保育士の年収

仕事は好きだけど…やっぱり気になる保育士の年収問題!

1. はじめに

日本FP協会による「小学生の『将来なりたい職業』ランキング」(2016年調べ)において、「保育士」が5年ぶりの1位に輝きました!
なお過去10回のランキング全てで10位圏内にランクインしており、「保育士」という職業の人気の高さがうかがえます。
現在保育士のみなさんも、小さいころからの夢を叶えて憧れの職業を手に入れたのではないでしょうか?
保育士の養成学校に通い、課題や実習をこなした日々。
あるいは、合格率およそ2割の難関な保育士試験合格を目指して勉強を重ねた日々…
大変でしたよね。
ところが、厚生労働省の調査データによると、
約32万人の常勤保育士のうち年間の離職者数は約3万2千人。
多くの人が夢の職業から離れてしまうという現実があります。
離職理由はさまざまですが、東京都保育士実態調査によると4人に1人が「給料の低さ」から離職を決意しているそうです。

アンケートグラフ

上のグラフは、現在働く保育士を対象にしたアンケートです。
多くの保育士が給与面に不満を抱えていることが読み取れますね。
 
努力の末に手に入れた憧れの職業でも、生きていく上では安定した収入が必要不可欠です。
 
「子どもを預かる責任重大な仕事なのに、お給料が見合っていない!」
「保育士の仕事は好きだけど、このままの年収では生きていけるか不安…」
 
そんな悩める保育士のために、“気になるお金の話”を徹底リサーチ!
聞きたくても聞けなかったこと、年収アップの近道など、知りたい情報がきっと見つかるはずです!

2. 保育士の平均年収データと他業種比較

まずは、数字的な視点から年収を見てみましょう。
保育士の平均年収に加え、人気のある職業の平均年収をまとめて比較してみました。

調査対象:女性
職業 平均年齢 勤続年数 決まって支給する現金給与額 年間賞与その他特別給与額
保育士 36.6歳 7.8年 221,9000円 584,2000円
幼稚園教諭 32.7歳 7.6年 225,7000円 631,3000円
看護師 39.3歳 8.1年 330,7000円 826,6000円
薬剤師 37.8歳 6.7年 345,7000円 770,7000円

(参照データ:厚生労働省平成28年賃金構造基本統計調査より抜粋)

保育士の平均月給は221,900円。
ボーナスを合わせた平均年収は3,247,000円という結果となりました。
一方で、薬剤師の場合だと平均月給は345,700円、平均年収は4,919.100円となっています。

初任給に関する公的なデータはありませんが、一般的には以下のようになっています。

・保育士       約170,000円
・幼稚園教諭     約170,000円
・看護師       約200,000円
・薬剤師       約260,000円(※調剤薬局勤務 約300,000円)

保育士と幼稚園教諭の平均初任給は同じくらいですが、働くにつれて少しずつ差が開いていくようです。
どちらの職業の方が大変だとは一概に言えませんが、保育士が給与面に不満を抱くのも無理はないのかもしれません。

3.意外と知らない?正しい給与明細の見方

次に、給与の基本について確認しましょう。
 
基本給 + 各種手当 + ボーナス = 給与
 
基本給とは、毎月必ず支払われる賃金のこと。
各種手当については、あとに詳しく見ていきます。
給与明細は、「勤怠・支給・控除」の3要素から構成されています。

(1) 勤怠

勤務日数・欠勤日数・残業時間・有給消化日数・有給残日数などが記載されている欄です。
どれだけの時間働いたのかを証明する場所なので、給与明細をもらったら間違いがないか必ず確認しましょう。

(2) 支給

基本給や各種手当について詳細に記載されている欄です。
ちなみに、ボーナスは基本給をもとに計算されます。
支給額全てで見積もってしまうと、思ったより少ない・・・とがっかりしてしまうので、ぜひ覚えていてくださいね!

