なぜなぜ期とは?いつから始まる?よくある質問例や対応例も解説

「なんで?」「どうして?」さまざまな物事に興味を持ち、質問が絶えない「なぜなぜ期」。同じ質問ばかり続いたり、答えられない質問があったりして、対応に悩む人も多いのではないでしょうか?この記事では、なぜなぜ期の基本や、対応のポイントを解説します。
なぜなぜ期とは?
質問ばかり繰り返す「なぜなぜ期」は、さまざまなことに興味を持って質問を繰り返す時期のことです。そのような質問期は、以下の2種類にわけられます。
2~3歳の「なになに期」
まずやってくるのが、2~3歳ごとの「なになに期」です。さまざま言葉を覚え、少しずつ会話が成り立つ頃。初めて目にした物の名前を知りたいという思いから「これなに」「あれなに」と、質問を繰り返します。
知らないことを知ろうとする、良い傾向ですよね。とはいえ、質問が繰り返されると面倒に感じることも。この時期は物の名前を答えるだけで満足するため、気負わずに対応しましょう。
知らないことを知ろうとする、良い傾向ですよね。とはいえ、質問が繰り返されると面倒に感じることも。この時期は物の名前を答えるだけで満足するため、気負わずに対応しましょう。
3~4歳の「なぜなぜ期」
「なになに期」の次は「なぜなぜ期」がやってきます。物事の意味や理由を知りたいという気持ちから「どうして」「なんで」と質問を繰り返します。理解できることが増え、疑問を持つようになる時期です。
ときには、大人も「どうしてだっけ…?」と思うような難しい質問が飛んでくることも。なんとか答えに導いても、その答えの中からまたさらに質問が湧き上がります。子どもが納得するまで答え続けるとなると大変ですが、言葉のキャッチボールを楽しむつもりで対応したいですね。
ときには、大人も「どうしてだっけ…?」と思うような難しい質問が飛んでくることも。なんとか答えに導いても、その答えの中からまたさらに質問が湧き上がります。子どもが納得するまで答え続けるとなると大変ですが、言葉のキャッチボールを楽しむつもりで対応したいですね。
なぜなぜ期に身に付く力
脳の成長に伴って始まる質問期。なぜなぜ期を通して、以下のようなさまざまな力が身に付きます。
好奇心が高まる
「なぜなぜ」の質問に答えることで、子どもの好奇心が満たされます。すると、さらに好奇心が高まり、自分で興味を持ったことに突き進む力を身に付けられます。
思考力が身につく
「どうして」「なんで」と考えるうちに、思考力が身に付くといえるでしょう。質問して返ってきた答えを自分で解釈しようとしたり、自分なりに答えを見つけようとすることは、考える力につながります。
学習意欲が向上する
質問を繰り返すうちに、知識が養われていきます。知れば知るほど、もっと学びたいという意欲が高まり、この時期に培った「学びたい」という意欲は、将来の学びに良い影響を与えるでしょう。
コミュニケーション能力が育つ
質問と答えのやりとりにより、コミュニケーション能力が育ちます。やりとりを繰り返すうちに、信頼関係が築かれるのもうれしいポイントです。また、自分がしてもらったように、聞かれたことに答える力も身に付きます。
語彙力が高まる
質問の答えに知らない言葉があれば、次はその言葉の意味を問うようになります。繰り返すうちに語彙力が高まるといえるでしょう。培われた語彙力は、コミュニケーション能力の向上にもつながります。
「なぜなぜ」と質問されたらどうする?
