縄跳びの教え方は手順がポイント!苦手な子でも跳べるようになるコツとは?

縄跳びをする女の子
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「子ども達への縄跳びの教え方がわからない」
「縄跳びが苦手な子が跳べるようになるコツを知りたい」
「子ども達に一斉に教えられるか不安」

自分では縄跳びができても、子ども達に教えるのは難しいと感じている保育士さんは多いのではないでしょうか?

縄跳びは、縄を回す・両足で跳ぶ・縄を飛び越えるという複雑な運動なので、実は子どもにとって難しい動作なんです。

そのため、縄跳びでは「先生の動きを見て覚えてね」というだけでは難しいので、縄跳びに必要な動きを1つ1つ丁寧に教えることが大切です。

この記事では、縄跳びを教える手順や縄跳びが苦手な子への教え方について紹介しているので、保育に縄跳びを取り入れようと考えている保育士さんはぜひ参考にしてみてください。

縄跳びの教え方を知る前に理解しておくべきこと

一本指を立てる保育士さん
縄跳びは大人にとって簡単な運動なので、「なぜできないんだろう」「私の教え方が悪いのかな」と悩んでしまう保育士さんもいます。

そこで、まずは “どうして子どもにとって縄跳びが難しいのか” を理解しておきましょう。

子どもにとって縄跳びが難しい理由は3つあります。
①両足跳びが難しい
②腕を回す動きが難しい
③腕の動きとジャンプする2つの動きが難しい

このように、縄跳びに必要な身体の動きの1つ1つが、子ども達にとっては難しい動作なのです。

見よう見まねでできる運動ではないので、跳ぶ動き・縄を回す動きをわけて練習するのが縄跳びを教える時のコツになります。

また、縄跳びを取り入れる時期は、運動機能が発達した4〜5歳からスタートするのがおすすめです。

縄跳びを教える4つの手順とコツ

子ども用の縄跳び
縄跳びが子どもにとって難しい運動だということがわかったところで、縄跳びを教える手順とコツについて見ていきましょう。

1つ1つの動作を身につけていく練習が縄跳びへの導入にもなるので、縄跳びが跳べるようになる過程(手順)を遊びとして保育の中に取り入れてみてください。

①縄跳びを床に置いて左右にジャンプ

まずは縄を地面に置いて、それを両足ジャンプで飛び越える遊びから始めてみましょう。両足でジャンプする感覚や障害物が来たら飛び越えるという感覚を養うことができます。

縄を飛び越えるだけではすぐに飽きてしまうので、縄の両足ジャンプと平均台などで作るアスレチックを組み込んでみても楽しいですね。

止まっている縄での両足ジャンプに慣れてきたら、縄跳びを地面で動かして走って飛び越える遊びも取り入れてみてください。向かってくる縄を飛び越えるのは長縄飛びの感覚を養うことになるので、遊びながら様々な感覚を育てていきましょう。

②片手で縄跳びを回す

子どもにとって縄を回して手首を上手に返す動作は難しいので、まずは片手に縄跳びを持って回す感覚の練習から始めていきましょう。

初めから両手で縄を回す練習を始めてしまうと、回す手の苦手な方が見えにくく、縄跳びがうまくいかない原因がわからないことがあります。片手で回す様子をみて、「左右どちらかだけ回す時のバランスが悪い」「手首を返すのが苦手そう」と感じた時は、丁寧に回し方を教えてあげてください。

③縄跳びを飛ばずに前に回す

片手で縄を回す動きが上達したら、縄を身体の後ろにセットして両手で前に回す
練習をしていきましょう。

この時、縄の長さの調整とグリップの握り方がポイント。縄の長さは身長+20cm~40cmが目安で、子どもが縄跳びを持って立った時に、地面に少しだけ縄跳びが触れるくらいの長さがおすすめです。

一般的な縄跳びの長さは、縄跳びを両足で踏んで肘が90°になる長さが良いのですが、前とびの練習では長すぎるので上記の長さに調整してあげましょう。

次にグリップの握り方ですが、親指はグリップに立てて軽く握る(リモコンを持ってボタンを押すような)持ち方が正しい持ち方です。他の指に当たるように親指を握ると、力が入ってしまうので手首のスナップがうまくいきません。

ついつい力が入ってしまいがちなので、縄跳びの持ち方までしっかり見てあげてください。

④足の前にある縄を飛び越える

縄跳びを後ろから前に回せるようになったら、足の前にある縄を飛び越える動作を行っていきましょう。

縄を回す・飛び越えるという動作を繰り返していくことで、徐々に動きがスムーズになり前とびができるようになります。

さらに繰り返していくと連続で跳べるようになるので、繰り返し取り組めるようにいつでも縄跳びで遊べる環境を整えておきましょう。

なかなか上達しない子への縄跳びの教え方

縄跳びをする園児
縄跳びに必要な動作はできるのに、いざ縄跳びを持つと上手く跳べないという子もいます。

縄跳びが苦手な子は、「タイミングがわからない」「縄跳びが軽すぎる」という点がネックになっている可能性があるので、以下の方法を試してみてください。

・保育士と一緒に2人跳びをする
・縄跳びにおもりを付ける
・縄跳びに新聞紙を巻く


それぞれどのようにすべきかを詳しく紹介していきます。

保育士と一緒に2人跳びをする

1本の縄跳びで一緒にとぶ「2人跳び」は、保育士さんが縄を持ち子どもと向かい合って準備します。

2人跳びでは、リズムやジャンプのタイミングを掴むことができるので、「できた!」という達成感も感じることができます。

縄跳びに苦手意識を持ってしまう前に、2人跳びを取り入れてやる気も維持していきましょう。

縄跳びにおもりを付ける

縄跳びの真ん中部分に、ラップの芯やトイレットペーパーの芯を通すことで、中心が重くなり遠心力が生まれます。

縄を回転させる感覚を掴みやすくなるので、〈縄跳びを飛ばずに前に回す〉練習の時に取り入れてみてください。

縄跳びに新聞紙を巻く

縄を勢いよく前に回せない子には、縄のぐにゃぐにゃ動く部分を減らすために、グリップの下の縄から地面に触れない部分までを新聞紙で巻いていきます。

この方法だと縄が固定されて飛びやすくなるので〈足の前にある縄を飛び越える〉練習の時に取り入れてみてください。

感覚が身についてきたら、少しずつ新聞紙の範囲を少なくしていきましょう。

まとめ

縄跳びで遊ぶ女の子
今回は、縄跳びの教え方とコツについて紹介しました。
子どもにとって縄跳びに必要な動き1つ1つが難しい動作なので、順序立てて遊びに取り入れていくことが縄跳びが上達するポイントです。
中にはなかなか上達しない子もいるので、自信ややる気を無くさないように、ポジティブな声かけや丁寧な対応も忘れずに行っていきましょう。
「練習」ではなく「遊び」として楽しく取り組めるように工夫してみてくださいね。
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