感触遊びのねらいや注意点を徹底解説!絵の具や片栗粉で五感を刺激しよう

保育園でおこなう感触遊びは、子ども達に大人気の活動です。絵の具や片栗粉など、身近な素材で楽しめるだけでなく、工夫次第で乳児の活動としても取り入れられます。とはいえ、どのようなねらいを込めて進めるべきか悩む保育士も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、感触遊びのねらいや注意点を解説します。また、さまざまな素材の感触遊びを紹介しますので参考にしてください。
保育園でおこなう「感触遊び」とは
保育園でおこなう感触遊びとは、さまざまな素材に手や足で触れて、感触の違いを楽しむ活動です。「冷たい」と感じる水遊びや、泥遊びでの「ドロドロ」、粘土の「ベタベタ」なども、感触遊びの一種です。
手足の皮膚から感じる触覚は、子どもの発達に大きな影響を与えます。固くとがったものは危険、柔らかいものは優しく触るなど、子どもは感触からさまざまなことを学びます。触れるだけで楽しめるため、障害児の活動にもおすすめです。
【年齢別】感触遊びのねらい
保育活動をおこなう際は、それぞれ指導に対するねらいを考えます。感触遊びも同じく、活動前に年齢に合ったねらいを考えておきましょう。子ども達がどのような姿を見せるか挙げておくことで、最適な指導方法を検討できます。
とはいえ、具体的にどのようなことをねらいとして挙げるか、迷う保育士も多いでしょう。そこでまずは、感触遊びの年齢別のねらいをご紹介します。
0、1歳児の感触遊びのねらい
0、1歳児の感触遊びのねらいは以下のとおりです。
手足の皮膚からさまざまな感触を味わう
大脳を刺激して五感を養う
素材の違いを理解して繰り返し触る楽しさを感じる
2、3歳児の感触遊びのねらい
2、3歳児の感触遊びのねらいは以下のとおりです。
触る、握る、丸めるなど指先を動かして脳の発達を促す
色や匂いなどの違いから素材の特徴を学ぶ
感じたことを言葉にするなかで表現力を培う
4、5歳児の感触遊びのねらい
4、5歳児の感触遊びのねらいは以下のとおりです。
さまざまな素材の特徴を知り想像力を膨らませる
夢中で感触を楽しむことにより集中力を身に付ける
触り方や扱い方に注意するなかで思考力を高める
おすすめの感触遊びアイディア
感触あそびは、不思議な感触であるほど学びが多くなります。素材を選ぶときは、冷たいものや温かいものの他に、以下のような感触を意識してみましょう。
サラサラ
ぬめぬめ
ベトベト
ツルツル
ぷにぷに
「触ったらどんな感じかな?」など、ワクワクするものを選ぶと想像力や思考力の向上につながります。ここからは、さまざまな素材を使った感触遊びをご紹介します。
新聞紙を使った感触遊び
雨の日の室内遊びとしても人気の新聞遊び。丸めたり、ちぎったりすることで「クシャクシャ」「ビリビリ」など、新聞紙ならではの感触を楽しめます。
【対象年齢】
1歳/2歳/3歳/4歳/5歳
【必要なもの】
新聞紙
セロハンテープ
段ボールなどの箱
段ボールなどの箱
【ポイント】
幼児は兜などの製作を楽しむのもおすすめです
新聞紙をちぎって箱に入れるとお風呂のようになります
広告紙は手を切る恐れがあるので注意しましょう
広告紙は手を切る恐れがあるので注意しましょう
ビニール袋を使った感触遊び
ビニール袋は「シャカシャカ」とした手触りが人気です。空気を入れて風船のようにすると「フワフワ」した感覚を楽しめます。
【対象年齢】
0歳/1歳/2歳/3歳/4歳/5歳
【必要なもの】
ビニール袋
セロハンテープ
【ポイント】
さまざまな素材の袋を用意すると感触の違いを楽しめます
袋に目や口をつけてオバケに見立てて遊ぶのもおすすめです
すずらんテープを使った感触遊び
すずらんテープは「シャラシャラ」とした感触を楽しめます。さまざまな色のすずらんテープを準備しておくと、色彩感覚も刺激できますよ。
【対象年齢】
0歳/1歳/2歳/3歳/4歳/5歳
【必要なもの】
すずらんテープ
セロハンテープ
【ポイント】
カーテンのように吊るしておくとヒラヒラした様子を楽しめます
手で縦に割くとまた違った感触を楽しめます
幼児クラスはポンポンを作るのもおすすめです
絵の具を使った感触遊び
筆を使わず手で絵の具に触れる体験は、子どもにとっても特別なもの。冷たく「ヌルヌル」とした感触を楽しめます。
【対象年齢】
1歳/2歳/3歳/4歳/5歳
【必要なもの】
絵の具
画用紙
【ポイント】
思いっきり楽しめるようブルーシートを準備すると良いでしょう
視覚を刺激するためにもさまざまな色を準備しましょう
氷を使った感触遊び
氷を触ったときの冷たさや、溶けていく様子は氷ならではのお楽しみです。夏の感触遊びとして取り入れると、暑さ対策にもなりますよ。
【対象年齢】
0歳/1歳/2歳/3歳/4歳/5歳
【必要なもの】
氷
紙コップ
【ポイント】
氷の大きさによっては誤飲につながるため注意してください
クラスのみんなが楽しめるようたくさん準備してあげましょう
