子の看護休暇について徹底解説!取得の条件や疑問点まで一気にご紹介

赤ちゃんを抱く笑顔の母と夫
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子育てをしていると、子どもの急な病気や怪我で仕事を休まないといけないこともありますよね。そんな時に使える制度に「子の看護休暇」があります。今回は、「子の看護休暇」について、条件や疑問点まで徹底解説します。働きながら子育てをしている方はぜひ参考にしてください。

子の看護休暇とは

子の看護休暇とは、子どもの看護のために取得できる休暇のことです。 

看護休暇と介護休暇の違い

看護休暇も介護休暇も、同じ「育児・介護休業法」で定められています。「育児・介護休業法」は2021年に改正されています。 

育児を理由に離職している保育士は多い

子の看護休暇は、子育て世代の職員が働きやすくなることを目的にした休暇です。労働基準法の有給休暇とは別に、この看護休暇を設けることで育児を理由に離職する職員をなくしたいという思いで制定されました。

 子の看護休暇を利用する条件

では、次に子の看護休暇を利用するための条件について解説しましょう。

対象者は従業員の全員が対象

子の看護休暇は、正社員だけでなくパートやアルバイト、契約社員や派遣社員も使える制度です。基本的には雇用形態、雇用期間や出勤日数に関わらず利用できる制度です。

ただし例外もある

基本的には従業員の全員が対象の制度ですが、例外もあります。対象外となる人は、日雇い従業員、入職後6ヶ月未満、1週間に2日以下の勤務、時間単位での所得が難しい働き方をしている人です。

子の看護休暇の対象年齢は

子の看護休暇は、使える対象年齢が決まっています。0歳児から未就学の子どもが対象ですので、子どもが小学校に入学すると対象外になります。 

子の看護休暇を取る理由とは

子の看護休暇を取る理由とは、子どもが病気や怪我をしたとき以外でも取得可能です。例えば、予防接種や病院への付き添いなどの理由でも対象になります。

 子の看護休暇の取得日数や時間

では、具体的な子の看護休暇の日数や時間、給与の有無について紹介します。

子の看護休暇は1人5日

看護休暇は、未就学児の子どもがいる職員が子ども1人につき年間で5日間取得できる休暇です。子の看護休暇は1時間単位でも使うことができます。その場合は、「取得権利のある日数×1日あたりの所定労働時間」で計算をします。

 2人以上の場合の日数について

2人以上子どもがいる場合は、10日取得可能です。3人以上でも上限が10日なので10日になります。また、同じ子どもに対して10日取得することも可能です。

子の看護休暇は有給の場合と無給の場合がある

子の看護休暇は、権利としては取得が定められていますが給与に関しての定めはありません。勤め先によって、有給の場合と無給の場合があるので勤めている場所で確認しましょう。

子の看護休暇は無給で取得して意味があるの?

子の看護休暇を取得することによって、欠勤扱いにはなりません。子の看護休暇を取得すれば、無給の場合でも賞与査定などのマイナス評価をつけることは禁止されています。

 子の看護休暇についての疑問点

最後に、子の看護休暇についての疑問点をみていきましょう。

子の看護休暇を5日以上取りたい場合はどうする?

看護休暇の日数は、1人あたり5日と決まっています。ですので、5日以上取りたい場合には、年次有給休暇を使う、子どもの預け先を見つける、欠勤扱いで休むなどの方法が考えられます。看護休暇でなくても、きちんと理由を説明すれば欠勤を理解してくれる職場もあるでしょう。 

子の看護休暇は半日単位で請求できる?

半日単位でも請求できます。2021年の「育児・介護休業法」改正によって看護休暇は1時間単位での取得が可能になりました。 

子の看護休暇は30分単位にはできない?

子の看護休暇は、1時間単位の請求になりますので30分単位では請求できません。

子の看護休暇は就労1年未満でも大丈夫?

6ヶ月以上就労している場合は、基本的には子の看護休暇の請求が可能です。ただし、週に2日以下の就労や、時間単位での所得が難しい仕事の場合には対象外になります。 

子の看護休暇は夫婦同時に取得可能?

夫婦がそれぞれ子ども1人に対して年5日、子の看護休暇を取得可能です。この制度を上手に使えば、夫婦で協力しながら子の看護にあたることができます。

子の看護休暇は離婚後でも取得できる?

離婚によって、子どもとの親族関係が消滅した場合には子の看護休暇を請求することはできません。

 まとめ

今回は、子の看護休暇について解説しました。未就学の子どもを持つ職員に対して、子ども1人あたり年間5日の看護休暇があることがわかりました。就労の雇用形態は問わないものの、就労して6ヶ月以上経過していることや、週に2日以上働いていることなどの条件があります。小さい子どもを持つ保育士さんは、子どもの突然の病気や怪我に悩まされがちです。今回紹介した「子の看護休暇」を上手に活用していきましょう。
また、家族の体調不良とはいっても現場の人数が急に減ってしまうことになります。休み明けには、他の職員への感謝の気持ちを伝えるとスムーズに復帰できることでしょう。
 
 
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