2~3歳の「なになに期」は、聞かれたものの名前を答えることが基本です。しかし、3~4歳の「なぜなぜ期」は質問が複雑で、大人でも「なぜだろう?」と思うような質問が飛んでくることも。そこでここからは、なぜなぜと質問されたときの対処法を解説します。
知りたい気持ちを満たせるようにすぐに対応する
子どもの集中力は、長くは持ちません。そのため、その瞬間に探求心や好奇心を満たせるようにすることが大切です。後回しにすると、知りたい意欲が低下してしまう可能性があります。どうしても難しいときは「あとで必ず答える」と約束しても良いですね。
疑問に寄り添い一緒に考えてみる
子どもの「なぜなぜ」「なんで」に答えることも大切ですが、誰かに聞けば答えてくれるという癖がついてしまうのも問題です。大人でもすぐに答えられないことは多いため、疑問に寄り添って一緒に考えてみるのもおすすめです。
子ども自身はどう思うのか逆に質問してみる
あえて「どうしてだと思う?」「〇〇ちゃんはどう思うの?」と聞いてみても良いでしょう。今自分が持っている知識のなかから答えを探すことで、考える力が身に付きます。子どもが考えた答えには「なるほど!」「そういう考えもあるね」などと反応すると、答えに近付けた喜びを感じられますよ。
繰り返される質問にイライラ…NGな対応は?
何度もくり返し質問されると、ついイライラしてしまいませんか?しかし、対応を疎かにすると「聞いたら怒られる」「分からないけどまあいいか」などと、子どもの学ぶ意欲を削いでしまう可能性があります。ここからは、気を付けたいNGな対応を解説します。
「あとで」など探求心を削ぐような対応
「今忙しい」「あとで」と言いながら、ついうっかり質問されたことをうやむやにしていませんか?答えてくれないことが続くと、探求心が削がれてしまう恐れがあるためNGな対応といえます。どうしても忙しい場合は、「あとで必ず」の約束を守れるよう意識したいですね。
答えても分かるはずがないという対応
「そんなことあなたにはまだ難しい」「言っても分からないでしょ」という対応は、子どもの自己肯定感を下げてしまう可能性があります。それは、大人側の「わかるように説明する語彙力がないこと」が問題なだけです。インターネットを活用するなど、工夫を凝らしてみましょう。
質問の内容を茶化すような対応
子どもからの質問のなかには、大人が思いつかないようなものも少なくありません。予想外の質問だからといって、その内容をからかうような態度は、子どもの自尊心を傷つけてしまうことも。子どもの疑問には、真摯に対応したいですね。また、あまりにかわいくて笑ってしまうこともあると思いますが、子どもによっては「バカにされた」と思うこともあるため、注意が必要です。
質問を中断するような対応
子どもが質問しているときに、急いでいるからと中断するような対応も避けたいもの。言いたいことを早く理解するために「〇〇ってこと?」と、矢継ぎ早に対応するのはおすすめできません。質問のやりとりは、コミュニケーションの一環でもあります。同じ質問ばかり続いて大変な場合は、逆質問で対応してみましょう。
子どもの「なぜなぜ」には絵本や図鑑を活用しよう!
繰り返される質問は「調べてみよう!」と声をかけるのがおすすめです。絵本や図鑑を見れば、質問のさらにその先まで学べます。自分で調べ、学ぶ力も身に付きますよ。そのためには、子どもの興味・関心に合わせた本を用意しておくことが大切です。また「詳しい人に聞いてみよう」という対応もいいですね。
まとめ
「なんで?」「どうして?」など、知りたい意欲が高まる「なぜなぜ期」。この時期に身に付く力のことを考えると、丁寧に対応してあげたいですよね。とはいえ、忙しかったり、質問の内容が難しかったりすると、やりとりをしんどいと感じてしまうことも。
「あとで必ず答えるから待っていてね」「よくわからないから一緒に調べてみよう」など、あまり気負わずに対応したいですね。言葉のやりとりを楽しむくらいの気持ちで対応するのがおすすめです。
「あとで必ず答えるから待っていてね」「よくわからないから一緒に調べてみよう」など、あまり気負わずに対応したいですね。言葉のやりとりを楽しむくらいの気持ちで対応するのがおすすめです。






