「ハイハイ」っていつからするの?平均と前後の成長過程をご紹介

ハイハイですすむ赤ちゃん
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はじめて0歳児を担任する保育士さんは、赤ちゃんの成長に日々驚かれていることでしょう。
赤ちゃんの保護者からの育児相談や、お悩み相談を受けることも多いかと思います。

そこで今回は、ハイハイの開始や終わりの平均の月齢とよくある心配事をまとめました。
0歳児の保育をしている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

ハイハイはいつ頃(何ヶ月)からできるのか

赤ちゃんの後ろ姿
赤ちゃんのハイハイがいつ頃からできるのかを気にする人は多いようです。
何ヶ月ごろからできるのかを見ていきましょう。

ハイハイはいつごろスタートするの?

ハイハイがいつからできるのか、乳幼児の発達について平成22年に厚生労働省が調査しています。
このデータによると、ハイハイのスタート時期の平均月齢は9〜10か月のようです。
 
参照:厚生労働省「平成22年 乳幼児身体発育調査 P9調査結果」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf

いつから「ハイハイ」したら早いと言われる?

厚生労働省の調査結果によると、生後4〜5ヶ月でハイハイができる子が0.9%、生後6〜7ヶ月でハイハイできる子が5.5%でした。
大体生後4〜7ヶ月でハイハイを始めたら早いと言えるでしょう。

参照:厚生労働省「平成22年 乳幼児身体発育調査 P9調査結果」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf

いつからハイハイするのか過度に気にしなくても大丈夫

一つの目安として1歳児でハイハイ以降の成長が見られない場合には、一度専門医に相談してもいいでしょう。
0歳児のうちはハイハイをいつ始めるかを気にする必要はないでしょう。

ハイハイ前後の成長過程

あやされる赤ちゃん
次に、ハイハイ前後の赤ちゃんの成長過程とできるようになる平均月齢をご紹介します。

首すわり時期(4ヶ月〜5ヶ月)
産まれてすぐの赤ちゃんは首の力がなく、大人は横向きの状態での抱っこしかできない状態でした。
4ヶ月〜5ヶ月頃、首がすわることで縦で抱っこができるようになります。
赤ちゃんも首の力がついてくると首を回せるようになり、見える世界が広がりますよ。

寝返り時期(6ヶ月〜7ヶ月)
寝て過ごすことが多い赤ちゃんが、ふとした拍子に寝返りをスタートさせます。
首・足腰の力がついてきた証拠ですね。
自分の力でゴロンと寝返りができて視界が変わるは嬉しいものの、うつ伏せが苦しくて泣き出すことも多いです。
うつ伏せが苦しくなくなるまで、しっかりサポートしてあげましょう。

おすわり時期(9ヶ月〜10ヶ月)
ごろごろと寝返りができるようになったら、徐々に腰の力を使っておすわりもできるようになってきます。
最初は大人が後ろで支えてあげてもいいでしょう。
おすわり前でも赤ちゃんを支えるクッションや椅子もあります。

ハイハイ時期(9ヶ月〜10ヶ月)
好奇心旺盛な赤ちゃん。
徐々におすわりの姿勢から床に手をつき、前へ進もうとし始めます。
最初は手足の力が足りずに進めなくて泣く赤ちゃんや、手の力だけで進むズリ這いの赤ちゃんもいます。

つかまり立ち時期(11ヶ月〜1歳)
ハイハイができるようになったら、少し高めのテーブルや壁に手を伸ばすように。
そのまま手足に力を入れてタッチの動作をし始めます。
テーブルの上にも手が届きやすいので、危険なものを置かないようにしましょう。

ハイハイはいつまでするもの?次の成長までどのくらい?

ハイハイする赤ちゃん
ハイハイはいつまでするのでしょうか。
こちらでは平均的な時期をご紹介します。

ハイハイをしなくなるのはいつ頃でしょう

あくまで目安としては1歳ごろまではハイハイをすることが多いです。
ハイハイよりも歩いた方がいいと赤ちゃんが感じれば自然としなくなるので、急いでハイハイをやめようとする必要はありません。

赤ちゃんのハイハイがいつ終わるかは人それぞれ

赤ちゃんのハイハイの終わりは人それぞれです。
いつ始まっていつ終わるのかは、その子の成長のスピードや性格によっても違ってきます。
必要以上には気にせず成長を見守るとよいのではないでしょうか。

赤ちゃんのハイハイはいつ頃つかまり立ちになる?

ハイハイを始めてから、つかまり立ちになるまでの平均期間は約2ヶ月〜3ヶ月です。

ハイハイした赤ちゃんが伝い歩きできるのはいつから?

ハイハイした赤ちゃんが伝い歩きをするようになるまでの平均期間は約6ヶ月〜7ヶ月です。

よくあるハイハイ時期の赤ちゃんへの心配事

にこちゃんマーク
最後に、ハイハイ時期によくある心配事をまとめました。

いつからハイハイする赤ちゃんが正常なの?

いつから始めても、しっかりとハイハイができていれば大丈夫です。
「この子は正常で無いのでは?」と心配な場合には、保護者と連携しながら保健師さんや発育相談のできる機関へ相談してみるのもいいでしょう。

ハイハイをいつからするかで運動能力は決まるの?

ハイハイのスタート時期で、赤ちゃんの運動能力が決まることはありません。
ゆったりとした気持ちで赤ちゃんの成長を見守ってあげましょう。

ハイハイはいつしたかよりどの位したかの方が大切なの?

ハイハイをいつ始めたか、またどの位したかを気にする必要はありません。
確かにハイハイは全身運動なので、筋力やバランス能力を養うのにはいいですが、ハイハイをした長さは関係ありません。

ハイハイはどうやって促すのがいいの?

ハイハイを促すには、目線の先に意識を持たせるのがおすすめです。
具体例をいくつか挙げてみましょう。

・赤ちゃんの目線の少しだけ離れたところにおもちゃを置いてみる
・目線の先にハンカチやリボンなど動きのあるものを揺らしてみせる
・「おいで」「こっちよ」と優しい言葉で両手を広げて笑いかけてみる など

ハイハイがいつ頃できるかは気にしすぎないで

笑顔の保育士さん
赤ちゃんの中には、はいはいをしないで次の成長に進む子もいます。
個々の成長は違うのが当たり前なので、ハイハイをしないからと言って過度に気にする必要はありません。
保育園と保護者で連携しながら、赤ちゃんの成長を楽しみ一緒に見守っていきましょう。
保育士・幼稚園教諭・保育教諭などの就職・転職をお考えの方は、ぜひ保育士ワーカーにご相談ください!
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