(3) 控除

控除欄には、給与から差し引かれるお金が記載されています。
難しくて読み飛ばしてしまう人も多いようですが、自分のお金が何に使われているのかを知ることはとても大切です。
保育士の給与明細控除欄の一例を見てみましょう。

健康保険料 園と保育士がそれぞれ半額ずつ負担するもの。明細には自己負担額のみ記載。給与額や地域によって保険料は異なる。
厚生年金保険料
住民税 前年の給与に基づいて算出される税金。都道府県と市町村それぞれが徴収するもので、その合計金額が記載される。
雇用保険料 失業時に備えるための保険。園に加入義務がある。保育士も少額の負担が必要。
所得税 給与に基づいて加算される。給与が高いほど、徴収額も高くなる。過不足の調整は12月の年末調整にて行われる。
各種会費 職員会や保育士の組合に支払う費用。一般的には1,000円/月。
給食費 園での昼食に支払う費用。一般的には3,000~6,000円/月。
介護保険料 40~64歳の人のみ、園と半額ずつ負担。

一般的な税金から、給食費など保育士特有のものまでが詳細に記載されています。
これらを支給額から引いた残りが実際に手にできるお金、いわゆる“手取り”です。
保育士の平均手取り額は、総支給額の80%となっています。
上述の平均月給221,900円の場合、手取り額は177,520円となります。
20~24歳の女性保育士では、平均月給194,200円、手取り額は155,360円です。
そのほか、エプロン代などの保育士にとっては必要な雑費も月々かかってくるため、実際に自由に使えるお金はこれよりも少なくなると考えられます。

4.そもそも、なぜ保育士の給与は低いのか?

前述の通り、保育士の給与は決して高いとは言えません。
必ず需要のある職業なのに、なぜ給与水準の改善がなされないのでしょうか?

(1) 制度的な要因

認可保育所の運営は、保護者からの保育料と国からの補助金によってまかなわれていて、保育士の給与を上げるためにはどちらかを引き上げる必要があります。
ところが、保育料は「公正価格」という基準によって定められており、保育園が独断で保育料を設定することはできません。
保育料を引き上げると、子育て家庭の負担が大きくなってしまうからです。
財源の確保が難しいため、補助金の引き上げも期待できません。
平成29年度から給与の2%引き上げが進められていますが、月給にして約6,000円程度の上昇です。
また、この計画は勤続年数の長い保育士に向けられたもので、若手の保育士には行き渡らない可能性があります。
保育士資格に、スキルに応じた資格区分がないことも要因のひとつです。
スキルアップをした保育士を有している保育園であっても、補助金が増える基準にはならないため、保育士の給与が上がりにくいのです。
株式会社が運営する私立保育園が近年増加していますが、退職手当など公立保育園にはある補助金が出ないため、保育士の給与はさらに低い傾向にあります。

(2) 平均残業10分/日!?

先ほど給与明細についてご紹介しましたが、もう1点お伝えしたいことがあります。
【支給】の欄に、「固定残業代」が含まれていませんか?
「みなし残業代」、「見込み残業代」と書かれていることもあります。
近年の労働問題の高まりの対策として、事業者側があらかじめ固定した分の残業代を月給に含めて支払うというものです。
一見きちんと残業代が支払われているように見えますが、固定時間以上の残業をしても残業代は変わらないというおそろしい仕組みになっています。
厚生労働省の調査(平成28年度)によると、保育士の平均残業時間は1ヶ月で合計4時間。
1ヶ月のうちの勤務数が22日とすると、1日の残業はわずか10分ということに!
「保育士=残業が多い」というイメージからすると、なんとも信じがたい結果ですね。
なぜこのような調査結果になってしまったのか・・・
答えは、実際に支給された残業代から残業時間が導き出されているからです。
つまり、保育士の残業は1ヶ月に4時間でおさまるものではないにも関わらず、実際より少ない残業代しか支払われていないのです。
いわゆる“サービス残業”の実態を浮き彫りにした調査ともいえるでしょう。
膨大な勤務時間・仕事量に見合っていない給与システムが、保育士の給与への不満を加速させています。

(3) 公私立間の格差問題

保育施設の形態は多種に枝分かれしており、公立保育園と私立保育園の違いも大きな特徴のひとつです。
どちらの園の方が優れているというわけではなく、それぞれが特有の良さを持っています。
ですが、給与面に関しては両者に大きな差があります。
大阪市の公立保育士と民間(私立)保育士の給与比較を一例として見てみましょう。

年齢/勤続年数 平均給与額
大阪市保育士 民間の保育士
20~29歳/0~4年 227,461円 191.775円
25~34歳/5~9年 272,263円 218,322円
30~34歳/10年以上 276,805円 246,288円
35~39歳 326,916円 272,488円
40~44歳 352,432円 305,061円

(参照データ:大阪市行政委員会事務局任用調査部調査課「大阪市職員の給与と民間従業員の給与との比較(平成28年発表)」より一部抜粋)

