保育園での自己紹介カードの作り方から例文まで徹底紹介

手を添えている笑顔の保育士さん
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「新しい保育園で子ども達に名前を覚えてもらいたい」
「子ども達にもわかりやすい自己紹介をしたい」
「自己紹介が苦手で進め方がわからない」

新しい保育園で働き始める時は、保育士さんから子ども達への自己紹介の時間が必ず設けられています。

初めての自己紹介で子ども達の心をぐっと掴みたいところですが、どのように自己紹介をすればいいのか迷っている保育士さんも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、自己紹介の時に便利なアイテムの作り方をいくつか紹介していきます。自己紹介の時のポイントや例文もあわせて紹介していますので、自己紹介が苦手な保育士さんもぜひ参考にしてみてください。

保育園での自己紹介カード作りのポイント

ポイント
自己紹介カードを作成する前に、まずは自己紹介カード作りのポイントを2つ抑えておきましょう。

・5分以内にまとめる
・派手すぎずわかりやすい演出


この2つを抑えておけば、子ども達の印象に残るわかりやすい作品作りが見えてくるので、それぞれの内容について解説していきます。

5分以内にまとめる

子どもが集中できる時間は「年齢〜年齢+1分」と言われているので、3歳なら「3分〜4分」・4歳なら「4分〜5分」・5歳なら「5分〜6分」程度が限界です。

そのため、5分以内で自己紹介がまとめられるように構成を考えておくと、子ども達も集中して最後まで話を聞くことができます。

全学年での自己紹介が必要な場合もあると思うので、その場合は3歳児でも話が聞けるように4分以内にまとめておくといいでしょう。

派手すぎずわかりやすい演出

言葉だけで自己紹介をするよりも、視覚的にわかりやすい情報があった方が子ども達の興味を引き、記憶に残りやすい自己紹介になります。

しかし、ついつい力が入りすぎて凝った演出や派手な装飾にしてしまうのはNG。

子ども達はシンプルでわかりやすい演出の方が理解しやすいので、名前を覚えてもらうには派手な演出ではなくて大丈夫です。

保育園で使える自己紹介カード3種の作り方・演じ方

園児が描いた絵を笑顔で持つ女性
それではさっそく、3種類の自己紹介カードとその作り方を紹介していきます。自己紹介カードは、3歳以上児クラスや学年全体での自己紹介の時におすすめのアイテムなので、作りやすい物や、自分の名前を紹介しやすい物を選んで作ってみてください。

スケッチブック絵本

スケッチブック絵本(スケッチブックシアター)とは、自分の好きな物をクイズ形式やあいうえお作文のように紹介するアイテムです。

学年全体で自己紹介をする場合は大きなスケッチブック、クラスで使う場合は小さいスケッチブックが便利ですよ。

それではさっそく作り方と演じ方を紹介していきます。

【準備する物】
・スケッチブック
・画用紙
・のり
・はさみ
・ペン


【作り方】
※スケッチブックは見開きで1ページとして使用します。(一番最初のページは半ページしかないので飛ばしてください。)

①自分の好きな物とそうでない物を画用紙または絵で書き、見開きのページに1つずつ貼り付けます。(例:左のページはうさぎ、右のページはぞうなど)
②好きな物クイズを10問ほど作成しておきましょう。自己紹介する子どもの年齢に合わせたり、自分の得意なことを入れることで保育士さん自身のことを覚えてもらいやすくなります。

【演じ方】
①「今日は〇〇先生の好きなものを紹介したいと思います」
②スケッチブックを開いて「先生が好きな△△は□□だと思う人〜?××だと思う人〜?答えは…××でした!」※これを繰り返す
③「◯◯先生の好きな物や得意なことがわかったかな?今度はみんなの好きな物や得意なことを先生にも教えてくださいね。」

ペープサート

ペープサートとは紙人形のことで、パネルシアターやエプロンシアターなどと比べて製作しやすいアイテムです。

柔らかい紙で作ると演じている最中にヘタって子ども達が見えにくいので、厚手の画用紙で作成しましょう。

【準備する物】
・画用紙
・割り箸
・のりか両面テープ
・はさみ
・ペン


【作り方】
①自分の名前の頭文字に当てはまる絵を画用紙に書きます。
②先ほど書いた絵のシルエットバージョンを書きます。
③2つの絵を背中合わせにして好きな大きさに切り、アイスキャンディーのように割り箸を真ん中に入れてのり付け、または両面テープで貼り付けます。

【演じ方】
①「はじめまして。先生の名前は◯◯です。これから◯◯先生の好きなものを紹介したいと思います。」
②「まず1つ目の〇〇先生の好きなものは…(ペープサートのシルエット側を1つ出す)じゃん!これな〜んだ?そう△△です」※これを繰り返す。
③「実は今の絵の中に先生の名前が隠れていました。わかるかな〜?△△の◯と□□の◯を合わせると“〇〇”。先生の名前は〇〇です。よろしくお願いします。」

