【保育園】ハサミの練習はいつから?持ち方・一度切りからヘビ切りまで解説

2~3歳児頃には始めたいハサミの練習。ハサミが使えるようになると、製作の幅もグッと広がります。とはいえ、慣れるまでは誤って手を切ってしまわないか心配ですよね。そこでこの記事では、持ち方から切り方まで具体的なハサミの練習方法を解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ハサミの練習はいつから?
月齢が同じでも、子どもによって手先の器用さや言葉の理解度は大きく異なります。そのため、ハサミの練習は個々の成長段階をしっかり把握してから始めることをおすすめします。
家庭では興味を示した段階から
家庭でハサミを使う場合は「子どもが興味を示したら持たせてみる」と良いでしょう。幼児向けのテレビ番組で工作しているのを見ているうちに、やってみたくなる子どもは少なくありません。「まだ難しい」と言って、子どもの意欲を低下させないようにしたいですね。
保育園では2~3歳児クラスから
保育園では、イスに座って落ち着いて活動できるようになる、2~3歳クラスから練習を始めます。保育園の方針によって、明確に時期が決められているケースも少なくありません。モンテッソーリ教育では、ハサミを使う作業をお仕事として取り入れています。ハサミを使うときは、保育士の数を増やして安全に取り組めるようにしたいですね。
手先を器用に動かせるようになってから
個々の成長段階に合わせてハサミの練習を始める場合は、手をしっかり閉じたり開いたりできるかを目安にすると良いでしょう。また、以下のような動作ができるかも重要なポイントです。
● スプーンやフォークで食事ができる
● シールを貼ったりはがしたりできる
● 紙を丸めたり広げたりできる
まだ不安が残る場合は、洗濯ばさみなどを活用して手先を使うトレーニングをするのもおすすめです。
● スプーンやフォークで食事ができる
● シールを貼ったりはがしたりできる
● 紙を丸めたり広げたりできる
まだ不安が残る場合は、洗濯ばさみなどを活用して手先を使うトレーニングをするのもおすすめです。
大人の言葉を理解できるようになってから
ハサミの練習を始めるときは、安全な使い方などお約束を理解できるようになってからが安心です。手を添えてサポートすると、年齢的にも「自分で」と嫌がる子どもも多いもの。とはいえ、口うるさく「危ない」と言い続けると、子どものやる気を奪ってしまう可能性があります。先に伝えておいた約束を守れるようになってから始めると良いでしょう。
ハサミの練習を始める前のポイント
ハサミの練習を始める前に、使用するハサミを選んだり、練習する環境を整えたりすることも大切です。
ハサミを選ぶ
初めて使用するハサミは、サイズや利き手などを把握して子どもに合ったものを用意しましょう。安全に配慮したプラスチック製のものでも良いのですが、キレ味が悪くハサミに苦手意識を持ってしまう可能性があります。
危ないと感じるかもしれませんが、最初からステンレス刃でも良いでしょう。また、重すぎず開け閉めしやすいハサミを選ぶことも大切です。
危ないと感じるかもしれませんが、最初からステンレス刃でも良いでしょう。また、重すぎず開け閉めしやすいハサミを選ぶことも大切です。
紙を選ぶ
ハサミを選んだら、練習用紙も準備しておきます。握力のない子どもなら、やわらかい折り紙やコピー用紙などが切りやすいと思いがちですが、実は固めの紙がおすすめです。やわらかすぎる紙は、子どもの小さな手で持つと紙がしなって難易度が上がってしまいます。画用紙など、少し厚みのある紙を選ぶことで、切りやすくなりますよ。
また、練習に必要なイラストの台紙は、知育アプリなどで無料ダウンロード可能です。子どもが持ちやすいよう、少し厚手の紙にプリントして使用しましょう。
また、練習に必要なイラストの台紙は、知育アプリなどで無料ダウンロード可能です。子どもが持ちやすいよう、少し厚手の紙にプリントして使用しましょう。
環境を整える
初めてハサミを使用するときは、安全を確保できるように環境を整えましょう。
● 落ち着いた環境で取り組めるよう机とイスを用意する
● 隣のお友達と距離を取れるようにイスを離しておく
● 少人数ずつ取り組めるように班ごとに実施する計画を立てる
待機している子ども達が、ハサミを使っている机に寄ってしまうのも危険です。部屋を分けたり、保育士の数を増やしたりして安全を確保しましょう。
● 落ち着いた環境で取り組めるよう机とイスを用意する
● 隣のお友達と距離を取れるようにイスを離しておく
● 少人数ずつ取り組めるように班ごとに実施する計画を立てる
待機している子ども達が、ハサミを使っている机に寄ってしまうのも危険です。部屋を分けたり、保育士の数を増やしたりして安全を確保しましょう。
【持ち方】ハサミの扱いに慣れよう!