私立に比べて、公立保育園の方が平均給与額は高いようです。
公立保育園の保育士は自治体に雇用される地方公務員のため、年功序列の昇給制度があります。また、福利厚生などの待遇の良さから、離職率が低いことも特徴です。
一方、私立保育園は定められた昇給制度がなく、離職率の高さも目立ちます。
昇給を重ねてきたベテラン保育士を有していること・離職率の違いが、両者の平均給与額の差を広げているといえるでしょう。

(4) 軽視されがちな保育士の仕事

子どもを保育するうえで、親は保育士の資格を必要せずとも保育を行うことができます。
もちろんその両親や友人が一時的に子どもを預かるなどしても、保育士の免許は必要ありません。
しかし、保育園やこども園では話は別です。
公的な場所で子どもを預かる場合、必ず保育士の免許は必要となります。
しかし、ふたを開けてみるとなぜか保育士というものは
“子どもを一緒に遊ぶだけの人”
“親が仕事に行っている間に子どもを見ているだけの人”
といった偏見した見方をされがちです。
世間では、“保育に関わる専門的な知識を備えた保育者“といった考え方がまだまだ浸透していません。
そのため、保育士の仕事を軽視しがちな世間的な見方が、保育士の待遇面にも少なからず起因しているといえます。

5. 最低賃金から見る地域別の他業種比較

最低賃金とは、雇用者が労働者に支払う賃金の最低額のことです。
職種や雇用形態に関わらず、都道府県内で働く全ての雇用者と労働者に対して適用されます。
全国一律ではなく、都道府県ごとに物価などを考慮した額が定められています。
平成29年には全国的な最低賃金の改正が行われました。
改正後を比較すると、最も高い地域は東京都(985円)、最も低い地域は高知県・福岡県を除く九州6県・沖縄(737円)となっています。
物価の高い地域は最低賃金が上昇する傾向にあるようです。
「どの地域でも同じ時間数働くなら、最低賃金が高い方がお得!」と思いますよね。
次の表で詳しく検討してみましょう。

都道府県 最低賃金 保育士の平均年収 全業種の平均年収 保育士と全業種の比較割合 物価指数平均=100
東京都 932円 3,690,000円 6,130,000円 60% 105.9
和歌山県 753円 3,820,000円 4,180,000円 91% 102.0
青森県 716円 2,640,000円 3,440,000円 77% 99.5
佐賀県 715円 2,200,000円 3,777,000円 58% 95.3

(参照データ:厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧、平成28年度地域別最低賃金」/平成28年賃金構造基本統計調査/総務省「消費者物価指数」より抜粋)

保育士の平均年収を都道府県別に比較してみると、東京都よりも最低賃金が179円低い和歌山県が全国1位となりました。
和歌山県は全業種との比較割合に大きな差がなく、平均よりやや高い物価にも見合った給与といえるでしょう。
東京都と青森県を比較すると、保育士の平均年収には1,050,000円の差があるにも関わらず、東京都の方が比較割合に大きな開きが見られます。
つまり、青森県は東京都より平均年収は少ないものの、全業種との小差や平均より低い物価によって、給与の低さによる離職のリスクが比較的に少ない地域ということが読み取れます。
東京都での勤務は平均より高い年収が期待できますが、物価などの地域差を考慮すると、最低賃金の高さや年収の高さが必ずしもメリットになるとは言いきれません。
一方、佐賀県のように平均年収と比較割合の両方とも苦しい地域が存在するのも事実です。
厚生労働省・総務省が発表する資料などをもとに、現在働いている街やそのほかの地域の平均指数と給与を調べてみてください。
年収額、物価の安さ、どちらに焦点を置くかを合わせて考えると、自分の働くべき街がきっと見つかるはずです。

6. 保育施設による給与の違いを検証!

