ふれあい遊びとは?指導案に記載するねらいや年齢別のアイディア一覧

子ども達とのスキンシップにピッタリのふれあい遊び。保育園での設定保育はもちろん、親子のコミュニケーションにも最適なため参観日にもおすすめです。とはいえ、どうやって保育に取り入れようか悩んでいる保育士も多いでしょう。
この記事では、ふれあい遊びをおこなう際のねらいや、年齢別におすすめのアイディアをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事では、ふれあい遊びをおこなう際のねらいや、年齢別におすすめのアイディアをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ふれあい遊びとは?
ふれあい遊びとは、リズムや歌に合わせて子ども達とスキンシップを楽しむ遊びです。普段なにげなく取り入れている、手遊び歌やわらべ歌もふれあい遊びのひとつです。主に乳児クラスで楽しまれることが多く、朝の歌や自由遊びなどの時間に日常的に取り入れるのがおすすめです。
【指導案】ふれあい遊びのねらい
ふれあい遊びのねらいは以下のとおりです。指導案を作成するときや、保育に取り入れる際は、以下のポイントに留意しましょう。
肌がふれあうことで安心感や愛着関係を育む
ふれあい遊びは、手のひらを合わせたり、子どもの体に触れたりしながら楽しみます。そのような肌のふれあいにより、安心感や愛着関係を育むねらいが込められています。スキンシップをとおして、子ども達は「愛されている」「大切にされている」と感じられるでしょう。
繰り返しの動作を楽しみながら記憶力や思考力を培う
ふれあい遊びには、記憶力や思考力を培うねらいもあります。同じリズムを繰り返したり、動きを模倣したりすることにより、体や脳に良い刺激を与えられます。リズム感や反射機能の向上にも最適です。
豊かなコミュニケーション能力が身に付く
ふれあい遊びは、大人やお友達とのコミュニケーションを楽しむ遊びです。繰り返すうちに、他者へ親しみを感じたり、共感したりと豊かなコミュニケーション能力が身につくといえるでしょう。
【年齢別】ふれあい遊び一覧
ふれあい遊びには、手遊び歌に合わせて手を動かすものや、リズムに合わせて体全体を使うものまでさまざまな種類があります。大切なのは、年齢に合った遊びを取り入れることです。そこでここからは、年齢別におすすめのふれあい遊びをご紹介します。
0歳児のふれあい遊び
0歳児のふれあい遊びは、目と目を合わせて優しい雰囲気のなかでおこなうよう意識しましょう。言葉がわからなくても、その雰囲気から安心感を得られます。
ちょちちょちあわわ
子どもを膝に乗せて、大人が子どもの手を動かすようにおこないます。
1.「ちょちちょち」で、子どもの手を2回合わせる
2.「あわわ」で、手を口にあてる
3.「かいぐりかいぐり」で、両手をグルグルまわす
4.「とっとのめ」で、手のひらを指でつつく
5.「おつむてんてん」で、頭を軽く触る
6.「ひじぽんぽん」で、肘を軽く触る
1.「ちょちちょち」で、子どもの手を2回合わせる
2.「あわわ」で、手を口にあてる
3.「かいぐりかいぐり」で、両手をグルグルまわす
4.「とっとのめ」で、手のひらを指でつつく
5.「おつむてんてん」で、頭を軽く触る
6.「ひじぽんぽん」で、肘を軽く触る
ラララぞうきん
子どもを床に寝転ばせておこないます。
1.「ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんを縫いましょう」で、子どもの頭から足先をなでる
2.「チクチクチクチク チクチクチクチク チクチクチクチク縫いましょう」で、子どもの体をツンツンする
1.「ラララぞうきん ラララぞうきん ラララぞうきんを縫いましょう」で、子どもの頭から足先をなでる
2.「チクチクチクチク チクチクチクチク チクチクチクチク縫いましょう」で、子どもの体をツンツンする
1歳児のふれあい遊び
1歳児のふれあい遊びは、ドキドキワクワク楽しい気持ちにさせるのがポイントです。「もう一回!」と言われるような、楽しい遊びを提案しましょう。
上から下から
子どもと向かい合って座り、タオルやハンカチを使って遊びます。
1.「うえからしたからおおかぜこい」で、子どもの顔の前で布を揺らす
2.「こいこいこい」で、顔にサッと布をあてる
1.「うえからしたからおおかぜこい」で、子どもの顔の前で布を揺らす
2.「こいこいこい」で、顔にサッと布をあてる
一本橋こちょこちょ
子どもと向かい合って座り、子どもの腕を持って遊びます。
1.「いっぽんばしこちょこちょ」で、子どもの腕を指で歩きくすぐる
2.「たたいてつねって」で、子どもの腕を軽くたたいてつねる
3.「かいだんのぼって」で、腕から体へと指を移動させる
4.「こちょこちょこちょこちょ」で、子どもの体をくすぐる
1.「いっぽんばしこちょこちょ」で、子どもの腕を指で歩きくすぐる
2.「たたいてつねって」で、子どもの腕を軽くたたいてつねる
3.「かいだんのぼって」で、腕から体へと指を移動させる
4.「こちょこちょこちょこちょ」で、子どもの体をくすぐる
2歳児のふれあい遊び
2歳児のふれあい遊びは、体を動かす遊びがおすすめです。子どもと手をつないだり、膝にのせたりしながら遊べる遊びを取り入れましょう。
おふねがぎっちらこ