準備ができたら、さっそくハサミを使ってみましょう。まずは、正しい持ち方を覚えてハサミの扱いに慣れることが大切です。
ハサミの刃の場所
最初に、ハサミを見せて切れる場所と切れない場所を伝えましょう。「ハサミは手が切れる」「怖いもの」といった印象をつけすぎてしまうと、ハサミに苦手意識を持ってしまうかもしれません。刃の部分にだけ注意できるよう、事前に伝えておきたいですね。
指を入れる穴や持ち方
次に、ハサミの持ち方を覚えます。ハサミの小さい穴に親指を入れて、大きい穴に人差し指や中指を入れます。薬指や小指は出したままでも構いません。ハサミを置いた状態から、拾い上げるように手を入れます。子ども達は、スプーンを持つように下から手を入れたがるので癖がつかないように注意しましょう。
ハサミの開き方と閉じ方
ハサミをうまく持てるようになったら、手を開いたり閉じたりする練習をしましょう。このとき、机にお腹を近付けて姿勢を正すことが大切です。開き方、閉じ方が分からない子どもには、手を添えて一緒に動かしてあげると良いでしょう。
人への渡し方や置き方
ハサミを使い終わったら、机に置いてみます。このとき、刃が開いていないか子ども達に自分で確認してもらいましょう。また、ハサミを人に渡すときの持ち方も伝えます。ハサミの刃を閉じてから持ち変え、ハンドルを相手に向けるようにします。そのほか、持ったまま歩かないこと、置いたままにしないことも一緒に伝えておきましょう。
【切り方①】一度切りにチャレンジしよう!
ハサミの扱い方を覚えたら、一度切りにチャレンジします。ハサミの刃を一度入れるだけで切り落とせる1㎝程度の幅の紙を用意します。あらかじめ線を描いておくと、刃を入れる場所がわかりやすくなりますよ。そして、ハサミを持っていない方の手で紙を持ち、ハサミの刃を開いて紙を挟むよう伝えましょう。
【切り方②】連続切りにチャレンジしよう!
一度切りの次は、連続切りにチャレンジします。一度切りで使用した紙よりも、幅の広いものを用意しましょう。はさみの刃を動かして、2回連続で切れるくらいのものがおすすめです。まっすぐの線に慣れたら、折れ線にもチャレンジしたいですね。
【切り方③】ヘビ切りにチャレンジしよう!
直線の連続切りに慣れたら、ヘビのような波線を切ります。直線切りでハサミの扱いに慣れたとはいえ、波線は難易度がグッと高くなります。難しさから姿勢が崩れたり、間違った持ち方になったりすることも。紙を動かしながら切るよう伝えたり、子どもが持ちやすい大きさの紙を用意したりして、安全を保てるようにしたいですね。
【切り方④】形切りにチャレンジしよう!
ハサミでさまざまな種類の線を切れるようになったら、形切りに進みましょう。丸や四角、三角、ハート、星などがおすすめです。4~5歳児は、ゲーム形式にしても良いですね。
● うずまきのように切ってどれだけ長く切れるか
● そうめんのように細長く何本切れるか
また、動物や魚などイラストを切り取っても楽しめます。
● うずまきのように切ってどれだけ長く切れるか
● そうめんのように細長く何本切れるか
また、動物や魚などイラストを切り取っても楽しめます。
ハサミを使う前に伝えたい注意点
ハサミのお約束を忘れないよう、使用する前には毎回注意点を伝えましょう。
● ハサミは保育士や保護者が側にいるときしか使えない
● 大人がいないときにハサミを取り出さない
● 姿勢を正して体に対してまっすぐ刃を入れる
● 紙以外のものを切ったり、人に向けたりしない
● ハサミは置きっぱなしにせずにきちんと片付ける
最初は子ども達もしっかり意識しますが、慣れてくると扱いが雑になってしまいます。刃を開いたまま置いていたり、ハサミを持ったまま立ち歩いたりする姿があれば、その場ですぐに注意しましょう。
● ハサミは保育士や保護者が側にいるときしか使えない
● 大人がいないときにハサミを取り出さない
● 姿勢を正して体に対してまっすぐ刃を入れる
● 紙以外のものを切ったり、人に向けたりしない
● ハサミは置きっぱなしにせずにきちんと片付ける
最初は子ども達もしっかり意識しますが、慣れてくると扱いが雑になってしまいます。刃を開いたまま置いていたり、ハサミを持ったまま立ち歩いたりする姿があれば、その場ですぐに注意しましょう。
まとめ
この記事では、ハサミの練習方法について解説しました。ハサミの練習に使用する台紙は、知育アプリなどから簡単にダウンロードできます。子ども達が切りやすいよう、少し厚手の紙にプリントしましょう。
また、保育園でハサミの練習を始めたら保護者にも伝え、家庭でも連続した指導ができると良いですね。ハサミの扱いに慣れてきたら、製作遊びにもつなげていきましょう。
また、保育園でハサミの練習を始めたら保護者にも伝え、家庭でも連続した指導ができると良いですね。ハサミの扱いに慣れてきたら、製作遊びにもつなげていきましょう。