保育施設は目的に合わせて多様な施設形態に分かれています。
子どもを預かるという根幹部分に違いはありませんが、働く保育士への待遇になると少し話は変わってきます。
前述のとおり、公立と私立の保育園には年収に大きな差があります。
そのほかの保育施設について見ていきましょう。
 
幼稚園
認可保育園に比べると少しだけ高め。
幼稚園にも公私立の差はありますが、富裕層が通う有名私立幼稚園も存在するため、「公立の方が高給与」と一概には言えません。
 
認定こども園
認可保育園に比べて大きな差はありません。
公立の方が高めの給与水準ですが、2015年度からの支援制度で私立幼稚園・認定こども園の給与3%アップが掲げられており、今後の上昇が見込まれます。
 
小規模保育園
普通の認可保育園と変わりませんが、少し高めの傾向にあります。
職員人数の少なさから1人あたりの給与が高くなること、役職につきやすく手当が見込めることが強みです。
 
認可外保育園
公的な補助がないことから、認可保育園に比べると少し低めの印象になりがちです。
しかし、経営母体が安定していれば高給与が期待できる場合も大いにあります。
 
調べた結果、それぞれに少しずつの差はあるものの、各自治体の補助制度や経営母体の安定度などに左右されるようです。
待遇や保育理念も園によってさまざま。
「高給与の公立保育士を目指す」、「自由な保育の為に認可外で働く」など、就職・転職の際には自身の希望に合う保育園を探してみてはいかがでしょうか。

7. みんなはどう思っている?働く保育士の本音アンケート!

数字的・制度的な年収データは整理できましたが、実際に働く保育士は年収について何を思っているのでしょうか?
独自に行ったアンケートの調査結果の一部を掲載します!

【Q1】 現在の年収・給与に満足していますか?
「仕事量とお給料がまるで釣り合っていません。現在4年目ですが、余裕のある生活にはまだまだ程遠いです。」(認可保育園勤務・26歳)
「満足していません。苦労して国家資格を取ったとは思えない程の薄給。」(認可保育園勤務・32歳)
「保育士として働きだしてもうすぐ8年ですが、年収が高いと思ったことはありません。」(小規模保育園勤務・30歳)
「一般の会社勤務の友だちと話していると悲しくなる。同じ時間もしくはそれ以上働いているのに、こんなに差があるのか。」(認定こども園勤務・30歳)
「あまりにも給与が低すぎる。仕事を軽く見られている気持ちになります。」(認可外保育園勤務・25歳)
「手取り12万円で生活できると思いますか?」(認定こども園勤務・25歳)

【Q2】今後、保育士の年収・給与に何を望みますか?
「ただ単にお給料を上げてほしいのではなく、仕事に見合ったお給料がほしいだけです。資格、肉体労働、責任の重さ、勤務時間全てを考えてみてもらいたいです。」(認可保育園勤務・29歳)
「命を預かるという対価がこんなに安いとは信じられない。早急な賃金の見直しを希望します。」(認定こども園勤務・25歳)
「保育士10年目ですが、新卒の子と手取りが変わらないと、モチベーションが下がります。昇給制度の整備が必要かと思います。」(小規模保育園勤務・32歳)
「へとへとになるまで働いても、残業代も出ないし、今のままの年収ではゆとりのある暮らしができない。ボーナスが出ても生活費の補てんになるだけ。全ての保育士が満足した待遇で働ける世の中になってほしい。」(認可保育園勤務・38歳)
「少し補助制度を作ったからといって終わりにしないでほしい。フリーターの妹の方が稼いでるみじめさが分かりますか?」(認定こども園勤務・26歳)
「一度保育士の仕事を体験してみてください。そのうえで保育士支援の話とか、待遇についての話をしてほしい。現場を知らない人が賃金の制度を決めるから、温度差が生まれるのだと思います。」(認可保育園勤務・34歳)

いかがでしょうか?
ほんの一部のアンケートですが、これらが保育士の総意ではないかと思います。
多くの保育士が現状の給与制度に納得できず、資格や仕事内容を正当に評価してほしいと願っています。
待機児童や保育士不足が騒がれていますが、保育士の処遇改善はそれらの問題にも大きく左右する要因になりえるのではないでしょうか。
国による補助の取り組みが進んではいますが、より早急な対応が多くの保育士から望まれています。

8. 年収アップのために知っておきたいこと

残念ながら、基本給・賞与はある日突然上昇するものではありません。
ならば、年収を上げるために今できることを探してみましょう!
年収の高い保育士が知っている、とっておきの情報をご紹介します♪

(1) 有利な資格取得を目指す

保育の世界にゴールはなく、常により良い保育の追求が求められます。
そのため、さまざまなスキルアップを目指す保育士が多くいますが、実は資格取得はスキル以外にもうれしい効果があるのです。
資格取得者に対して手当を支給する園や、自治体によっては補助金が出る場合もあります。
また、資格を有していることは転職にも非常に有利。
注目度の高い資格を集めてみました!