パタパタカード

パタパタカードとは、絵柄が次々にめくれて絵柄が出てくるので、子ども達をぐっと引き込みやすいアイテムです。

絵を書いたり貼ったりする作業に比べると手間がかかりますが、マジックのような楽しい仕掛けになっているのでぜひ挑戦してみてください。

【準備する物】
・ダンボール
・リボンテープ
・ボンドか両面テープ
・はさみやカッター
・ペン


【作り方】
①ダンボールを名前の文字の数だけ同じ大きさに切る。
②カットしたダンボールの縦の長さ+4cmのリボンを4本1組で、段ボールの数より1組少ない組分作る。(名前が5文字なら、4本×4段分=16本)
③段ボールの上段の両端ピッタリにリボンを貼り付け、下段の両端はリボン1本分の隙間を開けて貼り付ける。
④リボンの付いた段ボールの上に段ボールを重ねて貼り付ける。
⑤真ん中から出ているリボンを、重ねた段ボールの上に折り曲げる。
⑥③の段ボールを作り、⑤の上に貼り付けずに重ねる。
※段ボールからリボンが8本出ている状態になります。
⑦段ボールから短く出ているリボンを、手前に折り曲げて貼り付ける。
※④〜⑦の作業を繰り返す
⑧仕掛けが開いた状態で「私の名前は」などと書き、裏側に自分の名前を書けば完成です。

【演じ方】
①「これから先生の名前を紹介していきます。」
②パタパタカードをめくる
③「◯・◯・◯・◯・◯。先生の名前は〇〇〇〇◯です。」
④「先生は◯から始まる物で好きなものは△△です。みんなは◯から始まるもので好きなものは何かな?」※これを繰り返す
⑤「みんなが好きなものがたくさんわかりました!〇〇先生は□□の遊びも好きなので一緒に遊びましょう。」

3歳未満児クラスにおすすめの自己紹介アイテム

人形で遊ぶ親子
3歳未満児クラスでは自己紹介が省略されることもあるので、持っていると便利な自己紹介のアイテムを2種類紹介します。もし自己紹介が必要になった時でも使えるので、ぜひ参考にしてみてください。

手作り名札

3歳未満児クラスでは抱っこをする機会が多いので、安全ピンで付ける名札よりも、エプロンなどに縫い付ける名札がおすすめです。

名札に気づいた子どもとコミュニケーションを取るきっかけにもなるので、名前にちなんだモチーフや動物・好きな物などで作成してみてください。

製作が苦手・作る時間がないという場合は、アイロンの熱で接着できる「アイロン接着フェルト」などもあるのでぜひ活用してみてくださいね。

パペット人形

パペット人形とは手を入れて動かす人形ですが、自己紹介のアイテムというよりは、子どもをあやしたり導入などで使うことができる保育アイテムです。

例えば2歳児クラスで絵本の読み聞かせを行う前に、導入としてパペットとの会話で子ども達の興味を引くことができます。

【パペットの使い方】
パペット「〇〇先生、今日はなんの本を読んでくれるの?」
保育士「今日は〇〇の本を読むよ。△組のお友達と一緒にパペット君も絵本を見る?」
パペット「うん!△組のお友達、〇〇先生が絵本を読んでくれるんだって!ボクも一緒に見てもいい?」

このように、保育士さんの名前を入れながら自己紹介と導入を一緒に行うこともできるので、パペット人形は製作に時間はかかるもののかなり使えるアイテムです。

保育園での自己紹介カードを使った自己紹介の例文

保育園の様子
自己紹介カードなどの作品が出来上がっても、どのタイミングで使えば良いのかわからないという保育士さんもいるのではないでしょうか?

そこで、自己紹介カード前後の自己紹介の例文を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

【例文】
①手遊びなどの導入で子ども達の興味を引く
※事前に子ども達が知っている手遊びを2〜3個確認しておくといいでしょう。

②「おはようごさいます!先生のお名前知ってる人〜?知ってくれているお友達もいるみたいだね。まだ先生のお名前知らないお友達もたくさんいるから、先生のお名前を紹介したいと思います!」
※子ども達と掛け合いをしながら話をすることで、楽しく集中して話を聞くことができるのでおすすめです。

③自己紹介カードで自己紹介する

④「先生のお名前覚えた人〜?正解!みんなにお名前を覚えてもらえて嬉しいです。〇〇先生は、◯組のお友達といっぱい遊びたいと思っているので、みなさんよろしくお願いします。」

⑤「それではこれから〇〇をしようと思うので、△△をしましょう!」

自己紹介の時の最大のポイントは〈明るい声でゆっくり話す〉ことです。人は最初の15秒で印象が決まってしまうと言われているので、緊張しているかと思いますが〈明るい声でゆっくり話す〉ということを意識してみてくださいね。

まとめ

笑顔でお絵描きする園児と保育士さん
今回は3歳以上児クラスで使える自己紹介カードの作り方や、3歳未満児クラスで使える自己紹介のアイテムについて紹介しました。名前と顔を覚えてもらうことが最大の目的なので、製作や絵が苦手な保育士さんも無理をせず自分ができる範囲で自己紹介カードの作成をしてみてください。

子ども達も新しい保育士さんとの出会いを楽しみにしています。〈明るい声でゆっくり話す〉ということを意識して、保育士さん自身も子ども達との出会いを楽しみながら自己紹介をしてみてください。
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