで次年度につなげられます。

年齢別!生活発表会やお遊戯会のテーマや演目

鈴とカスタネット
生活発表会やお遊戯会では、どのようなテーマで演目をおこなうか悩む保育士も多いのではないでしょうか?簡単すぎると達成感を感じられず、難しすぎると成長を感じにくくなる可能性があります。

また、各クラスの演目数が多いと1日がかりの発表となってしまいます。子ども達の集中力も考えて、お昼にはすべての発表を終えられるようなスケジュールを組みましょう。ここからは、それぞれの年齢に合わせたテーマや演目をご紹介します。

0歳児の発表

0歳児はねんねの赤ちゃんから、たっちできる子まで発達段階がバラバラです。そのため、参加を見合わせる保育園も多いでしょう。慣れない空間ともなれば、終始泣いて終わることも考えられます。

0歳児が生活発表会やお遊戯会に参加する場合は、保護者同伴の「触れ合い遊び」をテーマにするのがおすすめです。
・お名前呼び
・リズム体操
・手遊び
舞台に保護者用のイスを用意して、子どもを膝に乗せて座ってもらいます。お名前を呼んでお返事したり、普段保育園で取り入れている手遊びやリズム体操を入れたりすると、親子でコミュニケーションを取りながら楽しめるでしょう。

1歳児の発表

1歳児は、クラス全員でおこなう「振り付けつきの歌」をテーマにした発表がおすすめです。待機時間が長くなると集中力が持たないため、発表の冒頭にプログラムを組み入れましょう。
・アイアイ
・ぞうさん
・大きな栗の木の下で
・ほしぞらカーニバル
・チョキチョキダンス
1歳児の発表は、泣いてしまう子や踊らずに固まってしまう子が多いという特徴があります。しかし「並んでいるだけで可愛い!」「衣装を着ているだけで十分」などの声も多いため、可愛らしい衣装で勝負しても良いでしょう。

保育士が不安になりやすい子どもの側についていられるよう、ほかのクラスの先生の手助けも必要不可欠です。

2歳児の発表

2歳児は、お遊戯のほか「カスタネット奏」をテーマにしてみてはいかがでしょうか?「うん、たん」の練習から始め、歌いながら演奏できるようになると良いでしょう。カスタネット奏にピッタリの曲は以下のとおりです。
・線路はつづくよどこまでも
・犬のおまわりさん
・おもちゃのチャチャチャ
・さんぽ
リズムが揃わないこともありますが、一生懸命カスタネットをたたく姿は保護者にも好評です。

3歳児の発表

3歳児は、ダンスと合わせて「合奏」へ挑戦してみましょう。簡単な振り付けや、決まった楽器であればまとまりのある発表ができるはずです。3歳児の合奏におすすめの楽器は以下のとおりです。
・鈴
・タンバリン
・カスタネット
・トライアングル
太鼓やシンバルなども華やかでおすすめです。しかし、重さに耐えきれない子どもが多いため、使用する際は短い曲で取り入れましょう。

4歳児の発表

4歳児は、ダンス・合奏・劇の発表がおすすめです。とくに「合奏」をテーマにすると、力強く音を出せる年齢のため迫力が出ます。4歳児におすすめの合奏曲は以下のとおりです。なお、楽器の数を増やせば5歳児の演奏にもピッタリです。
・小さな世界
・夢をかなえてドラえもん
・ルパン三世テーマ曲
・名探偵コナンテーマ曲
・パプリカ
・歌えバンバン
・世界がひとつになるまで
3歳児で使用する楽器と合わせて、鍵盤ハーモニカ・木琴・鉄琴・大太鼓・ティンパニなどを加えると、迫力が増します。

5歳児の発表

5歳児は、保育園生活の集大成として太鼓・ダンス・合奏・劇などを発表します。とくに「劇(オペレッタ)」は、物語を理解して、登場人物の気持ちになって演じられるようになります。5歳児におすすめの劇は以下のとおりです。なお、セリフの数を調整すれば4歳児でも演じられます。
・おやゆび姫
・エルマーのぼうけん
・かさじぞう
・オズの魔法使い
・ジャックと豆の木
・ブレーメンのおんがくたい
・ながぐつをはいたねこ
劇中の歌を練習したり、セリフに合わせた動きを覚えたりと、子ども達は大忙しです。子ども達に合わせてセリフを簡略化するなど、演じやすいように物語をアレンジしても良いでしょう。

生活発表会やお遊戯会の注意点

指指しをしている保育士
生活発表会やお遊戯会は、保護者が運動会と同じくらい楽しみにしている行事です。わが子の発表を期待する気持ちが大きく、なにか問題があれば普段よりもモヤモヤした気持ちを持ちやすくなる可能性があります。ここからは、トラブルやクレームにつながらないための、開催における注意点をご紹介します。

配役決めは慎重にしよう

合奏であれば大太鼓やシンバルなど、大きな音が鳴る楽器に人気が集中しがちです。劇では、主役への立候補が多くなります。子ども達の「やりたい!」という気持ちには、しっかり向き合いたいと思いますよね。

しかし、全員の希望を通してあげられるわけではありません。適性を考慮して保育士が担当を決めたり、立候補した子ども達でジャンケンしたりするなど、役割の決め方はさまざまです。

向き合い方によっては「先生が勝手に決めた」「〇〇くんは前も太鼓してたのに」など、子ども達が不満を持つ可能性があります。保護者からのクレームにもつながりますので、配役決めは慎重におこないましょう。

衣装作りは早めに取りかかろう

衣装は、写真にも残る大切なポイントです。開催直前になって「準備が間に合わない」「数が足りない」となることも珍しくありません。直前になって慌てないよう、準備は早めに取りかかりましょう。

また、当日になってサイズが合わない、破れているなどのトラブルが起きることも。点検や調整の時間をしっかり確保できるよう、余裕を持って仕上げておきたいですね。

注意事項はおたよりに記載しよう

生活発表会やお遊戯会は、年に1度しかない行事のため保護者はさまざまな疑問を抱きます。「当日はどこで撮影すれば良いの?」「発表が終わった後に通常保育はある?」など、個別の質問に答えるのはとても大変です。

当日の注意事項や、考えられる質問への回答はなるべくおたよりに記載して、保護者が不安なく参加できるよう配慮しましょう。

まとめ

保育園でおこなわれる生活発表会やお遊戯会は、保護者の前で劇や合奏などを披露する行事です。秋~冬頃におこなわれることが多く、内容は保育園によって異なります。運動会に匹敵するくらい注目される行事で、保育士の負担も大きくなります。直前に慌てないよう、計画的に準備を進めたいですね。

また、子どもたちは当日に向けて緊張や不安を感じます。その気持ちにしっかり寄り添えるよう、温かい声掛けや対応を意識しましょう。
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