未満児とは何歳のこと?以上児との違いやそれぞれの意味を解説!

保育のなかで使われる「未満児」という言葉。保育実習生や新米保育士のなかには、その意味が曖昧な人も多いのではないでしょうか?文字だけでは分かりにくく感じますが、実は「3歳未満児」の略語のようなものです。子どもの年齢を指す言葉のため、保育者として働く人は知っておきたいもの。この記事では、「未満児」や「以上児」について解説します。
未満児と以上児の違い
「未満児」と「以上児」の違いは、子どもの年齢にあります。どちらも「3歳」という言葉が省略されており、未満児は3歳未満の子ども、以上児は3歳以上の子どもを指しています。違いに慣れるまでは省略せず「3歳未満児」「3歳以上児」と覚えると良いでしょう。
未満児とは?
未満児とは「3歳未満児」の略で、以下のような特徴があります。
未満児は何歳?
未満児は0歳、1歳、2歳の子どもを指します。「未満児保育」は、0~2歳児クラスでおこなう保育のことです。いわゆる乳児さんのことで、保育園によっては「3未(さんみ)」と略されることもあります。2歳児クラスには2歳の子どもと、誕生日を迎えて3歳になっている子どもがいます。しかし、クラスとしては3歳になっている子どもも未満児として扱われます。
なお、幼稚園は基本的に「満3歳」からの入園です。3歳児クラス(年少クラス)から始まりますが、幼稚園によってはお試しとしてプレ幼稚園を設けていることもあります。そのようなクラスは2歳児が入園するため、未満児クラスと呼ばれます。
未満児クラスの特徴
未満児は、いわゆる年少クラスよりも小さなクラスで、まだまだ自分でできることが少ないという特徴があります。そのため、基本的生活習慣を身に付けるための保育が基本です。未満児クラスは複数担任が基本で、保育士配置基準は以下のようになっています。
・0歳児/子ども3人に対して保育士1人
・1歳児/子ども6人に対して保育士1人
・2歳児/子ども6人に対して保育士1人
一人ひとりの発達の個人差も大きく、それぞれのペースに合わせた関わりが求められます。また、子ども達にしっかり寄り添い、じっくり愛着関係を育むことも大切です。
未満児保育がある施設
未満児保育を希望する場合は、以下のような施設があります。
・認可保育園
・認可外保育園
・認定子ども園
・幼稚園(プレ)
・託児所
・乳児院
しかし、認可保育園や認定こども園の場合は幼児クラスの担任になることも考えられます。乳児保育だけを希望する場合は、地域型保育園など0~2歳児までの子どもを預かる施設を選ぶと良いでしょう。
以上児とは?
以上児とは「3歳以上児」の略で、以下のような特徴があります。
以上児は何歳?
以上児は3歳、4歳、5歳の子どもを指します。「以上児保育」は、3~5歳児クラスでおこなう保育のことです。いわゆる幼児さんのことで、保育園によっては「3以(さんい)」と略されることもあります。
以上児クラスの特徴
以上児は、いわゆる年少・年中・年長のことです。自分でできることが増えるため、自分で考えて動く力や、お友達と協力する力を養います。以上児クラスの保育士配置基準は以下のとおりです。
・3歳児/子ども20人に対して保育士1人
・4歳児/子ども30人に対して保育士1人
・5歳児/子ども30人に対して保育士1人
未満児とは異なり、保育士1人が担当する子どもの数がグッと多くなります。主体性を持って生活ができるようになる年齢とはいえ、保育士1人の負担が大きくなるといえるでしょう。
以上児保育がある施設
以上児保育を希望する場合は、以下のような施設があります。
・認可保育園
・認可外保育園
・認定子ども園
・幼稚園
・託児所
幼児の保育を希望する場合は、保育園や幼稚園がおすすめです。地域型保育などは、0~2歳児が対象となるため注意しましょう。
未満児が保育園に通うのはかわいそう?
未満児が保育園に通うとなると、周囲から「まだ小さいのにかわいそう」「家で見てあげればいいのに」といった声が挙がることも。そのような声に傷つき、子どもを預けながら働くことに葛藤している保護者も少なくありません。未満児クラスを担当する保育士は、そのような保護者の気持ちに寄り添い、保育園での生活が子どもにとってより良いものになるようにしたいですね。
まとめ
未満児や以上児という呼び方には「3歳児」という言葉が省略されています。3歳になっているかどうかは、保育のうえでも重要なポイントです。保育士の配置基準がガラリと変わったり、子ども達の自分でできることが増えたり…。それぞれの呼び方に慣れ、スムーズに対応できると良いでしょう。





