幼稚園や保育園での初めての保育士実習。学校では、事前に実習前の講習を実施しているところも多いので、日誌の書き方や留意点などを教わる機会があるでしょう。しかし、それでも実習に行って経験しないと分からないことが多いのが現実。何から準備すればいいのか、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで今回は、これから初めての実習を迎える学生さんに向けて、当日の保育士実習までに備えておきたい事前準備についてレクチャーします。保育士実習の日の朝、少しでも不安な気持ちがなくなるようにがんばりましょう!
1. 実習先で学びたいこと・目標のリスト化
まずは目標設定をして、自分が保育士としてどんな存在でありたいのか、そのためにどうすればいいのか
、1度紙に書き出してみましょう。自分がなんの目的で保育士実習に参加したのか、その期間に何を学びたいのかが明確に見えてきます。なかなか目標設定が思いつかないときは、実習最終日の姿を想像してみると◎。自然と目標が見えてくるかもしれません。また、保育士実習の期間は毎日、日誌を書きます。目標設定をしておくことで、日誌にどのくらい達成できている書けるし、日誌もスムーズに書くことができます。また、保育士実習のときに書いた日誌は、保育士になった後にも活かすことができる大切な記録です。せっかく保育士実習へ行くのですから、目標設定をして有意義な実習期間を過ごしましょう。 2. 実習先や子ども達への挨拶
【心構え編】でもお伝えした通り、初日の挨拶があなたの第一印象になると言っても過言ではありません!そのぐらい、挨拶って重要なんです。ただ、実習先の先生に向けての挨拶と子どもたちに向けての挨拶は、全く同じで良いわけではありません。 どんなふうに挨拶をすればいいのか先生向けと子どもたち向けに分けてご紹介します。 実習先への挨拶
保育士実習の初日、朝礼がある園では挨拶の機会があるかもしれません。そのとき、『学校名・学年・一言の挨拶』は、きちんと出来るようにしておくのがベスト。朝礼のない場合でも、園長先生・主任・担当の保育士さんには上記の挨拶をしましょう。配属されたクラス以外の保育士さん達やその他の職員さんとは、直接的にはあまり関わりがないかもしれません。しかし、実習生の様子は、色んな保育士さんや職員さんから見られています。 自分から積極的に挨拶するようにしましょう♪
子ども達への挨拶
子ども達への挨拶は、工夫が大切です。『〇〇短期大学から来ました。実習でお世話になります、△△です。よろしくお願いします。』こんな挨拶を子ども達に言っても、みんなポカーン…となってしまいます。かしこまった挨拶は子どもたちには伝わりにくいです。そのため、『保育園の先生になるためにお勉強しにきました、△△です!みんなと一緒にたくさん遊びたいです。よろしくお願いします。』ポイントは、親しみをもって分かりやすく伝える
こと。笑顔で元気よく挨拶しましょう!ほかにも、例えば手作りの小さなマスコットを製作し、『今日はおともだちも一緒に遊びに来ました!この子は△△ちゃんっていいます。一緒に仲良くしてくださいね♪』 こんなふうに工夫をして保育士実習の挨拶をする人もいます。実際に、 ヒヨコのマスコットを使って挨拶して子どもたちとの距離を縮めた実習生もいるようです。 3. 子どもたちと遊ぶための準備
子どもとの距離感を縮めるには、やっぱり一緒に遊ぶこと。しかし、準備をしたうえで望まないと子どもの心を掴むことはできません。そこで、今回はポイントを絞って準備することをレクチャーします。
手遊びを覚える
手遊びは、保育士実習の期間でに必ずやる遊びです。絵本の読み聞かせやお昼寝の前、はたまた『ちょっと職員室に行くので手遊びやっておいて~』と、保育士の先生に突然お願いされることもあります。そうなった時、手遊びを覚えておかないと急には対応できません。どんな場面でも対応出来るように、“乳児向け・幼児向け・長い時間で出来る・短い時間で出来る”を意識した、幅広いレパートリーで手遊びを覚えておきましょう。
子どもたちは新しい手遊びを覚えるのが大好きです!どんどんレパートリーを増やして、一緒に楽しんでください。グッと子どもたちとの距離も縮まります♪
絵本や紙芝居の読み聞かせ
絵本や紙芝居の読み聞かせも、実習では必ずやります。初めての実習の場合は、実習先への事前挨拶または初日に『この日に絵本の読み聞かせをやってもらいます』と、あらかじめ指定されることがほとんどです。絵本や紙芝居を選ぶ大事なポイントは、読み聞かせをする子ども達の年齢と発達に合わせたもの
にすること!「これぐらいならいけるかな~」とざっくばらんに選んでしまうと、子ども達には簡単すぎたり難しすぎたり、楽しい時間がとても退屈な時間になってしまうなんてことも…。不安な場合は選んだものが適切かどうか、担当保育士さんへ確認するのがおすすめです。そして、実習が始まる前に自分の持っている絵本や学校に置いている絵本で、読み聞かせの練習を必ず行いましょう!練習なしにいきなり読み聞かせするのは難しいです。そこで以下の5点を意識しながら練習をしてみましょう。 絵本の角度(子ども達の見やすい角度を研究する)
声の大きさ(大きくはっきりと読む)
声のトーン(明るいトーンを意識する)
読む時の速さ(低年齢児になるほどゆっくりと読む)
抑揚のつけ方(棒読みにならない)
子どもたちが絵本の世界に夢中になれるように、練習を重ねて上達しましょう。
準備をすれば大丈夫、成長できる保育士実習になりますように!
保育士実習を行く前は、しっかりと仕事をこなせるか、園の先生方と円滑なコミュニケーションが取れるのか、子どもたちと仲良くできるのか、たくさん悩みが永遠にでてきますよね。だけど、準備をしっかりすれば大丈夫。あなたの学びたい姿勢や誠意はしっかりと伝わります。不安になるときこそ、念入りな準備をして充実した保育士実習の時間を過ごしてくださいね。