●幼稚園教諭
保育園と幼稚園の幼保一元化は今後も加速していくと見られています。職員確保のため、新規園の給与が既存園より高くなる場合もあるでしょう。保育士資格・幼稚園教諭免許の両方を取得していれば、就職も有利に運びます。よりよい年収が期待できる園に希望通り移れるよう、備えておけば安心の資格です。
●絵本専門士
国立青少年教育振興機構による、絵本の専門家を目指す資格です。取得には絵本に関する高度な知識、技能および感性が必要となります。絵本の読み聞かせやおはなし会など活躍の場が多く、保育士人気の高い資格となっています。
●リトミック指導者
「リトミック」とは、スイスの音楽であるエミール・ジャック・ダルクローズが開発した「音楽教育」です。音楽を使って、子どもたちの音感やリズム感、感性の成長を目指すものです。資格認定団体は多数あるため、自分に合うカリキュラムや制度の団体を探してみましょう。
●保育英語検定 / TOEIC
一般社団法人保育英語検定協会による保育英語検定は、子どもたちや保護者との英語によるコミュニケーションを目的とするものです。グローバル化が進む日本において、保育現場における英語力の需要はさらに高まっていくでしょう。
TOEIC(トーイック)は、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会による英語技能試験です。近年ネイティブの講師を起用するインターナショナル系の保育園が急増しており、高度な英語運用能力をもつ保育士が求められています。TOEIC600点以上という条件を設けている園も多く見られます。インターナショナル系の保育園は比較的に高給与の場合が多いため、英語が好きな保育士におすすめです◎

(2) 求人情報の各種手当欄

前述のとおり、保育士の給与にとって手当は大切なポイントです。
一般的な保育士の手当を見てみましょう。

各種手当一覧
役職手当 「副園長」や「主任」などの役職につく保育士に与えられる。
相場は5万円程度。「クラスリーダー」や「学年主任」に支給する 園もあるが、「副園長」や「主任」よりは少ない金額になる。
住宅手当 家賃に対して円が補助を行うもの。相場は1万円程度。住宅手当ではなく社員寮を完備して住環境の支援を行なう園もある。
通勤手当 通勤費用に対して支給される。「全額支給」なら心配ないが、「上限あり」の場合、通勤定期代が上限内にあさまるかを検討すべき。
資格手当 国家資格である「保育士資格」を有する保育士に与えられるもの。支給義務がないため、園によっては手当が出ない場合や、給与に含まれていることもある。
特殊業務手当 園のイベントや行事の準備など、通常の保育業務では発生しない負担に対して支給される。

そのほか、研修手当や被服手当など園によって支給される手当はさまざま。
手当によって年収・給与は大きく変わってくるので、手当の面から働く園を検討することも大切です。

(3) 各自治体における補助制度

待機児童問題のあおりを受けて、各自治体も保育士の処遇改善に乗り出しました。
ある地域では、対象地区で働く保育士に対して月額2万円が支給されています。
家賃相場が高い地域では、月額8万円の家賃補助を行う自治体もあります。
また待機児童ゼロを達成したある地域では、年間約10万円のボーナスが支給されました。
待機児童・保育士不足問題は今後も継続的な対策が求められるため、保育士への補助を実施する自治体は増えていくと予想されます。
一度、お近くの市のHPを見てみてください。
お隣の市が活発な保育士補助を行っているかもしれません。
各自治体の補助制度を積極的に利用して、年収アップを目指しましょう◎

(4) 人材紹介会社を利用する

転職を考えている保育士に知っておいてほしい、転職の裏ワザをお伝えします!
まず、転職の際の保育士と保育園側の希望を整理してみます。

保育士 保育園
年収・待遇の改善 より良い保育環境
優秀な保育士を確保したい なるべく労力はかけたくない

多くの保育士は、さまざまな保育園を比較するためにハローワークや求人サイトを利用して、転職活動を進めます。
たくさんの情報を一度に見ることができるのは魅力的ですが、実はその方法には落とし穴が潜んでいるのです・・・。
保育士不足問題を抱える保育園は、保育士確保のために年収アップや待遇改善を行います。
給与の底上げが難しい現状ではありますが、給与を上げてでも保育士を確保したい園が増えているのです。
ですが、高給与の求人情報を不特定多数が閲覧できるハローワークや求人サイトにのせてしまうと、応募が殺到してしまいます。
忙しい合間をぬって採用活動を行う保育園側としては、選考にはあまり時間をかけたくありません。
そのため、待遇のよい園は人材紹介会社を利用し、限られた登録者だけが応募できる形をとっている傾向にあります。
人材紹介会社を利用すると、保育士は厚待遇の保育園探しが可能になり、保育園は少ない労力で求める保育士を採用することができます。
両者にとってメリットがある転職活動といえるでしょう。
年収・待遇のよい保育園を効率よく探したいなら、人材紹介会社の利用をおすすめします!