泡を使った感触遊び
泡遊びも、氷と同じく夏にピッタリの遊びです。「モコモコ」「フワフワ」とした感触を楽しめます。幼児は、泡に絵の具を加えて遊ぶのもおすすめです。
【対象年齢】
1歳/2歳/3歳/4歳/5歳
【必要なもの】
固形石鹸
おろし金
ボウル
絵の具
【ポイント】
石鹸はおろし金で削るとよく泡立ちます
手が荒れないよう石鹸の種類に注意しましょう
色水と一緒にコップに入れるとジュース屋さんとしても楽しめます
スポンジを使った感触遊び
水を含んだスポンジから感じる「ポタポタ」とした感触、絞ったときの「ビシャビシャ」とした感触は、繰り返したくなるほど楽しいものです。スポンジを使って水を違う場所に移動させてもおもしろいですね。
【対象年齢】
1歳/2歳/3歳/4歳/5歳
【必要なもの】
スポンジ
ボウル
【ポイント】
さまざまな形のスポンジを用意しましょう
ちぎって楽しむのもおすすめです
小麦粉を使った感触遊び
小麦粉は、ただ触るだけでも楽しい素材ですが、粘土にして遊ぶのがおすすめです。一般的な粘土などと比べて、誤って口に入ってしまったときでも安心です。
【対象年齢】
1歳/2歳/3歳/4歳/5歳
【必要なもの】
小麦粉
水
塩
油
食紅
【ポイント】
水や油を少量ずつ入れてふんわりとした触り心地を意識しましょう
食紅を加えて色とりどりの小麦粉粘土にするのもおすすめです
片栗粉を使った感触遊び
片栗粉は、水を加えるだけで粘り気のある感触を楽しめます。また、水を加えるだけで不思議なスライムとしても遊べます。
【対象年齢】
1歳/2歳/3歳/4歳/5歳
【必要なもの】
片栗粉
水
ボウル
食紅
【ポイント】
加える水の量を調節すると異なる感触を楽しめます
思いっきり楽しめるようブルーシートを準備すると良いでしょう
寒天を使った感触遊び
寒天遊びは、冷やした寒天により気持ちのいい感触を楽しめます。指でつついたり、手のひらで握ったりするだけでも楽しいので0~1歳児にもピッタリです。
【対象年齢】
0歳/1歳/2歳/3歳/4歳/5歳
【必要なもの】
寒天の素
水
食紅
調理器具
【ポイント】
調理は火を使うため保育士だけで準備しましょう
しっかり冷やしておけばヒンヤリした感触になります
スプーンでお皿に入れる動作を楽しむのもおすすめです
高野豆腐を使った感触遊び
最初は「カチカチ」とした感触なのに、お湯につけるだけで大変身する高野豆腐。その見た目や触り心地に、子ども達も興味津々です。絞ったりちぎったりすることで、また異なる感触を楽しめます。
【対象年齢】
1歳/2歳/3歳/4歳/5歳
【必要なもの】
高野豆腐
お湯
バット
食紅
【ポイント】
食紅を入れて色の違いを楽しむのもおすすめです
最後にスタンプとしても活用できます
感触遊びの注意点
子ども達に大人気の感触遊びですが、保育に取り入れる際はいくつか注意点があります。安全に楽しく遊べるよう、しっかり確認しておきましょう。
誤飲に注意する
感触遊びは、手で触れて楽しむのが基本です。そのため、手に持ったものを口に入れる月齢の子どもは誤飲への注意が必要です。
小麦粉や食紅など、口に入れても安心な素材を使うことも大切です。しかし、安全とはいえ問題がないわけではありません。口に入れないことを基本として、目を離さないよう注意しましょう。
また、片付けを怠ると活動後の誤飲につながる可能性があります。ブルーシートを活用するなど、保育室の清潔を保つ工夫も大切です。
事前に子どものアレルギーを確認しておく
感触遊びをおこなう際は、使用する素材に対するアレルギーがないか確認しておきましょう。口にいれなくても、触るだけでアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。
子どもが家庭で食べたことのない食材を用いることはおすすめできません。とくに0~1歳児は十分注意しましょう。
感触遊びが苦手な子に無理強いしない
子どもに大人気の感触遊びですが、なかには苦手意識のある子どもも少なくありません。新しい遊びが苦手と感じる慎重な子どもや、特定の感触を嫌がる子どもへの配慮も必要です。
保育士は無理強いせず、本人が楽しいと思える範囲で参加を促してあげたいですね。また、どうしても参加できない子どものために、別の活動を用意しておくことも大切です。
事前準備を入念におこなう
感触遊びは、水や食紅など準備が大変です。活動途中に追加で準備するとなると、子どもから目を離すことになります。スムーズに活動を進められるよう、準備は入念におこないましょう。
また、活動によっては、補助として入る保育士の人数を増やすなどの工夫も必要です。
まとめ
感触遊びは、子ども達の成長に大きな刺激を与えます。「片付けが大変だから」「部屋汚れるから」などと懸念せず、さまざまな素材と触れる体験をさせてあげたいですね。
食材を活用した感触遊びもおすすめですが、アレルギーには注意が必要です。子ども達が安心して楽しく遊べるよう、事前準備は入念におこないましょう。