座った状態で子どもと向かい合わせに座り、足を伸ばしておこないます。手が届かない場合は、大人が伸ばした足の上に座らせてあげましょう。
1.「おふねがぎっちらこ ぎっちらこぎっちらこ」で、手を押したり引いたりする
※「ぎっこんばったん」のかけ声で、船のように体を揺らしてもOK
1.「おふねがぎっちらこ ぎっちらこぎっちらこ」で、手を押したり引いたりする
※「ぎっこんばったん」のかけ声で、船のように体を揺らしてもOK
おすわりやす
子どもと同じ向きで座り、大人の膝の上にのせておこないます。
1.「おすわりやすいすどっせ」で、膝を揺らす
2.「あんまりのったらこけまっせ」まで歌ったら膝を開いて子どもを床に落とす
※体を持ってケガのないよう注意しましょう
1.「おすわりやすいすどっせ」で、膝を揺らす
2.「あんまりのったらこけまっせ」まで歌ったら膝を開いて子どもを床に落とす
※体を持ってケガのないよう注意しましょう
3歳児のふれあい遊び
3歳児のふれあい遊びは、言葉遊びの要素が入っているものがおすすめです。「いつかな?」「くるかな?」と、楽しみな気持ちを盛り上げられると良いでしょう。
おせんべやけたかな
手をおせんべいに見立て遊びます。おせんべいを焼く人を決めて、それ以外の人は両手のひらを下に向けて前に出して始めましょう。
1.「お・せ・ん・べ・や・け・た・か・な」で、みんなの手のひらを順番に指さす
2.「な」で、指された手をひっくり返す
3.「お・せ・ん・べ・や・け・た・か・な」を繰り返して、両面焼けたら完成
4.「むしゃむしゃむしゃ」で、焼けたおせんべいを食べる真似をして手を後ろに隠す
※最初に両手のおせんべいがなくなった人が勝ち
1.「お・せ・ん・べ・や・け・た・か・な」で、みんなの手のひらを順番に指さす
2.「な」で、指された手をひっくり返す
3.「お・せ・ん・べ・や・け・た・か・な」を繰り返して、両面焼けたら完成
4.「むしゃむしゃむしゃ」で、焼けたおせんべいを食べる真似をして手を後ろに隠す
※最初に両手のおせんべいがなくなった人が勝ち
むっくりくまさん
くま役が真ん中に座って目をつむり、ほかの人は手をつないでくまの周りを囲みます。
1.「むっくりくまさん むっくりくまさんあなのなか」で、くまの周りを回る
2.「ねむっているよぐーぐー」で、寝ている真似をする
3.「ねごとをいってむにゃむにゃ」で、寝返りをうつ真似をする
4.「めをさましたら めをさましたら たべられちゃうよ」で、くまが起きる
※起きたくまはみんなを追いかけて「ギュ―」と抱きしめてつかまえる
1.「むっくりくまさん むっくりくまさんあなのなか」で、くまの周りを回る
2.「ねむっているよぐーぐー」で、寝ている真似をする
3.「ねごとをいってむにゃむにゃ」で、寝返りをうつ真似をする
4.「めをさましたら めをさましたら たべられちゃうよ」で、くまが起きる
※起きたくまはみんなを追いかけて「ギュ―」と抱きしめてつかまえる
親子にも!参観日にもおすすめの「わらべうた」
ふれあい遊びの一環として楽しまれる「わらべうた」は、参観日にもおすすめです。「子どものときに遊んだことがある」という保護者も多く、取り入れやすい遊びといえるでしょう。参観日の設定保育として、とくにおすすめしたいわらべうたをご紹介します。
えんやらもものき
「えんやらもものき ももがなったらだれにやろ」と、子どもを抱っこして、ゆらゆら揺らして遊びます。抱っこでの触れ合いで、気持ちの良い雰囲気につつまれます。大人2人で、子どもの体と足を持って揺らすのもおすすめです。
あんたがたどこさ
ボールをついて遊ぶことで有名な「あんたがたどこさ」は、ボールがなくても遊べます。親子で向かい合い「さ」のタイミングで両手を合わせたり、ボールを渡し合ったりすることでふれあいを楽しみます。
なべなべそこぬけ
子ども同士では少し難しい「なべなべそこぬけ」。参観日の機会に親子でチャレンジして、手順を覚えればお友達とも楽しめるようになります。徐々に人数を増やして楽しみましょう。
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ふれあい遊びを取り入れる際の注意点
ふれあい遊びを保育に取り入れる際は、以下のようなポイントに注意しましょう。
● 爪や装飾品で子どもの肌を傷つけないように配慮する
● 子どもの「もう一回」の気持ちを大切に何度も繰り返す
● 家庭でも楽しめるよう子どもが気に入っている遊びを共有する
また、自分からふれあい遊びを求めてくる子どもばかりではありません。「やりたい気持ちはあるけど遠慮してしまう」という子どもにも、平等に関われるよう注意が必要です。
● 爪や装飾品で子どもの肌を傷つけないように配慮する
● 子どもの「もう一回」の気持ちを大切に何度も繰り返す
● 家庭でも楽しめるよう子どもが気に入っている遊びを共有する
また、自分からふれあい遊びを求めてくる子どもばかりではありません。「やりたい気持ちはあるけど遠慮してしまう」という子どもにも、平等に関われるよう注意が必要です。
まとめ
肌と肌を合わせ、スキンシップを楽しむふれあい遊び。心地よい雰囲気のなかでおこなうことで、子どもの心身の発育によい影響を与えます。また、新入園や進級の時期にふれあい遊びを取り入れることで、子どもの緊張をほぐすことも可能です。子どもの様子を見ながら、さまざまなふれあい遊びを取り入れてみましょう。