9. まとめ

保育士の年収問題についてあらゆる角度から調査をしてきましたが、結果から見えてきたものは保育士を取り巻くさまざまな問題でした。
自身で解決できない問題点も多くありますが、国として、自治体として、園として、保育士の待遇改善に向けてさまざまな取り組みが一歩ずつ進んでいる現状ではあります。
しかし、そうしている間にも、念願の保育士になったものの年収の低さに頭を抱える保育士があとを絶ちません。
残念ながら低賃金・重労働というぬぐいきれないイメージが、保育士不足を加速させているのも事実です。
依然として待機児童問題が残る今、保育士の処遇改善は更に最優先に実施されるべき事項ではありますが、その根底には保育士自身の意識改革も必要でしょう。
子どもたちのため、働く保護者のために、なくてはならない保育士のお仕事。
せっかく国家資格を取得し、夢だった職に就いたのだから、離職することによって保育士を辞めてしまうのはもったいないですよね。
保育士WORKERでは、現状の待遇面に不満を感じている、不安があるといった保育士さんに対し、少しでも自身に合うお仕事の提供ができたらと考えております。
まずは、自身の待遇面改善に向けて新たな一歩を踏み出してみませんか?
現在の年収の査定や、年収に対する相談なども随時受け付けております!
保育士さんの転職なら、保育士WORKERにお任せください♪

☆保育士さんお役立ち情報☆~今の年収でもOK!節約術で使えるお金を増やそう~

「低給与でなかなか生活に余裕ができない…」
そんなお悩みを抱える保育士さんにオススメしたい節約術をご紹介します!

◎固定費を減らす

固定費とは、毎月減っていく決まったお金です。家賃・スマホ代・個人加入の生命保険料などは固定費に含まれます。生活のために必要なお金ですが、工夫次第で減らすことができるのです!
例えば、もはや生活必需品であるスマートフォン。端末自体はなくてはならないものですが、契約しているオプションは不要なものではありませんか?多くの会社が契約期間を2年と定めているため、余分なオプションに多額のお金を払っている可能性が高いのです。契約内容を確認して必要のないオプションを解除すると、スマホ代の大幅なコストダウンができるかもしれません。
あるいは、今話題の格安スマホに乗り換えるのもおすすめです。
現在のスマホ代が8,000円とすると、
8,000円 × 12カ月 = 96,000円
スマートフォンに年間に96,000円ものお金を費やしていることになります。
格安スマホを月々およそ3,000円程度で利用する場合を考えると、
3,000円 × 12カ月 = 36,000円
月々の差は5,000円ですが、年間にすると60,000円も違ってくるのです。
60,000円あれば、旅行に行くことや、我慢したあのかばんを買うことだってできますね!固定費を見直し、減らせる分は減らす工夫をしてみましょう。

◎家計簿をつける

1週間前の今日、何にお金を使ったのか細かく思い出せますか?よっぽどの記憶力でない限り難しいかと思います。使ったお金のゆくえが分からなければ、使うべきお金と無駄づかいの区別ができません。節約の基本は無駄づかいをなくすこと!家計簿を活用して、お金まわりを整理する癖をつけましょう。
とはいっても、毎日つけなければならないとプレッシャーを感じる必要はありません。最近では無料で利用できる家計簿アプリが多く、レシートの写真を撮るだけで支出が管理されるものや、ネットショッピングのアカウントと連携できるものがあります。自分に合った無理のない方法を見つけることが、家計簿継続の秘訣です!

◎公共料金はクレジットカードで♪

毎月まとまった金額が必要な電気・ガス・水道は、クレジットカードで支払いましょう!同じお金を支払うのに、クレジットカードならポイントがたまります。ポイント還元率の高いクレジットカードも増えているので、各カード会社の比較もお忘れなく♪

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